木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
作家・村上春樹
村上 春樹(むらかみ はるき)
1949年1月12日京都府京都市生まれ、兵庫県西宮市育ち。
早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。
1987年発表の『ノルウェイの森』は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。
その他の主な作品に『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがある。
日本のみならず海外での人気も高く、好きな小説家ランキングでは必ず上位に入り、その作品は世界中で出版されている作家。
2006年にチェコの文学賞である「フランツ・カフカ賞」をアジア人で初めて受賞し、日本人の作家の中ではノーベル文学賞に最も近い存在と言われている。
小説だけではなく、翻訳家としても活動しており、随筆・紀行文・ノンフィクション等も出版している。
風の歌を聴け
2004年9月15日 講談文庫(文庫:・168ページ)
1979年「第22回群像新人文学賞」受賞
村上春樹のデビュー作。1981年に大森一樹監督により映画化された。
好きな村上春樹作品ランキングでは常連の人気作。
三部作の全ては「僕」と、キーパーソンになる「僕」の友人「鼠」の物語である。
この「風の歌を聴け」、そして「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」を合わせてファンの間では「青春三部作」「鼠三部作」と呼ばれている。
(ちなみに「羊をめぐる冒険」には続編「ダンスダンスダンス」があるが、そこには「鼠」は登場しない。)
他と比べると比較的短い小説だが、その後も村上春樹作品に何度となく登場する重要な人物や場所、要素が数多く含まれているので、「まず、村上春樹を知りたい」という方には最もおすすめ。
【まず最初に読みたい村上春樹作品ランキング一位】を選ぶならダントツでこの作品。
1Q84
〈BOOK 1〉
2009年5月29日 新潮社刊(単行本・554ページ)
〈BOOK 2〉
2009年5月29日 新潮社刊(単行本・501ページ)
〈BOOK 3〉
2010年4月16日 新潮社刊(ハードカバー・602ページ)
2009年「第63回 毎日出版文化賞 文学・芸術部門」受賞
2013年、英訳版が「国際IMPACダブリン文学賞」ノミネート
「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」がストーリーのベースになっている
(「カンガルー日和」(1986年10月15日新潮社文庫)に収録。)
村上春樹12作目の長編小説。
タイトル「1Q84」は、イギリスの作家であるジョージ・オーウェルの『1984年』に由来し、その物語の舞台は1984年の日本。
独特の難解な表現ではあるが、要所要所でパズルのピースがピタッとハマるような感覚と、そしてその世界観に入り込んで一気に読んでしまう作品。
この物語の中で重要なキーワードとなっているのが、宗教。もちろんフィクションであるが大変リアルに描かれていて、現代社会についても深く考えさせられる作品となっている。
約7年ぶりとなる本格長編小説として発売前からテレビニュースなどで大きな話題になり、発売後は社会現象と言われるほどのヒット作となった。
週間ランキング、月間ランキング、年間ランキング、全てにおいて軒並み一位を獲得。
全巻がミリオンセラーを達成。
ノルウェイの森
〈上巻〉
2004年9月15日 講談社刊(ペーパーバック・304ページ)
〈下巻〉
2004年9月15日 講談社刊(ペーパーバック・296ページ)
「ノルウェイの森」のストーリーは短編小説「蛍」をベースにしているという。
(「螢・納屋を焼く・その他の短編」(1987年9月25日 新潮社文庫)に収録。)
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。
僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。
村上春樹5作目の長編小説。
読者による人気ランキングでも必ず上位に入る人気作であり代表作。
彼の作品といえば、この「ノルウェイの森」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
学生戦争最中の大学に入学した「僕」(ワタナベ トオル)、唯一の親友であった「キズキ」をなくし、その恋人であった「直子」との再会を回想するシーンから物語は始まる。
キャッチコピーの通り、心がぎゅっとなるような切ない恋愛小説。
上下巻1000万部を越える大ベストセラーであり、2010年にはベトナム出身のトラン・アン・ユン監督、松山ケンイチ主演による映画化もされた。
この赤と緑が印象的でスタイリッシュな装丁は村上春樹本人が手がけた。
ねじまき鳥クロニクル
第1部 泥棒かささぎ編 1997年9月30日 新潮文庫(文庫・312ページ)
第2部 予言する鳥編 1997年9月30日 新潮文庫(文庫・361ページ)
第3部 鳥刺し男編 1997年9月30日 新潮文庫(文庫・312ページ)
1995年「第47回 讀賣文学賞小説賞」受賞
「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。
「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。
主人公の「僕」(オカダ トオル)の妻、久美子がある日突然姿を消す。
小さなヒントを辿って、妻を取り戻そうとする「僕」の物語。
ミステリーのような、ファンタジーのような。謎解きのようであり、冒険的な要素もあり。
エキセントリックで魅力的な人物が多数登場するところにも面白味がある。
とても長い作品ですが、全体的に「水」のイメージで書かれているとのこと。
まさに水が流れるように次から次へと話が展開していき、とても読み進めやすい文章になっている。
他にも人気の作品が多いため、ランキング等で一位になることはあまりないかもしれませんが、個人的には一番面白く読めたおすすめの作品です。
なので「個人的ランキング一位」にはこの作品を選びました。
やがて哀しき外国語
発売日 1997/2/14 講談社刊
文庫: 286ページ
この続編には「村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた」がある。
F・スコット・フィッツジェラルドの母校プリンストン大学に招かれ、アメリカでの暮らしが始まった。独自の大学村スノビズム、スティーブン・キング的アメリカ郊外事情、本場でジャズについて思うこと、フェミニズムをめぐる考察、海外で悩み苦しむ床屋問題――。『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』を執筆した二年あまりをつづった、十六通のプリンストン便り。
村上春樹の文章の魅力はシリアスな小説だけではありません。
人気ランキングに入ることはありませんが、実はエッセイもとても面白くおすすめ。
スラスラと読みやすい文章、村上春樹の優しい人柄が伺えるエピソード満載で、
村上春樹という作家の日常に興味がある方にはもちろん、海外アメリカでの生活に興味がある方にもおすすめ。
安西水丸による「和むイラスト」も素敵です。
イラストレーター・安西水丸と村上春樹は、村上がジャズ喫茶の経営者である頃からの時代長い付き合い出そう。
村上の小説に頻繁に登場する「渡辺昇」「ワタナベノボル」は、実は安西の本名が元になっているとか。
村上春樹作品の最新作 長編小説「騎士団長殺し」
第1部 顕れるイデア編
2017年2月24日 新潮社 刊(単行本・512ページ)
第2部 遷ろうメタファー編
2017年2月24日 新潮社 刊(単行本・544ページ)
全世界が待ちわびた村上春樹、4年ぶりの書き下ろし長編小説。
「ハルキスト」である筆者による個人的ランキングはいかがでしたでしょうか。
気になる村上春樹作品は見つかりましたか?
世界中で人気の村上春樹作品を読んでその世界観を楽しみましょう。
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局