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    肥後ずいきとは?使い方とその感想をまとめました!大奥でも使われた?

    肥後ずいきとは、熊本の伝統工芸品であり、大人のおもちゃ(性具)として使われているものです。江戸時代では特に肥後ずいきを使う人たちが増えたようで、このような使い方が広まりました。今回は、肥後ずいきについて徹底的に解説します。

    【この記事は2020/04/01に更新されました。】

    昔の人の性生活で肥後ずいきは広く使われていた!

    肥後ずいきとは、熊本の伝統工芸品であり、大人のおもちゃ(性具)として使われているものです。江戸時代では特に肥後ずいきを使う人たちが増えたようで、このような使い方が広まりました。今回は、肥後ずいきについて徹底的に解説します。

    肥後ずいきとは?

    肥後ずいきとは、大奥などで使用された男女ともに使用できる性具です。

    「ずいき」という名称は、昔は精液を「白露」と比喩されていたことから、夢窓疎石の「いもの葉に置く白露のたまらぬはこれや随喜(ずいき)の涙なるらん」という歌から発生したものと言われています。

    夢窓疎石は、南北朝から室町の初期に生きた禅宗のお坊さんだった方で、一見普通の歌に見えるこの歌も「白露」と精液の比喩が使われていることから猥歌と捉えることができます。

    ハスイモの茎でできた性具

    肥後ずいきは、ハスイモの葉柄の皮をむいて独自の製法で酸化を防ぎながら乾燥させ、木綿糸で縛って「こけし型」や「リング型」に編んで作られます。

    乾燥させたずいきそのものは食用にもなりますが、芋そのものは固くて食用にはなりません。

    戦国時代には籠城戦などの際の非常食として重宝され、西南戦争の際には熊本城に立てこもった官軍がずいきを食べていたという話が伝わっているそうです。

    成分が効能を引き出す

    ハスイモに含まれている成分サポニンが男女の生殖器、とりわけ女性の膣に刺激をもたらし性的快感を与え、一方この有効成分により陰茎に流入する血流が増加し、陰茎も一時的に増大し、男性にも効果をもたらします。

    植物の根、葉、茎などに良く含まれているサポニンには、毛細血管の血流を改善する働きもあります。その他、女性の冷え性や更年期の不調などに効果をもたらすともいわれてます。

    基本的な使用方法

    基本的な使用方法は、水または湯に浸して柔らかくしてから使います。

    紐状にしたままのものや、皮を編み上げ張形として使えるようにしたもの、あるいは陰茎にかぶせるキャップ状に編み上げられたもの等がいろいろな種類により使い方は異なってきますので、後に詳しくご紹介いたします。

    肥後ずいきの種類は

    肥後ずいきは形や大きさが様々なものがあり、いろいろな種類から好みのものを選ぶことができます。

    また、男性用と女性用でも分かれているので、誰が使うかによっても種類が異なってきます。

    肥後ずいきの種類をさっそく詳しく見ていきましょう。

    男性用と女性用がある

    男性向けの肥後ずいきは「長もの」と呼ばれる紐状のもので自身の性器に巻きつけて使うものや、性器にかぶせて使うキャップ状に編まれたものもあります。

    女性向けの肥後ずいきは指につけて膣を刺激するリングタイプのものや、棒状の「こけし」という名前がついた一人で楽しむものがあります。

    6種類のリングタイプ

    リングタイプのものにはそれぞれ「花菖蒲」「竜胆」「菖蒲」「牡丹」「小菊」「山茶花」とすべて花のモチーフが用いられています。これは江戸時代から明治にかけて熊本藩士達とその後裔によってつくられていた「肥後六花」をモチーフにしていることから、このような名前がつけられたようです。

    肥後六花の共通の特徴としては、花芯(雄蕊)が見事なこと、花形が一重一文字咲きであること、花色の純粋なことの三点が挙げられます。

    オーダーメイドもある

    今も伝統的に肥後ずいきを手作業で作成しているお店では、肥後ずいきの太さや長さなど好みの大きさにオーダーメイドすることもできます。

    肥後ずいきを使用した感想は?

    実際に肥後ずいきを愛用している方はどのような感想を持っているのか、肥後ずいきに対する口コミなどを見ていきましょう。

    お土産に買いました

    お土産に肥後ずいきを買いました。包み箱も浮世絵の絵が描かれておりプレゼントにも最適です。ちゃんと使えるかどうか心配でしたが、使い方や個人レビューが同封されているので心配は払拭されました。

    最初はふかふかで水につけるとぷにぷにとなり、粘り気はなく不思議な触感です。黄色い汁が出てグロテスクですが、甘い香りがし味も甘くなかなか悪くありません。

    実際に使用してみましたが、中に硬い芯が入っており中折れの心配はありません。しばらく中に入れたまま放置してみましたが、特に体への変化はありませんでした。アブノーマルなシチュエーションに興奮はするものの、実際の素材としての効果を感じることはできませんでした。

    耐久性がない

    パートナーに使用しましたが、入れて5分ぐらいでウズウズしたそうで、その後はいつもより感じ方が敏感になり、締め付けも強まりました。

    使用後お湯洗いで乾燥させましたが、3回目に結び目がほどけ使えなくなってしまいました。効果があるだけに残念でした。

    期待していたほどではない

    嫁のために購入し、使用してみましたが、効果はあまりありませんでした。
    人によっては効果に差があるようですが、あまりにも期待してただけに、思った以上の効果を得られずとても残念です。

