声優アワード2015を受賞したアニメ界のスター声優たちとは・・・?!
2016/04/27
fufuyou
ドナルド(ドナルドダック)のプロフィール
本名: ドナルド・フォントルロイ・ダック
恋人: デイジーダック
伯父: スクルージ・マクダック、ルードヴィヒ・フォン・ドレイク教授
甥: ヒューイ・デューイ・ルーイ(三つ子)
初登場作品: 1934年6月9日公開の『かしこいメンドリ』
誕生日: 初登場の『かしこいメンドリ』が公開された1934年6月9日が誕生日だと公式で発表されています。
しかし映画『三人の騎士』では13日の金曜日が誕生日とされ、短編映画『ドナルドの誕生日』では3月13日がドナルドの誕生日となっていました。
初登場作品では脇役だったドナルドですが、その独特のキャラクターが人気を博し、同年にミッキーマウスの短編映画シリーズの映画『ミッキーの芝居見物』にてミッキーとの競演を果たし、同シリーズの『ミッキーと犬泥棒』では早くもピートと戦う役どころを演じています。
これ以降もドナルドダックの短編映画シリーズの製作が開始されるなどで出演作品数は170本以上と、ミッキーマウスの出演作品数を上回るキャラクターとなりました。
1943年には彼の主演作品の1つ『総統の顔』が、アカデミー賞の短編アニメ賞を受賞しています。
アニメ以外でも大人気!
ディズニーランドでもドナルドは大人気。水兵をイメージしたセーラー服とセーラー帽は、初期からあまり変わっていないドナルドのトレードマークですね。
また、スウェーデンでは総選挙で投票したい政党や候補者がいない場合、ドナルドに投票する人達がいるそうです。なので、実在はしていないけど選挙記録上では『ドナルドダック党』なる政党が存在するのだとか。
何故ドナルドなのか理由は不明ですが、それだけドナルドが有名で、愛されているキャラクターだという事の証左とも言えるのではないでしょうか。
ゲームにも登場
ドナルドは、ディズニーとスクウェア・エニックスとのコラボレーション作品『キングダム ハーツ』シリーズにも登場しています。
このゲームでのドナルドの設定はディズニーキャッスルの王宮魔導士。攻撃魔法と回復魔法で主人公をサポートします。作中ではその場に馴染むために魔法でタコや野鳥に変身する事も。
『3D』の眠りの世界にある『カントリー・オブ・ザ・マスケティア』では銃士として登場していました。
続いては、ドナルドの声を演じる声優さんをご紹介します。
ドナルドの声は、ディズニーキャラクターの中で最も難しいと言われています。
あの特徴が有り過ぎる声で長く喋り続けないといけないのですから、並大抵の事ではありません。
ドナルドの声
アヒルをモチーフにしたドナルドの声は物凄く特徴的です。初めて彼の声を聞いた時、アヒルそのままの甲高く騒がしい声にビックリされた方もいるのではないでしょうか?
アニメの中でもミッキーやグーフィーに話しても一部通じず、話を聞いてもらえなかった事が多々ありましたし、短編映画『ドナルドの夢の声』では、男らしい声でデイジーにプロポーズするのが夢だったという描写がありますので、ドナルド本人も少なからずコンプレックスを感じているようです。
そんな非常に特徴的なドナルドの声を演じる声優さんをご紹介します。まずはディズニーアニメの本拠地・アメリカの声優さんからです!
