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ヒカルの碁の原作やあらすじは?結末や打ち切り理由は?続編はある?

囲碁ブームのきっかけとなった作品でもあるアニメ『ヒカルの碁』。原作やあらすじはどういったものなのでしょうか。そこで今回は、『ヒカルの碁』のあらすじや結末、打ち切りとなった理由について迫ってみたいと思います。また、『ヒカルの碁』には続編があるのかについてもお伝えします。

ヒカルの碁の原作はどうなっている?

最初に、『ヒカルの碁』の原作について概要をご紹介します。『ヒカルの碁』の原作はどういったものなのでしょうか。作者や掲載誌などについて迫ってみましょう。

ほったゆみ原作

『ヒカルの碁』はほったゆみが原作を考え、小畑健が漫画を描いています。小畑健は『DEATH NOTE』や『バクマン。』でも知られる漫画家です。また『ヒカルの碁』は、タイトルにもあるように、囲碁がテーマになっている少年漫画です。

 

なお作品が生まれたのは、ほったゆみが趣味で始めた囲碁が上達せず、「囲碁の神様がいてくれたらなぁ」と思ったことがきっかけでした。

週刊少年ジャンプで連載

『ヒカルの碁』は、週刊少年ジャンプにおいて連載されていた漫画です。1999年2.3合併号から2003年33号にかけ連載されていました。連載期間は5年ほどであったと考えられるでしょう。

話数の数え方

漫画の中には、1話ずつの数え方の単位にオリジナリティがあるものが存在します。『ヒカルの碁』の場合には、話数毎の数え方が囲碁漫画らしく『第○局』となっている点が特徴です。

受賞歴もある

『ヒカルの碁』は、数々の受賞歴があります。2000年には第45回小学館漫画賞を受賞しています。そして2003年には、第7回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しました。

国外でも出版されている

日本の漫画は海外でも人気のある作品があり、『ヒカルの碁』も海外で出版されています。例えば韓国では『ゴースト囲碁王』というタイトルで出版されています。そして中国では、『棋魂』として出版されているでしょう。この他にも、タイやアメリカ、シンガポール、フランスで出版となっています。

主題歌はdreamの『Get Over』

原作の話ではないものの、『ヒカルの碁』は2001年にアニメ化されています。アニメ『ヒカルの碁』の初代主題歌はdreamの『Get Over』という楽曲です。『Get Over』は、第30話まで主題歌として使用されました。

ヒカルの碁はどんなあらすじ?

『ヒカルの碁』がどういった内容なのか、気になる方もいるかもしれません。続いては、『ヒカルの碁』のあらすじについて迫ってみたいと思います。『ヒカルの碁』のあらすじはどの様な内容なのでしょうか。

古い碁盤をみつける

主人公である小学6年生の進藤ヒカルは、囲碁好きの祖父の家から古い碁盤を見つけました。しかしその頃の進藤ヒカルは、大して囲碁には興味がありませんでした。

棋士・藤原佐為の幽霊が憑く

何と見つけた碁盤には、棋士・藤原佐為(さい)の幽霊が宿っていました。その霊が、進藤ヒカルに憑いたのです。棋士・藤原佐為の幽霊は、進藤ヒカルの体を操ることはできません。しかし、碁を打つために進藤ヒカルへと助けを求めたのです。

碁に興味を持ち力をつけていく

進藤ヒカルは囲碁に触れるうちに徐々に興味を持つようになります。そして、段々と囲碁の力をつけていったのです。多数の経験を積んでいくことでの、進藤ヒカルの成長もストーリーの見どころでしょう。

サイト『漫画GIFT』でのあらすじ

『漫画GIFT』というサイトでは、各分岐点毎に分けてあらすじが解説されている点が特徴です。分かりやすくまとめられているでしょう。

『ヒカルの碁』の結末はどうなっている?

次に、『ヒカルの碁』の結末について迫ってみましょう。『ヒカルの碁』は、どういった結末になっているのでしょうか。

北斗杯で団体戦に挑む

進藤ヒカルは藤原佐為と別れ1人になりますが、塔矢アキラら若手棋士たりと北斗杯で団体戦に挑みます。当初は、囲碁を藤原佐為に言われるがままに打っていた進藤ヒカルも、その頃には実力を身につけていたのでした。

韓国の団体の大将戦

最終回では韓国の団体の大将戦で、高永夏(コ・ヨンハ)に半目差で負けてしまいます。高永夏は韓国において”天才棋士”と呼ばれるほどの腕の持ち主でした。軽口を叩いてくる高永夏でしたが、進藤ヒカルの実力は内心認めています。そして高永夏は、「何故お前は囲碁を打つ」と進藤ヒカルに問いかけたのでした。

この問いに、進藤ヒカルは藤原佐為のことが脳裏を過り、涙を流しながら「遠い過去と遠い未来をつなげる為、そのために俺はいるんだ」と答えます。北斗杯が終わってからも囲碁を打っていた進藤ヒカルは、若獅子戦に出場することになりました。

2回戦の対戦相手は塔矢アキラであり、ラストは進藤ヒカルの勝利の予感を感じさせる幕の閉じ方だったのです。

『ヒカルの碁』の打ち切り理由は何?

