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2021/11/01
chihiro
宮崎駿監督作品『風立ちぬ』
先日、地上波でも初めて放映された『風立ちぬ』。御覧になった方も多いとは思いますが、簡単に風立ちぬの物語をご紹介します。
『風立ちぬ』は、宮崎駿の漫画『風立ちぬ』を原作とした、スタジオジブリによる長編アニメーション作品です。2013年に公開されました。漫画の方では登場人物の多くが擬人化された動物の姿で描かれていましたが、映画では全て人間の姿で描かれています。
主人公『堀越二郎』は実在の人物
映画『風立ちぬ』は、実在の人物である堀越二郎氏をモデルに、その半生を描いた作品となっています。その為映画ポスターと作中に「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」の文が記されています。
宮崎駿氏が監督した作品で実在の人物を主人公とするのは『風立ちぬ』が初めての事です。
堀越 二郎(ほりこし じろう、1903年6月22日 - 1982年1月11日)は、日本の航空技術者。位階は従四位。勲等は勲三等。学位は工学博士(東京大学・1965年)。零戦の設計者として有名。
新三菱重工業株式会社参与、東京大学宇宙航空研究所講師、防衛大学校教授、日本大学生産工学部教授などを歴任した。
三菱九六式艦上戦闘機の設計に於いて革新的な設計を行うが、むしろ零式艦上戦闘機の設計主任として有名。
戦前には七試艦上戦闘機、九試単座戦闘機(後の九六式艦上戦闘機)、戦時中は零式艦上戦闘機を含め、雷電、烈風と数は少ないものの、後世に語り伝えられる名機の設計を手掛けた。戦後は木村秀政らとともにYS-11の設計に参加した。
大正から昭和にかけての日本が舞台。
主人公である堀越二郎は飛行機に憧れる少年。
日々、飛行機の事を知るため図書館で本を借りては勉強に励んでいた。
借りた本には、イタリア人飛行機製作者カプローニの事が載っていた。
二郎少年は、夢の中で尊敬するイタリア人飛行機製作者カプローニに出会い、飛行機で真っ青な空を駆け回りながら語ります。
『いつか美しい飛行機を作りたい』
夢から目覚めた二郎は、母親に
「母さん、僕は飛行機の設計家になります」
と、はっきりと人生の目標を告げました。
何年かの時が過ぎ、二郎は東京の大学へ入学していました。
帰省していた実家から東京へ戻る列車の中、運命の女性となる菜穂子に出会います。
その直後、あの歴史的大震災『関東大震災』が日本を襲います。
二郎は怪我をしてまった菜穂子の共である女中のお絹をおぶり、菜穂子を伴って安全な場所まで逃げました。
その後菜穂子の実家へお絹を託すと、名前も告げずにあっさりとその場を立ち去ってしまいました。
ひたすら飛行機設計を学ぶ二郎。
大学卒業後は名古屋の三菱内燃機(現・三菱重工業)に技師として入社し、飛行機の設計に明け暮れる日々を過ごします。ドイツや欧米を視察する機会にも恵まれ、二郎は外国と比べ日本の飛行機設計水準は20年は遅れていると痛感します。
その後もひたすら飛行機設計に明け暮れますが、テスト飛行では思ったように成績が伸びず、途方に暮れます。
菜穂子との再会
設計の失敗続きに心身ともに疲労した二郎は、軽井沢で休養を取るのですが、なんとそこで菜穂子と再会するのです。
二郎は、菜穂子の父親に菜穂子との交際の許可をもとめます(行動早すぎ)。
父親はためらいつつも、菜穂子自身の強い説得に圧され、交際を許し、2人は将来を誓い合うのでした。
その後は幸せな結婚生活を……と言うわけには行かず、菜穂子の発病など、苦難が2人を待ち構えています。詳しい物語の展開と結末は、ぜひ本編を御覧下さい。
『風立ちぬ』主役、堀越二郎の声優を務めた庵野秀明
『風立ちぬ』主役、堀越二郎の声優を務めたのは、なんとあの有名な庵野秀明さん。では庵野秀明さんとは、一体どんな人なのでしょうか?
庵野 秀明(あんの ひであき、1960年5月22日 - )は、日本の映画監督、アニメーター。株式会社カラー代表取締役社長。山口県宇部市出身。山口県立宇部高等学校卒業、大阪芸術大学芸術学部映像計画学科(現・映像学科)退学。血液型はA型。妻は漫画家の安野モヨコ。
庵野秀明さんは、あの『新世紀エヴァンゲリオン』や『ふしぎの海のナディア』の言わば生みの親のような方です。
庵野秀明さんは最初「零戦が飛ぶシーンがあるなら描かせてほしい」と申し入れアニメーターとしての参加を希望していたのですが、宮崎駿監督から主人公の声の出演をするよう求められ、風立ちぬに声優として参加する事となりました。庵野秀明さんの声は、宮崎駿監督がイメージする堀越二郎の声、話し方などが合致したそうです。
本来アニメ監督である庵野秀明さんが風立ちぬで声優を務めると発表されたときはとても驚きました。その庵野秀明さん、宮崎駿監督の作品『風の谷のナウシカ』にアニメーターとして参加してらっしゃるんですよ。
トップをねらえ!
