涙と鳥肌の連続!ミュージカル「レ・ミゼラブル」の見どころ解説
2016/08/13
fujigasako
2016/07/25 更新
ミュージカルの金字塔的作品「レ・ミゼラブル」を映画化した「レ・ミゼラブル」。実力派キャスト達による熱演と歌が観客の涙を誘い、多くの賞を獲得しました。今回は映画「レ・ミゼラブル」を盛り上げたキャスト達を振り返ってみましょう。あの感動がよみがえります。
ヴィクトル・ユゴーの名作「レ・ミゼラブル」ミュージカルとして舞台はもちろん、映画化もされています。あなたはご覧になったことはありますか?お話の質はもちろん、キャストも錚々たる顔ぶれで上演されます。
記憶に新しいのは、2012年とても話題になったヒュー・ジャックマン主演の映画「レ・ミゼラブル」。ご覧になった方も多いのでは?
映画で活躍するスターがそろった豪華なこの映画。今回はこの映画のキャストについてご紹介します。
映画「レ・ミゼラブル」
2012年に公開されアカデミー賞やゴールデングローブ賞を多数受賞したミュージカル映画「レ・ミゼラブル」。映画の成功はキャスト達の素晴らしい演技と歌声によってもたらされました。
この映画で歌に心を動かされた方も多いと思います。それは主演のヒュー・ジャックマンをはじめとした俳優たちの歌声が、まさに登場人物そのものの感情をそのままに歌っているからです。
ミュージカルとは俳優たちの歌声を楽しむ芸術、それを教えてくれる映画です。もちろん口コミも高評価。
この映画は、撮影をした映像に合わせて、キャストの歌を収録したのではなく、撮影時から歌も収録していたのです。つまりライブ感を大切にしながら撮影をしていったそうで、まさにミュージカルそのもの! だから役者の歌唱力は重要で、厳しいオーディションを課したのでしょう。その反面、映像はミュージカルというより、ドラマの撮り方で、ソロを歌う人をしっかりアップで見せるなど、舞台では見られない演出をしているなと感じました。
最後はただただ圧倒され涙が自然と流れてくる
あの涙は初めての感覚だったな
それぞれのキャストがほんとに役にあっててさらに歌がうますぎる。
見事にフランス激動の時代をミュージカルでやってのけた。
この高評価はまさにキャスト達が優れていたからこそ。それでは次の項より、そんなキャスト達をご紹介していきましょう。
ジャン・バルジャン役ヒュー・ジャックマン
映画「レ・ミゼラブル」の主役キャストを務めたヒュー・ジャックマンは1968年オーストラリア生まれの俳優。ミュージカルの舞台経験豊富なヒュー・ジャックマンはジャン・バルジャン役のキャストにぴったりでした。
ヒュー・ジャックマンの迫真の演技は観る者を圧倒しました。冒頭の囚人のシーンとその後のシーンは同じキャストが演じているとは思えないほどです。
初めて人の優しさに触れて感動を覚えた時などは情熱が歌とともにほとばしりました。
テナルディエ サシャ・バロン・コーエン
1971年イギリスのコメディアン・俳優。映画「レ・ミゼラブル」悲劇のヒロイン・ファンティーヌの娘コゼットを虐待するテナルディエ役キャスト。ここ何年かで大作といわれる映画にも出演していて、じわじわ人気急上昇中の方です。
夫人とセットで憎たらしいながらも、どこか嫌いになりきれないキャラクターはコメディアンとしての彼の魅力なのかもしれません。でもこんなハプニングも・・・
彼は撮影中なんと声帯を痛め、撮影日程を変更させてしまったのだとか。その為に他の出演者たちはすでに予定が入っていた日程で撮影ができなくなってしまったそうです。テイクを繰り返し行ったことが原因とも言われていますが、どれほど過酷な撮影だったかうかがい知ることもできますね。
マリウス・ポンメルシー役エディ・レッドメイン
コゼットに一目惚れするハンサムな青年マリウスにキャストされたエディ・レッドメインは1982年イギリス生まれ。抜群の歌唱力を披露しただけでなくハンサムで、しかも実家は超お金持ち、イートン校卒で同級生はウィリアム王子という華麗な経歴も話題になりました。
サシャのトラブルでもわかるように、この映画は生録音。スタッフは常に加湿器とはちみつレモン入りのお茶を用意していたそうです。この状況を本当に変だったと彼は語っています。
なんでも彼らは週に6日、毎日朝5時から夜の11時まで撮影していたそうです。制約がなく、好きにテンポを変えられるという利点もあり、彼は興奮するとは話していますが、何より有名曲で声が出なくなるかもしれない恐怖とも戦っていたそうです。
ジャベール役ラッセル・クロウ
映画「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャン逮捕に執念を燃やすジャベールのキャストはラッセル・クロウ。 1964年ニュージーランド生まれです。
