蛭子能収の漫画はシュール?!意外と知らない蛭子能収の漫画とは?
2016/08/01
rapis73
蛭子能収(えびす・よしかず)
本名 蛭子能収
出生 1947年10月21日
出身地 熊本県牛深市(現天草市)
活動期間 1973年 〜
漫画家、イラストレーター、タレント、エッセイスト、ギャンブラー、俳優、映画監督とマルチな肩書きを持つ蛭子能収さん。ギャンブルが大好きで、マイペースで、つかみ所がないようででも憎めない、不思議な魅力がありますよね。
そんな蛭子能収さんの本職は漫画家。バラエティ番組で見せる自由奔放なキャラクターとは裏腹に、実は物凄い作品を生み出していたのです!
少年時代の蛭子能収さんは、貸本漫画誌『影』や『街』を愛読していました。なかでも山森ススム氏や辰巳ヨシヒロ氏の劇画を特に好んでいたとか。
そして映画にも高い関心を持ち、とくに勅使河原宏監督の『砂の女』など前衛映画を観ていたそうです。
当時から芸術方面にアンテナを張っていたことが分かりますね。
蛭子能収さん、高校卒業後は看板屋さんに就職します。
当時の同僚主宰の漫画サークルに所属し、青林堂の『ガロ』と出会いました。つげ義春氏の作品「ねじ式」に大変な感銘を受け、「大阪万博を見に行く」と嘘をつき1970年に無断で地元を離れ上京しました。
職を転々とする中で、理不尽な先輩の同僚の叱責に耐える日々を送る蛭子能収さん。そのストレスを漫画を描いて発散させていたといいます。
また中学の頃、不良グループに無理矢理入れられそこでイジメを受けていたという蛭子能収さん。当時、そのうっぷんを晴らすためにノートに嫌な相手を殺す漫画を描いていたそうです。
蛭子能収さんにとって漫画を描くことは、一般社会で平常心を保つためのツールだったのですね。
そして本格的に青林堂に漫画の持ち込みをはじめます。
1973年8月号掲載の入選作「パチンコ」でプロの漫画家としてデビューした[2] が、青林堂の慢性的な経営不振により原稿料は出なかった。このデビュー作は、パチンコは出てこず、「パチンコに行こうとしてもパチンコに行けずに百貨店を彷徨う男」を描いた奇妙なストーリーに仕上がっており、実際に見た夢に創作を交えて漫画にしている。
投稿1作目の「狂気が彷徨う」では余りにパンクな内容のため落選するも、2作目以降才能を見いだされ、晴れて漫画家デビューを果たします。
しかしそのデビュー作も、「パチンコ」というタイトルなのにパチンコは出て来ない、作品に対する原稿料も出ていない、と なんだかパンクな内容です…!
かねてから志望していたグラフィックデザイナーではなく漫画家という道ではありますが、念願の絵の職業に就いた蛭子能収さん。
しかし、そのキャラクターの魅力を見いだされ、テレビでの露出が増えたことで、漫画家にあるまじきとんでもない発言をしてしまいます!
蛭子は「漫画家ではあるんですけど…」と口を開き「(漫画を)描きながら眠くなるんですよ」と告白した。
蛭子は眠くなってストーリーが思い浮かばないため「1回寝てからにしよう」と、なかなか筆が進まないことを語った。
なんというか、身も蓋もない…!
しかし、そんなことをサラッと言ってしまうキャラクターだからこそ、バラエティ番組でも人気なんでしょうね!それが蛭子能収さんの魅力です。
漫画家としてのキャリアを積んだ蛭子能収さん。実際にどんな作品を描いているのでしょうか?
先ほどのデビュー作でも触れたように、蛭子さんの作品はとにかくぶっ飛んでて、不条理で、狂気に満ちていて、パンクです。
独特の色使い、ゆるく力の抜けた描画。内容もさることながら、蛭子能収さんの独特のタッチもまた作品の雰囲気を醸しています。
思えば「ヘタウマ」というジャンルを確立させたのは蛭子能収さんだったのではないでしょうか。
少年時代に劇画や前衛芸術を特に好んで嗜んでいた蛭子さん。様々なテイストを吸収したからこその作風なのでしょうね!
エロスと狂気と陰鬱さが混じり合った、混沌とした蛭子能収さんの作品たち。
どの作品も今や紙媒体では入手困難となっています。
漫画以外にも、イラストレーターとして様々なミュージシャンのCDジャケットイラストを手がけたり、また作詞も行なっているという蛭子能収さん。
芸術方面でマルチな才能を発揮しています!
テレビで見ていても、あり得ない言動が多くぶっ飛んでいる蛭子能収さん。しかし漫画家として・芸術家としての才能は我々一般人では評価できない程のものを持っているのかもしれません!
そんな蛭子能収さんへの世間の声はというと…
蛭子さんはすごいと思うよ、変な漫画かいてたらTVに呼ばれるようになって、ずっとレギュラーとか準レギュラーの番組あるんだもの。それを楽しくなんかないって言っても仕事が切れないだろう所がすごいよ。
角川のセールで漫画家の蛭子さんの『ひとりぼっちを笑うな』を買って読んでいるのですが、この本、語られる内容だけでなく、文章が素晴らしい。蛭子さんの言葉はきれいで平易でスッと入ってくる。私とは違う意見も多いのだけれど、なるほど蛭子さんはそう考えるのね、と同意できる文章。すごい。
いかがでしたでしょうか?知れば知るほど蛭子能収さんが益々気になってきませんか?
漫画家でありながら「漫画よりテレビの方が儲かるから」と言ってしまう蛭子能収さん。これから先もスゴイ漫画作品を生み出してくれるよう…期待しています!
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