クラレンス・ナッシュ
本名: クラレンス・チャールズ・ナッシュ
愛称: ダッキー
生年月日: 1904年12月7日
没年月日: 1985年2月20日 (満80歳没)
出生地: アメリカ合衆国オクラホマ州
死没地: アメリカ合衆国カリフォルニア州グレンデール
血液型: B型
職業: 声優
クラレンス・ナッシュさんはドナルドの初出演作品『かしこいメンドリ』からずっと、ドナルドの声を担当された声優さんでした。1985年に白血病で死去するまでに、180以上の映画でドナルドを演じました。
ドナルドのあの特徴的な声は地声ではなく、作った声だったそうです。『ディズニー撮影所御案内』では、少しだけドナルドの声を出すコツを披露されてました。頬に空気を溜めて、アヒルになった気持ちで言葉を発するのが、ドナルドの声の出し方のコツだそうです。
また、ドナルドだけではなく、その甥のデューイ・ヒューイ・ルーイの三つ子達、さらに初期にはデイジーダックの声も演じていたそうです。つまり、1人で5役も担当されていたのですね。
ただでさえ難しいドナルドの声も演じているのに、並大抵の苦労じゃなかったと思います。ちなみに、デイジーについては1945年から女性の声優に変わりました。
このようにディズニー作品に大きく貢献した声優のクラレンスさんが亡くなった事により、ドナルドの声優を新たに決めなくてはなりませんでした。
そして、次のドナルドの声優に指名されたのは、当時まだ18歳の青年でした。
トニー・アンセルモ
生年月日: 1967年2月18日
出生地: アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ
職業: アニメーター、声優
備考: ドナルド作品の監督を多く務めたジャック・ハンナさんに師事した経験を持つアニメーター。
1985年に死去したクラレンス・ナッシュさんの後を引き継ぎ、ドナルドの声の担当声優となりました。
トニー・アンセルモさんはディズニーでアニメーターとして働いていました。ある日、ドナルドの初代声優であるクラレンスさんと出会った事で、人生の転機を迎える事になります。
クラレンスさんと親しくなったトニーさんは、お遊びでドナルドの声真似をするようになります。しかし、他のキャラクターは出来ても、ドナルドの声は近い声すら出ませんでした。それで火がついたのか、毎日必死で練習するようになり、ようやく納得のいく声が出せるようになったそうです。
トニーさんはクラレンスさんにドナルドの声真似を披露し、次第にクラレンスさんに認められるようになりました。やがて、クラレンスさんはトニーさんに度々ドナルドに関するクイズを出すようになったそうです。
「こういう状況で、ドナルドならどう思うか」といったドナルドの気持ちに関するクイズを出すクラレンスさんの真意を、トニーさんは後になって知る事となります。
ある時、クラレンスさんが白血病で入院した事を知ったトニーさんは、急いで病院に向かいました。そこでクラレンスさんに「ドナルドの声を頼む」と引き継ぎの意向を伝えられます。トニーさんは声を詰まらせて「生き続けて」と語りかけたものの、クラレンスさんは帰らぬ人に。クラレンスさんのクイズは、声だけでなくドナルドの気持ちの面もトニーさんに伝えていたものだったのです。
その後はクラレンスさんの言葉通りに彼がドナルドの二代目声優となり、現在もドナルドの声を演じています。
ドナルドの声優さんはやっぱり大変
トニーさんは「ドナルドの特徴的な怒鳴り声は、相当の労力を要すものだ」と語っています。ある時、あまりの辛さにドナルド作品を多く手掛けた監督であり、アニメーター時代の師でもあるジャック・ハンナさんに、クラレンスさんはこんな事を楽にこなしていたのかと尋ねたそうです。
トニーさんの問いに、ジャックさんは「とんでもない。それどころかたまに気絶していたさ」と答えたそうです。それを聞いたトニーさん、少しだけ安心したとか。やっぱりドナルドの声を演じるのは大変なのですね。
また、ドナルドの声を演じた声優は他にもいて、1987年のみですがサム・クワスマンという人が、そして『ドナルドの夢の声』で声変わり後の声をレスリー・デニソンという人が演じているそうです。
初代声優のクラレンスさんも、二代目声優のトニーさんも、ドナルドの声を演じるのに大変な苦労をされていたのですね。やはりディズニーキャラクターで最も難しい声とされているだけの事はあります。
次は、そんなドナルドの声を演じている日本の声優さんをご紹介します。
日本語吹き替え版でドナルドを演じた声優さんは?
ドナルドは作品数が多いため、何人もの声優・俳優さんがドナルドの声を演じています。
1950年代のテレビ番組: 藤岡琢也さん
1980~1988年のポニー版とバンダイ版のビデオ(廃盤)及び『ミッキーマウス・レビュー』: 関時男さん
『ミッキーマウスとドナルドダック』(1984年~1985年・日本テレビ): 緒方賢一さん
『わんぱくダック夢冒険』(1988年~1989年・東京テレビ): 富山敬さん(故人)
そして現在、ドナルドを演じている日本語吹き替え版の声優さんは、この方です!
