失恋した女性の切ない心...中島みゆき「化粧」の歌詞の世界をご紹介
2016/08/17
NANAT197
中島 みゆき (なかじま みゆき、本名:中島 美雪(読み同じ)、1952年2月23日 - ) は、北海道札幌市出身のシンガーソングライター、ラジオパーソナリティ。1975年にシングル「アザミ嬢のララバイ」でデビューした。公式ファンクラブ名は「なみふく」。
オリコンにおいて、4つの年代にわたってシングルチャート1位を獲得した唯一のソロ・アーティストであり、他のアーティストへの提供曲が、5つの年代にわたってオリコンシングルチャート1位を獲得している(後述参照)。また、自身の歌唱も含めると、作詞・作曲を手掛けた作品が5つの年代にわたってオリコンシングルチャート1位を獲得したことになる。
中島みゆき「化粧」の歌詞をじっくり味わってみましょう。
タイトルにもなった「化粧」に注目すると、より「化粧」の世界観が分かります。
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
せめて今夜だけでも きれいになりたい
今夜あたしは あんたに逢いにゆくから
最後の最後に 逢いにゆくから
あたしが出した 手紙の束を返してよ
誰かと二人で 読むのはやめてよ
放り出された昔を 胸に抱えたら
見慣れた夜道を 走って帰る
流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで
バカだね バカだね バカだねあたし
愛してほしいと 思ってたなんて
バカだね バカだね バカのくせに Ah
愛してもらえるつもりでいたなんて
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
今夜死んでもいいから きれいになりたい
こんなことならあいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに思われたい
流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで
流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで
バカだね バカだね バカだねあたし
愛してほしいと 思ってたなんて
バカだね バカだね バカのくせに Ah
愛してもらえるつもりでいたなんて
読んでいるだけで切なくなります。
「化粧」は失恋ソングだけど、恋をした全ての人に必聴の名曲です。
「化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど、せめて今夜だけは綺麗になりたい」と詠(うた)う。
何故なら、それは別れる事になった男に逢いに行く為である。今夜、これから、その男に逢いに行くんです。
せめて今夜だけは綺麗に化粧をしたいという心情は、今夜、これから逢う男の中で、綺麗な印象を残したいからであり、別れる男に「いい女であったから別れて惜しいことをしたな」と後悔させたいが為に、「せめて今夜だけは綺麗になりたい」なんです。
「化粧」の歌詞には、女心が痛いほど綴られてますよね。
中島みゆきが、失恋ソングの女王と言われるわけです。
中島みゆきの代名詞といえば、これ。
当時は、例えば「好きな歌手は?」と聞かれて「中島みゆき」と答えようものなら、「あ、暗いんですね」とか無神経に言われ、まるで黒魔術が趣味のように表立って言明できなかったのですから。
それでも、女心を代弁する歌詞とメロディでファンを掴んだ「化粧」。
数々のアーティストにカバーされています。
安田一葉(現・一葉)が2001年に、同曲をタイトル曲としたシングルをリリースしている。
坂本冬美が中島のトリビュート・アルバム『元気ですか』(2006年)でカバーしている。
清水翔太が『MELODY』(2012年)でカバーしている。また、「君さえいれば feat. 小田和正」でのカップリングで小田和正と共演してカバーしている。なお、小田もTBSテレビの番組『クリスマスの約束』でカバーしたことがある(2002年12月25日放送)。
最近では、韓国の歌手・ジェジュンが「化粧」をカバーして話題になりました。
JYJのメンバー、ジェジュンは2013年横浜アリーナでソロコンサートを開催し、日本のアーティストの曲を数曲カバーしました。
なかでも中島みゆきの「化粧」は、その切ない歌声に思わず涙するファンが続出したほどです。
この曲は、ジェジュンのソロアルバム『WWW-化粧を落とす-』にも収録され、本人が韓国語へ翻訳、リメイクするほど思い入れがあるようです。
ライブでは本人が感極まるシーンもあり、切ない歌声と独特な言い回しの歌詞で歌の世界に引き込まれます。
「化粧」は、実際に聴いてみなければわからない魅力があります。
ぜひ、中島みゆきの声で「化粧」を聴いてみてください!
ユーミンが恋愛ソングの女王なら、中島みゆきは失恋ソングの女王と言われてきました。
胸を締め付けられるような歌詞は、聴くだけで涙してしまうような世界観をもっています。
そんな中島みゆきの、「化粧」をはじめとした珠玉の恋歌をご紹介します。
いまや結婚式の定番曲となった「糸」。
数々のアーティストにカバーされ、中島みゆきの代表曲として知られるようになった歌です。
「化粧」の失恋ソングとはまったく違う、恋人だけでなく人とのつながりを歌った名曲です。
「糸」2004年、国民的なロックバンドMr.Childrenのプロデューサー小林武史とボーカルの桜井一寿が中心になって結成されたバンドBank Bandによってカバーされたことでも知られています。
住友生命のCMとしても使用され、幅広く知られるようになりました。このことをきっかけに森山直太朗、岩崎宏美、植村花菜などのアーティストからもカバーされました。
Bank Bandが中心となって行われるap bank fesでも毎年のように演奏される人気曲になっています
中島みゆきの「糸」をカバーした楽曲で聴き比べてみましょう。
中島みゆきの「糸」のカバー人気の火付け役にもなった、bankbandバージョンの「糸」。
ギター弾き語りで聴く、福山雅治バージョンの「糸」。
本家・中島みゆきの「糸」に負けない心地よい歌声です。
クリス・ハートも中島みゆきの「糸」をカバーしていました。
歌うますぎです!
次は、中島みゆきの代表作「悪女」です。
これも失恋ソングですが、「化粧」とは主人公の性格が全く違います。
こちらもぜひ聴いてみてください。
失恋ソングの女王中島みゆき1980年代の代表作!
心変わりした彼が、すんなりと浮気相手の女性のところにいけるよう、悪女を演じる「私」。女性から見ると、なんてかわいい女性かと思うのですが、男性から見ると、かわいげがないということになるのでしょうか。
中島みゆき「悪女」の印象的な歌詞を、一部分見てみましょう。
悪女になるなら 月夜はおよしよ
素直になりすぎる 隠しておいた
言葉がほろり こぼれてしまう
「行かないで」 悪女になるなら
裸足で夜明けの 電車で泣いてから
涙ぽろぽろ ぽろぽろ 流れて涸れてから
改めて聴いてみると「悪女」は、中島みゆきの数ある失恋ソングの中で異彩を放っています☆「悪女」のヒロインは決して、彼氏に直接恨み言を言ったり引き止めたりしません。
最初から最後まで強がりを通す、かわいい女性の歌をお聴きください♪
中島みゆき「悪女」
「化粧」もいいけれど、これも女心がよく描かれた歌ですね。
毎年、新曲とアルバムを発表し続けている中島みゆき。
そのあふれんばかりの才能は、まさに天才!
日本一取れないと噂のコンサートにもぜひ行きたいところですが、中島みゆきの今後の活躍に期待して新曲発表を待ちましょう!
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局