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見えない声を七色に。声優という魔術師、山ちゃんこと山寺宏一氏

七色の声を持つのは、声優さんとしては当たり前のこと。しかし大概「あ、あの人だ」と分かることも。そんな声優会で異彩を放つのが、山ちゃんこと山寺宏一さんかと思います。お調子者役からどシリアスな役まで千変万化で感心しきりです。魅惑の山ちゃんワールドへご案内。

山ちゃんこと山寺宏一さんのプロフィール

まずは、声優山ちゃんのプロフィールをば。

声優、ものまねタレント、司会者。声域が広く、「七色の声」というにふさわしい。声優業界では「困った時の山寺宏一」とまで言われているほど。

出典:https://ja.wikipedia.org

確かに、「え、このキャラ山ちゃんだったの!?」という場合多いですね。幅広いです。

山ちゃんの声優としての妙技・吹き替え編

ジョーイ・グラッドストーン(『フルハウス』)

キャスト見るまで気づきませんでした。現在ネット限定で配信されている『フラーハウス』の前作に当たる『フルハウス』に登場。物まねがうまいという設定で、山ちゃんの幅広い声や演技を見せてくれました。ジョーイの本業はコメディアンですが、劇中で声優の仕事が来た回も。ジョーイを演じている役者のでイブ・クーリエ氏も、元は声優さんだったそうです。

クランプ一家(『ナッティ・プロフェッサー』)

山ちゃんはエディ・マーフィー氏の声をよく吹き替えされていますが、『ナッティ・プロフェッサー』ではマーフィー氏が一人7人を熱演。太った大学教授とその家族、そしてやせ薬で「やせた」姿なんですが、甥っ子の声以外、全部山ちゃんが吹き替えしてました。

お腹に風船仕込んだり、粘土を顔に貼ったりと、マーフィー氏やスタッフの苦労がしのばれる作品です。山ちゃんも体型に合わせて太い声を出していました。それでいて、ちゃんと教授の人の好さや苦悩が感じられます。

山ちゃんが演じたクランプ一家と、やせた後の姿、「バディ」。お父さんは喚くように話し、お兄さんは低くドスが利いていて、お母さんはマダムっぷり満載で違和感がなく、おばあちゃんはとぼけたような話し方(内容はエグイ)という演じ分け。バディの時はいつものエディ・マーフィー声です。

スタンリー・イプキス(『MASK』)

気弱な銀行員です。ジム・キャリーがイケメン顔台無しなほどに顔芸しまくる作品ですが、吹き替え版では山ちゃんがここぞとばかりにはっちゃけてました。

身に着けた人の願望を実現させてしまうマスクでこうなっちゃいます。常識人で気弱ながらも優しいスタンリーが、マスク着けたら声色変えまくりの暴走しまくりです。もう彼の吹き替え声優は山ちゃん以外考えられません。

ベンジャミン・バトン(『ベンジャミン・バトン 数奇な運命』)

80歳の状態で生まれて、徐々に肉体が若返っていく男性の物語。老人風の話し方、若返ってからの話し方。声優さんなら年齢での演じ分けも可能でしょうが、山ちゃんほどに演じ分けられる声優さんもそうそういないかと。ことに、実年齢は子供なのに、肉体は老人という主人公が、老人声で自分だけ違うことに対し疑問と不満を抱くシーン。感情がよく出てました。

マニー(『アイスエイジ』)

海外アニメなので吹き替えで。氷河期に生きるマンモスのマニーです。辛い過去があるのを抜きにしても、この時は渋めの声です。個人的に山ちゃんと言えば三枚目的なキャラが合う、と思い込んでいたので、マニー役は意外でした。

ドナルド・ダック

あの特徴的なアヒルの声優までやってましたか、山ちゃん。ていうか、海外版でもこんな感じの声なんですよね、ドナルドさん。海外の声優さんもすごいです。

ジーニー(アラジン)

ザ・ハイテンションなランプの魔人までこなします、山ちゃん。ジーニーは基本明るいけど、自由を望んでいたりとそれなりにシリアスな面もあるんですよね。

スティッチ(『リロ&スティッチ』)

言われるまで気づきませんでした。声優業、恐るべし。いや、山ちゃん恐るべしというべきか。宇宙生物スティッチ、片言な上発声方法も何だかつぶれたような、唸り声に近い印象ですし、声優さんの力というものをまざまざ見せつけてくれます。  

