世にも奇妙な物語のおすすめエピソード紹介!世にも奇妙な名作たち!
2016/08/14
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25年間という長い間放送されている大人気長寿番組「世にも奇妙な物語」は、タモリがストーリーテラーを務めている短編人気ドラマとしても有名です。
その「世にも奇妙な物語」の数ある話の中でも怖くて評判がいいのが劇場公開版の「雪山」という話です。
「世にも奇妙な物語の中で一番怖い!」「昔見て、今もトラウマ!」
などの感想もちらほら。
「世にも奇妙な物語」の「雪山」がどんなお話なのか、ご紹介します。
「雪山」はテレビドラマではなく、世にも奇妙な物語”映画の特別篇”として映画で公開された4話のうちの一つです。
またDVDには、矢田亜希子主演の「雪山」の他、中井貴一主演の「携帯忠臣蔵」など全4話が収録されています。
衝撃的な描写が多く、TVでは製作が不可能であった作品と言われている「雪山」は、有名な2つの都市伝説を元にして作られた作品です。
日常生活から遠く離れた雪山での出来事を恐怖に描いたものになっています。
脚本は「懲役30日」や「トイレの落書」などを描いた鈴木勝秀、さらに監督兼脚本として、世にも奇妙な物語史上最多の話数を演出している落合正幸が担当しました。
「雪山」は、2000年6月から日活撮影所に巨大なセットを組んで撮影されました。
雪と片栗粉を混ぜ合わせた、計14トン分の撮影用の雪を用いたために、かなり暑い、かつベトついてしまい、目に入ると痛かったそうです。
このように最悪な環境だったので、撮影スタジオには、一切見学者が入らなかったと言われています。
落合監督は、360度どこを見ても自分の場所が解らない雪山と山小屋の閉塞感が、現代の不安に通じる物を感じていたと語っています。
この雪山の作品は、どんでん返しの怖さよりも、アトラクション的、かつ状況の怖さを楽める様念頭に置いたそうです。
また、落合監督は、色にもこだわっていたようで、時間をかけて闇の濃淡を創り上げて行ったとも語っています。
かなり不可解な話と言われる「雪山」ですが、何度でもみれるように、何回見ても違って見える余白部分が増やされています。
その理由としては、リピーターを増やそうという意図や映画館を出た後に恐怖に気付かせようという狙いだったそうです。
実際、2003年に韓国で公開された際には、劇中に散りばめられた謎が大きな話題を呼んで、ネット上を中心に多くの議論が交わされました。
もちろん、観客動員にも大きな影響を与えたとされています。
「世にも奇妙な物語」映画版のオムニバスの「雪山」
世にも奇妙な物語 #208 「雪山」 矢田亜希子
【収録DVD:世にも奇妙な物語 映画の特別編】
『雪山 』
出演:矢田亜希子・鈴木一真・宝田明・大杉漣
脚本:鈴木勝秀
監督:落合正幸
東京都出身の映画監督。
代表作のテレビドラマ『世にも奇妙な物語』では、35作(番組歴代最多演出数)を監督。
落合正幸監督は、東京都出身の映画監督です。
代表作のテレビドラマ『世にも奇妙な物語』では、35作(番組歴代最多演出数)を監督として作っています。
落合監督は、この「雪山」はストーリーを決して追うなと言っています。
「雪山」を体験しているように見るのが正解です。
「雪山」はわざと80%ぐらいしか作っておらず、残りの20%は、皆さんが観終わって劇場を出た後(見て少し時間が経った後)に脳の中で爆発するように作られている映画だそうです。
今年の冬は決してスキー場のような「雪山」には近づかないでと、ジョークもコメントしていました。
矢田亜希子さんは、元夫が押尾学である女優です。
「雪山」の撮影は、全部撮影所やスタジオの中でしたようで、毎日、かたくり粉や砂糖にまみれてすごく大変だったと語っています。
