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椎名林檎の5thソロアルバム「日出処」。椎名林檎の想いとは?

鮮やかなブルーの背景にマリリンモンローのようなセクシーな椎名林檎さんのジャケットが印象的なアルバム「日出処」。椎名林檎さんの5枚目のソロオリジナルアルバムとなります。東京事変の解散、2人目の子供出産、そしてデビュー15周年、椎名林檎さんには様々な思いがあったようです。「日出処」が表舞台に出てきた背景など調べました。

椎名林檎「日出処」ダイジェスト

椎名林檎さんの5番目のオリジナルアルバム「日出処」。
収録曲のよくわかる「日出処」のダイジェスト映像をまずはご覧ください。

「日出処」の収録曲タイトルをプリントした白いTシャツを着た椎名林檎さんが
色々な表情をみせてくれて面白いですよね。

椎名林檎さん自身のフルオリジナルアルバムは「日出処」で5枚目。
カバー曲や、他のアーティストへの楽曲提供、そして東京事変での活動もあり、
なかなかソロのオリジナルアルバムが発売されず、ファンとしてはやきもきした面も正直ありました。

椎名林檎ファン待望のソロアルバム「日出処」。
その魅力についてぞんぶんに語らせていただきたいと思います!

椎名林檎がアルバムタイトルを「日出処」にした理由

椎名林檎さんは歌詞の綴り方も独特で、タイトルも独特で、
それがまた椎名林檎さんの独自の世界観を作り上げていますよね。

今回、椎名林檎さんがアルバムタイトルを「日出処」にした理由というのは
どこにあるのでしょうか。

「ここ数年は『もう王道のことしかしたくない』という気持ちが日増しに強まっていました。

出典:http://sp.universal-music.co.jp

ちょうど『ありあまる富』を書いた頃から、自分の歌詞に“陽の光”を指す語彙が増えていることにも気づき、次のアルバムでは『“目抜き通り”を描きたい』と思い立ちました。

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すると、かつてないぐらいはっきりと『日出処』というタイトルが浮かびました」(椎名)

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 “目抜き通り”とは文明社会で生きる人々がひしめくメインストリートであり、メインストリームを指す。

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「日の当たる場所で起きている出来事と、その裏で起きている事。生きていれば明るみになり誰もが避けては通れない局面を、今回は堂々と、色濃く描き出したかった。

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そんなアルバムがいまこの世の中に、一枚くらいあってもいいのでは?と思いました」(椎名)

出典:http://sp.universal-music.co.jp

てっきり個人的にはブラジルワールドカップテーマ曲の「NIPPON」も収録されているので、日本を意味する「日出処」だと解釈していました。

この椎名林檎さんのコメントによれば、どうやら「日出処」のネーミングの由来は
全然別にあったのですね。

“メインストリート”はもうひとつの意味でも作用している。全13曲中6曲の既出曲は、名立たる地上波テレビ局からのオファーによって生まれたものだ。

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「『NIPPON』も『ありあまる富』も、熱意を持った局の方々が私のお尻を叩いて、潜在能力を引っ張り出して下さいました。自ら進んでは書かなかった曲だと思います」(椎名)

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言われてみれば、確かに「日出処」の曲のうち、約半分は
テレビ局からオファーされて椎名林檎さんが作られた曲でした。

「日出処」から椎名林檎の魅力を語る

「日出処」から、と言いましたが、椎名林檎作品全体について
個人的に語らせてください。

椎名林檎さんの楽曲は、どれ一つとっても常に新しく、
同じものは一つとしてありません。

刺激的で、新鮮で、時にロックで、甘美で、椎名林檎さんの作品は万華鏡のよう。
本当に魅力的です。「日出処」もまさにそう!

椎名林檎というアーティストは常に進化しており、
「日出処」はまた新たな「椎名林檎」をみせてくれる一枚だと思います。

プレイボタンを押す。「静かなる逆襲」のイントロが耳をつんざく。

出典:http://sp.universal-music.co.jp

やがて聴こえてくるどこまでも不敵で孤独な歌声と、その声が従える精密な獰猛さを誇る獣たちの演奏に酔いしれる。

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そうです。椎名林檎さんの作品の魅力は、楽曲にもありますが、何よりも
椎名林檎さん自身の変幻自在で底知れない歌唱力にあるといってもいいでしょう。

その余韻に浸る間もなく繰り出される「自由へ道連れ」の快感はどうだ。

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激しく同感!

椎名林檎「日出処」の魅力を語る

「日出処」の楽曲について、個人的にとても共感できる記事でしたので、先ほども引用させていただきましたが、引き続き引用させていただきましょう。

「静かなる逆襲」に始まり、ファンクのリズムとフルートのブラックマナーが光る「走れゎナンバー」。

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成長を遂げる女性の心情をミュージカルのようなスケール感で綴った「ありきたりな女」。過去に想いを馳せる浮遊感がエレクトロニカと弦楽で音像化された「JL005便で」。

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文字通り過去と未来の分岐をSOIL&“PIMP”SESSIONSと弦楽のスリリングなアンサンブルで奏でる「今」など、彼女のストーリーテラーとしての才気が存分に発揮されている。

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椎名林檎さんのアルバム「日出処」の新録曲も
椎名林檎さんの魅力を遺憾なく発揮されている楽曲ばかりでした。

椎名林檎「日出処」の演奏家たち

椎名林檎さんは様々なアーティストとコラボして楽曲を出してきました。
「日出処」でもすごいんですよね。

ラテンのリズムが快感を誘う「赤道を越えたら」、「ちちんぷいぷい」は『逆輸入』収録の「望遠鏡の外の景色」を手掛けた村田陽一の管編曲によるもの。

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「赤道を越えたら」では彼の仲介からブラジル音楽界の重鎮イヴァン・リンスがスキャットを提供するという、好事家にはたまらない共演も実現した。

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「ラテンは私の基盤の筈。そして村田せんせいは私がかつて持っていたトロンボーンに対する認識を覆して下さって以来、絶対的な基準であり続けている方です」(椎名)

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その他にも「カーネーション」における東京事変のメンバー、そして893、37564の面々など、今作には近年の椎名にとって重要なプレイヤーがこぞって参加している。

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「演奏家との巡り合わせは本当に幸運でした。今回のレコーディングでは、人生を投げ打った1音1音を『ここしかない』という覚悟で置いて下さる方しかいらっしゃいませんでした」(椎名)

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日本が誇るアーティスト椎名林檎さん。
彼女の魅力が遺憾なく発揮されているのは、椎名林檎さんを支える演奏家のおひとりおひとりでもあるわけです。

「日出処」でも多くの演奏家の方々が参加されています。

椎名林檎さんがこれまで生きてきた音楽人生での人との関わりも
この「日出処」で伝わってきますし、
素晴らしい出来なのは、単に音楽の才能があるから、というだけではないのかもしれません。

「もしかするとこれまでの私の歩みには、時にまわりくどく見える場面もあったかもしれません。でもそうして表現の順番を自分なりに守ってきた分だけ、書くべきものは全て書いてきたという自負があります。だからここからは“目抜き通り”に立って、自分なりの“王道”をどれだけ鳴らせるかに注力したい。そのための新たなスタートが、このアルバムなのだと認識しています」(椎名)

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「日出処」は椎名林檎さんの5枚目のオリジナルアルバムではありますが、
「日出処」は第二に椎名林檎さんのファーストアルバムと言っていいのかもしれませんね。

椎名林檎さんの言う「王道」、それがまずはこの「日出処」だと。

どんな「王道」をこれから見せていってくれるのでしょうか?
今後もアーティスト「椎名林檎」から目が離せません!

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