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    衝撃の最終回!アニメ「伝説巨神イデオン」についてのまとめ

    80年代はアニメ史において重要な作品がいくつかありました、その中で特に重要な作品として機動戦士ガンダム(1stガンダム)と伝説巨神イデオンを選択する人が多いです。問題作、衝撃の最終回といわれたイデオンの概略と最終回についてまとめてみました。

    伝説巨神イデオンって

    TV版の画像ですね、時代を感じます。

    イデオンの位置づけ

    ガンダムなら知っているよという人は多いと思いますが、イデオンもまたマニアの間では衝撃の最終回で熱狂的な賞賛を受けている作品です。

    マンガ家では巨匠として手塚治虫と白土三平(代表作:カムイ伝、サスケ、忍者武芸帳 影丸伝)があげられることがありますが、白戸三平ってマニア向けの作家だと思います、代表作とかを並べても「そうなんだ」とか「サスケはきいたことがあるかなぁ・・・」って感じだと思います。

    似ているんですよ!

    ガンダムが手塚治虫ならイデオンは白戸三平なんですね、現在活躍するアニメーション作家にも好きな作品にイデオンを上げる方がいらっしゃいます。特にイデオンの最終回の衝撃を推す方が多いです。

    そして、最終回の展開、イデオンの武器、その世界観など有名シーンが様々なアニメ作品においてオマージュのネタ元になっています。

    この画像↑↓のイデオンの内蔵されたミサイルの発射シーン「全方位ミサイル」ですが、これなんかも後世のアニメのそこかしこでこのエッセンスが見ることができる有名シーンです。

    イデオンの世界観

    当時のプラモデルの画像です

    イデオンの合体がわかりやすいのでプラモデルの画像を使います、3機のマシンが合体してイデオンになります。

    あらすじ

    人類が宇宙に移民している時代に人類と異星人の接触から紛争が始まります。

    その発端となった惑星で発見された古代遺跡がイデオンでした、イデオンは異星人の襲撃とともに起動し異星人を撃退します。

    イデオンとそれを動かしていると思われる無限力(むげんちから)イデ、そのメカニズムは謎に包まれ人類の理解を超えるものでした。

    報復とイデオンを手に入れるため人類と異星人は泥沼の戦いを展開していきます。

    TV版は初回から39回までで完結します(43回放送予定が39回で打ち切りになります)。

    劇場版はTV版のダイジェストの「接触篇」と39回以降の最終43回の最終回までにあたる「発動篇」の2部構成です。

    主人公のコスモです

    イデオンの人物描写

    ガンダムでもこれまでのアニメにないような深い人物描写がありましたが、イデオンではTV版放送時初回からその回を重ねるごとに人物描写がさらに深くなっています、深いというか・・・

    もう、ドロドロの人間関係ですね。人類と敵対する異星人の軍の総司令官を父に、そしてイデオンを追う追撃隊の指揮官を姉にもつカララ。

    そのカララはイデオンとともに逃亡をする地球人のベスと行動を共にする、二人はやがて結ばれ子供を授かる。

    自分の幸せを犠牲にして家の名誉のために軍人となったカララの姉ハルルは愛するものと結ばれ子供を授かったカララに嫉妬し最終的に妹のカララを殺害してしまう。

    もう、子供が見るアニメじゃないです。

    このような人間の愛憎を描写し主人公よりキャラが立っている登場人物が目白押しで、最終回まで息をつかせない展開が続きます。

    ベスとカララです

    イデオンの最終回

    イデオンの最終回はTV版と映画版があります。

    イデオンは1980年のTV版から始まりました。当時はアニメといえば子供向けで子供やオタクが見るものということで市民権を得ていませんでした。

    劇場版のガンダムが成功し映画のテーマ曲がヒットチャートのトップを席巻する時代、さらに年月が経ち宮崎アニメの大ヒットでようやくアニメは市民権を得ますがそれはまだ先の話です。

    当時は視聴率が振るわない、タイアップした玩具やプラモデルが売れないということで放送が打ち切りになるアニメは珍しくなくイデオンもそうでした。

    イデオンはガンダムで成功した冨野監督の作品ということで、のちに劇場版が公開され打ち切りとなったTV版で描きたかった本当の最終回を見ることができました。

    イデオン 2つの最終回 TV版

    TV版 い~でお~ん

    CMの前後の「い~でお~ん」のいい声が忘れられません。

    テレビ版のイデオン最終回は打ち切りとなったということから悲惨なものでした。

    アニメのトンデモ最終回伝説でもTOP3に入るでしょうか・・・・

    最後の数分までは普通に進んでいくのですが、最後までいがみ合い争いをやめられない人類と異星人、作品のキーワードにもなっている弱き者である赤ん坊、カララの父ドバ総司令が戦いを選択したとき、イデの力が発動して宇宙が滅亡しておしまい・・・というような展開です。

    この解釈を巡りマニアの間でイデオン論の激論が展開され、本当の最終回はどうなるはずだったのかという疑問、それがのちの劇場版への原動力にもなっていきました。

    イデオン 2つの最終回 劇場版

    惑星も真っ二つに切り裂いたイデオンソードです

    イデオンの真の最終回が劇場版です。

    その内容は衝撃でした、人類と異星人の戦いは泥沼と化してゆきます。

    その手掛けた他のアニメ作品の最終回で殺伐としたシーンが展開され代名詞となった「皆殺しの冨野」の最初がこの作品でした。

    登場人物が次々と死んでいきます、子供の首が吹っ飛んだりもします・・・。

    このあたりの大殺戮シーンは庵野秀明監督のエヴアンゲリオン劇場版のネルフ本部での殺戮シーンと重なります、イデオンへのオマージュだったのかもしれないですね。

    最後はイデオンと異星人側のガンドロワ(超巨大な光線兵器)の最終決戦です、惑星も切り裂くイデオンのイデオンソードと相討ちで地球人と異星人の二つの生命が失われました。

    イデの力が発動したあと、魂となった?登場人物たちの再生?転生?シーンが描写されています、それは新しい生命の誕生を予感させるラストシーンでした。

    イデオンとガンドロワです

    イデオンの後ろに背景のように書かれている、全体がわからないぐらいでかい物体がガンドロワです、イデオンの8000万倍ぐらいありそうですね・・・・

    イデオン最終回まとめ

    劇場版の再生シーンです

    TV版イデオンのトンデモ最終回を見てから、イデオン劇場版へと・・・

    イデオンの真の最終回を見た後はその衝撃にしばし放心状態になるかもしれません。

    名作ここにあり。

    エンディングテーマ「コスモスに君と」は名曲です

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