漫画『ヒカルの碁』は打ち切りになってしまったといいます。では、その理由は何だったのでしょうか。ここで、『ヒカルの碁』が打ち切りになった理由について迫ってみたいと思います。

韓国が関係?

『ヒカルの碁』19巻では、北斗杯のエピソードが描かれています。北斗杯は、18歳以下の棋士による国際大会です。この北斗杯で、進藤ヒカルら日本勢は韓国と対戦しました。この中で、韓国の棋士・高永夏は少々嫌味なキャラクターとして描かれていました。

 

この点に韓国側から圧力がかけられたことから、『ヒカルの碁』が打ち切られたと推測されています。北斗杯編に関しては、エピソードとしては短めになっており、アニメに関しては北斗杯が開催される前に終了してしまっています。

アンケートの結果で打ち切り?

『ヒカルの碁』の打ち切りは、アンケートの結果が左右したという見方もあります。アンケートの結果が悪かったことから、連載が打ち切られてしまったという説があるのです。これは、連載していた『週刊少年ジャンプ』がアンケート結果をもとにして打ち切りを決定すると言われているからです。

続編が出る可能性はあるの?

『ヒカルの碁』のファンの方は、続編を待っているケースも多いかもしれません。では、『ヒカルの碁』の続編が出版されることはあるのでしょうか。

希望は薄い?

『ヒカルの碁』の漫画は、連載が終了してから既に20年近くが経過しています。そのため、続編が出る可能性は”さすがにない”とする見方があるでしょう。『ヒカルの碁』本編としての続編は、描かれないものと考えられます。

ヒカルの10年後の姿

進藤ヒカルたちのその後の姿が全く描かれていないというわけではない模様です。『ヒカルの碁』の10年後が描かれたエピソードがあるという噂があるのです。これは、2013年発売のBlu-rayBOX『プロ棋士編2』収録の特典ブックレットに描かれていました。

作画担当の小畑健によって、26歳になった進藤ヒカルたちの絵が描かれています。

アニメ20周年記念の企画がある?

『ヒカルの碁』の20周年企画があるという話がありますが、それは本当なのでしょうか。次に、『ヒカルの碁』の20周年企画についてご紹介します。もし企画があるとしたら、どういったものなのか見てみましょう。

アニメ放送から20年

アニメ『ヒカルの碁』は2001年10月10日より放送が始まっていますので、2021年10月10日には放送開始から20周年を迎えています。『ヒカルの碁』が放送されてから、それだけの年数が経ったということです。

記念ロゴやイラストが公開

2021年9月3日に、20周年企画に先駆けて20周年記念ロゴが公開となりました。また9月17日には、20周年記念イラストが解禁されています。

特設サイトも開設

20周年特設サイトも開設され、ポップアップショップが開催されることも決定しました。2021年9月23日から10月3日まで、新宿マルイ アネックスにおいて『ヒカルの碁 POP UP SHOP』が開かれました。キャラクターのアクリルスタンドや缶バッジなど、新グッズの販売も行われています。

『ヒカルの碁』のキャラクターは誰がいる?

ここで、『ヒカルの碁』に登場するキャラクターについて迫ってみたいと思います。『ヒカルの碁』にはどういったキャラクターが登場しているのでしょうか。アニメで声を担当した声優についてもお伝えします。

進藤ヒカル

『ヒカルの碁』の主人公は、小学6年生の少年・進藤ヒカルです。祖父宅の蔵で発見した碁盤に触れたことで、平安時代の棋士・藤原佐為を蘇られることとなります。そして、彼に取りつかれてしまいました。その後に、藤原佐為の代わりに塔矢アキラと対局し、塔矢アキラにライバルとみなされるようになります。

 

そのことで、進藤ヒカルの人生には大きな変化が起こりました。囲碁の世界に入り、プロ棋士を目指すようになったのです。アニメでは、川上とも子が進藤ヒカルの声を演じています。

藤原佐為

藤原佐為(さい)は、進藤ヒカルに取りついた平安時代の囲碁棋士の霊です。生前の藤原佐為は天皇の囲碁指南役を務めるほどの実力者でしたが、対局相手に濡れ衣を着せられたことで敗北します。そして、行き場がなくなってしまい入水自殺してしまったのです。