演技は申し分なく、芯が通っているけれど型物なジャベールの役に彼はぴったりでした。しかし歌唱力が・・・という声があったことも事実です。
ラッセル・クロウがミスキャストと言った要因の一つもこれである。ラッセル・クロウは役者なので、リアルに演じているが、それが裏目に出ている。何故なら彼の役作りは、人生で全く歌なんてものを自分から歌ったことなんかないんじゃないかと思えるような、堅物の男にしかみえないからだ。これは致命的。
元々ミュージカル俳優ではないので仕方のない声なのかもしれません。ただ、こんな意見もありました。
それに歌も聴きなれると、そんなに悪くないなっと・・・。(笑)
特に前半最後の♪星よ、の独唱はなかなかGOODですよ。
やっぱり独唱だど自分のキーで歌えるのが良いんでしょうね・・・低音ヴォイスが素敵です。
彼の歌声を評価する声も一定数あり、特に低音に関しては高評価な意見もあります。見たことがない方もぜひ彼の歌声にも耳を澄ませてみてくださいね。
ファンティーヌ役アン・ハサウェイ
映画「レ・ミゼラブル」でファンティーヌ役にキャストされたことはアン・ハサウェイにとって大きな転換期となりました。この映画でゴールデングローブ賞とアカデミー賞で助演女優賞を受賞。名実共に実力派女優となりました。
娼婦に身を落とし、病気になりやつれて死んでいく哀れなファンティーヌを演じたアン・ハサウェイは悲劇のヒロインそのもの。痛々しくて観ていられませんでした。
登場シーンこそあまり多くはないものの、そのインパクトは強烈。彼女の演技力、そして歌唱力の素晴らしさは見る人の心に刻まれています。
テナルディエ夫人役ヘレナ・ボナム=カーター
1966年イギリス生まれの女優ヘレナ・ボナム=カーターはエキセントリックな演技も真面目な演技もできる稀有な女性。数々のノミネート・受賞歴があり、その功績を称えられて大英帝国勲章を与えられました。
映画「レ・ミゼラブル」でどんな役にキャストされたのかと思いきや予想通りという声も多かったヘレナ・ボナム=カーター。まさにベストキャストとも言われています。
エキセントリックな役が多く、アリス・イン・ワンダーランドやハリーポッター等でも一風変わった役を演じています。今回のように悪役の場合もどこか憎めない変わった悪役をすることが多いです。
コゼット役アマンダ・サイフリッド
映画「レ・ミゼラブル」で成長したコゼットを演じたアマンダ・サイフリッド。あまり目立ちませんでしたがその歌唱力はピカイチ。思えば大ヒット映画「マンマ・ミーア!」でも抜群の歌唱力を披露していました。
ラッセルとは反対にその歌声が評価されている彼女ですが、皮肉なことに、彼女は歌が本職ではなかったそうです。それであの歌唱力というのは才能としか言いようがありません。口コミ評価もかなり高いんです。
愛の象徴として描かれる少女コゼット役に抜擢されたのは、『マンマ・ミーア!』(08)、『ジュリエットからの手紙』(10)のアマンダ・サイフリッドだ。春風のような温かさ、可憐な笑顔、透き通るような歌声はうっとりするほどに美しい。
ここまで評価されると聞いてみたくなりますよね!ぜひ彼女の歌を堪能してみてください。
映画「レ・ミゼラブル」もう鑑賞済みですか?
ここで紹介した以外にも映画「レ・ミゼラブル」には実力派キャストが勢ぞろい。映画「レ・ミゼラブル」をまだ見たことがないという方は是非チェックしてみてください。
映画『レ・ミゼラブル』予告編
映画『レ・ミゼラブル』予告編 演技派キャスト達が涙います。
迫力満点、舞台「レ・ミゼラブル」
「レ・ミゼラブル」の舞台は何度も日本で上演されていますが、最近では2015年に上演されています。
ミュージカル界のスターがWキャストやトリプルキャストで挑み、毎回大好評だったようです。その中にテレビでおなじみのあの方も・・・
トリプルキャストではありましたが、テナルディエ夫人に森久美子さん!ヘレナと雰囲気も近く、映画を見た方でもかなり納得のキャストなのではないでしょうか?
2017年は「レ・ミゼラブル」の日本上陸30周年という記念するべき年。それを記念して2017年春、また舞台で上演されます!
残念ながら2016年に上演予定はありませんが、30周年となる来年はぜひ舞台で「レ・ミゼラブル」を観てみてはいかがでしょう?
まだ具体的なキャストなどは決まっていませんが、徐々に発表されると思いますので、気になる方は続報を待っていてくださいね!オーディションも開催していますので、出演してみたい方はぜひ公式サイトへ。
長年上演し続けている「レ・ミゼラブル」。2012年の映画は奇跡の豪華キャストが集まり、絶賛されていることはわかっていただけたと思います。
日本での舞台も来年控えていますので、まだ見たことのない方はこれを機会に一度見てみてはいかがでしょうか?
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