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2023/12/28
大今里
2017/11/18 更新
漫画「交響詩篇エウレカセブン」は、2005年から2007年にかけて連載された作品で、メディアミックスプロジェクト「Project EUREKA」の中核を担う作品の1つ。漫画「交響詩篇エウレカセブン」のストーリーや名言、キャラクターなどをご紹介します。
「交響詩篇(こうきょうしへん)エウレカセブン」とは、2005年4月から2006年4月にテレビアニメにて放送されていました。ボンズ制作のSFロボットアニメで、バンダイとボンズが中心となって発足したメディアミックスプロジェクト「Project EUREKA」の中核を担う作品の1つです。プロジェクト中で最初に開始され、最後に完結しました。
漫画版「エウレカセブン」の単行本の出版社は、角川コミックス・エースで全巻6巻で完結されています。漫画版「エウレカセブン」の作者は、片岡人生(キャラクター作画、シナリオ)、近藤一馬(ロボット作画)共著です。漫画版はアニメ版を基にしていますが、一部の設定やストーリー展開が違います。漫画版「エウレカセブン」では、死生観が強調されており、残虐描写も多いです。また、深山フギンと大野木寛による51話「ニューオーダー(new order)」に基づくコミカライズ「交響詩篇エウレカセブン NEW ORDER」がコンプティークで連載されました。
漫画版「エウレカセブン」では、物語の世界を統治する塔州連邦軍と、対立する反政府組織「ゲッコーステイト」を中心にストーリーが進行。
主人公の少年レントンがゲッコーステイトのメンバーであるヒロインの少女エウレカと出会って恋に落ち、ゲッコーステイトのメンバーとして徐々に成長する物語であると同時に、プロジェクトの作品群の世界において重要な役割を担う存在「スカブ・コーラル」の正体に焦点が当てられています。
テレビアニメ版をはじめ、漫画、小説、テレビゲーム、ラジオ放送などのメディアミックス展開がされている「エウレカセブン」。また、漫画版・小説版については、アニメでの世界観や主な登場人物を共有しつつ、それぞれ異なるストーリーで構成されています。
そんな「エウレカセブン」の漫画版のあらすじや登場人物などをご紹介します。
人類が故郷の星を追われ、新たな定住の地を探し求めてようやく辿り着いた「約束の地」。そこは、珊瑚と同じ形質を持つ地表が広がり、大気中にこれまで人類が感知したことのない「トラパー」と呼ばれる粒子が含まれる荒涼とした場所でした。人は、そこで生きるために大地を開拓し、「トラパー」を最大限に利用するため巨大な塔を建設。塔下には都市ができ、各塔を取りまとめる形で、統一政府「塔州連邦」は建国されたのでした。
それから、数世紀の時が流れ、建設の熱狂もとうに醒め、過去に栄華を極めた基幹産業も廃れて不況に揺れる世界。 塔の街「ベルフォレスト」で、祖父と二人暮しをしているレントンは、自分の置かれている現状に不満を持っていました。メカニック業を営む祖父のもと、選択肢のない決められた将来。それに、レントンの父は、かつてこの地に大災害をもたらした「サマー・オブ・ラブ」を、自らの命と引き換えに止めた英雄アドロック。彼の息子であるというしがらみも、レントンの気持ちを重たくさせるのでした。
レントンにとってのヒーローは、父親ではなく、カリスマフライダーのホランド。いつかはホランドのように、自由にかっこ良くリフをして、世界中の空を飛び回りたいと夢見ています。
いつか、自分にも波が来る。そう信じて。
そんなある日、レントンに転機が訪れます。突如、見たこともないLFO(特殊人型重機)ニルヴァーシュが、目の前に現れたのです。機体から現れたのは美少女エウレカ。彼女は、体調が悪いニルヴァーシュの整備を頼みに、レントンの祖父サーストンのもとへやって来ました。そんな彼女に、一目ぼれしてしまうレントン。
そこに、エウレカとニルヴァーシュを追って、塔州連邦軍のKLF(軍専用LFO)部隊が現れます。エウレカを守るため、駆け出すレントン。祖父が隠し持っていた父の形見である<アミダドライヴ>と呼ばれる不思議な機械を、必死の思いでニルヴァーシュに装着。すると、ニルヴァーシュは強力な力を発揮します。
