木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
名取裕子演じる18歳の久乃は、吉原遊郭で身を置かざる負えなくなりました。
ここでは借金の肩に6年間働かされる女性が多くおり、久乃もその一人。
彼女は花魁の九重の下につき、雑用をすることになります。
遂に若潮という源氏名をもらい、遊郭デビューすることに。
最初は何も出来なかった若潮ですが、段々と置かれた境遇も受け入れ客も付き始めました。
ひいきをしてくれる男性も現れました。
遊郭の中で様々な事を経験した若潮。
御職である姉さん達が病死したり、遊郭を去ったことで遂に御職になることに。
源氏名も「紫」となり出世ました。
その頃、紫の一番のひいき客である信輔は、借金を返済するから身請けしたいと言い出します。
しかし紫はこれを断りました。
ただ、そのお金で花魁道中をさせて欲しいと願い出るのです。
信輔は驚きを隠せないものの、それを了承しました。
愛し続けた若潮への思いをキッパリと断ち切った信輔。
しかし若潮の本当の気持ちは。。。
ラストで待ち受ける、タイトル「吉原炎上」の意味とは?
裕福な男性と遊郭の女性、2人の人生をリアルで繊細に描いた物語です。
一度は耳にしたことがあるかもしれない言葉「花魁」。
この「吉原炎上」の中にも良く出てくる台詞です。
聴いたことはあるけど、意味を知らないという人もいるのでは無いでしょうか?
「花魁」とは吉原遊郭にいる遊女の中で身分の高い者の事をいいます。
遊女には階級のようなもので呼ばれる名が違い、花魁は太夫という階級でした。
名取裕子演じる若潮もこれを目指すことになります。
「吉原炎上」では様々な遊郭でのルールを知ることが出来ます。
最初遊郭に入ると花魁や先輩遊女について、彼女達の身の回りの世話や雑用を担当します。
その間に遊女としてのノウハウや芸事を習ったりもするのですが、才能開花は本人次第。
一番下の階級で遊女デビューし、いかに裕福な客にひいきにされるかによって自分のポジションも決まってしまう厳しい世界でした。
名取裕子演じる若潮も、持ち前の精神力と気立ての良さで出世。
どんどん仲間に差をつけ、ついには花魁へと駆け上ります。
映画やドラマでよく見る「花魁道中」。
これは最高の着物を着て華やかにお化粧をした花魁が、ひいきにしてくれる客が待つ揚屋まで迎えに行くことを言います。
客は揚屋で花魁が来るまで芸などを楽しみ、待ちました。
花魁とその下の遊女までが揚屋での接待を許されており、そこまで移動する際の道中を花魁(太夫道中)と呼んだそうです。
名取裕子演じる若潮も、太夫・紫へと出世したことで花魁道中を夢見るように。
この「吉原炎上」の見所は、もちろん名取裕子が紫になった時に映し出される花魁道中のシーンでしょう。
美しい水色の着物に身を包まれた名取裕子は、さすがの貫禄ですね。
このシーンを見るだけでも「吉原炎上」の丁寧な映画の作り方がわかります。
元々スッとした顔立ちが和風美人だと言われている名取裕子だけに、このシーンは美しいと評判でした。
花魁道中の特徴的な歩き方と言えば、三枚下駄でゆっくりと練り歩く「外八文字」の歩き方です。
京都で伝えられている内八文字とは違い、外側に向かい八文字を書いて歩くという独特のスタイル。
高さのある三枚下駄でこの歩き方をマスターするのには3年を要したと言います。
名取裕子の「吉原炎上」での見事な外八文字には、どれだけ苦労があったか想像できますね。
名取裕子演じる若潮と仲が良かった遊女の役を演じました。
しかし若潮のように上手くこなすことが出来なかった為、品川の遊郭に移動させられてしまいます。
若潮が花魁になるのと反対に、どんどん身分を落とし長屋女郎にまで成り下がってしまいました。
気性が荒い一面もある女性を、かたせ梨乃は見事に演じました。
名取裕子の友人という役でしたが、名演技同士記憶に残る方も多いのでは?
映画で人気を博した「吉原炎上」は、1998年に新橋演舞場で舞台化されました。
主演は映画と同じく名取裕子。
これには元々の「吉原炎上」のファンも喜んだことでしょう。
1987年に「吉原炎上」が公開されてから、その名作としての認知度は上がり続けます。
遂に2007年にテレビドラマで復活。
新たなキャストでリメイクされることになります。
映画「吉原炎上」ファンには朗報。
テレビドラマでのリメイクの主演は、観月ありさでした。
当時、名取裕子が演じた若潮・紫の役は印象に残るものでした。
それを超えられないにしろ、美しさや存在感の大きさは同じ。
新しい「吉原炎上」が出来上がった瞬間でもありました。
いかがでしたでしょうか?
名取裕子演じる花魁の姿はまさに美しいの一言。
是非一度はご覧になることをおすすめします。
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