2016/04/15
sachiyo666
杏主演、池井戸潤原作の人気ドラマ
ドラマ『花咲舞が黙ってない』は、人気女優の杏が主演をつとめ、池井戸潤の小説を原作としたドラマで、2014年の4月~6月に放映されました。
銀行を舞台とした本作は、元気いっぱいの杏演じる花咲舞がさっそうと銀行の悪を退治していく姿に人気が集まり、平均視聴率16%超の高視聴率をマークしました。
その後、2015年7月~9月に第2シリーズの放映もされました。
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ドラマ『花咲舞が黙ってない』の原作は『不祥事』『銀行総務特命』『銀行仕置人』『銀行狐』『仇敵』『かばん屋の相続』と6作品あります。
不祥事
2004年8月に発刊された池井戸潤の小説。ドラマ『花咲舞が黙ってない』の中では主に第1シリーズの話に使われています。
銀行総務特命
2002年に講談社より発刊された池井戸潤の小説。本作は『花咲舞が黙ってない』第1シリーズ・第2シリーズ両方に使われています。
銀行仕置人
2005年に双葉社より出版されています。本作は『花咲舞が黙ってない』の第2シリーズの第1話と第2話の原作となっています。
銀行狐
2001年に講談社より発刊。本作は『花咲舞が黙ってない』の第2シリーズの第3話と第10話の原作となっています。
仇敵
2003年に 実業之日本社より出版されています。本作は、『花咲舞が黙ってない』の第2シリーズの第5話と第7話の原作となっています。
かばん屋の相続
2011年に文春文庫より出版されています。本作は、『花咲舞が黙ってない』の第2シリーズの第6話と第9話の原作となっています。
それぞれの原作について詳しくみていきましょう。
ドラマのヒロイン・花咲舞が活躍する痛快銀行小説。ドラマで上司の相馬健も登場し、ドラマのキャラ設定はほぼこの『不祥事』から成されているようです。
ドラマの第1シリーズの原作として、最も多くの出典がみられました。
『不祥事』は池井戸作品にしては珍しく、かなりエンターテイメント性の高い作品。ドラマ『花咲舞が黙ってない』の世界観を堪能できる良作です。
『不祥事』は漫画にも!
原作を小説で読むのはちょっとしんどいと言う人には、漫画がおすすめ! 講談社『Kiss』にて六多いくみが作画を担当し、2014年6月号から連載されていました。
コミック本は、『花咲舞が黙ってない』のタイトルで講談社より2015年7月に発刊されています。上下巻でサクッと読めますよ。
『銀行総務特命』も『不祥事』に次いでドラマ『花咲舞が黙ってない』への原作としての出典数の多い作品となっています。
『銀行総務特命』の主人公は指宿修平という男性です。本作のヒロインは舞ではなく、唐木怜というクールビューティーな女性。『花咲舞は黙ってない』の舞とは対照的なヒロイン像です。
ドラマ『花咲舞が黙ってない』の原作として使われたのは「官能銀行」「ペイオフの罠」「ストーカー」「遅延稟議」「煉瓦のよう」です。どれも銀行の裏側がよく分かる疾走感あふれるストーリーでおすすめです。
窓際バンカーの復讐劇を描いた重厚さあふれる作品。『花咲舞が黙ってない』の第2シリーズ導入部分である第1話と2話に使われただけのことがあり、手に汗握る展開が魅力です。
『花咲舞が黙ってない』の原作にしては、かなり重い読後感。悪党たちをやっつけるというハードボイルドを基調としているので、爽やかさはないかもしれません。
『花咲舞が黙ってない』の原作となっていますが、物語の持つ雰囲気はドラマとは全く違います。狐と署名された脅迫状が銀行へ届くところからストーリーは展開。銀行内で起きた事件を推理していく形で物語は進み、犯人の要求がどんどん増えていくところは加速度的で面白い作品です。
特に、第2話の「現金その場かぎり」は締めの時間にテラーの一人の現金が300万円不足したというスリリングな展開。『花咲舞が黙ってない』の第2シリーズ第3話『女子行員が堕ちた恋の罠!! 窓口から消えた三百万』の原作となっています。
5編の短編から成っており、推理&サスペンスが好きな人にはたまらない作品です。
本作も「庶務行員」「貸さぬ親切」「仇敵」「漏洩」「密計」「逆転」「裏金」「キャッシュ・スパイラル」の短編連作作品。『花咲舞が黙ってない』では、「密計」「漏洩」が原作として使われています。
物語の主人公は、地方銀行で庶務行員としてつとめる恋窪商太郎。大手銀行につとめていましたが、不祥事の責任をとって退職においやられたという過去を持ちます。平穏な日々をおくっていた主人公の前にあらわれた仇敵。主人公が仇をとるため立ち上がる物語です。
「十年目のクリスマス」「セールストーク」「手形の行方」「芥のごとく」「妻の元カレ」「かばん屋の相続」と、こちらも短編6作品が収録されています。『花咲舞が黙ってない』には「セールストーク」「手形の行方」が原作として使われました。
『かばん屋の相続』は主に借り手側の視点から物語が綴られており、心をぐっとつかまれる場面が多く存在します。エンターテイメント色は少なく、人の想いや愛憎を細やかに描いた作品。
『花咲舞が黙ってない』の世界観を楽しみたいなら、断然『不祥事』がおすすめです。各話のエピソードを原作と読み比べたいという方は、その他5作品にも挑戦してみてくださいね。
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