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    【映画】最新作公開決定!巨匠・スピルバーグ監督作品を振り返る

    最新作「レディ・プレイヤー1」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」が話題となっている映画監督・スティーブン・スピルバーグ。彼の生みだした数々の名作を振り返りつつ、改めて映画監督・スティーブン・スピルバーグの魅力を掘り下げていきたいと思います。

    稀代のヒットメーカー!映画監督・スティーブン・スピルバーグとは?

    スティーブン・スピルバーグ

    1946年12月18日 生まれ。アメリカ合衆国出身。
    映画監督だけでなく、プロデューサー、アメリカ映画アカデミー会員も務めています。

    多くの作品に影響を受けたものの、その中でもとりわけ初期のディズニー作品にはさまざまな影響を受けたと語られています。

    近年ではプロデュース業なども行い、映画監督としては製作ペースこそ落ちたものの、毎回アカデミー賞候補にノミネートされるなど、その実力は未だ健在です。

    共通したテーマは家族愛?スピルバーグ映画の特徴

    スピルバーグ作品の特徴はいったいなんでしょうか。類まれなカット割りや、カメラワーク、作品によって七変化する演出方法など、思いつくだけでもたくさんあります。
    しかし今回特徴としてご紹介したいのは、スピルバーグ監督の描く「家族愛」についてです。

    スピルバーグ監督は少年期に、両親が離婚しています。
    そのことにより、多くの寂しい思いをしただろうスピルバーグ監督は、家を出ていった父親に対するわだかまりが大人になっても消えませんでした。

    そのせいか、スピルバーグ作品に出てくる家族像には、彼の理想や現実が投影されています。
    例えば、「E.T.」や「未知との遭遇」では、家を出ていってしまった父親が描かれています。特に「未知との遭遇」では主人公のリチャードが妻のテリーと口論をする場面が登場しますが、これはおそらく少年時代にスピルバーグ監督自身が実際に目撃していたシーンだったのではないでしょうか。
    しかし、晩年長い間疎遠だった父と和解するとその変化が作品にも現れてきます。
    特に、「宇宙戦争」ではトム・クルーズ演じる父親が、家族をエイリアンの脅威から必死に守り抜く姿はとても印象的です。

    このようにスピルバーグ監督は作品中に、自身の経験した家族像と、そしてそこを乗り越えて導かれる深い家族愛を映し出すことが大変多い映画監督です。きっと、監督自身が家族を失う痛みや悲しさをわかっているからこそ、家族愛の大切さや人を思いやる優しさに溢れた作品を作ることができるのだと思います。

    スピルバーグの鮮烈なデビュー作!映画「激突!」

    映画「激突」(1971年)

    監督:スティーヴン・スピルバーグ
    原作・脚本:リチャード・マシスン
    出演者:デニス・ウィーバー
    配給 :ユニバーサル・ピクチャーズ

    セールスマンであるデイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、商談のため車でカリフォルニアへ向かう途中、ハイウェイにて、走行スピードが遅い大型トレーラータンクローリーを追い越す。するとその直後、大型トレーラーはマンの車を執拗に猛追してきた。
    トレーラーは、列車が通過中の踏切にマンの車を押し込もうとしたり、警察に通報するマンを電話ボックスごと跳ね飛ばそうとしたりするなど、マンは明確な殺意を感じ取る。

    出典:https://ja.wikipedia.org

    監督としてのキャリアは、「激突!」の前に撮られた「刑事コロンボ」シリーズのテレビ映画になるのですが、スピルバーグ監督の名をここ日本でも知らしめたのが、この映画「激突!」です。日本では、この作品がスピルバーグ監督第一作とされることが多いです。

    この映画の特徴は、なんといってもその斬新な演出。
    主人公を殺そうと追いかけてくる大型トレーラー。しかし作中一度たりとも運転手の顔が映らないのです。通常のサスペンスであれば、迫りくる犯人の姿はカメラのフレームに捉えられるのですが、この作品では映るのは顔より下の一部のみで、ほとんどが大型トレーラーを映し出しています。

    この演出が見るものの恐怖を煽るのです。もちろん、迫力のカーチェイスシーンは今見ても手に汗握る臨場感です。
    初期作品ながらすでにそのセンスは確立されています。

