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ドラマ『火花』は必見!映画版よりも内容が濃くて原作に忠実!

ドラマ『火花』Netflixにて配信され、その後NHKで放送されました。板尾創路監督で映画化されましたが、ドラマ版は45分×10話ですから内容は濃く、原作に忠実なのでおすすめです。又吉直樹の原作『火花』を読んでいないという方にもおすすめできるポイントを紹介!

まず原作『火花』とは

お笑いコンビ、ピースの又吉直樹が世に送り出した初の小説『火花』。
純文学としては異例のヒットで、芥川賞受賞したことで話題となりました。
出版は2015年、ドラマ化が翌2016年、そして今年2017年には映画化とトントン拍子で映像化が進み、たくさんの方の目に触れる作品となりました。
おおまかなあらすじとして、まず二人の売れない若手芸人が花火大会で印象的な出会いを果たし、そこから師弟関係となってからの二人の間で、そしてそれを取り巻く人間達の間で、笑いあり涙あり成功あり失敗ありの物語が展開されるというものです。

ドラマ版『火花』で主人公徳永を演じるのは林遣都

『火花』の主人公で、お笑いコンビ「スパークス」のボケ担当徳永、ドラマ版で演じたのは林遣都さんでした。
大阪から東京に出てきて勝負している若手芸人さんで、設定としては現実によくある状況ですから、たくさんの同じ境遇に今立たされているであろう芸人さんの顔が浮かびます。
林遣都さんは滋賀県出身ということで、関西弁での演技も漫才も完璧で、ネタのシーンでは本当に笑ってしまいます。
舞台での漫才のシーンではお客さんを実際に笑わせていたようですので、リアリティーがあるなと見ていて感じるほどでした。
この漫才ライブのシーンではヨシモト∞ホールで撮影が行われたとのことで、たくさんの芸人さんが本人役で登場しています。
そういった点も見所です。

ドラマ版『火花』ではW主演とも言える神谷を演じた波岡一喜

主人公徳永の先輩芸人にあたる、お笑いコンビ「あほんだら」ボケ担当の神谷。
その神谷を演じるのが波岡一喜さんなのですが、もうこの二人の演技は素晴らしい。
波岡さんは大阪出身、この二人の関西出身の俳優さんによる掛け合いは見事で、本物の芸人に見えてきます。
プライベートでも食事に行ったことがあるなど交流があった二人らしいのですが、「弟子にしてください」という出会いのシーンから、最終回の旅館のシーンまで息ピッタリの掛け合いでした。
お笑いのことに関しても研究熱心になってしまい、なんども稽古しているうちにネタが面白くなくなってくるジレンマを抱えていたことを打ち明けて、共演の芸人さんから感嘆の声も漏れていました。『クローズZERO』の頼りないコミカルな役から、『L change the WorLd』の英語ペラペラでインテリな役柄まで見てきましたが、今回のドラマ『火花』は本当に当たり役で、この方はつくづく才人だなぁと感じさせられました。

主人公徳永の相方役として出演。井下好井の好井まさお

主人公徳永の相方役、「スパークス」のツッコミ担当として山下を演じていたのが、お笑いコンビ井下好井の好井まさおさんです。
舞台や稽古、私生活のシーンでも主人公と共にしていることが多いので、出演カットは非常に多いです。
そして、本物の芸人さんなので、やはりネタは面白いし、笑いどころがたくさんあります。
演技も大変上手です。
これから、ドラマや映画の仕事が舞い込んでくるのではないでしょうか。

ところでタイトルの『火花』ですが、物語の最初と最後に出てくる『花火』、そしてコンビ名の『スパークス』(英語で火花)から来ているものなのでしょうね。

ドラマ『火花』では神谷の相方を熱演!とろサーモン村田秀亮

先日のM-1グランプリ2017で見事優勝に輝いた、とろサーモン。
そのとろサーモンのツッコミ村田秀亮さんが、ドラマ『火花』では神谷の相方である大林役を熱演されていました。
出番は上記3人に比べると極端に少ないです。
しかし、並み居る俳優陣を抑えて一番男前だなと思いました。
出演シーンは主に神谷との舞台、そしてその舞台袖、つまり芸人としての仕事本番と舞台直前直後の描写くらいしか登場せず、稽古シーンなどはありませんでした。
終盤に主人公徳永に相談に来るシーンでの登場はありますが、総じて出演時間は短いです。
M-1決勝後のインタビューで、このドラマ『火花』での「売れたい」という台詞は、「本当に売れてない芸人が言った、本当のセリフです。」と発した瞬間に泣きそうになりました。
自分と重ねあわせての迫真の演技だったわけですね。

ドラマ『火花』の門脇麦さんが可愛く愛らしい!

ドラマ版『火花』では神谷の同居人、真樹役を演じている門脇麦さんが、とにかくけなげで愛らしくて一服の清涼剤的存在です。
あくまで神谷の同居人なんです。同棲しているだけで、恋人というわけではないんです。
しかしながら、そんな中途半端な関係のままでいるから別れが来ることになるわけなんですが、神谷が部屋を出ていくシーンは泣けます。
このシーンは門脇麦さんの演技の見せ所です。
同棲中のシーンでも変顔や、「鬼まんま」を徳永神谷と連呼するシーンなどで笑わせてくれる、間の取り方が上手な演技力を見せてくれます。
映画版では、この役を木村文乃さんが演じるとのことですが、さぁ果たしてドラマ版真樹ちゃんを超えられるか!?

ドラマ『火花』では主題歌だけでなく挿入歌も話題に!

OKAMOTO'S 『BROTHER』

ドラマ『火花』の主題歌は、OKAMOTO'S が歌う『BROTHER』だったのですが、ドラマ放送中に「いったい誰の歌?」と話題になっていた楽曲があります。
木戸やすひろさんが歌う『I See Reflections in Your Eyes』という曲です。
ドラマ開始当初から、知恵袋サイトなどにたくさんの質問が寄せられていましたが、当初はなかなか分かりませんでした。
というのも、挿入歌としてクレジットに表記されていなかったんです。
SPICY CHOCOLATEの『二人で feat.西内まりや&YU-A』と斉藤和義さんの『空に星が綺麗』はエンディングにクレジットが出ていました。
しかし、この『I See Reflections in Your Eyes』はドラマの結構良いシーンで流れたり、次週予告で流れたりしていたのに、全く誰の曲か分からずにずっと謎だったんです。
全編英語詞なんだけれども、発音からしてどうも日本人っぽい。低音の渋い声で誰の曲か全く分からず話題になっていました。
歌っている木戸やすひろさんですが、主にスタジオミュージシャンやコーラス参加などの活動をされているようです。
この曲が流れるシーンも是非お見逃しなくというか聞き逃しのないようチェックしていただきたいところです。

『火花』を見逃した方は・・・

ドラマ『火花』を見逃してしまったという方は、現在DVDboxが発売されていますのでチェックしてみてください。
Amazonでは12,530円(送料無料)で販売されています。
YSUTAYAでのレンタルもおこなわれています。
小説、ドラマ、映画、それぞれに魅力があると思います。
トータルで楽しんでいただくのも良いのではないでしょうか。

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