レッドカーペット大混乱!ワーストドレッサー【ロングドレス編】
2015/10/09
fujigasako
2015/09/18 更新
演奏会の計画を立てると、気になるのは衣装と選曲です。なぜならこの二つは相性が良くなければならないからです。近現代の曲の演奏会の時は、少し変わったデザインのロングドレスを着るとか、日本調の曲の場合は和柄などのロングドレスを選びます。観客は視覚でも満足できます。
レースが素敵なロングドレス
上半身に施されたレースが綺麗な、紫色のAラインのシンプルなドレスです。このデザインでしたら、どの器楽演奏或いは歌のステージで着用できます。やはり、ロングドレス選びの一番のポイントはカラーということになります。鮮やか過ぎる赤は、時には威圧感を与えたりします。失敗しない演奏会でのロングドレス選びをご紹介したいと思います。
どんな色のドレスを選べば良いのか、という点が一番気になりますが、演奏会で着るロングドレスを選ぶとき、「自分の好きな色のドレスを選ぶ」ということはありませんか?演奏会のカラーロングドレスを選ぶのは、 普段着る服を買うのとは条件が違ってきます。というのは、演奏会で着るロングドレスは、自分が綺麗に見えることではなく、演奏会を成功させるための必須アイテムだということなので、そこが演奏会でのロングドレス選びがポイントになってきます。 筆者はときどき声楽家としてステージに立っていますが、曲のイメージに合ったロングドレスを選ぶように心がけています。お客様から、「曲とドレスが良く合っていて素敵だった」と言われるとこれほどうれしい事はありません。 演奏会は聴くものですが、視覚情報も非常に重要だと言うことが分かります。そしてそれは、演奏会が盛会となるかどうかのカギになってきます。演奏会を成功させるためには、演奏会の雰囲気に合ったロングドレスを選ぶことが大切になってきます。 皆様も、ロングドレスを選ぶときは、自分の好きなカラーを選ぶ前に、出演者が数人いる演奏会でしたら、参加者同士で、どんなロングドレスを着るかなどの話し合いをして、演奏会の事を考えたロングドレス選びをすることをおすすめします。
~ブラックカラー・黒色~
黒はオシャレな印象で都会的なイメージがあります。高級感や男性的なカッコいいという洗練された印象です。また、白の物体を軽く見せるのと反対に重く見せるという効果もあります。黒いドレスというのもやはりよく見かけるドレスの代表的なカラーだと思います。フォーマルな場所などには黒いドレス、黒いスーツの方がかなりいらっしゃいます。食事の際にも黒い食器に盛りつけた料理のほうが他の色のものより高級で美味しそうに見えるという実験結果も出ているくらいです。黒はあまり知られていないかもしれませんが、癒し休息の効果ももたらしてくれます。リラックス効果があるということですね。黒いドレスは緊張感が高まる舞台、演奏会では気持ちを落ち着かせるという効果が期待できそうです。
黒は演奏会場の雰囲気を暗くする、などと言って避ける人がおおいようです。しかし、これもまた演奏曲によって必要とされることがあります。宗教曲、とりわけミサ曲などを奏する場合は、黒いドレスが鎮魂の祈りをいやがうえにも高めてくれます。特に歌の場合は、観客の方を向いて演奏するので、より一層効果があるように思います。
黒のシンプルなロングドレス
ごくシンプルな黒いドレスなので、場所を選ばないで使えます。荘厳で上品なイメージを与えてくれます。演奏者も黒のロングドレスを着ると、気持ちが引き締まって、より良い演奏ができると思います。歌などの場合は、ピアノ伴奏者の衣装と合わせると、よりステージが程よい緊張感に包まれて、お客様の視線が釘付けになることでしょう。
ブルーカラー・青色
青色は平和や安全のカラーです。清潔や誠実、爽やかな印象なので企業のカラーなどにもよく使われる色になっています。赤の反対で冷静という印象もあります。辻仁成の小説でもありましたがあの2冊の上下巻は赤と青の配色になっていました。空や海、水をイメージさせるので夏のシーズンにピッタリなカラーです。ドレスでもやはり夏場には売り上げが伸びる人気色になっているので季節で使いわけるのもいいかと思います。しかし冬を連想させるという部分もあるので一年でワンシーズンしか使えないという訳でもありません。季節によって印象がずいぶんと変わってくるドレスになるということです。同じ青でも濃いロイヤルブルーなどになるとグッと高級感が出ますので明るさの違いで何枚かあってもいいかもしれません。