ドンキー(『シュレック』シリーズ)

お調子者バージョンな山ちゃんの声が聞ける、ロバのドンキーです。英語版ではエディ・マーフィーさんが声優を務めると聞いた時、「じゃあ、日本語版の声優は山ちゃんだ」と条件反射的に思ったものです。

山ちゃんの声優としての妙技・アニメ編

加地リョウジ(『新世紀エヴァンゲリオン』)

ザ・大人の男です。単なる女ったらしかと思えば、それも作戦との説もありますし、諭すところはちゃんと諭す。担当声優が山ちゃんと知って軽く衝撃を受けたキャラの一人です。

ヤッターメカシリーズ(『2008年版ヤッターマン』)

詳しくは後述で。山ちゃんナレーションもやってました。

破壊神ビルス(『ドラゴンボールZ 神と神』及び『ドラゴンボール超』)

山ちゃんの本領発揮!なキャラクターだと思います。ビルス様、普段は鷹揚というか、子供っぽい所があるのに、いざとなれば「破壊神」としての顔ものぞかせます。それを、ちゃんと演じ分けてるんですから。

間延びしたような声、威厳のある声、そしてどすの利いた声。いずれも「神様」の声として申し分ない演じ分けです。複数のキャラの演じ分けなら声優さんにはお手の物でしょうが、ベンジャミン・バトンの時のように、年齢や態度などでここまで見事に声色を変化させられる声優さんは山ちゃんくらいかと。

ドンキホーテ=ロシナンテ(『ONE PIECE』)

超絶悪党、ドフラミンゴの実弟です。兄のまとめる組織の中では「喋れない」ことになってたんですが、周りがそう思い込んだだけとのこと。治療法のない病にかかったローを治すべく病院という病院を巡ったり、気分転換になればと思ってか自分の「能力」を得意げに見せたりと、優しさにじみ出るキャラを好演してくれました、山ちゃん。

『平成ヤッターマン』での声優としての活躍ぶり

1977年に放送された『ヤッターマン』ですが、2008年に新作がリメイク放送されました。

山ちゃん!?いくら何でも引き受けすぎでは!?ここに上がっているだけでも16役ですよ。声優業界よく知りませんが、演じたキャラの数とギャラは関係ない、ですよね?山ちゃんの人の良さがよーく分かる一枚です。

ヤッターワンは少しおっとり声、ヤッターペリカンは英語交じりのキザッたらしくも甲高い声。しかしおだてブタまで・・・。いい意味で恐ろしい声優さんですわ、山ちゃん。

声優だけではなく・・・山ちゃんこぼれ話

声優、ナレーションだけでなく司会もこなす山ちゃん。『おはスタ』でも有名ですね。ていうか、今年の4月で卒業ですか・・・。寂しくなりますね。

ものまね番組で

あるものまね番組でDJのように司会進行をしていたのですが、山ちゃんご自身もものまねをしました。それはスキャットマン・ジョンの「スキャットマン」。有名な錆部分のみならず、ラップ部分やメロの部分まで完璧に歌いこなしていました。声優としてだけでなく、こんな力量もあったんです、山ちゃん。

あのキャラを演じるはずだった!?

唐沢寿明さんが演じる『トイ・ストーリー』シリーズのウッディですが、本来担当声優は山ちゃんのはずでした。ほとんど本決まりだったのですが、当時はまだ無名。「無名声優じゃあ・・・」と難色を示されたために、唐沢さんが演じることになったのです。唐沢ウッディ十分うまいし合ってるんですが、山ちゃん版も見てみたい!?

実際に聞いてみよう

「ものまね」番組で披露した「スキャットマン」です。ナレーターもやってますね、山ちゃん。声がどうこうより、早口ラップに度肝抜かれます。

つかみどころのないバージョンのビルス様を演じる山ちゃん。よく言われる「子供っぽさ」というか何物にも縛られない感じがよく出ていますね。

渋いビルス様バージョンです。と言ってもほとんどバトルシーンで、12分くらいからですが。山ちゃんの渋ボイスが聞けるのは。

愛される山ちゃん

単なる力量だけじゃ、こうまで多彩なキャラの吹き替え、きゃすていんぐに選ばれませんよね。ヤッターマンで10を超えるキャラを引き受ける度量が山ちゃんが愛される一番の理由なのではないでしょうか。

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