自分が演じているのにも関わらず、映画を観た時とても怖くてびっくりしたとも言っています。
実際に演じた女優さんが、怖いというのはすごいですね。
ホリプロ所属。
元々はモデルとして活躍していましたが、俳優として活動するように。NHK連続テレビ小説「天うらら」でブレイク。
映画監督・デザイナー・音楽活動と活動の場を広げる多才な人です。
鈴木一真さんは、ホリプロ所属の俳優です。
元々はモデルとして活躍していましたが、俳優として活動するようになりました。
NHK連続テレビ小説「天うらら」でブレイクして後、映画監督やデザイナー、音楽活動と活動の場を広げる多才な人です。
「雪山」は監督のコメント通り、本当に遭難さながらの撮影現場でだったと語っています。
実際に、寝ないで撮影をしたようです。
話題が食べ物のことばかりだった、など映画の裏側も語っていました。
演技派として知られる大杉蓮さん。下積み時代が長かったせいもあるのか、様々な役柄を高い演技力でこなします。北野武監督「ソナチネ」の演技で一躍注目を浴びました。
大杉蓮さんは、演技派として知られる俳優です。
下積み時代が長かったせいもあり、様々な役柄を高い演技力でこなします。
北野武監督「ソナチネ」の演技で一躍注目を浴びました。
過去にも、落合正幸監督の作品に出たことがあるようで、3度目の出演だそうです。
回を重ねるごとにすごく楽しい「(監督の撮影が)過酷な撮影」だったと語っています。
今回の「雪山」も皆が一丸となって製作したと語っており、すごく暑い中、防寒具をいっぱい着せて頂いてありがとうございましたと、皮肉と笑いを誘うコメントをしています。
「世にも奇妙な物語」の中でも一番怖いと評判の「雪山」ですが、実際に見た人たちの声はどうだったのでしょうか。
この作品、短編4話のオムニバスに成っている中で、一番面白いが一話目の「雪山」だという意見です。
この話の落合正幸監督は、ホラーには定評のある人物だとしながら、彼の作品の中でも一番の出来だと評価しています。
雪山での飛行機墜落という、ありがちな話から始まり、生存者達の山小屋への避難と、そこに待つ途哲もない恐怖が見所だそうです。
これは、名作ホラーとしてお勧め出来るという感想でした。
様々なホラー映画を観てきた中で、個人的に一番怖いと思った作品が『雪山』だという意見です。
この作品自体はホラーでは無いとしつつも、極限状態の人間の残酷さがとてもリアルに描写されている点がよかったそうです。
そして、真相を知ったときに本当に背筋が凍るぐらい、意味不明なラストに恐怖したと言っています。
個人的に世にも奇妙な物語最高傑作の話だったという感想でした。
全て説明のつく幻覚等だったと思わせてから、ラストがかなりショッキングという意見です。
友人の首なし死体が動いてるのを見せつけられてからの、真夜中に毛布らしきものに包まって怯えている主人公の悲鳴で絶望に叩き落とされると感覚になったようです。
今まさに友人が殺そうとしてるのかもしれないし、そもそも救助自体が夢という心を圧し折る終わりを残酷に捉えたようです。
友人を最初は置いて行けないで背負って行ったのは良いが、途中で友人を担げなくなり皆して置いていった所は見てて辛かったという感想です。
後に救出しようとして誤ってスコップで刺してしまうシーンもかなりえげつないと言っています。
1番は山小屋での出来事だそうで、これは世にものホラーでは屈指の怖さを誇るレベルとだそうです。
完成度も高く、ラストの謎めいた展開にはいろいろと考えさせられるだけでなく、ノーカットの完全版がDVDで見れるので、見たいとのことでした。
小さいころに見た人の感想です。
当時は、あまりの怖さに逃げ出してしまったようで、最後まで見れなかったそうです。
また、それ以来、トラウマになってしまったそうです。
その後、ホラー映画を好きになった後、いろいろ見るようになったそうですが、やっぱり「雪山」作品はかなりの出来だという感想です。
