池袋！落語！天才脚本家「宮藤官九郎」の伝説級ドラマをピックアップ

宮藤官九郎さん、通称クドカンは日本を代表する脚本家、俳優である。彼が手がけたドラマは絶対的な人気を誇る。コメディ要素満載の中にも、人の旨みや生き様を感じることができる。人間らしい主人公を描くのが得意。

朝ドラの脚本も手がけ、その活動は手広い。自身も俳優としてドラマや映画に大活躍。個性派俳優としても活躍している。

女優の能年玲奈さんを起用しNHKの朝ドラに新たな枷を吹き込んだドラマ「あまちゃん」。東京から遠く離れた、北三陸の田舎町が舞台。ここで海女さんを目指すヒロインが地元アイドルを目指すハートフルコメディ。個性豊かな登場人物が彼女を取り囲みドタバタコメディを演出する。

NHKの常識をぶっ壊したこのドラマ。宮藤官九郎さんを起用したのはそれを想定してのことだったのでしょうか。

のちのインタビューで、このドラマもいつもと同じNHKの伝統に乗っ取って作られたものだと判明しています。宮藤官九郎さんの書く脚本は個性が強く、それが滲み出ただけのことだと書いてありました。

宮藤官九郎さんは超個性的な脚本家。意図して個性的に書いたのではなく、伝統に乗っ取って書いたものが勝手に動き出したのだそうです。天才ならではのストーリーですね。

唯一無二の世界観を持つ宮藤官九郎さんの才能にかかれば、朝ドラの常識もひっくり返ってしまうのです。

宮藤官九郎さんのドラマは、底抜けに明るい人物が主人公。あまちゃんの元気さと不器用さが日本のお茶の間を沸かせました。あのキャラクターが日本をちょっと元気にしてくれたのかもしれません。

TOKIO長瀬智也さんとV6岡田准一が主演の落語ドラマ。見れば笑いが止まらない、日本を代表する落語ドラマです。この頃あなりメジャーではなかった落語を取り扱い、日本のドラマ界に新たな風を吹き込みました。

笑いのセンスがないヤクザが、落語家「林家亭どん兵衛」へ弟子入りするところから始まる。笑いを忘れたヤクザ（TOKIO長瀬智也）と天才的な落語センスを持ちながらセンスがダサい息子（V6岡田准一）がお互いに成長していく物語。

元気が出ない人や、自信がない人を勇気付け、お茶の間を笑いの渦に巻き込んだドラマ「タイガー&ドラゴン」。その当時、仕事で疲れて帰ってきたサラリーマンや、家の片隅で小さくなっているお父さん層に大受けだったそうです。

人間味のある登場人物と、随所に散りばめられた笑い。天涯孤独なヤクザは落語を通して家族愛を感じます。その姿に泣きながら笑う男性続出です。

宮藤官九郎のドラマは、男性ファンに特に人気があります。ちょっと男臭く、不器用な主人公に自分を重ねているのかもしれません。

歌手、俳優、文筆家とマルチな才能を見せる星野源のデビュー当時の様子が見れることでも有名なこのドラマ。

ちょい役ですが、とても可愛らしいので必見です。ちょっとおとぼけなキャラクターも今に通じるところがあります。桐谷健太など、宮藤官九郎ドラマに出ていた脇役が今は大スター。宮藤官九郎はスターを見抜く素質も持ち合わせているみたいです。

宮藤官九郎を代表するドラマ「「池袋ウエストゲートパーク」出演者は、長瀬智也さん、加藤あいさん、窪塚洋介さん、山下智久さん、佐藤隆太さん、妻夫木聡さん、坂口憲二さん、高橋一生さん、阿部サダヲさん、小雪さん、渡辺謙さん。

全員主役級のメンバーで構成されたこのドラマは伝説となっている。池袋を舞台に繰り広がられる人間ドラマ。日本のドラマの歴史を変えたと言われています。

宮藤官九郎さんのドラマ出演時、いじめられっ子で引きこもり、髪のポサボサ少年が、こんな名優に成長するなんて、誰が想像したでしょうか。宮藤官九郎の先見の目に狂いはなかったようです。

この時のイメージが強烈で、いじめっ子、引きこもり役の多かった高橋一生さんは、自分でその殻を破り、主役級の人気俳優へ。世間の女性をメロメロにしています。

「池袋ウエストゲートパーク」といえばこの人。完全に主役を食っていました。宮藤官九郎さんが描く世界観にぴったり合ったエキセントリックな実力派俳優、窪塚洋介さん。

その才能に宮藤官九郎さんもびっくりだったそうです。演じようとするのではなく、そのままの自分を役に埋め込んでしまう天才型の俳優さんだと、宮藤官九郎さんも絶賛です。

まだ小さかった少年が成長し、ジャニーズの看板俳優になりました。あの時のピュアさそのままに、恋愛映画や刑事物、最近ではドクターヘリで新垣結衣さんと共演し高視聴率を叩き出しました。宮藤官九郎さんは、たくさんいるジャニーズジュニアの中から、彼を選んだそうです。その瞳に魅了されたのでしょうか。

あの子との初々しい姿も必見。「池袋ウエストゲートパーク」の楽しみはストーリーだけではありません。今旬の俳優の初々しさも必見です。