甲子園で演奏される応援曲の起源は?

応援曲の演奏が始まったのは、1975年頃、プロ野球チーム『広島東洋カープ』がトランペットを使用しての応援を始めたことが、応援曲の起源だとされています。

その後、東京六大学野球でもブラスバンド演奏による、応援が始まりました。
高校野球でも、この流れが到来し、現在に至ったとされています。

甲子園で演奏される応援曲って、どんな曲なの?

甲子園などで演奏されている応援曲は、多くが既存の曲をブラスバンドが演奏しやすいようにアレンジしたものを使用しています。

昭和歌謡界で流行った曲や、有名ロックバンドの曲、クラシックなどジャンルは多岐にわたっています。

原曲を知らなくても、甲子園などで応援曲を聞いたことがある、といった人も少なくありません。
毎年新しい曲を使用することは、ほとんどないため、長い間使用されることがほとんです。

CDも発売された!?

高校野球ファンのみならず、ブラスバンドの演奏を聞きに、甲子園に足を運ぶ人も少なくありません。

バラエティ番組『アメトーク』でも、高校野球も好きだけど、ブラスバンドも好きという芸人が集まり、トークを繰り広げていました。


あまりのブラスバンド人気で、毎年演奏曲を集めたCDが発売されています。
2017年は、発売10周年ということで、記念盤『ブラバン!甲子園V』が発売されました。

テレビ朝日『熱闘甲子園』でも連日放送

テレビ朝日では毎年、夏の全国高校野球大会にあわせて、甲子園での熱戦を報じる番組が放送されています。

試合結果を伝えるだけではなく、出場している学校の生徒たちにクローズアップし、彼らの目線で報じるため、負けた高校球児の涙に、思わずもらい泣きをしてしまう人が多いそうです。

エンディング曲は高橋優さんの『虹』

2017年のテーマソングを担当したのは、シンガーソングライターの高橋優さんです。

高橋さんは、テーマソングを歌うにあたり、とある野球部に取材に行き、詞を書きあげたそうです。

『熱闘甲子園』内で、生歌を披露し、同番組に出演している元プロ野球選手・古田敦也さんも大絶賛でした。

『虹』の歌詞に涙する人続出

<歌詞>
人生の良し悪しを裁くルールなんかないのに
常識だ格式だはみ出せばタッチアウトだと雁字搦めの毎日
だからお手本通り言う通りお利口なフリをして
空気読んで言葉飲んだ自分じゃない自分がうずき出してきたんなら

前へ 前へ 数cmずつでいいから
耐えて 前へ ついさっき派手に転んだばっかで笑われているし
あっちこっち痛むけど それくらいが上等だろ また立ち上がろう

あの空より青く 太陽より眩しい
たとえ泥にまみれても 傷だらけで泣いてても
また走り出す背中はただ美しい

その手をかざせば 夢に届きそうだ
奇跡を待ちはしないよ それを起こしに行くんだろう
こぼれた涙に日が差せば虹がかかるよ

“今じゃなくてもいいや”のタイムマシーンに乗っちまえば
適当に時間を潰したまんま人生終わらせちまえるらしい
最後に心から泣いたのはいつ頃だったっけ?
最後に君と心から笑いあえたのはいつ頃だったっけ?

破れ 欠けて 元の形が分かんなくなるほど
欠けて スレて 少し前の僕だったらここらで諦めてたな
適当に言い逃れ “まあこれで十分だろ自分らしいや”と

無様をさらしても 間違えてばかりでも
負けるわけにはいかない 勝ち続けなきゃいけない
「やめちまえばいい」「諦めろ」と囁く自分に

その手をかざしても まだ届かなくても
奇跡を待ちはしないよ それを起こしに行くんだろう
流れ落ちた汗に日が差すそのとき、、

君が見た孤独や希望が その一喜一憂が
この世のどこかの誰かの悲しみの雨のあとの空を7色に変えていく

前へ 前へ 数cmずつでいいから
耐えて 前へ 立ち上がることの意味を知るために人は転んだり涙
したりするんだろう
それくらいが上等だろ また立ち上がろう

あの空より青く 太陽より眩しい
たとえ泥にまみれても 傷だらけで泣いてても
また走り出す背中はただ美しい

その手をかざせば 夢に届きそうだ
奇跡を待ちはしないよ それを起こしに行くんだろう
こぼれた涙に日が差せば虹がかかるよ

出典:http://www.littleoslo.com

甲子園の応援曲を一気に紹介!

