【歴代の水戸黄門】5人それぞれ個性はバラバラ!どの黄門様がいい?
2018/08/09
fujigasako
最初は、『水戸黄門』やそのドラマについてご紹介します。『水戸黄門』とは一体どういったものなのでしょうか。
水戸黄門(みとこうもん)とは、権中納言である江戸時代の水戸藩主・徳川光圀の別称です。そして、徳川光圀が隠居後に日本各地を漫遊して行なった、世直しを描いた創作物語を指します。かつては『水戸黄門漫遊記(みとこうもんまんゆうき)』と呼ばれていました。
テレビドラマだけでなく、講談や歌舞伎、演劇、小説・映画などにおいて描かれています。
ドラマ『水戸黄門』は、1969年8月4日にTBSの『ナショナル劇場』枠で放送がスタートしています。そして2003年12月15日には放送1000回を迎えました。『水戸黄門』は、世界でも珍しい長編テレビでもあります。レギュラー放送は第1部から第43部まで続き、BS-TBS版も制作されました。
2017年には水戸黄門役に武田鉄矢を起用した、新たな「水戸黄門」ドラマが放送されました。同ドラマにおいては、キャスト陣をこれまでとは一新されています。ちなみに、水戸黄門役は、武田鉄矢で6代目です。水戸黄門は多くのキャストに受け継がれながら、長きに渡り人々に愛されてきた作品です。
ドラマ『水戸黄門』の主役である水戸黄門役は、6人のキャストがこれまでに担ってきました。続いては、水戸黄門役を担ったキャストの人気ランキングをお届けします。
1位に輝いたのは、初代の水戸黄門を演じた東野英治郎です。1969年から1983年まで演じ、初代の水戸黄門とあって視聴率もかなり高かったといいます。東野英治郎の演じた水戸黄門は、「カッッカッカ」という豪快な笑い方が特徴でした。ちなみに画像の左隣には里見浩太朗の姿も確認できます。
東野英治郎は1907年9月17日生まれであり、1994年9月8日に86歳で亡くなりました。
2位は、2代目の水戸黄門役となる西村晃です。西村晃は1983年から1992年まで(第14部から第21部)水戸黄門を演じています。西村晃が演じた水戸黄門は、初代に比べて若返ったことから、『シティーボーイ黄門』と呼ばれていました。西村晃は、多くの時代劇映画やドラマにも登場する日本を代表する俳優の一人です。
西村晃は1923年1月25日に北海道で生まれ、74歳だった1997年4月15日に亡くなっています。
3位は、3代目・水戸黄門役を務めた佐野浅夫でした。佐野浅夫は、1993年から2000年(第22部から第28部)まで7年間水戸黄門役を務めています。慈悲深さがあり、庶民的な水戸黄門を演じました。このことから、"泣き虫黄門様"と呼ばれています。
佐野浅夫は1925年8月13日に横浜で生まれ、2022年6月28日に96歳で逝去しました。
4位となったのは、5代目水戸黄門役を演じた里見浩太朗です。大物時代劇俳優である里見浩太朗は、2002年から最終回の2011年まで水戸黄門演じています。第31部から第38部までとなります。また里見浩太朗は、2代目の格さんも演じた俳優です。
ゲスト出演も含めると、歴代の助さんや格さん全員と共演しているとされています。里見浩太朗は1936年11月28日に静岡県で生まれました。現在の里見浩太朗は85歳です。
4代目の水戸黄門を演じた石坂浩二が5位となりました。他の水戸黄門と比べて少し雰囲気が違うようですが、これまでとは違う魅力を感じます。ヒゲがない点も特徴となっています。
石坂浩二は現在も活動していますが、当時病気になったためたった1年で降板してしまいました。
石坂浩二は1941年6月20日に東京府(当時)で生まれており、現在は81歳です。
BS-TBSで2017年と2019年に放送されていた水戸黄門では、武田鉄矢が6代目水戸黄門を演じました。武田鉄矢の水戸黄門が6位となっています。『3年B組金八先生』などで知られる武田鉄矢ですが、やはり貫禄があって「黄門様」に相応しい演技を見せてくれました。
武田鉄矢は1949年4月11日福岡県生まれであり、現在は73歳です。
水戸黄門で欠かせない役どころである、「助さんと格さん」のキャストも見ていきましょう。まずは、助さんこと佐々木助三郎役を演じた、歴代キャストをご紹介します。
第一部から第二部の、1969年から1971年の間(第1部から第2部)は杉良太郎が助さんを演じました。初代の助さんを演じたのは、『”助さん”という響きが良かったから』というエピソードがあります。助さんは女性が好きというイメージがついたのは、杉良太郎の演技がありました。
2代目助さんとして1971年から1988年まで(第3部から第17部)出演していたのが、里見浩太朗です。ということは里見浩太朗は、水戸黄門においては42年の中で半分以上の26年にわたって活躍していたことになります。
実は42年間続いた本作とは別の水戸黄門に、格さんのキャストとして登場しした経験もあるでしょう。そのため、実は主役の3役を全て演じたことがあるとされるのが里見浩太朗です。
第18部から第28部まで(1988年から2000年)の3代目助さんを演じたのは、あおい輝彦でした。12年間にわたり、助さんを演じたことになります。女性が好きであああるけれど少しシャイな部分があり、美形でありながら剣の達人でもあるという役柄でした。
4代目の助さんは、岸本祐二が演じていました。岸本祐二は第29部から第31部(2001年から2003年)までの出演です。硬派な印象であり新鮮さのある助さんを演じています。