青のロングドレスは夏向きだとされていま。清涼感があって、聞き手に清々しさをあたえます。また、演奏者も青のロングドレスを着ると、心が引き締まって、より良い演奏ができることと思います。青のロングドレスは、初々しさや若々しさを醸し出し、観客の心をもブルーに染めて、さわやかな雰囲気になることでしょう。演奏会全体の雰囲気が爽やかさを生んで、演奏者と聴衆は心地いい気持ちになることでしょう。
ブルーのロングドレス
ロングドレス初心者の方も安心して着用できる、落ち着いたブルーのロングドレスです。ブルーと言っても深めの色なので、それほどふわふわ感がなく、初めて本格的な演奏会に臨む方々にはピッタリな色だと思います。プリンセスラインがあなたの魅力をより一層引き立ててくれることでしょう。
~グリーンカラー・緑色~
緑色は木々や植物、自然などを連想させてくれるカラーです。 カラーセラピー的な位置づけでいうと、見る人をリラックスさせて安心した気持ちにさせてくれる色合いです。 グリーンカラーは、明るく元気な印象を与えるイエローカラーと、落ち着いた印象のブルーカラーを混ぜた中間の色です。 その相反する二つの色がバランスよく交わっている緑は、バランスが取れていて安全で安心できる印象を感じさせてくれる色でもあります。 ドレスの場合ですと、新緑の季節やクリスマスシーン、演奏会などに相応しいカラーになっています。 バランスの取れた安心感を演出したい場合や、若々しさと落ち着きを表現するのに最適なカラーになっています
緑色のロングドレスは、目に良いとされる色で、その色合いは様々です。木々の芽吹きの色、夏の成熟した葉っぱの色、イングランドのグリーンなどあります。若々しさを求めるなら、芽吹きの淡い色を選んで、アンニュイな雰囲気を出してもいいでしょう。イングランドのグリーンのように深い緑は、落ち着いた大人のイメージがあって、演奏者を成熟した女性として見せてくれます。自然をイメージできるような曲目にはピッタリな感じがします。
ライトグリーンのロングドレス
若々しさを強調するライトグリーンのロングドレスです。若い演奏者にお勧めの色です。可愛らしさと初々しさがとても素敵です。勉強途中の若さが、演奏会場をアピールして、聴衆の応援を受けることでしょう。これからますます精進します、という訴えかけができる気がします。その次にグリーンのロングドレスを選ぶときは、もう少し深い色合いのグリーンを選ぶといいでしょう。聴衆に阿るのではなく、アピールできるカラーロングドレスが、演奏者の勝負色です。
~レッドカラー・赤色~
赤色は情熱、衝動、悪い印象だと暴力といった印象のカラーでもあります…。しかし裏を返せば生命力のカラーなので元気を出す、神経を興奮させるなどの活動的な要素のある色だということです。標識や信号にも使われる目立つ色になっているので赤いドレスはパーティーや演奏会などの主役の場面では適したカラーではないでしょうか。ドレスに反射して顔の血色も良く見せてくれるという効果もあるので華やかな舞台には最適のカラーです。実際にワインレッドのカラーというのはどのドレス店でも必ずある人気色になっています。また、赤い色はアルファ波が出て脳を目覚めさせるという効果もあるので、神経を使う演奏会などには科学的にも向いているカラーですね。
赤のロングドレスは、歌でいえば「カルメン」や「椿姫」などのアリアを歌う時に着たいドレスです。強烈な印象を与えるので、個性豊かな主人公を歌う時に着用したいものです。また、ジプシーの歌などを歌う時にも適しているように思います。流浪の民ジプシーの個性を表現するには赤が一番適しているでしょう。ジプシーを歌った曲は、多くの作曲家によって作品化されています。中でも好きなのは、ドボルジャークが作曲した「ジプシーの歌」です。この中には、みなさんご存じの、「我が母が教え給いし歌」が入っています。
歌ばかりではありません。ヴァイオリンのソロで、ツィゴイネルワイゼンなどをひくときにも赤がいいでしょう。
ピンクのゴージャスなロングドレス
キュートなプリンセスラインのロングドレスです。このようなデザインのロングドレスは、身体にピッタリ合っていないと、アピール度が下がります。ですから、ピアノ奏者やヴァイオリン奏者は、演奏会のロングドレスをオーダーメイドします。お金がかかるので格安なロングドレスを希望する方は、選ぶときには色の他にロングドレスのデザインも確かめてほしいと思います。
一言にロングドレスと言っても、色やデザインが豊富で決められずに迷ってしまうと言うこともあります。選ぶ基準としては、自分の体形に合っているかどうかがポイントになります。背の高い方、低い方、やせ形、ふくよかな方、色々な体型によってデザインを決めることが大切です。似合わないロングドレスで演奏していると、なぜか落ち着かない気がしませんか?