    皆に見てほしい!おすすめスピルバーグ映画【SF編】

    未知との遭遇(1977年)

    監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ
    出演者:リチャード・ドレイファス
    フランソワ・トリュフォー
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:コロンビア映画

    言わずと知れたSF映画の金字塔。
    人類と地球外生命体とのコンタクトを描いたSFロマン溢れる一作。
    世界各地で頻発するUFO遭遇事件。謎の飛行物体を目撃するなど超常的体験をした人々が、やがて導かれるように核心へと迫っていく展開にドキドキが止まりません。
    UFO物が好きな方は必見のSF作品です。

    E.T.(1982年)

    監督 :スティーヴン・スピルバーグ
    脚本:メリッサ・マシスン
    出演者:ヘンリー・トーマス
    ドリュー・バリモア
    ピーター・コヨーテ
    ディー・ウォレス
    ロバート・マクノートン
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:ユニバーサル映画

    少年とエイリアンとのふれあいを描いた心温まるSF作品。
    ひょんなことから出会った少年と小さな宇宙人「E.T.」は、彼らを追う政府関係者たちから逃れながら、次第に心を通わせていきます。
    月をバックに自転車に乗った少年が空を飛ぶシーンは、今でも名場面として語り継がれています。

    ジュラシックパーク(1993年)

    監督 :スティーヴン・スピルバーグ
    脚本 :マイケル・クライトン
    デヴィッド・コープ
    出演者:サム・ニール
    ローラ・ダーン
    ジェフ・ゴールドブラム
    リチャード・アッテンボロー
    音楽 ジョン・ウィリアムズ
    配給:ユニバーサル

    恐竜映画の王道にして傑作。原作はSF作家マイケル・クライトンの同名小説。
    恐竜を現代に復活させる技術を使い、恐竜のテーマパークをオープンしたことで巻き起こる惨劇を描いたパニック映画です。
    今作はスピルバーグ映画史上最大の興行成績を叩き出しました。

    皆に見てほしい!おすすめスピルバーグ映画【冒険編】

    レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年)

    監督 スティーヴン・スピルバーグ
    脚本:ローレンス・カスダン
    製作総指揮:ジョージ・ルーカス
    ハワード・G・カザンジャン
    出演者:ハリソン・フォード
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:パラマウント映画

    大人気冒険映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの1作目。
    製作総指揮にはスター・ウォーズの生みの親、ジョージ・ルーカスも参加されています。
    舞台は1936年。考古学者兼トレジャーハンターのインディが、未知の力を秘めたアークを手に入れるため、途中に立ちはだかる数多のトラブルを乗り越えながら大活躍する痛快娯楽作品です。
    中規模予算の映画ながら異例のヒットを飛ばし、その後続編が3作品作られるほどのビッグタイトルとなりました。

    フック(1991年)

    監督:スティーヴン・スピルバーグ
    脚本:ジム・V・ハート
    マライア・スコッチ・マルモ
    原案:ジム・V・ハート
    ニック・キャッスル
    原作:J・M・バリー
    ジェラルド・R・モーレン
    出演者:ダスティン・ホフマン
    ロビン・ウィリアムズ
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:トライスター

    子供から大人まで楽しめる冒険活劇。
    「フック」と名の付いているとおり、スピルバーグ版ピーターパンかと思いきや、単純なリメイクではないのがこの作品の面白いところです。
    40歳の大人になった永遠の子供ピーターパンが主人公の本作は、かつて自分がピーターパンであったことを忘れてしまっています。しかしそんなピーターたちに再び忍び寄る宿敵・フック船長。
    ピーターパンに慣れ親しんだ方にも、そうでない方にも楽しめる、笑いあり涙ありの冒険活劇です。

    タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密

    監督:スティーヴン・スピルバーグ
    脚本:スティーヴン・モファット
    エドガー・ライト
    ジョー・コーニッシュ
    原作:エルジェ
    出演者:ジェイミー・ベル
    アンディ・サーキス
    サイモン・ペッグ
    ニック・フロスト
    ダニエル・クレイグ
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:パラマウント映画

