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2023/07/03
r.y6
2018/01/05 更新
映画ブーリン家の姉妹はアンブーリン悲劇の人生を描いた映画作品。アンブーリンをナタリー・ポートマンが演じる。メアリーブーリンはスカーレット・ヨハンソン。若手大女優の2人が素晴らしい演技!ナタリー・ポートマン演じる、アンブーリンに視点を置いて映画を説明します。
16世紀のイギリスを舞台に、後にヘンリー8世の寵愛を受けることになるアン・ブーリンとその妹メアリー・ブーリンの姉妹(ただし史実においてはメアリーを姉とする説もある)を巡る歴史劇である。
時代背景は16世紀のイギリス。数十年間に渡る結婚生活。生まれたのは女の子だけ。ヘンリー8世は男子の世継ぎを産むための愛人を探す。ブーリン卿は富と権力のため、娘アンを差し出しました。
姉のアンブーリンは、社交的でトップを目指す性格。妹のメアリーブーリンは、内向的で物静かな性格。
運命のイタズラは彼女達だけに留まらず、世界の歴史を塗り替えてしまいます。
ヘンリー8世と初めて会ったのはアン。しかし、ヘンリー8世は妹のメアリーブーリンの方を選んだ。姉のアンブーリンよりも早くに結婚していたメアリーブーリンは、1番目の夫のウィリアムキャリーと別れさせられてしまう。そして、表向きは妃付きの侍女として、本当は王の愛人になるために宮廷入。
そして、メアリーはヘンリー8世の子どもを妊娠。アンは、宮廷で出会ったヘンリーパーシーと関係を持つ。このことを心配したメアリーは、父にアンの様子を知らせてしまい、アンはしばらくの間、フランスで暮らすことになります。
フランスから戻ったアンは、以前とは違う知性的な女性になっていた。ヘンリー8世は小悪魔的なアンに夢中。そのため、メアリーは妊娠中にも関わらず、出産まで1人で薄暗い部屋に閉じ込められるようにして過ごす。
男の子を出産したメアリーの存在が邪魔になったヘンリー8世は、メアリーを田舎に帰します。
アンはヘンリー8世の愛人になりましたが、元々トップを目指す野心家のためか、王妃になりたいため、ヘンリー8世にキャサリン妃との離婚をするように仕向けて行きます。宗教の教えのため、離婚を認めてもらえない。そのため、ヘンリーは独自の英国国教会を成立させて、キャサリン妃と離婚。そしてアンと結婚。これでアンは王妃の座に就任。
その後、後のエリザベス1世となる、娘のエリザベスを出産します。世継ぎは男と決まっているため、男の子を産めないことに焦るアン。また妊娠するも流産。そして兄弟のジョージと交わったとして、姦通罪で逮捕。
アンならびにジョージは有罪で処刑。メアリーはアンを助けようとヘンリー8世に懇願するが、無駄に終わる。メアリーはアンの処刑後、アンの娘エリザベスと共に故郷に戻る。その後、軍人のウィリアムスタフォードと結婚。
アンが生んだ娘エリザベスは、後にエリザベス1世となりイギリスを大きく動かしてゆく。
監督はジャスティン・チャドウィック。
私が注目したのは、素晴らしい衣装。以前の作品で、アカデミー賞を受賞しているサンディ・パウエルが担当。
この映画でも、ナタリー・ポートマンは女優として秀でていることを実証していますね。衝撃的な映画作品に出演することも多い彼女。
子どもの頃の映画作品「レオン」での演技はとにかく凄いの一言でした。
名作にまで登りつめたのが、記憶に新しい「ブラックスワン」じゃないでしょうか?もう本当にナタリー・ポートマンの女優魂には何度もひれ伏せます。
この「ブーリン家の姉妹」ではアンブーリンの妹思いのしっかり者。でもやっぱり自分自身の野心を優先させたり、焦りで狂気じみたりしていく様などを、見事に自分のものにしていました。
ただ今爆走中のスカーレット・ヨハンソン。アクション映画からシリアスな映画までこなせるので、色々な作品に引っ張りだこ状態ですね。
原作が攻殻機動隊のゴーストインザシェル。この映画も記憶に新しいですね。
スカーレット・ヨハンソン演じる、メアリーブーリンはアンブーリンの妹。
アンブーリンとは真逆で、優しく温厚な人柄。普通の幸せを望むタイプ。
他の物語の中では、大体長女が優しいしっかり者。次女が自由奔放なじゃじゃ馬。なんてことが多い気もしますが、ブーリン姉妹は多少違います。
妹のメアリーブーリンは外見も恵まれていたので、姉のアンブーリンは引け目を感じつつ、特技を習得し、自信をつけてウィークポイント持つ気持ちを上手くコントロールできる前向きさも武器にしました。
スカーレット・ヨハンソンは他の作品では、強い女の中に少し影があるような役柄が多いようですね。こちらの映画では、優雅な優しさに趣を置いて演技しているのかと思いました。
本当に素晴らしい演技を見せてくれています!
こちらは、少々ダークサイドな感想になります。ご注意ください。
アンブーリンの周囲には、私には理解し難い男性がいました。
それは浮気者のヘンリー8世。
政略結婚があたりまえの時代が時代とはいえ、世継ぎが欲しいばかりで、女性を道具としか思ってないヘンリー8世。
もう1人は、娘2人を一族繁栄のために辛い思いを平気でさせ、その上、世継ぎを産ませるために、夜の営みを質問してくる父親。
はぁ。今の日本に生まれて良かったなとつくづく感じました。
アンブーリンには乳母がいました。アンブーリンの手には隠しきれない、第6の指がありました。それは大きなイボのような物でした。これを見て乳母はアンブーリンに言います。あなたには悪魔の力で世界を滅ぼす運命だと。
先々アンブーリンは流行りのドレスの袖で、その第6の指を隠すことに成功。そして、首にも見せたくない大きなホクロがあったので、こちらもその指の目隠しドレスを手に入れた頃に、ブーリンの「B」の頭文字をワンポイントにした、チョーカーをこよなく愛し、身につけていました。
アンブーリンの運命は、第6の指のせいだったのでしょうか?それとも悲しく恐ろしい運命を歩まなければならないことを告げるための神からの贈り物だったのでしょうか?
この映画の面白いところの1つですね。他にも未来を予測させるようなシーンがあります。それはラストのネタバレになってしまうので。こちらは見てからのお楽しみにしましょう。
この「ブーリン家の姉妹」の記事はいかがでしたか?
アンブーリンを題材にした映画の説明をするのために、色々調べてみて、とても興味深い女性だと思いました。アンブーリンが過ごした人生は現代ではありえない話しでしょう。しかし姉妹、兄弟、近親者だからこその愛憎劇は現実にありえますね。
アンブーリンを題材にした映画は、他にもあります。「1000日のアン」という映画です。
この物語は女性が主人公。この記事を見てくださってるあなたが女性なら、アンブーリンの人生はどう感じましたか?男性でしたら、あなたの周りでこんな事が起こったらどうしますか?
実在の人物アンブーリンを題材にした映画。その実際に見たことのない世界で、とても素晴らしい演技を見せてくれた大女優2人。ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン。現代映画も歴史映画も自分のモノにする才能に脱帽です。
ぜひみなさんにも「映画ブーリン家の姉妹」ご覧になって頂きたい作品です。
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