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    マリアナ海溝とは?最深部の深さは?謎の巨大生物や海難事故とは

    世界で最も深いと言われる海溝・マリアナ海溝の最深部はどの程度の深さがあるのでしょうか。そこで今回は、マリアナ海溝の深さや謎の巨大生物について迫ってみたいと思います。また、過去に起きた海難事故についてもご紹介します。

    マリアナ海溝とは何のこと?

    世界で最も深いと言われる海溝・マリアナ海溝。

     

    名称は聞いたことはあるけれど、実際、どういったとこなのか、どれくらい深いのかなど、詳細まではご存じない方も多いのではないでしょうか。

     

    そこで、今回は、マリアナ海溝について詳しくご紹介していきます。最後までお付き合いくださいね。

     

    世界で最も深い海溝

    マリアナ海溝(Mariana Trench)は、北西太平洋のマリアナ諸島の東、北緯11度21分、東経142度12分に位置する、世界で最も深い海溝です。

     

    海溝(かいこう)とは、海底が特に深く(最深部が6000メートル以上)、みぞのように細長く窪んでる所と指します。

     

    マリアナ海溝の測深は、イギリスのチャレンジャー号探検航海 (1872 – 1876) の海洋調査によって初めて行われ、その後、様々な国によって測深が行われ、深さの数値はどんどん増えていきました。

     

    潜水の技術や、測深するための機械が進歩し、潜ることが出来る距離がどんどん増えていったんですね。

    プレートが潜り込んでいる

    太平洋プレートは、このマリアナ海溝においてフィリピン海プレートの下にもぐりこんでいます。

     

    ちなみにプレートとは、地球の表面を覆う、十数枚の厚さ100kmほどの岩盤のことです。その層はいくつかのブロックに分割されていて、1年間に数cmずつ、ゆっくり移動しています。 そして、プレートとプレートの境界上でそれぞれが押し合ったり跳ね上がったり、あるいはプレートの内部でずれを生じることで、地震が発生します。

    どこの国にも属さない

    マリアナ海溝の場所は、北太平洋の西部に位置するマリアナ諸島の東沖に南東に大きく弧状として張り出し連なっている海溝で、マリアナ諸島は、小さな島々が点在する場所であり、所属する国はアメリカ合衆国に該当します。

     

    しかし、マリアナ海溝はどこの国の領域にも属しません。

     

    しいて言うならば、アメリカの排他的経済水域になるだろうという見方があるようです。

    マリアナ海溝の最深部の深さはどの程度?   

    続いては、マリアナ海溝の深さについて、詳しく見ていきましょう。

    チャレンジャー海淵

    チャレンジャー海淵(Challenger Deep)は、北西太平洋のマリアナ諸島の東、北緯11度22.4分 東経142度35.5分に位置する、水深1万メートルを超えるマリアナ海溝の最も深い部分です。

     

    地球にある海洋の海底最深部となります。

     

    チャレンジャー海淵 は、かなり大きな三日月形の海溝の底にある比較的小さな溝状の窪みで、長さ約11km、幅1.6kmの底部は、穏やかな傾斜面となっています。

    水面下10,983メートル

    最初の測量調査はイギリスのチャレンジャー号探検航海の海洋調査によって初めて行われ、1875年3月23日、測鉛線による測深記録は8184mでした。

     

    日本の測量船「満州号」も調査に乗り出し、1925年10月23日に重りのついたケーブルをおろして測定する方法(鋼索測深)で、水深9,814mを記録しました。

     

    その後、様々な国が測深し、2014年に、これまで収集されたデータと2010年の観測艦サムナー調査によるマリアナ海溝のソナーマップに基づき、チャレンジャー海淵の深さと場所の決定に関する研究が行われ、水深10984mとされました。

    ひっくり返したエベレストが底につかない

    10984mという深さはどのくらいのものかと言うと、海面を基準として、エベレストをひっくり返しても底につかないほどです。

    探査の画像がある

    2014年の計測に関しての記事が多数上がっており、その記事で、探査機の写真や、探査を行った人物など、探査に関する画像を見ることが出来ます。

    マリアナ海溝はなぜ深い?

