2016/08/01
dmegumi
”アンジー”の愛称で親しまれるアンジェリーナジョリー
病気には敏感?
アンジェリーナジョリー(Angelina Jolie, 出生名: Angelina Jolie Voight)
誕生日:1975年6月4日
アメリカ合衆国の女優、映画プロデューサー、ファッションモデル及びUNHCR特使。
愛称は「アンジー」である。左利き。
カリフォルニア州ロサンゼルス出身。父はスロバキアおよびドイツ系アメリカ人俳優のジョン・ヴォイトで母はフランス系カナダ人とイロコイ族(ワイアンドット族(英語版))の血をひく女優のミシェリーヌ・ベルトラン。
2000年のトゥームレイダーの撮影で、カンボジアを訪れたことをきっかけに、人道問題に興味を持つ。撮影が終わってから、UNHCRの職員とともに人道支援の現場に赴き、国際的支援を精力的に訴え、本格的に慈善活動を始めた。
こんなに美しい人にも病気になるリスクは存在します。病気になるリスクとどう向き合うのか?
アカデミー賞やゴールデングローブ賞も受賞しているアンジェリーナジョリー。女優業に留まらず、監督業や慈善活動など幅広く活動しています。そんなアンジェリーナジョリーは2013年と2015年に乳腺切除と卵巣・卵管切除を行っています。まだ病気にもなっていないのに、どうして?
ブラット・ピットと結婚しているアンジェリーナジョリーですが、3人の養子と3人の実子の母親でもあります。アンジェリーナジョリーが病気になることを警戒するのも6人もの子どもたちのためでもあるのでしょう。
アンジェリーナジョリーとブラッド・ピット、6人の子どもたち
慈善活動の一環として、2002年3月にカンボジア人の男児(マドックス・チヴァン)、2005年7月にエチオピア人の女児(ザハラ・マーレー)、2007年3月にベトナム人の男児(パックス・ティエン)をそれぞれ養子として引き取る。
2006年5月には、ナミビアで俳優ブラッド・ピットとの間の実娘、シャイロ・ヌーベルを出産した。ちなみに「シャイロ」は「救世主」「幸福なもの」という意味があり、ジョリーの実兄につけられるはずだった名前である。2008年7月12日にフランス南部のニースで男児(ノックス・レオン)と女児(ヴィヴィアン・マーシェリン)の双子を出産。
アンジェリーナジョリーの娘ヴィヴィアン・ジョリー・ピット
映画「マレフィセント」で母娘出演を果たす。
今後、6人の子どもたちとアンジェリーナジョリーやブラット・ピットが共演する機会も増えるかも。
よく家族で『お母さんのお母さん』などと言っていて、母の命を奪った病気についてなるべく説明するようにしています。でも子供たちは、もし同じ病気が私の身に起こったらどうするのか――と尋ねてくるのです。いつも心配するなと言い聞かせていますが……
まだ小さな子どもたちにとって母が病気になるかもしれないという不安はとてつもなく大きいのでしょう。アンジェリーナジョリーだって、自分の子どもたちに自身の病気のことで心配させたくないはず・・・
手術後、アンジェリーナジョリーはこう述べています。
「これで、子供たちには乳がんによって母親を亡くす心配がなくなったと伝えることができます。子供たちを心配させるような結果にならずに安心しました。多少の傷跡はありますが、それだけです。子供たちにとっては、それ以外は今までどおりのお母さんなのです。それに、私にはブラッド・ピットという愛と献身に溢れたパートナーがいて幸運です。私と同じような苦難を乗り越えている奥さんやガールフレンドを持つ男性は、この辛い時期を乗り越える上で同じく大切な存在だと思います」
6人もの子どもたちのいる母であるアンジェリーナジョリー。病気になって家族を心配させたくありませんものね。
アンジェリーナジョリーが手術を行うきっかけになったのが、母親であるミシェリーヌ・ベルトランさんが2007年にがんで亡くなったことだそうです。母親ががんという病気になって死んだことは、アンジェリーナジョリーにとって大きな衝撃であったことでしょう。
アンジェリーナジョリーの母ミシェリーヌ・ベルトラン
がんには遺伝性のものがありますから、アンジェリーナジョリーが母親をがんでなくしたらなおさら自分ががんになるのではないかという恐怖にかられてもおかしくはありませんよね。
気になったアンジーは自分自身の遺伝子検査をして、その結果「BRCA1」という乳がんと卵巣がんになる遺伝子が発見されたようなのです。アンジェリーナジョリーの母親のミシェリーヌさんの病気はどうやら婦人科系の卵巣がんだったようなのですが、これはあきらかに遺伝性の病気ですよね。
遺伝子性の病気。親がなったのであれば、他の病気以上になってしまる可能性は高いものです。
病気になる確率が87%。決して低い確率ではありません。まだなってもいない病気のために、乳腺や卵巣を摘出できるか?と聞かれると誰にでもできる決断ではありませんが、アンジェリーナジョリーはそうしました。
病気になるリスクすら撥ね退ける?