    肥後ずいきの入手方法・購入方法

    肥後ずいきは熊本県あたりの民芸品になっていますが、実際にどこで入手可能なのか、入手場所や購入方法を見ていきましょう。

    専門店で購入

    肥後ずいきは、今も肥後ずいきの専門店が存在しています。こちらの専門店で、単一で肥後ずいきを購入することもできますし、セット販売もしているため、肥後ずいきに興味はあるけれど、どれを使っていいのかわからない方やいろいろな種類の肥後ずいきから自分好みのものを探したい方にうってつけの内容です。

    ネットで購入

    専門店などでの対面式の販売が恥ずかしいという方は、ネットでも肥後ずいきを人知れず購入することができます。

    現在のところ楽天では見つかりませんでしたが、アマゾンやヤフオクなどで購入することができます。

    後継者不足で入手困難

    肥後ずいきはかつて産地の熊本県では土産物店にも並べられていたほど良く売れていましたが、時代の流れと共に姿を消しつつあります。

    現在も需用は高いですが、年々入手困難になっているのです。というのも、他の地場産業と同じく、肥後ずいきもまた後継者不足により伝統工芸が廃れようとしているのです。

    政府なども介入し、早急に後継者の問題を解決していく必要がありますね。

    肥後ずいきの歴史は?

    古くは江戸時代の春画にも肥後ずいきは描かれていましたが、いつごろから作られ始めたものなのか、肥後ずいきの歴史を見ていきましょう。

    細川藩が参勤交代で持参

    それまで肥後地方でしか知られていなかった肥後ずいきですが、肥後の細川藩の細川忠興が肥後ずいきを細川藩の特産品として参勤交代の際に持参したことで一気に広まったとされています。

    参勤交代とは藩主を一年おきに江戸に来させる制度のことで、お上に献上するお土産には人一倍気を使い悩みに悩みぬいて選んだと思われます。

    細川忠興は、明智光秀の娘である細川ガラシャを嫁にもらっており、二人の秘め事の際にも肥後ずいきは使用されたのでしょうか。

    江戸時代の大奥で使われた

    江戸時代の将軍様の寵愛を受けた女性たちが住む大奥でも肥後ずいきは性具として大変重宝されたそうです。

    最初は性具ではなかった

    肥後ずいきは江戸時代には乾燥させて食料として食されていただけでなく、女性の髪飾りや手芸材料、はたまた産後の薬としても使われていました。

    肥後ずいきの最初の用途は性具ではなかったということは、肥後の細川藩の細川忠興も性具をお土産として献上したわけではなかったということになりますね。

    余ったずいきに対し大奥の女性達は、打ち掛けの裾に真綿のかわりにずいきを入れることを思いつきます。またひまや欲求を持てあましていた女性達が乾燥したずいきをぬるま湯に浸して巻き、将軍のものに見立てて性具として使用するようになっていったのです。

    肥後ずいきの料理は?

    性具ではなく、料理としての肥後ずいきはどのような味や料理の仕方があるのでしょうか?早速見ていきましょう。

    肥後ずいき=いもがら料理

    ずいきはイモの部分は硬く食べれないので、普通は芋の茎や葉を食します。代表的な料理方法に煮物をはじめ、みそ汁、白和え、きんぴら、酢の物、サラダなどがあります。

    食感を楽しむもの

    ずいき自体にはあまり味がなく、基本的にフキのようなシャクシャクとした食感を楽しむ食べ物という認識です。

    保存食として使われた伝説

    ずいきは保存食としても知られています。戦国時代には籠城戦などの際の非常食として重宝され、西南戦争の際には熊本城に立てこもった官軍がずいきを食べていたという伝説があります。

    保存食としての肥後ずいきの作り方

    肥後ずいきはカルシウムやカリウム、鉄分、食物繊維などが豊富に含まれていて、女性の産後の食べ物としても最適であると言われています。

    保存食としても重宝するので、この機会に食卓に肥後ずいきを摂り入れてみましょう。

    ピーラーで皮をむき乾燥させる

    肥後ずいきは、毎年7月から霜が降りる11月ぐらいまで収穫することができます。収穫された肥後ずいきの葉柄を切断してピーラーで皮をむいていきます。

    この作業の際、肥後ずいきはアクが強いので、手袋などをはめて作業した方が良さそうです。

    皮をむいた後の葉柄をネットなどに入れて、通気性の良い場所で約2-3週間ほど天日干しを行って完成です。

    水やぬるま湯で戻して使う

    水やぬるま湯に乾燥させて作った肥後ずいきを浸し、柔らかく戻してから、炒め物にしたり、煮物にしたりして食べます。

    肥後ずいきの歴史は奥深かった!

    肥後地方の伝統工芸で、後継者不足などから年々廃れようとしている肥後ずいき。その豊富な栄養素から保存食としても重宝されてきましたが、ひょんなことから性具として用いられ、今なお語り継がれているのは、大変興味深いことです。

    天然のものでできているので、安全で環境にもやさしい昔ながらの肥後ずいきがなくなってしまうのはとてももったいないことです。

    に再びスポットが当たることを願わずにはいられません。

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