オチも完璧、最後の医師による種明かしがすばらしいと言っています。
わざと不可解な部分を残して作ったと言われる「世にも奇妙な物語 雪山」の「結末の意味が分からない。」「ストーリーが分からない。」という視聴者も多数いるようです。
「世にも奇妙な物語」の「雪山」の結末の解釈は色々あるようですが、幾つかご紹介します。
主人公である美佐(矢田亜希子)が、友人を見殺しにしてしまった罪の意識から、精神に変調をきたしてしまい、無意識のうちに友人である麻里の替わりに、3人の男達に復讐をしていたという説があります。
前振りとして、医師の真辺(宝田明)が、二人の男の遭難譚を話すシーンがあり、これがヒントになっているというものです。
「ふたりは遭難し、ひとりは怪我をして動けず、もうひとりは一日三度外に出て行った。
動ける男は、外でひとりだけ食料を食べていた。
怪我をした男は死に、外に埋められた。」
「しかし、朝になると死んだ男は山小屋の中に横たわっている。
何度外に埋めに行っても、翌朝には山小屋に戻ってきている。
怖くなった男はビデオカメラを設置する。
すると夢遊病になった男が、夜になるたび死んだ男を掘り起こして山小屋に運んでいた。」
この話から、美佐は眠っている間に外に出て、友人と服を着替えていたのがわかります。
初めは、美佐がダウンジャケットで友人が白い服だったのが、最後のシーンでは美佐が白い服で、死んだ友人がダウンジャケットになっているところも、辻褄が合います。
また、四隅に一人づつ寝て、5分後に隣りを起こし、起こした人はその場で眠り、起こされた人は隣りに行くというのは、やはり、5人必要になります。
4人目に起こされた美佐は、実際は、無意識(夢遊病)に一人目の宝田を起こしており、三角に移動していたという仮説ができます。
ところが、美佐は「もう一人いる!」と叫んだのが、3人の男達を勘違いさせて、恐怖に叩き落としたと見れば、おかしくありません。
最後の一人になったカメラマンの結城(鈴木一真)は、美佐の隣りに座ってビデオカメラを設置しました。
そこには死んだ友人の服を着た女(顔は映っていない段階)が、鈴木を殺すシーンが映っています。
次の場面では、毛布がはだけた美佐が白いツーピースを着ているのも不自然です。
四人で四隅に座ると図の様になります。
角の人を起こして行くと全員起こせるように思えますが、実際に行うと5順目で起こす人が居なるのです。
つまり誰かが存在することになるのですが、この物語の冒頭から言われている「信じる力」というのが大きく関係しているということです。
絶対に助かるという信念から、無いはずの小屋が見えたり、暖まろうという信念から、服を燃やしているだけなのが、ストーブで暖をとっているように感じられたりなど、信じる力が幻覚を生み出していたという説です。
本来は、五人でやるべきだった睡眠も、五人ということを信じてしたからこそ、四人で成立できなかったことや、最終的に置き去りにした友人が殺しに来ていると信じ込んでしまったせいで、自分が殺人をしてしまうということになります。
極限状態に陥った人間の幻覚行動というわけです。
そして、最後の首のない友人が歩いて行くシーンは、極限状態の幻覚行動とも取れます。
それとも、そこは単に彼女の怨念の仕業とも取ることができます。
いかがでしたか?
ちなみに、映画「世にも奇妙な物語」には今話題の山本耕史さんも出演されていました。
「世にも奇妙な物語」の中でも「一番怖い」「名作」と名高い「雪山」についてまとめてみましたが、世にも奇妙な物語はたくさんのストーリーを放送していて、その中でも一番怖い、というのはすごいことです。
「雪山」は前述の通り、映画版「世にも奇妙な物語」として公開され、ソフト化もしていますので機会があればぜひ一度ご覧になることをお勧めします!
「世にも奇妙な物語」の中でも評判がいいだけあって、面白いですよ!
