「マッサン」シャーロット・初の冠番組!NHK音楽紀行番組にて
2016/07/31
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NHK総合で朝の8時15分から9時54分までの時間帯で放送されている大型情報番組です。司会は、ジャニーズ事務所所属の井ノ原快彦とNHKアナウンサーの有働由美子が担当しており、解説にNHK解説委員の柳澤秀夫が起用されています。
NHK『あさイチ』の関連本:中央の写真は、キャスターの有働由美子と解説の柳澤秀夫
NHK『あさイチ』は、関連本も多数出版されるほど人気のある情報番組です。関連本の表紙は、だいたいこの二人のツーショット写真が掲載されています。
NHK『あさイチ』のキャスターらは、いつもとても明るくくだけた雰囲気で、実際にも仲が良いのではないかと推測されます。
NHK『あさイチ』は、2010年からスタートし、今年で6年目となります。『あさイチ』は前番組『生活ほっとモーニング』を受けて、生活情報を伝える番組ですが、『生活ほっとモーニング』と大きく異なるのは、その放送時間です。以前は8時15分から朝の連続テレビ小説を放送していましたが、この時間を15分ほど繰り上げ、8時開始とし、8時15分から『あさイチ』をスタートさせることとしたのです。
現代の生活時間は徐々に早まりつつあるそうです。そのため、8時ごろには主婦の仕事はひと段落している場合が多いそう。8時開始の朝ドラ→『あさイチ』へという流れが定着したのですね。
2010年の朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』は、漫画家・水木しげるの妻が書いた自伝をもとに作成されており、 松下奈緒と向井理を主演に迎え、人気を博しました。ドラマ界全般に視聴率の低迷が続く中、社会的な反響は大きく、のちに映画化や舞台化もされた作品です。
ここでそれまでのNHKにはなかった視聴率を意識した行動があらわれます。オープニングで約15秒程度、司会者らが、視聴率の良いドラマ『ゲゲゲの女房』の感想を言ってから企画内容に入るのです。高視聴率の朝ドラの視聴者をそのまま『あさイチ』へと誘導する見事な手腕と言えます。
昔のお堅いNHKでは想像もできなかったことですが、なんと司会の有働由美子(NHKアナウンサー)は、朝ドラに感情移入しすぎて泣いてしまうこともあります。今年3月まで放映されていた朝ドラ『あさが来た』の後の『あさイチ』でも度々その姿は目撃されています。あまりの本気泣きのため、涙に加え、鼻水まで出てきてしまい、ジャニーズの井ノ原にハンカチを借りるという一幕もありました。
そして、さらに驚いたのは、2015年の10月27日、同じく朝の連続テレビ小説『あさが来た』を受けて『あさイチ』がスタートした直後、有働由美子のつけまつげがポロリととれる事件が発生したのです。直前の『あさが来た』では、ヒロイン・あさの姉のはつ(宮崎あおい)が夫が母親に対して振り下ろした包丁の盾となり負傷するという衝撃的な場面が放映されていました。有働由美子はその状況にビックリしすぎて、つけまつげが取れてしまったようです。
有働由美子の心を乱した朝ドラ『あさが来た』
『あさイチ』の冒頭、有働由美子が涙を流し、つけまつげを落とす原因となったドラマがこちら!驚異的な視聴率を誇り、はやくも伝説となりつつある朝ドラ『あさが来た』です。ヒロインのあさ(波瑠)は、明治の世には珍しい職業婦人でした。そしてそのあさを支える男性たち(玉木宏&ディーン・フジオカ)人気もあり、全話通しての平均の視聴率が今世紀最高値23.5%を記録しました。『あさイチ』の視聴率も『あさが来た』の視聴率に支えられたと言えるでしょう。
2014年2月から始まった「女性リアル」というコーナーが、40代女性の心をわしづかみにしているようです。人に相談したいけどできない、そんなリアルな40代女性の声を集めて、どうにか解決策はないものかと提案してくれるような内容となっています。このコーナーは視聴率もよいようです。
それは「母が重い」といわゆる毒親についてだったり、「子供の性の問題」「きょうだいトラブル」「再婚」「家庭内別居」「女ざかりのがんと性」「激白!誰にも言えない“私の生理”」など、NHKで放送するにはギリギリなのではないかと思われるような内容のものが多いのが特徴です。今まで放送されなかったような内容に、視聴率もうなぎ上りです。
そのほとんどは、女性視聴者から寄せられたファックスやメールなどをもとにテーマが決められ、作成されていることから、真に女性目線に立ったコーナーが「女性リアル」と言えるでしょう。こういった部分が多くの女性に支持され、『あさイチ』の高い視聴率を支えています。