    ベルギーの漫画家エルジェのバンド・デシネ『タンタンの冒険』シリーズを原作とした作品。スピルバーグ監督初の3D映画です。
    主人公の少年記者タンタンが古い帆船の模型を見つけたところから始まる一連の冒険譚は、スピルバーグ監督らしい飽きさせないストーリーテリングが随所に見られます。
    子供向けと思いきや、映画ファンならば細かく計算されたカット割りに、さすがスピルバーグ!と唸ってしまうこと間違いなしです。

    皆に見てほしい!おすすめスピルバーグ映画【戦争編】

    シンドラーのリスト(1993年)

    監督:スティーヴン・スピルバーグ
    脚本:スティーブン・ザイリアン
    原作:トーマス・キニーリー
    出演者:リーアム・ニーソン
    ベン・キングズレー
    レイフ・ファインズ
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:ユニバーサル・ピクチャーズ

    ナチスによるユダヤ人迫害を描いた名作。ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を救ったという実話を元に描かれる感動大作。
    当時の雰囲気や風合いを出すためほぼ全編白黒で撮影された本作は、第66回アカデミー賞12部門にノミネートされ、そのうち作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門を受賞しました。

    プライベート・ライアン(1998年)

    監督:スティーヴン・スピルバーグ
    脚本:ロバート・ロダット
    出演者:トム・ハンクス
    エドワード・バーンズ
    マット・デイモン
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:パラマウント、ドリームワークス

    第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を舞台に、命がけの兵士救出作戦を描く戦争映画。あえて手ブレなどを入れ戦場の臨場感を感じさせる演出はスピルバーグ監督ならではの取り組み。この映画が公開された後、似たような演出方法をとる映画が増えた気もします。

    シンドラーのリストを母へ捧ぐとするなら、これはスピルバーグ監督が父へと捧げた作品。戦争映画の名作と言われる本作を是非一度ご覧ください。

    戦火の馬(2011年)

    監督:スティーヴン・スピルバーグ
    脚本:リー・ホール
    リチャード・カーティス
    出演者:ジェレミー・アーヴァイン
    エミリー・ワトソン
    原作:マイケル・モーパーゴ
    音楽:ジョン・ウィリアムズ
    配給:タッチストーン・ピクチャーズ

    一人の青年と馬との絆をとおして描く感動巨編。
    元々は第一次大戦の退役軍人の話が元になっているという本作。
    お互いに思い合う青年と馬の友情、各地を転々とする中で出会う人々とのふれあい。
    そして思わず馬の演技に泣かされてしまう、そんな心温まる作品です。

    スピルバーグ監督の新作は?最新映画情報

    レディ・プレイヤー1(2018年春公開予定)

    原作は、アーネスト・クラインのSF小説『ゲームウォーズ』。
    オアシスというゲーム上にある仮想世界。このゲーム創始者である大富豪の死により、その遺産をゲーム上で探し求める10代の少年たちの奮闘を描きます。
    1980年代のハリウッドのSF映画や日本の特撮番組をパロディ化している部分もあり、そういった小ネタも映画で登場するのではないかと期待されています。

    ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書【原題:The Post】(2018年3月公開予定)

    メリル・ストリープ、トム・ハンクスら豪華キャストで送るポリティカルサスペンス。
    アメリカ国防総省に眠る最高機密文書である通称「ペンタゴン・ペーパーズ」。
    その存在がスクープされた1970年代を舞台に、政府の圧力にも負けず同書を公表しようとする記者たちの命をかけた戦いを描きます。
    この作品はアメリカ大統領選にてトランプ大統領が当選した45日後に、スピルバーグ監督自身が「今撮るべき作品」として発表したものです。
    アカデミー賞最有力候補とも言われています。

    巨匠・スピルバーグ監督作品を振り返るのまとめ

    スピルバーグ監督作品の魅力は伝わりましたでしょうか?

    筆者自身は、スピルバーグ作品に触れて育った世代ですので、改めて大人になって作品を振り返ってみると、子供のときには気づかなったたくさんの魅力に気づかされました。
    そして何よりスピルバーグ監督が凄いのは、これだけその時代を代表する映画を作っておきながら、未だなおエンターテイメントの最前線で作品を発表し続けているということです。

    最新作の公開はまだもう少し先になりますが、公開までの間に過去作品を見返して、スピルバーグワールドに浸るのも良いかもしれませんね。

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