強い女性のイメージのあるアンジェリーナジョリー。
2013年5月に掲載された『ニューヨーク・タイムズ』への寄稿文で、ジョリーは乳癌と卵巣癌の発生が高くなるとされる遺伝子「BRCA1」に変異があるとして、乳癌予防のために両乳腺を切除する手術を受けたことを明かした
発表より2週間前、毎年受けている定期検査で採取した血液の複数の炎症マーカーの値が上昇しており、初期の卵巣癌の可能性があることを医師に告げられたジョリーは複数の専門医に相談。BRCA1遺伝子変異のリスクだけでなく、母親を含めて3人の近親者が遺伝性の乳癌・卵巣癌で若くして亡くなっている家族歴を考慮し、卵巣と卵管の早期切除を決断した。
手術の公表は世界的に大きなインパクトを与え、「アンジェリーナ効果(The Angelina Effect)」と呼ばれた。この手術の影響は著しく、日本でも乳房予防切除手術の倫理申請を行う動きが出ている。
“私のこの告白により、乳がん予防として今はこんなオプションも可能だということをすべての女性が知ってくれれば嬉しい。乳がんと卵巣がんについては特に家族歴が重視されるので、思い当たる方は専門医へのご相談をおすすめしたい”
アンジェリーナジョリーは切除するという選択によって、病気になるリスクをなくしました。病気に対する予防としての一つの選択肢を提示したアンジェリーナジョリーですが、他の選択肢が全くないわけではありません。病気になっていない臓器を切除することには反対の意見もあります。やはり慎重に考えなければ、どちらにせよアンジェリーナジョリーのように後悔のない選択はできないでしょうね。
病気になるリスクと戦うことができたのは、アンジェリーナジョリーを支えてくれる家族がいたからでしょうか?とくに、ブラット・ピットは献身的にアンジェリーナジョリーを支えてくれたそう。病気や苦しいときに頼りになる夫のいるアンジェリーナジョリーは羨ましいですね。
ブラット・ピットとアンジェリーナジョリー
アンジェリーナの勇断を全面的に支持し、病院の早朝のアポイントメントやレンタカーでの送迎、変装など、アンジェリーナが少しでも快適に、また秘密裏に手術を終えられるようにサポートしてきたブラッド
夜通しアンジェリーナの側に付き添っていたが、手術の病室でアンジェリーナが眠っている間に、5枚に及ぶアンジェリーナへの手紙をしたためて涙していたという。
ブラッドは、手術中にずっとアンジーに付き添っていたようで、アンジーは「ブラッドは、私が治療を受けたピンク・ロータス・ブレスト・キャンサー病院で手術の間中ずっと付き添ってくれました。2人ともこの決定が私たちの家族にとって賢明なもので、家族の絆をさらに深めてくれるものだと信じています。そして、実際そうだったのです」とエピソードを紹介
アンジーは手術中のブラッドピットについて次のように語っています。「私にはブラッド・ピットという愛と献身に溢れたパートナーがいてとても幸せです。私のように苦しみを乗り越えている奥さんや恋人がいる男性は、辛い時期を乗り越える上で同じく大切な存在ですね。」
病気の可能性も減ったアンジェリーナジョリー。今後も様々な活動でパワフルな姿を見せてくれることでしょう。
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