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シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』日本での舞台化まとめ

舞台作家シェイクスピアによる名作、『ロミオとジュリエット』。これまで世界各国で映画化や舞台上演がされてきました。日本もその例外ではありません。今回は、過去に舞台化された『ロミオとジュリエット』をまとめ、2017年公開予定の作品を紹介していきます。

『ロミオとジュリエット』とは

『ロミオとジュリエット』は、イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲です。

初演年度については諸説ありますが、概ね1595年前後と言われています。

代表作
『ハムレット』
『ロミオとジュリエット』
『マクベス』
『ヴェニスの商人』など

舞台は14世紀のイタリアの都市ヴェローナ。ヴェローナは、1239年に神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ2世の協力を得て、近隣のロンバルディア同盟諸国を征服し、その絶頂期にあったが、ローマ教皇グレゴリウス9世はフリードリヒ2世を反キリストであると非難して近隣ロンバルディア同盟諸国を擁護し、再破門したことから戦争となり、以来ヴェローナの支配層は教皇派と皇帝派に分かれて熾烈な争いが繰り広げられるようになった。皇帝派のモンタギュー家(モンテッキ家)と教皇派のキャピュレット家(カプレーティ家)も、血で血を洗う抗争を繰り返すことに巻込まれていた。

モンタギュー家の一人息子ロミオは、ロザラインへの片想いに苦しんでいる。気晴らしにと、友人達とキャピュレット家のパーティに忍び込んだロミオは、キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、たちまち二人は恋におちる。二人は修道僧ロレンスの元で秘かに結婚。ロレンスは二人の結婚が、両家の争いに終止符を打つきっかけになることを期待する。

しかしその直後、ロミオは友人とともに街頭での争いに巻き込まれ、親友・マキューシオを殺されたことに逆上したロミオは、キャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまう。このことからヴェローナの大公エスカラスは、ロミオを追放の罪に処する。一方、キャピュレットは悲しみにくれるジュリエットに、大公の親戚のパリスと結婚する事を命じる。

ジュリエットに助けを求められたロレンスは、彼女をロミオに添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、この計画は追放されていたロミオにうまく伝わらなかった。そのためジュリエットが死んだと思ったロミオは、彼女の墓で毒薬を飲んで自殺。その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットも、ロミオの短剣で後追い自殺をする。事の真相を知って悲嘆に暮れる両家は、ついに和解する。

この有名な『ロミオとジュリエット』ですが、過去にはアカデミー賞俳優のレオナルド・ディカプリオ主演によって映画化もされています。

現代版ロミオとジュリエットと言われ、この作品でレオ様のファンになった方もおおいのではないでしょうか。

2012年舞台『ロミオとジュリエット』

2012年には、日本初進出のジョナサン・マンビィの演出によって舞台化されました。

彼は『ロミオとジュリエット』の演出のオファーをこれまで受けても断ってきたのですが、日本で演出するのであれば新しい視点で『ロミオとジュリエット』を作れると思ったからとのことです。

ロミオ役を演じたのは、俳優の佐藤健さんです。

ドラマ「龍馬伝」「Q10」などで演技力を評価された若手注目株で、今回が初舞台でした。

本作品『ロミオとジュリエット』が初舞台とは思えない、圧巻の演技力!

ヒロインのジュリエット役は、女優の石原さとみさんです。

シェイクスピアの『オセロ―』を原作にした劇団☆新感線の『港町純情オセロ』や、こまつ座公演『組曲虐殺』など、舞台でも次々と話題作に出演してきた彼女の、迫力のある演技に大注目です。

お2人の熱演は高い評価を得て、現在は舞台のDVD化もされています。

通販サイトなどで購入できるので、ぜひ一度『ロミオとジュリエット』の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

2013年ミュージカル舞台『ロミオとジュリエット』

2013年には、ミュージカル『ロミオとジュリエット』が上演されました。

2011年秋に小池修一郎氏の演出で日本オリジナル本格ミュージカル・バージョンが上演され、7万人を動員したミュージカル『ロミオとジュリエット』が、新たなキャストを加えて2年ぶりに幕を開けました。

2011年の『ロミオとジュリエット』初演に続きロミオ役を演じたのは城田優さんです。

そしてなんと、今回の舞台では敵役のティボルトにも挑戦しました!

城田優さん演じるロミオの歌声は愛に溢れる温かなものです!

ミュージカル版『ロミオとジュリエット』と言えば、城田さんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

まだ観たことのない人は、城田さんのステキな歌声に包まれてみてください。

蜷川幸雄監督による舞台『ロミオとジュリエット』

2016年5月12日、世界的にも評価の高い蜷川幸雄監督がお亡くなりになり、多くの悲しみが寄せられました。

演技指導が厳しいことでも有名だった蜷川監督ですが、実は舞台『ロミオとジュリエット』も手掛けてきました。

2014年には、男性俳優のみによる舞台『ロミオとジュリエット』が上演されました。

ヒロイン・ジュリエットを演じるのももちろん男性という、異彩を放つこの舞台。

多くの感動が寄せられ、舞台『ロミオとジュリエット』は幕を閉じました。

ロミオ役は、若手俳優の中でも演技派として注目を集める菅田将暉さんです。

蜷川監督とのタッグによる舞台での演技にも大注目です!

ヒロイン・ジュリエット役は、「彩の国シェイア・シリーズ」内の人気企画「オールメール・シリーズ」でおなじみの月川悠貴さんです。

とても男性とは思えない、魅力的なジュリエットを舞台で見せてくれました。

2014年のオールメールの舞台『ロミオとジュリエット』もステキですが、蜷川監督は2004年にも舞台『ロミオとジュリエット』を手掛けています。

ロミオ役を演じたのは、演技派俳優の藤原竜也さんです。

1997年蜷川幸雄監督の演出による舞台『身毒丸』でデビューして以来、多くの舞台や映画で大活躍の俳優さん。

ジュリエット役を演じたのは、女優の鈴木杏さんです。

小学生の頃から子役として芸能活動をしており、蜷川幸雄監督演出作品舞台にも数多く起用されるなど、実力派の女優として知られています。

2017年公開予定の舞台

そして2017年1月、あの『ロミオとジュリエット』が帰ってきます!

世界各国で舞台上演され、大人気を博している『ロミオとジュリエット』。

新キャストを迎え、小池修一郎氏演出で日本で舞台上演されます。

ロミオ役を演じるのは、古川雄大さんです。

ミュージカル舞台『テニスの王子様』4代目 不二周助役で出演したことも話題となり、大注目の役者さんです。

ヒロイン・ジュリエット役を演じるのは乃木坂46の生田絵梨花さん。

活躍の場を舞台にも拡げ、今後ますます期待される女優さんです。

まとめ

時を越えて愛され続ける名作『ロミオとジュリエット』。

これまで数々の役者さんがロミオを演じ、その魅力に惹きつけられてきました。

ヒロインのジュリエットに感情移入し、思わず涙してしまった経験もあるのではないでしょうか。

これまで舞台化された『ロミオとジュリエット』を、まだ観たことがないという方はぜひ、DVD化されていますのでご覧になってみてください。

そして2017年には『ロミオとジュリエット』の舞台が帰ってきます!
この機会にぜひ、劇場へ足を運んで、『ロミオとジュリエット』の独特の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。

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