第32部から第41部(2003年から2010年)までの助さんは、原田龍二が演じています。爽やかさのある印象のある助さんを演じました。なんと助さんを演じた原田龍二は、2015年のSPでまさかの復帰を果たしたキャストでもあります。ここ最近では、一番長く助さんとして出演したキャストでしょう。
第42部から第43部(2010年から2011年)まで、助さんを演じたのは東幹久でした。6代目・格さんを演じた的場浩司とタッグを組み、バランスの良い助さん・格さんとなったでしょう。
武田鉄矢が水戸黄門を演じたBS-TBS版で、助さんを演じたのは財木琢磨です。財木琢磨は、第25回ジュノンボーイコンテストでフォトジェニック賞を受賞しています。2014年からミュージカル『テニスの王子様』で8代目・手塚国光役を演じた、2.5次元俳優でもあります。爽やかな助さんとなったでしょう。
続いては、水戸黄門のもう一人の欠かせない役・渥美格之進(格さん)を演じたキャスト陣を見ていきましょう。格さんは、一体どういったキャストが演じてきたのでしょうか。
第1部から第8部(1969年から1978年)まで、初代格さんを演じたのは、横内正でした。横内正演じる格さんが懐から印籠を出したことから、毎回印籠を出して欲しいという要望が水戸黄門ファンから出たといいます。このことから、毎回格さんが印籠を出すことになったのです。
また、水戸黄門のオープニングでは太い声が印象的でした。
格さんを第9部から第13部(1978年から1983年)まで演じたのは、大和田伸也です。なお格さんの「こちらにおわすお方を何方と心得る!畏れ多くも前の副将軍、水戸光圀公に在らせられるぞ!」という名セリフを確立したのは、大和田伸也だったといいます。
第14部から第28部(1983年から2000年)まで、実に17年間にわたり格さんを演じたのは伊吹吾郎です。格さんを演じた中では、一番長く務めたキャストです。実直であり真面目、堅物である人物像を演じました。
第29部から第31部(2001年から2003年)まで、格さんを演じたのは山田純大です。山田純大は、初代助さんを演じた杉良太郎の長男でもあります。硬派な格さんではあるものの、伊吹吾郎の格さんよりも物腰の柔らかさが出ていました。
5代目となる第32部から第41部(2003年7月から2010年6月)までの助さんは、合田雅吏が演じています。助さんにも通じるような、スマートさのある仕草で強さも併せ持っていました。新鮮さのある格さんとなりました。
第42部から第43部(2010年10月から2011年12月)まで格さんを演じたのは、的場浩司です。少し性格に味のある格さんとして登場したキャストです。2011年のシリーズ終了まで務めました。
BS-TBS版で格さんを演じたのは、若手俳優の荒井敦史です。1993年5月23日であり、現在は29歳です。ジュノンのコンテストで入賞し、D-BOYSとして活躍しています。映画やドラマと少しずつ活躍の場が広がり、ブレイク寸前なので今後の活躍に期待できるでしょう。
水戸黄門には、他にも名物キャラクターが登場し多くの有名人が出演していました。最後に、水戸黄門の他の名物キャストについて解説いたします。
水戸黄門のキャストとしては、由美かおるも有名でした。由美かおるはお銀役などで登場しています。お銀は1986年から2000年まで、第16部から28部まで登場しました。また、23年の間の200回という入浴シーンは、ギネス世界記録に申請されました。立ち回りも上手であり、名物キャストだったといえます。
由美かおるは、現在71歳となっています。
風車の弥七(初代・中谷一郎)
風車の弥七も、人気キャストとして親しまれていました。初代の中谷一郎は、第1部から第27部(1969年から1999年)までと、映画、1000回記念スペシャル(過去VTR)で弥七を演じています。30年程度演じていたものと考えられます。
第22部の放送中には、大腸がんにより手術を受けました。第28部のポスターにも登場したものの、本編には登場することなく『水戸黄門』は事実上の降板となっています。その後の2004年4月1日に、咽頭がんにより73歳で亡くなりました。
2007年の第37部からは、内藤剛志が風車の弥七役を引き継ぎました。内藤剛志は最終回スペシャル、2015年スペシャルでも弥七役を務めています。内藤剛志は現在67歳です。
うっかり八兵衛(高橋元太郎)
うっかり八兵衛も、水戸黄門での出演回数の多いキャストでした。第2部から第28部(1970年から2000年)まで登場していました。うっかり八兵衛を演じていたのは、高橋元太郎です。硬派なキャラの多い中では異彩を放っていました。場を和ませてくれる明るいキャラクターです。なお高橋元太郎は、81歳で健在です。
柘植の飛猿は、第17部から第28部(1987年から2000年)まで登場した架空の忍者です。屈強であり、力が強い忍者でもあります。柘植の飛猿を演じたのは、野村将希でした。俳優かつ演歌歌手でもあり、現在は70歳となっています。
この記事では、懐かしいキャストをアレコレ振りかえってみました。それぞれの時代の作風を思い出した方も、新たに知って実際のドラマを見てみたいと思った人もいるかもしれません。「水戸黄門」の最も新しい作品は2017年放送のドラマです。
しかし今後も、映画やドラマ、スペシャル特番などで、ぜひ新たな作品を見てみたいものです。次回作の放送はあるのか、あるとすればキャストはどうなるのか、今後にも期待です。
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【この記事は2021/12/30に更新されました。】