【考察あり】オペラ座の怪人あらすじを簡単に解説!見どころや結末の違いは?
2023/07/03
r.y6
映画「新しき世界」は、韓国で2013年に公開され、観客動員数468万人を超える大ヒットとなった作品です(日本では2014年公開)。
監督はパク・フンジョンが務め、韓国最大のマフィア組織に長年潜り込んでいる潜入捜査官の苦悩を描いています。
本作は、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で音楽賞、大鐘賞と並ぶ権威がある青龍映画賞で、ファン・ジョンミンが主演男優賞を受賞しました。
以下では、この映画「新しき世界」についてネタバレありで解説していきます。
映画「新しき世界」ネタバレその1は、主要キャストの3人についてです。
主要キャストは、潜入捜査官イ・ジャソン役のイ・ジョンジェ、イ・ジャソンの上司カン課長役のチェ・ミンシク、イ・ジャソンの兄貴分チョン・チョン役のファン・ジョンミンの3人です。
それぞれたくさんの作品で主役を演じ、ヒット作を生んできたスター俳優が集結しています。
イ・ジャソンを中心とする3人の関係がこの映画の肝となります。
映画「新しき世界」ネタバレその2は、潜入捜査官についてです。
潜入捜査官モノの傑作と言えば、アンドリュー・ラウ&アラン・マック監督「インファナル・アフェア」シリーズがありますが、本作は韓国版のインファナル・アフェアという趣きを持っています。
しかし、潜入捜査官としての苦悩の深さは、本作のほうがより深刻と言えます。
潜入捜査官イ・ジャソンは自分の身に危機が迫るなか、上司の命に従い、警官としての本分を全うするのか、兄貴分との絆を大切にするのか、苦悩することとなります。
映画「新しき世界」ネタバレその3は、組同士の抗争についてです。
本作ではゴールドムーン会長の座を巡り、チョン・チョン率いる組とイ・ジュング率いる組が抗争を繰り広げます。
マフィアの抗争を描いた傑作に、フランシス・フォード・コッポラ監督「ゴッドファーザー」シリーズがありますが、本作は韓国版ゴッドファーザーを作るという意気込みのもと制作されました。
序盤、警官がゴールドムーン会長の葬儀に参加する者を隠れて撮影し、カメラを壊されるシーンがありますが、これは「ゴッドファーザー」の引用となっています。
映画「新しき世界」ネタバレその4は、華僑としての絆についてです。
イ・ジャソン、チョン・チョンは華僑であり、主に中国とのビジネスを手掛けていると考えられます。
チョン・チョンは常に中国人弁護士と行動しており、イ・ジャソンらと中華レストランで食事をするシーンも出てきます。
華僑は社会のなかでマイノリティとして抑圧される立場にあることは、容易に想像されるところであり、警官になったり、ヤクザになったりして立身出世を図ろうとする者もいるのでしょう。
華僑としてのアイデンティティは、本作の重要なポイントの一つです。
映画「新しき世界」ネタバレその5は、延辺の朝鮮族についてです。
本作では、殺し屋として中国・延辺の朝鮮族が登場します。韓国では銃が厳しく規制されているので、中国から銃を持ち込める彼らが重宝され、殺し屋として泥仕事に従事することになります。
延辺の朝鮮族を描いた作品としては、ナ・ホンジン監督の「哀しき獣」が思い起こされます。同作ではハ・ジョンウ演じる延辺の朝鮮族の主人公が、借金返済のために殺しの仕事を請け負い、韓国に潜入し、壮絶な目に遭います。
本作では、延辺の朝鮮族は少しコメディタッチに描かれており、笑いを誘います。
映画「新しき世界」ネタバレその6は、結末に関してであり、最大のネタバレになりますす。
観ている人が少し爽快になる大どんでん返しもあり、サスペンスフルな展開には興奮します。
イ・ジャソンは上司との関係を絶って警官であることを辞め、チョン・チョンの遺志を継いで会長の座に就くこととなります。
ラストは人により様々な感想があると思いますが、イ・ジャソンの行く末を考えると、単純にハッピーエンドとしては喜べないでしょう。
しかし最後が素敵で、チョン・チョンの昔の姿、イ・ジャソンとの絆を観ることができます。
殺された主要キャストが「復活」する様は、クエンティン・タランティーノ監督の「パルプフィクション」が思い起こされます。
映画「新しき世界」ネタバレその7は、続編についてです。
当初、パート1の7年前を描いたパート2が企画されていましたが、パク・フンジョン監督は、主要キャストのスケジュールなどから、続編は難しいと言明しています。
以上、映画「新しき世界」についてネタバレありで解説してきました。
名作は何度見ても面白いものですが、この「新しき世界」もそのような作品の一つであると考えられます。
未鑑賞の方は是非一度ご覧になってみては、いかがでしょうか。
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