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「ハリーポッター」シリーズの本はどれだけすごいか調べてみました!

ベストセラー本の売上がどのくらいになるのか、想像がつきますか?「ハリーポッター」シリーズの原作者であるJ・K・ローリングさんは、「歴史上最も多くの報酬を得た作家」と評され、話題となりました。「ハリーポッター」シリーズの本がどれだけすごいか調べてみました。

「ハリーポッター」シリーズの原作者、J・K・ローリングさんとは?

「 J・K・ローリング(J.K. Rowling)」は、ペンネームであり、本名はジョアン・ローリング(Joanne Rowling)といいます。
ペンネームは出版社側がイニシャルを用いるように求めたためにつけられたものです。

「ハリーポッター」シリーズを書き始めた当初は生活は非常に苦しかったJ・K・ローリングさん。
2007年に経済誌のフォーブス誌が発表した際には、総資産が1210億円となり、世界第2位にランクインしたそうです。

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を出版した2000年に、児童文学への貢献を評価されて英国勲功章のオフィサー(将校、OBE)を受章しています。

「ハリーポッター」シリーズとは?

1997年から2007年にかけて刊行された1990年代のイギリスを舞台にした魔法使いの少年ハリーポッターを主人公としたファンタジー小説です。

日本で「ハリーポッター」の発売を行った静山社が発表した「ハリーポッター」関連本15点の総発行金額は、本体価格をベースにして667億1750万円となっています。

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「ハリーポッター」シリーズの英語版は全7巻で4億5000万部発行されており、67カ国語に翻訳されています。

「ハリーポッター」シリーズの原書であるイギリス/UK版はブルームズベリー社から発売されています。
挿し絵が一切入っておらず、一般のイタリック以外の変わりフォントは用いられていません。

「ハリーポッター」シリーズのアメリカ/US版はスコラスティック社から発売されており、世界各国版の中で最大の出版部数を誇ります。
アメリカ/US版には各章の冒頭に挿絵が挿入されています。

「ハリーポッター」シリーズは日常で使われることのない言語にも訳されており、ラテン語や古代ギリシア語などに翻訳されたものも発行されています。

日本での「ハリーポッター」シリーズの単行本の発行部数は?

1999年12月に「ハリーポッター」シリーズの本作の第1巻である「賢者の石」の日本語版が発売されました。
2008年の静山社の発表では、508万部発行されています。

児童書の場合は、2万部でベストセラーとされることがある。児童書はそれだけ概して販売数が小さいのである。

出典:https://ja.wikipedia.org

この数字と比べると「ハリーポッター」シリーズがものすごいベストセラーであることがわかります。

2000年9月に「ハリーポッター」シリーズの本作の第2巻である「秘密の部屋」の日本語版が発売されました。
2008年の静山社の発表では、433万部発行されています。

2001年7月に「ハリーポッター」シリーズの本作の第3巻である「アズカバンの囚人」の日本語版が発売されました。
2008年の静山社の発表では、382万部発行されています。

2002年10月に「ハリーポッター」シリーズの本作の第4巻である「炎のゴブレット」の日本語版が発売されました。
2008年の静山社の発表では、350万部発行されています。

2004年9月に「ハリーポッター」シリーズの本作の第5巻である「不死鳥の騎士団」の日本語版が発売されました。
2008年の静山社の発表では、290万部発行されています。

2006年5月に「ハリーポッター」シリーズの本作の第6巻である「謎のプリンス」の日本語版が発売されました。
2008年の静山社の発表では、212万部発行されています。

2008年7月に「ハリーポッター」シリーズの本作の第7巻である「死の秘宝」の日本語版が発売されました。
2008年の静山社の発表では、185万部発行されています。

日本で「ハリーポッター」シリーズの発売を行った静山社とは?

株式会社静山社(せいざんしゃ)は、1979年に創業、設立された社会派の小さな出版社でしたが、
1999年に代表取締役である松岡佑子さんが「ハリー・ポッターと賢者の石」の出版権を得て翻訳して、ベストセラーとなりました。

元は英語の同時通訳者だった松岡佑子さんは友人を通して、すでにイギリスではベストセラーになっていた「ハリーポッター」と出会いました。

通常、出版社は本を書店へ委託して販売しています。「ハリーポッター」シリーズも1~3巻までは委託されていましたが、ベストセラー本は配本の偏りが起き、希望数が小さな書店に入荷しないことがあります。

「ハリーポッター」シリーズは全部の書店に希望通りに本を送品するために4巻から「買切品」としました。
「買切品」とは返品しないことを条件に仕入れる商品のことです。

書店としては希望通りに本が入荷することはうれしいことですが、買切制度が取り入れられた「ハリーポッター」シリーズは余剰在庫が問題にもなりました。

ベストセラーとなるほどヒットした商品を発売したにもかかわらず、資金繰りが悪化し、倒産に追い込まれること。

出典:https://ja.wikipedia.org

買切制度を取り入れたことで、静山社は「ハリーポッター」シリーズにおいて、返品される本がないため【ベストセラー倒産】にはなりませんでした。

本来ならば誰もが望んだ数を仕入れられるという当然のことが実現した書店は、販売方法の戦略の必要性を再認識し、店頭での独自の陳列が難しかった「ハリーポッター」シリーズから学ぶことが多かったのです。

「ハリーポッター」シリーズのすごさは数字だけではない!

「ハリーポッター」シリーズの本がどれだけすごいかを紹介しましたが、いかがでしたか?

2016年4月に静山社より発売された「ハリーポッター」シリーズの映画で活躍した魔法使いたちの謎を解き明かすファン必携の解説本です。

「ハリーポッター」シリーズは不思議な世界へ多くの読者を連れて行っただけではなく、
ベストセラー本としての新しいあり方を出版界に示し、大きな業績を残しました。

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