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ある日、飛行機事故が起こりました。
その飛行機は雪山に墜落し、生き残ったのは五人。
主人公の美佐(矢田亜希子)とその友人である麻里(中村麻美)の他に、カメラマンの結城(鈴木一真)、医師の真辺(宝田明)、そして中年の男である山内(大杉漣)でした。
友人の麻里が事故のせいで足を怪我している中、どうにかして山小屋まで運ぼうとするも、力つきてしまいます。
そこで他の四人は、仕方なく彼女を埋めていってしまいました。
そして、ついに山小屋を見つけ、喜ぶ四人でしたが、美佐が「友人を助けなければ」と言って、カメラマンの結城とともに麻里を埋めた場所まで戻ります。
しかし結城は、スコップで誤って麻里の首を突きさしてしまい、殺してしまいます。
そして怖くなって、二人は山小屋に駆け戻りました。
その後、山小屋で救助隊を待つ四人ですが、それぞれ持っていた食料や山小屋の中にあった食料を皆で分けて、助かろうとします。
さらに、そこには毛布まで揃っていました。
やがて、四人は寒さで眠くなってしまいますが、全員が一度に眠り込んでしまったら凍え死んでしまうために、一人見張り番を置くことに決め、残り三人が眠るというルールで全員が仮眠をとり始めます。
そして見張り番だった人は、次の人を起こしに行って、その場所で眠るという流れで順番を交代していきました。
山内→結城・結城→真辺・真辺→美佐...という順番で起こします。
そこで、見張り役を交代していって、しばらく経った後に事件が起きます。
不意に目覚まし時計が鳴り山内が目を覚ますと、何故か全員が自分の寝場所でそれぞれ眠っていることに気がつきました。
そこで「俺を起こしたのは一体誰なんだ」と疑問が生まれてます。
順番が来るたびに最初に見張り番をしていた者を起こした人が誰だか分からないのです。
それが何回か繰り返された後、美佐がある事に気づきます。
このローテションは五人いないと成り立たないということです。
山内→結城・結城→真辺・真辺→美佐...の後に、美佐が山内を起こしに行こうとしても、山内が次の結城を起こすために、次の場所に居て、元の場所に居なかったからです。
それなのに、美佐は山内の場所で誰かを起こし、誰かと交代した事になるので、思わず悲鳴を上げてしまいます。
美佐が「私達以外の誰かが居る!」といって、 麻里が復讐のために蘇り、自分達を殺しに来たんだと思いこんでいきます。
そして、謎の人影が彼女の目の前をよぎります。
そのうち、暗闇の中で真辺が何者かに殺され、そして山内まで殺されて死んでしまったのです。
残ったのは、美佐と結城だけになり、結城が「俺達の事をビデオに残すんだ!これが俺達が生きた証だ!」 と言いながらビデオを自分達の前に設置し、二人は眠りは眠ってしまいます。
ふと、美佐が目を覚ますと、隣りで眠っていたはずの結城の背中に、斧が突き刺さっていました。
半狂乱になりながら、誰が結城を殺したのかを、設置したビデオで震えながら確かめます。
そこに写っていたのは、白い服の女、つまり麻里の服を着た女でした。
やっぱり麻里がやったんだと思い込んだ美佐は、続けてカメラのビデオを見ます。
白い服の女は、結城にオノを振り下ろし、そしてカメラが女の顔を映し出しました。
しかし、それは麻里では無く、美佐、自分自身でした。
(どういう事?まさか私が殺してしまったのか?) 美佐は叫びました。
救助隊の声で我に帰る美佐ですが、自分がいたはずの山小屋はどこかへ消えています。
死体だけが自分の周りにゴロゴロと転がっている状態です。
放心状態の美佐に「君の名前は?」と救助隊が尋ねました。
「私の…私の名前は…?」 麻里の白い服を着ている美佐が言います。
「それとも、私が麻里なのか。」 雪の中に埋もれて絶命している友人の麻里が着ていたのは、美佐のスキーウェアでした。