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    見逃せない傑作映画なら!失踪 妄想は究極の凶器がおすすめ

    1900年代アメリカでリメイクされた失踪は、不可解な点を残したまま後味が悪いと評判の映画です。サスペンスだからこその気持ちの悪い感覚を味わえる映画となっています。失踪では人間の深層心理、理屈では語れない人間の欲や感情が描かれており何度も見たくなる一作です。

    失踪 妄想は究極の凶器ってどんな映画?

    この映画のはじまりは、作家でライターの主人公ジェフと恋人のダイアンが二人で山にドライブに行きます。その帰り車がガス欠になり、ジェフはダイアンを車に残してガソリンを取りにいきます。ダイアンは車の外に出て怒ってしまいます。

    ジェフはそんなダイアンに対し、「もう君を一人にしない。死が二人を分かつまで」とダイアンに誓います。その後のドライブインでダイアンはトイレに行き、そのままジェフの元には帰ってこない。異常を感じたジェフは近くの人々に聞いて回りますが、人で溢れたドライブインでは目撃者はおらず、恋人が失踪したと訴えるも警察に相手にされないまま事を終えます。

    しかしジェフはその日からずっと失踪したダイアンを捜すことを諦めきれず、自分の人生を犠牲にして捜し続けます。3年後ダイアンを捜していた時に出会ったリタと恋人関係になり、ジェフは新たな人生を踏み出します。

    リタにも、ダイアンのことは忘れるように言われるが、ジェフは諦めきれずに探し続け、リタから愛情が信じられないと捨てられてしまいます。ジェフはもはやダイアンを探したいというよりかは、何があったのか。なぜ失踪してしまったのかの答えを知りたいという気持ちの方が強まっていました。

    そんなある日、ジェフの元にダイアン失踪をしるバーニーと名乗る男性に出会います。真相を知りたければ来いと促され、ついて行き、たまたまその会話が留守電で録音されていたため、録音を聞いたリタはジェフを捜しに行きます。

    妄想は究極の凶器というタイトルがまさにあっているのがバーニーは昔川で溺れた子供を助けた際に、娘に神様だと崇拝された。神といわれ、いい部分を見せたのだから今度は悪魔の部分を見せないといけない。と理解のできない妄想に取りつかれダイアンを拉致することにしたのです。

    失踪の映画レビュー

    サンドラ・ブロック、出番が少なかったけど昔の映画だからなあ…。
    彼女はやはり今も昔も可愛いなあ。

    ありがちなストーリーかと思いあまり期待していませんでしたが、ドキドキしながら観れました。

    新しい彼女さんが度胸があって強者です。

    くしゃみしてクロロフォルムをつけたハンカチを自分で吸ってしまう犯人をみて、一瞬笑いました。

    出典:https://filmarks.com

    なかなかのサイコサスペンス感が漂ってておもしろい

    「サンドラ・ブロック、いったいどこに消えたんだ!?」

    というのが観ていて本当に気になる作りになっているから、いやでも集中できてしまう映画


    実はこれはアメリカ版リメイクで、「ザ・バニシング -消失-」というオランダ映画のオリジナルがあったことを後々知ったのでそっちもいつか観てみたいなと思っています

    出典:https://filmarks.com

    失踪の映画で感じられること

    恋人の失踪から取り巻く、3年間自分の人生を犠牲にして恋人を探し続けるジェフを描いた作品です。恋人が事件に巻き込まれ、失踪するという映画はよく見かけますが、この映画の違うところは愛情で探していないという点です。

    もちろんはじめは、愛しの恋人を探すことに必死だったでしょうが、ジェフはだんだん日が経つにつれて作家の性というべきか、探求心に突き動かされている部分が大きいです。

    恋人がいながらもダイアンに気持ちがあると愛想をつかしたリタも、ジェフを捜すことになって初めて自分がリタに投げかけた言葉が胸に刺さっていく。人はその時の状況にならなければ、その人の本当の気持ちはわからない。物事を見る時も自分主観で物を見てしまうために、その人が何を思ってその行動に出ているか理解できないからだ。

    この映画は人の深層心理、理屈では説明できない人間の本質を描いた映画ではないでしょうか。一つの失踪事件、本当は殺人事件ですが、それを追いかけることで初めてわかる人間の心理が上手く描かれ、だからこそ見る側も理解ができない箇所ができる後味の悪い映画になっているのでしょう。

    この映画は一度で満足するのではなく、何度も見返してあらゆる角度の解釈を楽しむことをおすすめします。

    実はオランダ映画 ザ・バニシング失踪のリメイクだった!

    失踪 妄想は究極の凶器はオランダ映画界の俊英G・シュルイツァーが自国で作った「ザ・バニシングー失踪」の評判を聞きつけ、アメリカでリメイクされた映画です。オリジナルのこの作品は、なんと劇場では公開されていません。リメイクされた失踪とは違い、オリジナルの狂気さが楽しめます。

    どのようにリメイクされているのか、オリジナルとの違いを味わうのも一つの楽しみですね。

    まとめ

    失踪は不可解な終わり方や、自己中心的な登場人物たちから感情移入が難しくもやもやして終わると語る人が多いです。しかし、この映画のだいご味は人間の深層心理を描いたている部分です。

    何度もあらゆる意味合いを込めながら見れるサスペンス作品としては、かなりの傑作です。まずはリメイク版の失踪から、オリジナルの失踪も見比べて是非ともリメイクされた違いも含めて鑑賞してみてください。

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