番組開始当初、V6の井ノ原快彦が司会をつとめるということで注目を集めました。幅広い年代から支持を集めている井ノ原の起用により、視聴率も期待できるとNHK側は踏んだのでしょうか。
ジャニーズ事務所に所属し、アイドルグループ・V6のメンバーとして活躍する井ノ原快彦。アイドル・井ノ原快彦は、長身ということもあり、本当にかっこいいのですが、その人柄はまったく気取っておらず、NHK『あさイチ』の中で三枚目キャラを演じることもあります。
『あさイチ』では、井ノ原の三枚目キャラを存分に生かして、のびのびと司会業をこなしているように思います。番組開始時はジャニーズアイドルの井ノ原をキャスターに起用することがかなり話題になりました。というのも、それ以前のNHKでは、キャスターには自前のアナウンサーを据えることが慣例となっており、アイドルを司会にというのは異例のことだったからです。
前例のない大抜擢ということで、プレッシャーもあったことだろうと思いますが、井ノ原はそんな周りの目線はものともせず、ふわりとした温かい人柄を生かして、番組内の空気を見事に作り上げました。2015年の年末には『あさイチ』での功績を認められ、『紅白歌合戦』の司会にも挑戦しました。紅白の視聴率はいまいちだったようですが、大舞台でも堂々と白組の司会を成し遂げました。
『あさイチ』の視聴率が良いので、井ノ原=視聴率男というイメージがつきつつあります。万人受けするあの人柄を生かして、これからも飛躍していってほしいと思います。
NHKのベテランアナウンサーである有働由美子も、『あさイチ』の視聴率に貢献していると言えるでしょう。朝ドラを受けてのコメントで泣いたりすることはもちろんのこと、視聴者から寄せられたコメントに対しても、例えばそれが女性蔑視の発言内容だったりすると、イラっとした感情を隠すことなく画面上で披露してくれます。NHKのアナウンサーらしからぬ、感情を表に出す姿勢で、お茶の間の人気を獲得し、それが視聴率へとつながっています。
有働由美子は『あさイチ』番組内でつけまつげを落としたり、泣きすぎて鼻水が出たり、メイクがテーマの回なら、すっぴんを見せたり、いまだに結婚できない孤独な独身女を演じたりするほどの見事な三枚目キャラです。
そんな三枚目キャラ全開の有働由美子ですが、生放送中にニュース速報が入ったときなどは、キリリとさすがNHKアナウンサーといった仕切りぶりを発揮します。このギャップもまた人気の理由の一つであり、予想外のことが起きる生放送『あさイチ』において欠かせない存在なのです。
NHKの解説委員をつとめている柳澤秀夫も、『あさイチ』にとって欠かせない存在です。『あさイチ』の中では井ノ原快彦や有働由美子と談笑しているおじさんというイメージが強い柳澤秀夫ですが、実はすごい経歴の持ち主でした。
現在はNHKの解説委員をつとめている柳澤秀夫ですが、もとはキャスターでもあり、ジャーナリストでもありました。NHKの中では『ニュースウォッチ9』のキャスターもつとめたことがあります。そして、過去にはバンコク、マニラ各特派員をこなしたり、実際に湾岸戦争やカンボジア内戦などの取材も行った経験があるのだとか。『あさイチ』では柔和なおじさんといった印象ですが、実はすごい人だったんですね。
そんなハードな仕事をこなす第一線のジャーナリストだった柳澤秀夫に転機が訪れたのは、NHK『ニュースウォッチ9』のキャスターをつとめていたころでした。肺癌が見つかったのです。家族の支えもあり、見事肺がんを克服した後は、仕事復帰も果たし、『あさイチ』にも再登場しました。
『あさイチ』の中では、解説委員らしくたまに鋭いことも言いますが、基本的には二人のキャスターの間で好き勝手なことを言っているおじさんというイメージが強く、実は結構人気があります。親父ギャグが大好きで、よく番組内でも披露していますが、最近はギャグの切れに悩んでいるとか、いないとか。
NHK『あさイチ』の視聴率が高い理由をまとめてみました。一番は『あさイチ』の前に放送されている朝の連続テレビ小説の好調が挙げられると思いますが、番組内容も視聴者を第一に考えた構成になっており、また、キャスターらの雰囲気の良さ・コメントの切れなども視聴率につながっていると考えられます。NHK『あさイチ』は、これからも何が飛び出すか分からないワクワク感を私たちに届けてくれることでしょう。
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