庵野秀明初監督作品。
1988年、ガイナックスにより全6話のOVAとして製作されました。
『トップをねらえ!』は、当時庵野秀明が所属していたガイナックスが、前作『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を作ったときに出来た借金を返済するために作られた作品なんだそうです。
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は「宇宙怪獣」と通称される宇宙生物群 (STMC) による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の最強型決戦兵器であるバスターマシン「ガンバスター」の建造を進めていた。
宇宙怪獣との交戦で戦死した提督の娘であるタカヤ・ノリコは、沖縄に所在するパイロットの養成学校に通い、軍人となることを目指していた。彼女の特別な才能を見出したコーチことオオタ・コウイチロウによる厳しい特訓や、同級生による嫉妬やいじめ、憧れの「お姉様」であるアマノ・カズミとの交流といった経験を経て、ノリコは努力や根性によってその才能を開花させ、学校の卒業を待たずしてパイロット候補生となり、戦場である宇宙へと旅立つことになる。
ふしぎの海のナディア
1990年よりNHKで放送されたテレビアニメ。
メガネの発明好きの少年ジャンと、褐色の肌の女の子ナディアが主役。
ジュール・ヴェルヌによるSF小説『海底二万里』と『神秘の島』が原作とされています。
放映当時、ヒロインのナディアはアニメ雑誌のあらゆるアニメの人気キャラランキングで、好きなキャラ、嫌いなキャラともに1位だったと言う伝説があります。
ヒロイン『菜穂子』の声を演じたのは女優・瀧本美織さん!
『風立ちぬ』ヒロインである菜穂子の声を演じたのは、とっても美しい女優の瀧本美織さんです!
瀧本美織は一体どんな人なのでしょうか!
瀧本 美織(たきもと みおり、1991年10月16日 - )は、日本の女優、歌手、タレント。LAGOONのボーカリスト。
鳥取県鳥取市出身。スターダストプロモーション所属。鳥取敬愛高等学校卒業。亜細亜大学経営学部在学中。
尊敬するアーティストは浜崎あゆみ・島谷ひとみ。
目標とするタレントは竹内結子や麻生久美子で、彼女たちのように何色にでも染まれる女優になりたいという。
映画『貞子3D2』
菜穂子の声を当てている瀧本美織さんは、2013年に公開された映画『貞子3D2』に安藤楓子役で出演しています。
『貞子3D2』は、前作『貞子3D』の五年後を描いた映画。
この作品で、瀧本美織さんは映画初出演を果たしたそうです。
フラガールと犬のチョコ
2015年3月11日に放映されたドラマスペシャル『フラガールと犬のチョコ』では、主役の森田沙衣を演じました。
福島県双葉郡双葉町出身で、同県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールのリーダー・モアナ梨江(本名:大森梨江)と愛犬「チョコ」の、2011年の東日本大震災における実話を題材にしている。
『風立ちぬ』には、主役の堀越二郎とヒロインの菜穂子以外にも、作品を彩る素敵なキャラクターたちが登場し、さまざまな俳優さんが声優としてキャラクターに命を吹き込んでいます。
続けて、他のキャラクター達の声の出演を務めた方々をご紹介していきたいと思います。
本庄とは?
二郎の学生時代からの親友で、飛行機設計士の同僚でもある。一式陸上攻撃機を設計した本庄季郎氏がモデル。
ヘビースモーカーで、『風立ちぬ』時代背景の人物としてはかなり垢抜けた雰囲気の男性。
二郎とはライバルでもあり、お互い切磋琢磨した間柄。
声の出演:西島秀俊さん
本庄の声をあてたのは、イケメン俳優西島秀俊さん。
ニヒルでリアリストな本庄の雰囲気と、西島秀俊さんはピッタリです。
黒川とは?
二郎の上司で、せっかちで気難しい性格の持ち主。仕事に対しては厳しい反面、二郎の才能を高く評価している。
また、二郎と菜穂子が結婚する際には妻と共に仲人をつとめた。
声の出演:西村雅彦さん
二郎の上司、黒川の声優をつとめたのは、俳優・西村雅彦さん。コミカルな演技が印象的な西村雅彦さんですが、本当はシリアスな演技の方が得意なのだそうで、黒川の声の演技はお見事でした。
堀越加代とは?
二郎の妹。二郎の事を「にいにい」と呼び、小さい頃から兄を慕って懐いている可愛い女の子。医学生となり、作中では菜穂子の病状を労わる姿を見せた。
声の出演:志田未来さん
二郎の妹である堀越加代の声優をつとめた志田未来さんは、2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』にも出演され、主役のアリエッティの声を演じています。
可愛らしい志田未来さんは、加代の声にぴったりですね!
スタジオジブリは『風立ちぬ』以降、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』や米林宏昌監督の『思い出のマーニー』を公開しています。2015年10月現在新作の発表はありませんが、今後も素晴らしい映画を公開して楽しませてくれる事を期待しています。
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