山寺 宏一
愛称: 山ちゃん、バズーカ山寺
出生地: 宮城県塩竃市
生年月日: 1961年6月17日
血液型: A型
職業: 声優、俳優、タレント、ナレーター、司会者
事務所: アクロス エンタテインメント
声優活動: 1985年~
声優デビュー作: 『メガゾーン23』 中川真二役
「七色の声を持つ男」と呼ばれるほどの声域を持ち、高い演技力と司会業で見せる話術もあって、多数の役柄をこなす山寺さん。業界では「(配役に)困った時の山寺宏一」と言う言葉があるほどです。
羽佐間道夫さんや野沢雅子さんといった大御所声優さん達にも高く評価され、羽佐間さんに至っては「俺の二代目(山寺さんの前は羽佐間さんが「困った時の~」と呼ばれていました)」と称しています。
そんな山寺さんも、本家のクラレンスさんやトニーさんと同じく、ドナルドの声を出せるようになるのには、相当な努力をされたそうです。
声優の松本梨香さんに教わった特訓を2ヵ月続け、そこからさらに言葉を話せるようになるまでに6ヵ月かかり、6回ものオーディションを受けてやっと合格したとの事。
本当に、ドナルドの声を演じるというのは大変な事なのですね。でもそのかいあって、山寺さんはディズニーも認めるほどの演技ができるようになったのです!
ディズニーも絶賛!山寺さんのドナルドダック
山寺さんのドナルドダックの演技は、ディズニー側も絶賛し、青一色の『K・YAMADERA』の文字とドナルドの顔イラストを文字盤に入れたオリジナルの腕時計を、その原画と一緒に山寺さんに贈っています。
キャラクターの声を演じた声優に対して、ディズニーがこのような事を行うのは極めて稀な事なのだそうです。
また、ディズニーのプロデューサーが山寺さんを指して「世界一のドナルドダック」と賞賛したという話もあるそうです。
また、山寺さんはドナルド以外にも、多くのディズニーキャラクターの声を担当しており、日本の声優さんの中では一番ディズニーキャラクターの声を当てていると言われています。
そのため、ディズニーとスクウェア・エニックスのコラボ作品『キングダム ハーツ』シリーズでは、プレイの合間に流れるムービーに登場するキャラクター達の会話を、山寺さん1人で演じている場面もいくつか見られるそうです。
前述の通り、山寺さんはドナルド以外にも多くのディズニーキャラクターを演じています。
そのキャラクターの一部をご紹介します。
声優山寺宏一さんが演じたディズニーキャラクター① ジーニー (アラジン)
魔法のランプに宿り、ランプの主人となった者の願いを3つまで、殺生・恋愛成就(お膳立て程度なら主人が願わなくてもOK)・死者の蘇生・叶える願いの数を増やすの4つ以外なら叶える力を持つ魔人。
ジーニーと言えば、陽気でジョークが大好きな非常にハイテンションなキャラクターで有名ですが、元々はもっとローテンションなキャラクターになる予定だったそうです。
それを覆したのは英語版のジーニーの担当声優のロビン・ウィリアムズさんの演技でした。
俳優・コメディアンとして有名なロビンさんの演技は非常にハイテンションな事で知られています。しかも、アドリブをガンガン入れてくる事でも有名です。
このジーニーの演技でも、ハイテンションなトークでアドリブ大連発。その結果、あのハイテンションでジョーク大好きなジーニーになってしまったのだとか。
山寺さんもロビンさんに負けず劣らずのハイテンションな演技を見せています。ジーニーはジョークが多いキャラクターなので、日本語の吹き替えの際には大幅なアレンジがなされているケースもあるそうです。
声優山寺宏一さんが演じたディズニーキャラクター② ビースト(野獣) (美女と野獣)
魔女の呪いにより醜い野獣の姿に変えられ、21歳の誕生日までに「真実の愛」を見つけられなければ、二度と元に戻る事はないとされた人間の王子。
醜い姿を恥じて城に閉じこもっていましたが、心優しい少女ベルとの出会いで少しずつ変わっていきます。
