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    ファームって何をしてるの?そんな人にオリックスファームをご紹介!

    テレビで脚光を浴びているプロ野球の一軍選手。そんな一軍選手を目指して頑張っているのが、ファーム選手なのです。今回は、知らない事も多いファームのこと、オリックスファームの新監督田口監督のお話も交えて、オリックスファームについてご紹介致します!

    ファームとは

    ミーティング中のオリックスファーム陣

    ファームと聞いて、何?と思う人もいるのではないでしょうか。
    そんな人でも、2軍と聞くと分かりますよね。ファームとは、2軍の事なのです。

    選手を育成する場所であるという意味で、「ファーム(farm)」と言います。
    他にも、「ジュニアチーム(junior team)」や「second squad」「サテライトチーム(satellite team)」という言い方もあるそうですが、2軍、やファームという呼び方が一番定着していますね。

    ファームの役目は、一軍選手が故障して、一軍枠が空いた時に埋める選手を準備しておく事、一軍でプレーするには早すぎる選手を、ファームで育てて一軍選手にするなど、一軍を補佐する役目を担っています。
    ドラフトで入団した選手が、まず慣れるためにファームで試合することも良くあることです。

    ファーム選手も、試合などを行いますが、観客数、マスコミによる報道、成績や結果に対する評価などあらゆる事柄の重要度が一軍と比べると極めて低いです。

    オリックスファームの今

    オリックスファームの田口監督

    現在のオリックスファームの名称は、一軍と同じく、「オリックス・バファローズ」です。

    しかし、オリックスファームの歴史を見ると、ファームだけの名称も存在しました。

    2000年から2005年までは「パーサス神戸」
    2006年から2008年までは「パーサス」

    これは、スポンサー契約をし、チーム名をスポンサー名にするという、プロ野球2軍では初の試みから、付けられた名前でした。パーサスは、当時のスポンサー穴吹工務店のマンション名と同じなのです。


    2000年シーズン前、オリックス・ブルーウェーブが二軍本拠地を神戸総合運動公園サブ球場(グリーンスタジアム神戸サブ球場)から北神戸田園スポーツ公園野球場(あじさいスタジアム北神戸)に移転するのに合わせ、将来的なファーム組織の独立採算化を目指し、チーム名称にスポンサー名を冠することになった。その結果、建設大手の穴吹工務店と3年間総額3億円(推定)で合意し契約。穴吹が建設・販売しているマンションのブランド名「サーパス」と本拠地名と組み合わせた名称、サーパス神戸(サーパスこうべ)に改称した。スポンサー契約を伴う二軍の呼称変更は、日本プロ野球に於いては初めての試みだった。

    出典:https://ja.wikipedia.org

    2009年から、一軍と同じ「オリックス・バファローズ」の名称になっています。


    そして、現在の監督は、田口壮監督。2016年から監督を務めています。
    田口監督と言えば、オリックスで活躍した後、アメリカの大リーグでも複数のチームで活躍し、セントルイス・カージナルス時代にはワールドシリーズ制覇も経験している有名な選手ですよね。

    田口監督は、ファーム監督としての仕事を「中間管理職」だと言っています。

    それは、「常に上司(1軍)からの期待に応えられるよう準備をし、部下(コーチや選手たち)の状況を把握して、どちらにとっても仕事がしやすいように、臨機応変な調整役でいなければならない」から、ということだそうです。

    オリックスファームの本拠地

    オリックスファームの新本拠地

    オリックスファームは、2017年から新しく、舞洲サブ球場を本拠地に移しています。それまでは、神戸総合運動公園サブ球場が本拠地でした。

    大阪の近鉄バファローズと合併し、オリックス・バファローズとなってからは、神戸、そして大阪のファンを獲得するために、両方で試合を開いています。

    この舞洲サブ球場は、舞洲ベースボールスタジアムの北西へ隣接して作られた球場です。室内練習場、選手寮「青濤館」もここに新設されました。「青濤館」は、元々神戸市内にあったのもですが、新しい舞洲サブ球場に本拠地を移すと共に、寮も新設、移転されたのです。

    当初は、舞洲ベースボールスタジアムで大半の試合を開く予定でしたが、アマチュア野球、高校野球などの使用を優先するため、ファームの試合は、このサブ球場で開かれることが多いです。

    ファームの試合

    オリックスファーム

    ファームは、ウェスタン・リーグと、イースタン・リーグに分かれています。名前の通り、ウェスタン・リーグには、西日本の球団5つがあり、イースタン・リーグには、東日本の球団7つがあります。

    オリックスファームの所属する、ウェスタン・リーグには、オリックス、中日、阪神、広島東洋、福岡ソフトバンクが所属しています。

    試合数は、各球団130試合程度です。オリックスファームは、2017年、ホームとビジターをそれぞれ65試合、130試合を予定していました。
    なので、一軍選手の144試合と比べて、少し少ないくらいの試合数をこなしているのですね。

    オリックスファームの試合は中継されていて、ライブ動画として、パ・リーグTV、J SPORTSオンデマンドで放送されているのを見れます。ただ、視聴には有料会員登録が必要になっています。

    試合は、舞洲サブ球場や神戸サブ球場が中心で、大抵が昼間に開かれています。
    チケットは、舞洲サブ球場は大人1000円、子供500円、未就学児は無料です。

    オリックスファームの選手生活

    オリックスのバス

    ファームの選手は、「ファームとは居てはならない場所」という方針の下で、一軍を目指して切磋琢磨する事を求められています。そのためにも、一軍と差別化しています。

    待遇面でも一軍との差別化し、本拠地に近い大阪府・兵庫県内の球場で試合を予定している場合には、選手には球場までの交通費を支給するだけにとどめているそうです。
    遠征時も新幹線や空路は極力使用せず、チーム専用バスで長時間掛けて移動しているそうです。

    オリックスの新しい寮「青濤館」

    新しくなった「青濤館」は、4階建てで、3・4階に選手用の個室が集まっています。そして、4階の個室の一部、5室だけだそうですが、他の個室より1.5倍広くなっていて、一軍のレギュラークラスの独身選手だけが使用できるようにしているそうです。この辺りでも、一軍になると優遇される、一軍目指して頑張ろうという志気を高める方法を取っているように見えますね。

    まとめ

    ファーム 田口監督

    ファームとは、2軍のことです。一軍に空きが出来た時に、いつでも補充できるように、選手を育てている場所なので、ファームと言われます。

    オリックスファームは、2017年には本拠地が舞洲サブ球場に移り、田口監督の下で日々切磋琢磨しています。

    普段はお目にかかることが少ないファームですが、ファームがどんな物なのか、分かりましたか?

    夢の一軍を目指して頑張っている選手たちを、応援したくなりますね!

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