「一緒に行こう」とエウレカは、レントンを誘います。彼女は、憧れのホランド率いる空賊「ゲッコーステイト」のメンバーだったのです。そして、レントンはホランドから父親の話を聞かされます。
真実を、そして世界を知るために、レントンはゲッコーステイトとともに、旅立つことを決意するのでした。
「エウレカセブン」の主人公で英雄の息子・レントン・サーストン。物語前半は子供のあどけなさが残っていますが、物語が進んでいくに連れて、思い悩み葛藤し、自分にとって何が幸せなのか彼は見つけだします。
「エウレカセブン」のヒロインで、謎の少女・エウレカ。レントンとの出会いや冒険を通して、彼女もまた自分にとっての幸せを見つけ出します。
「エウレカセブン」のそれぞれのキャラクターが残した名言を、漫画版・アニメ版「エウレカセブン」から厳選してご紹介します。
「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」
「キカイの気持ちは分かんのに…オレの気持ちはどうでもいいのかよ」
「わからない事だらけだけど、でも、今ここにいること、今こうして世界を見ていること、それが真実なのは、確かな気がしたんだ」
「俺、信じるよ。エウレカは俺は選んだんだ。この世界で一緒に生きることを選んだんだ。どんな事があっても一緒に乗り越えていくって」
「俺、君の同族を倒さなきゃいけない。でも、それが罪というのなら俺はそれを背負ってやる!!俺はそれでも、エウレカのところに行かなきゃなんないんだーーー!!」
「一緒に行こう。だって、君じゃないとダメみたいなの」
「私たちが犯した罪は、どんな形でも償うつもり。…でもそれ以上に、私たちは生きのびて使命を果たさなくちゃいけないの。そのためだったら何だってするわ」
「私、変わっちゃたかもしれない。君が来てから、私、変わっちゃったかもしれない」
「「スキ」って‥こんなに痛いんだね…」
「でも、もう私逃げない。私戦う。レントンがずっと私のためにしてくれたみたいに。私の望む未来のために!」
「私達には出来ることと、出来ないことがある。嫌だけど選択しなきゃ」
「見守ることが愛情だなんて嘘。本当に好きなら、それを態度で示しなさい」
「怖がるのも、悩むのも…全部終わってからにしましょ」
「それはおまえが決めることだ。おまえが何を信じ、何を決するかは、全ておまえ自身の責任だ」
「俺はこの星を壊す存在が許せない。俺はたとえ、どんなことがあっても守りたいんだ。おまえと出逢えたこの星を…」
「信じる事がいい事だとは限らねえよ」
「惚れた女ぐらい…奪い取ってきやがれ。男だろ」
「生きていたい…ありがとうを言うために…。生きていたい…たくさんの気持ちを贈るために…。生きていたい…!気付かなきゃよかった、こんな気持ち…!」
「もし、この戦いが終っても、生きていいっていわれたら、小さな鏡を一つ買って、微笑む練習をしてみよう。もし、誰も傷つけずに生きていいといわれたら、風にそよぐ髪を束ね、大きな一歩を踏み締めて、胸を張って会いに行こう」
「生きよう。一緒に」
「私情の何が悪い!俗物だと呼んでもらって構わない。愛する人を。アネモネを救うのは私でありたい!!」
「自由とは獲得しなければならないものであって、無償で与えられるものではない。自由であることは、その責務を負い、覚悟することだ」
「自分が面白きゃ、他人の目なんて関係ねぇんじゃねぇか?この世の中、いつだって気持ちよくなった方の勝ち。違うか?」
漫画版「エウレカセブン」の次なる舞台は劇場版「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」です。劇場版の「エウレカセブン」では、漫画版でも描かれることがなかった、「すべての始まり」である「ファースト・サマー・オブ・ラブ」が映像化されることになりました。3部作で描かれる劇場版「エウレカセブン」は、すべてのセリフを再構築し、新作映像と再撮影された新たな映像で構成されます。漫画版を読み終わった後は、現在大ヒット公開中の劇場版「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」にぜひ足を運んでみてください♪面白いこと間違いなしですのでおすすめです♪
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