漫画でも大人気！映画版「サトラレ」の内容と監督・出演者は？

『サトラレ』は、佐藤マコトによる漫画作品。『サトラレ』全8巻、『サトラレneo』全2巻。『サトラレneo』は2011年にイブニング公式サイトにて未完のまま連載終了しています。

タイトルにも使われている「サトラレ」とは、考えていることの全てが思念波となって周囲に伝播してしまうという症状を示す、作品内での架空の病名を指しています。正式名称は「先天性R型脳梁変成症」。

サトラレは、国益に関わるほどの天才として注目されています。本人がサトラレであることを知れば、全ての思考を周囲に知られる苦痛から精神崩壊を招いてしまうため、日本ではサトラレ対策委員会なる組織が保護している、というのが物語です。

佐藤マコト（さとうマコト、1963年～）は、東京都出身の日本の漫画家。男性。代表作は「サトラレ」、「Qの系譜」などで独特な世界観を展開します。

『サトラレ』の続編である「サトラレneo」は、休載中。2016年現在連載中の作品は、無修正学級狩られ屋（ケータイ★まんが王国）、轟け!鉄骨くん（コミックフラッパー）など。

原作の「サトラレ」は、映画『トゥルーマン・ショー』に強く影響されていますが、サトラレという独自の設定を持ち込んでバランスの良い展開の映画を作り上げています。

ドラマ版の「サトラレ」

2001年に映画化され（出演：安藤政信、鈴木京香、監督：本広克行）、2002年にはテレビドラマ化（主演：鶴田真由、オダギリジョー）されるほど人気がありました。

『踊る大捜査線THE MOVIE』『スペーストラベラーズ』の映画監督として大成功を収め、日本の娯楽映画を広めた第一人者として知られています。

映画版サトラレの監督としては「泣きのエンターテイメント」に挑戦し、笑いと涙の入り混じった感動の映画として作品を完成させました。

「サトラレ」の後には、サマータイムマシン・ブルース、UDON、少林少女、劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス、など著明な映画作品を監督しています。

主人公「里見健一」役、安藤政信

安藤 政信（あんどう まさのぶ、1975年5月19日～）、身長175cm。おうし座。血液型O型。一時期、映画の出演などが滞り引退説も流れましたが、近年では映画の撮影など頻繁に活動されています。

1996年、『キッズ・リターン』でデビューし、その年の映画新人賞を多数獲得し注目を集めます。第20回日本アカデミー賞をはじめとする、11個もの新人賞を受賞しました。

数々の映画・ドラマに出演していますが、中でも有名なものは「バトル・ロワイアル（2000年）（桐山和雄役）です。衝撃の作品だっただけに、印象深い俳優ですよね。

「サトラレ」では、サトラレである主人公「里見健一」役として、（サトラレであること以外は）普通の青年役を演じます。

「小松洋子」役、鈴木京香

精神科医の小松洋子役と出演されています。ベテラン女優が演じる軽妙さとシリアスさのバランスがとれた演技が、映画の完成度を高めています。

サトラレである里見健一を、最初は研究対象としか見ていませんでしたが、そばにいるうちにサトラレの悲しみを理解していく存在となります。

先輩医師「東隆之」役、寺尾聡

サトラレである主人公を受け入れる先輩医師、東隆之役として出演しています。映画の中では、優しさと重々しい雰囲気に注目です。

里見健一の祖母役、八千草薫

サトラレの里見健一の祖母役を演じているのが八千草薫さんです。ベテラン女優としての演技力はもちろん、物語にとって重要な人物として登場し、映画に深みを持たせます。

豪華キャストが勢揃いした、映画版「サトラレ」。それぞれが役にはまりこみ、映画の世界観を見事に構築していますよ。

この映画は、サトラレである人々が主人公というよりは、サトラレを受け入れる周囲の人々の物語といっても良いでしょう。