体型によってロングドレスを選びましょう、と言いましたが、ドレスショップで出来合いのロングドレスを買おうとすると、中々合うものがなくて困ったと言う方もいらっしゃることと思います。やはりオーダーメイドのように身体にピッタリフィットするロングドレスは見つからないことも多いですよね。
でも、オーダーメイドはお金と時間がかかります。演奏会が近づいて急いでいるときなどは、とても間に合いません。そこで、フリーサイズのロングドレスをお勧めします。フリーサイズのロングドレスは、ほとんどゴムで調節するようになっているのでとても便利です。しかし、難点があります。それは長い間使用していると、ゴムが伸びてしまうことです。そうなったら自分でゴムを変えるしかありません。
背中側がコルセットの様になっているロングドレスもあります。編み上げ式なので、もし太ってしまったら、紐で調節することができます。
ロングドレス選びに神経質になると、演奏がおろそかになるので注意してくださいね。
ゴージャスなフリル付きロングドレス
このように肩に袖がある場合は、気になる二の腕を隠すことが出来ます。また、このようなAスラインは、何方にも似合うロングドレスの定番です。色も派手過ぎず、暗くもないので万人向けの色合いだと思います。ウエストに大きな共布の花がついていますが、これがほっそり見えるポイントになっています。
Aラインのロングドレスはどなたにも、どのような演奏スタイルにも合う万能デザインです。飾りが少なくシンプルなデザインでしたら、体型に合うサイズ選びも簡単だと思います。リサイタルやガラコンサートなどで、Aラインではシンプルすぎる、とお思いの方は、プリンセスラインの華やかな物をお選びになるといいと思います。しかし、この場合は体型にフィットするロングドレスを見つけるのは一苦労すると思います。胸元が身体に合っていないと、お辞儀をしたとき中が見えてしまうことがあります。要注意です。
マーメイドラインのドレスは、背が高くスマートな人にお勧めです。きゅっとしまった体型が露わに見えるロングドレスなので、これもまた体型にピッタリの物を選びたいです。しかし、ピッタリすぎて、ステージ上まで歩くのに苦労したなどという声も聞きます。
やはり一度家で、本番さながらに着用して、靴を履いて歩いてみることが必要だと思います。本番で苦労しないように試してみてください。
マーメイドラインのロングドレス
このようなデザインのロングドレスは、背が高くスマートな方が着ると本当に映えると思います。一度着用して買い求めても、演奏会までに太ってしまったら着れなくなる可能性があります。ですから、このロングドレスを着ようと思った瞬間から、体型には充分注意しましょう。そうすれば、演奏会の時、ステージで人魚姫のように振る舞えることでしょう。
さあロングドレスを買いました。着てみると何かさみしい感じがする、などという経験はありませんか?そんなときは、ロングドレスに何かをたしてみましょう。すると、違った印象が見えてきます。
それではご紹介します。
ストール
ロングドレスの上にまけば、肌の露出を押さえることが出来ます。更に顔映りや全体の印象を変えてくれます。少し肌寒い時にも重宝します。一つはもっていたいアイテムです。
グローブ
ロングドレスと一緒に身につける事で、ロングドレスがより一層高級感があるものに見えてきます。買ったばかりのロングドレスだけではなく、普段使っているロングドレスに加えるだけでも、また違った雰囲気が出ます。声楽の人は、オペラのアリアを歌う時などに使うことがあります。
他にもコサージュや、アクセサリー、ティアラなどを使うとより一層華やかになって、演奏会が盛り上がることと思います。シンプルなロングドレスも、胸や腰などに大きなコサージュを付けるだけで、ドレスの雰囲気が変わります。また、アクセサリーも光る素材のものを使用すると、演奏するたびに光って存在感を増してくれます。髪飾りもまた必要なアイテムです。ピアノ奏者は横顔しか見えませんから、髪に素敵な飾りをつけて演奏すると、それが聴衆に訴えかけてとても印象に残ると思います。
一分でできる夜会まき
折角ドレスアップしたのに髪がぼさぼさでは台無しです。と言って美容院へ行く時間がないと言う方も多いでしょう。そこでご紹介したいのが、一分でできる夜会巻です。演奏中に髪の毛がネックレスに絡みついてしまったと言う経験はないですか。髪をアップにすればそういうことも起こりませんし、優雅さが増します。思い切っていつもと違う自分を演出してみましょう。華やかなロングドレスとアップして大人の女性を前面に出したスタイルで演奏会を成功させましょう。
かき氷のような華やかなロングドレス
演奏会でのロングドレスをいろいろ見てきました。ご参考になりましたでしょうか。長い演奏活動の内には、ロングドレス選びに失敗してくさくさしながら演奏したこともあるかと思います。でも、次は反省して思い切ったイメージチェンジをされたことでしょう。この目の覚めるような鮮やかなカラーは、どのようなステージに合うのでしょうか?やっぱり、何か記念して行うガラコンサートで着用するのが一番いいような気がします。ロングドレス選びには、TPOが深く関係しますね。
私ごとで恐縮ですが、演奏会で着用したロングドレスは数知れません。数が多くなって、ネットオーションに出したこともあります。買っていただいた方から、着心地などの連絡をいただいたときは本当にうれしかったです。このようにして、演奏家同士の輪が広がり、ロングドレスを融通し合うことが生まれました。これも一つの節約だと思います。もしかしたら一度しか着ないロングドレスを、そのままにしておくのは大変もったいないです。知り合いにちょっと声をかけて、コンなロングドレスがあります、といってもらうと、誰かしら、良いですね気に入りました、と言ってきます。そしてそのロングドレスは、また別の場所で息を吹き返し、ステージ上に華を咲かせます。良い演奏会を目指すなら、細かな部分まで気を使って、最良の計画を練りましょう。
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