ここからは、定番の曲や人気曲、最新曲など、応援曲についてご紹介します。

甲子園の定番応援曲①<狙い撃ち>

1973年、山本リンダが歌った『狙い撃ち』です。

大量得点やホームランが期待できる時に使用されます。

甲子園の定番応援曲②<紅>

1989年、ロックバンドXの『紅』です。

ロックでも、応援曲にしてしまうのが、高校野球の凄いところです。

攻撃開始時や、場を盛り上げたいときに演奏されることが多いです。

甲子園の定番応援曲③<サウスポー>

1981年、ピンク・レディーが歌った『サウスポー』です。

左バッターが打席に入ったときに使用されます。


この曲のサウスポー(左利き)のモデルは、当時選手として活躍していた王貞治さんです。
野球が元で作られた曲が、応援曲として使用されているのも、不思議な縁を感じます。

甲子園応援曲、歴代最も凄いとの呼び声がある名曲

奈良県の私立高校『天理高校』は、全国高校野球に多く出場している強豪校のひとつです。
天理高校の吹奏楽部も有名で、甲子園の名物となっています。

天理高校吹奏楽部の初代顧問が、盛り上がる曲として作曲されたのが『ファンファーレ』と『ワッショイ』です。
ファンファーレは、ヒットを打った時に演奏され、ワッショイは、チャンスの時に演奏されます。

特にワッショイは、重低音のスローテンポで演奏され、不気味な気持ちになる曲です。
味方チームを鼓舞するのと、相手チームを威嚇するメロディーは恐ろしさも感じます。


ファンファーレは、多くの学校で使用されており、応援曲にはなくてはならない1曲となっています。

13分も続いた『ワッショイ』はネットでも話題となりました。

ファンファーレとワッショイの絶妙なコンビネーションです。

甲子園応援曲人気ランキング3位<We Will Rock You>

1977年、イギリスのロックバンドQueenが歌った『We Will Rock You』です。

攻め込んでいるときに使用されることが多い曲です。

甲子園応援曲人気ランキング2位< ルパン三世のテーマ>

1977年、テレビアニメ『ルパン三世』のテーマ曲として発売された『ルパン三世のテーマ』です。

攻撃開始時や、場の流れを変えたいときなどによく使用されます。

甲子園応援曲人気ランキング1位<アフリカン・シンフォニー>

1974年に発売された『アフリカン・シンフォニー』です。
元々は、ディスコミュージックとして発売されました。

1987年、和歌山県代表の智弁和歌山高校が、甲子園に初出場した際、当時の吹奏楽部の顧問が、アレンジして演奏したことで、全国に浸透するきっかけとなりました。

ヒットを打った時に、よく使用されています

甲子園応援曲、2017年最新曲①<前前前世>

2016年公開された、アニメ映画『君の名は。」の主題歌であり、RADWIMPSが歌った『前前前世』です。

まだ全国的に浸透していない応援曲ですが、甲子園で演奏されたことで、今後広まっていく可能性はあります。

甲子園応援曲、2017年最新曲②<PERFECT HUMAN>

2016年、RADIO FISHが歌った『PERFECT HUMAN』です。

甲子園で新しい応援曲を演奏することで、全国に広まるきっかけになります。
そのため、甲子園に出場する高校の吹奏楽部は、毎年新しい曲をやろうと躍起になるそうです。

2017年高校野球優勝校、花咲徳栄の応援曲メドレー

2017年、夏の全国高校野球大会で優勝したのは、埼玉県代表の花咲徳栄高校です。

花咲徳栄は、応援曲が豊富なことでも有名です。
また、『オーメンズ・オブ・ラブ』という曲で応援を始めることが伝統であり、その壮大な曲は、ブラスバンドファンを魅了しています。

甲子園は応援曲合戦も熱かった!

甲子園の戦いは、観覧席でも繰り広げられていることを、お分かりいただけたでしょうか。

甲子園でのブラスバンド対決は、春のセンバツと夏の全国高校野球大会2回のみ聞くことができます。
聞きたくなったら、甲子園へ足を運んでみてください!


今すぐ聞きたい!と思ったあなたは、CDを購入して応援曲を堪能してはいかがでしょうか。

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