    続いては、マリアナ海溝がなぜこれほどまでに深いのか、詳しく見ていきたいと思います。

    太平洋プレートが潜り込んで誕生

    マリアナ海溝は、太平洋プレートがフィリピン海プレートの一部・マリアナプレートの下に潜り込んで誕生しました。

     

    最初は浅く滑り込むだけだが、最終的には大きく折れ曲がり、地球内部へほぼ垂直に落ちていくのだそうです。

    2つのプレートがぶつかり合う

    この地点では、二つのプレートが互いにぶつかりあい、片方のプレートがマントル(層)に沈み込んでいくことで、二つのプレートが重なる線上では下向きの力によって、海溝(トラフ)が形成されます。

    マリアナ諸島もつくり出す

    こうした、太平洋プレートとマリアナプレートの動きが、長い年月をかけ、マリアナ諸島もつくり出しました。

    マリアナ海溝に謎の巨大生物がいる?

    続いては、マリアナ海溝で生息すると言われている謎の巨大生物について詳しく見ていきましょう。

    メガロドンがいる?

    絶滅種のサメ・メガロドンがマリアナ海溝に生息すると訴える人が世界各地に存在し、真偽が注目されています。

    メガロドンについて

    メガロドンは、約2300万年前から360万年前の前期中新世から鮮新世にかけて生息していた絶滅種のサメの一種です。

     

    史上最大級の捕食者魚類とされていますが、メガロドンの大きさのほとんどは歯から推定されているなど断片的な遺骸からしか知られておらず、その姿や最大のサイズは不明です。

     

    残された歯の化石から推定すると、成長すると体調は18m、重さは48トンほどになったのではと研究されています。

     

    絶滅の理由としては、海水温低下と、クジラが寒冷な海域に逃げ込んだことによって、その生態的地位が存在しえなくなったため、または、ホオジロザメ(ホホジロザメ)との生存競争に敗れたためなどが挙げられています。

    目撃情報がある?

    世界中でいくつか目撃情報が寄せられています。

     

    ケープタウンで巨大なサメと思われる背びれと尾びれが目撃され、南アフリカ沖で、クジラを巨大なサメが襲っている様子が目撃されました。

     

    また、他にも写真や動画で巨大サメの目撃情報があがっていますが、デマであったり、メガロドンと判断できるものは無いようです。

     

    先にあげた2件の目撃談も、デマではないかと言われているようです。

     

    それでもメガロドンが生存しているという噂が消えないのは、見てみたいという願望を抱いている人が多いからかもしれませんね。

    マリアナ海溝で海難事故が発生した?

    続いては、マリアナ海溝で起きた水難事故についてご紹介します。

    マリアナ海域漁船集団遭難事件が発生

    1965年10月7日に、マリアナ海域漁船集団遭難事件と呼ばれる、海難事故が起こりました。

     

    第2次世界大戦後の日本における漁船の遭難事故としては、1954年5月のメイストームによる北海道近海でのサケ・マス漁船集団遭難に次いで大きなものとなりました。

    カツオ釣り漁船を台風が直撃

    当時、静岡県のカツオ釣り漁船団は、北マリアナ海域アグリガン島の沖合で操業中でした。そんな時、台風の予報を受け、非難しました。

     

    しかし、台風は進路を変え、島の西に避航した漁船は、台風中心が通過すると共に東から西に変わった風をまともに受けました。

     

    台風29号が直撃したのです。

    209名が犠牲となる

    台風が直撃した7隻は、1隻はアグリハン島に座礁して船体が大破、1隻は沈没、残る5隻は、船体は乗組員もろとも行方不明となりました。

     

    生存者3人、死亡1人、行方不明208人という、大規模な遭難事故となりました。

    生存者の証言

    生存者の1人の証言がネットに掲載されています。その生存者は、事故当時27歳で、36時間漂流した後に、救助されました。

     

    生き残り、自宅に帰った後は、自分だけ生き残った辛さで、顔を挙げられず、『助かってからが辛かった』と悲痛な告白をされています。

     

    漂流で、地獄のような体験をした後、助かって、更に自分だけ助かったという罪悪感などに苛まれ続けたそうです。

    マリアナ海溝は、世界一深い海溝

    世界で最も深いと言われる海溝・マリアナ海溝、その最深部・チャレンジャー海溝について、ご紹介してきました。

     

    簡単には訪れることが出来ない、深い深い海の底には、まだまだ謎がたくさんあり、現在も多くの人が研究を続けています。

     

    また、メガロドンなどの謎の生物もいると考えられ、今後、新しい発見などにも期待したいですね。

     

    最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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