”神の一手”を極めたいという思いを強く持っており、江戸時代には虎次郎に憑依して碁を打っていました。そして現代では、進藤ヒカルに取りつき碁を打っています。また夏休みには藤原佐為のために始めたネット碁で、『sai』として対局しプロ並みの強さだとして世界で話題になりました。

藤原佐為は、黒石では負けたことがないと自負するほどの実力を持っています。アニメでは、千葉進歩が声を担当しています。

藤崎あかり

藤崎あかりは、葉瀬中学校・囲碁部のまとめ役です。進藤ヒカルの同級生でもあり、幼馴染みの彼に想いを寄せています。進藤ヒカルが藤原佐為に取りつかれた場面に遭遇していますが、その際に何が起きたのか分からないままに同じ学校に通ってきました。

進藤ヒカルが変貌を遂げていく姿に戸惑いつつも、葉瀬中学校では彼と同じ囲碁部に所属しています。優しい面があり、囲碁部を辞めてしまった部員が戻ってこられるように環境を整えたこともありました。

塔矢アキラ

塔矢(とうや)アキラは、進藤ヒカルと同学年である囲碁界のホープです。塔矢名人の息子であり、幼少期よりプロ棋士を目指し勉強をしています。アマチュアの大会に出場してしまうと、他の若い棋士の才能を潰してしまうため、大会にはあまり出場しません。

同学年で対等に勝負ができる棋士がおらず、”つまらない”としてプロ試験の受験を見送っていました。しかしそんな小学6年生の冬に、進藤ヒカルと対局します。この試合で進藤ヒカルに敗北したことで、闘志をさらに燃やすようになり進藤ヒカルをライバル視するようになりました。

本因坊秀策

本因坊秀策(ほんいんぼう しゅうさく)は、藤原佐為が進藤ヒカルに取りつく前に取りついていた人物です。幼名は虎次郎といいます。本因坊秀策は元々自身で碁を打っていましたが、藤原佐為の囲碁のセンスを見抜き、藤原佐為に碁を打たせるようになります。本因坊秀策は、流行り病に罹患し34歳で亡くなってしまいました。

作中では回想シーンのみで登場しますが、囲碁史上最強として棋士たちに尊敬されています。幕末頃に実在した人物でもあります。

『ヒカルの碁』が中国でドラマ化された?

海外でも刊行された『ヒカルの碁』ですが、中国でドラマ化されたという話があります。最後に、中国で制作されたドラマ『ヒカルの碁』についてご紹介します。

2020年に配信のネットドラマ

中国のドラマ『ヒカルの碁』は、2020年に動画サービスのiQIYIで配信されました。2022年5月13日の正午からは、RakutenTVで独占先行配信が開始されています。日本においても、RakutenTVで視聴することができるということです。

 

中国で配信がスタートするにあたり、原作者のほったゆみや小畑健のメッセージが公式ウェイボー(中国版ツイッター)に寄せられました。

エンディングテーマは『ボクらの冒険』

ドラマのエンディングテーマは、日本のアニメと同じ『ボクらの冒険』の中国語バージョンです。元Kids ALIVEの菅野浩司は、ツイッターで『テレビ東京から連絡があり、曲と歌詞のチェックがあった』と述べていました。

進藤ヒカルなどの配役

時光(シー・グァン、進藤ヒカル)役は、胡先煦(フー・シェンシュー)が演じています。胡先煦は『琅琊榜〈弐〉~風雲来る長林軍~』などに出演し、子役として演技力の高さが評価されてきました。褚嬴(チュー・イン、藤原佐為)役は、張超(チャン・チャオ)が演じ主演を務めています。

張超は、特撮ドラマ『鎧甲勇士』や『網球王子(『テニスの王子様』の2008年中国リメイク)』に出演しています。ミステリアスな美男子役を演じることが多いでしょう。

ドラマの評価について

中国ドラマ『ヒカルの碁』は、個人ユーザーにおける総合評価サイト”豆瓣(どうばん)”の2020年公表か中国語ドラマベスト10において、第6位となっています。また、ウェイボーユーザーの投票および、話題度で決定される2020年電視劇大賞で16位となりました。

『ヒカルの碁』は愛されている!

漫画『ヒカルの碁』は、少年・進藤ヒカルが囲碁を通して成長していく姿が描かれています。連載自体は2003年に終了しており、アニメ化されたのも20年以上前のことです。それでも、アニメ化20周年にはイベントも開催されています。

また物語のその後については、進藤ヒカルの10年後の姿がイラストで公開されているのです。時を経て愛されている作品であると言えるでしょう。漫画『ヒカルの碁』は完全版も発刊されていますので、これからも新しい世代にも詠み継がれていって欲しいものです。

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