声優山寺さんは野獣だけでなく、本来の姿である王子、さらには挿入歌も担当されています。
声優山寺宏一さんが演じたディズニーキャラクター③ スティッチ (リロ・アンド・スティッチ)
違法な遺伝子実験によって創り出されたエイリアンの試作品626号ことスティッチ。
映画が予想以上に大ヒットした事で、続編やTVシリーズ、キャラクターグッズも多数製作されました。
なお、ディズニー・チャンネルのアニメ『スティッチ!パーフェクト・メモリー』に、女性型情報解析ロボットの”ティーラ”役で出演した女優の蒼井優さんは、実は声優の山寺さんが司会を務めていた『おはスタ』で、アシスタントの”おはガール”として一緒に仕事をしていました。
なのに、山寺さんがスティッチの声の吹き替えている事には全く気づいてなかったそうです。普段聞いていた声と違い過ぎて気づかなかったのでしょうね。
声優山寺宏一さんが演じたディズニーキャラクター④ セバスチャン (リトルマーメイド)
アンデルセン童話『人魚姫』を元にしたディズニーアニメ。ディズニー最後の劇場版セルアニメーション作品でもあります。
セバスチャンは主人公アリエルの父トリトンに仕える宮廷音楽家でしたが、色々あってアリエルのお目付け役になります。後にはアリエルの娘のお世話係も任される事に。
セバスチャンの担当声優は最初の劇場版は上條恒彦さんが務め、同タイトルのTVシリーズは安西正弘さんが務めました。山寺さんは三代目の声優になります。
声優山寺宏一さんが演じたディズニーキャラクター⑤ ムーシュー (ムーラン)
中国の伝説『花木蘭』をモデルにしたディズニーアニメです。
ムーシューは主人公ムーランの実家ファ家の守護神でしたが、ファ家の1人を死なせてしまった罪で先祖の霊を起こす銅鑼叩きに降格してしまった赤竜です。病身の父の代わりに軍に入隊したムーランと行動を共にします。
竜といってもトカゲのような小さな体で、お調子者な性格のムーシュー。方々で狂言回しのような活躍を見せるお茶目な赤竜を、声優山寺さんがコミカルに演じています。
声優山寺宏一さんが演じたディズニーキャラクター⑥ ジャック (シンデレラ)
有名な童話『シンデレラ』のディズニーアニメ。日本では1950年に公開され、21世紀に入り、続編が2本、OVAで製作されました。
ジャックはシンデレラと仲の良いネズミ達のリーダー格。継母や義姉に虐げられているシンデレラに味方し、色々と手助けします。左の細身のネズミがジャックです。右の太っているネズミの名前はガス。ジャックに色々と教えてもらっている新入りです。
続編でも色々と活躍しているネズミのジャック。声優山寺さんの好演が光ります。
この他にも山寺さんが演じているディズニーキャラクターはまだまだいます。『メリーポピンズ』などの実写版の吹き替えもしていますので、それも入れますと10以上になると言われています。
これだけディズニーキャラクターを演じている声優さんは、世界でもそうはいないのではないでしょうか。
ここでは、山寺さんがディズニー以外で演じたキャラクター達の一部をご紹介します。
声優山寺宏一さんが演じたキャラクター① めいけんチーズ (それいけ!アンパンマンシリーズ)
ばいきんまんの基地を探り当てたり、ゲストキャラクターを救助したりするなど、『めいけん』の名に恥じない活躍を見せる一方で、ガールフレンドのレアチーズとのデートではドジって彼女の機嫌を損ねる事も多いキャラクター。
「アンアーン!」と高い声で鳴くのが特徴のチーズ。初めて聞いた時、男性の声優さんが演じているとは思わなかった方もいるのではないでしょうか?
また、山寺さんは同作品に登場するカバお君やかまめしどんなど、複数のキャラクターを演じており、多い時には1話で4役をこなしていました。
さらにリメイク版『ヤッターマン』でも多くの役を兼任し、アニメ劇場版に至っては、ナレーション、ヤッターキングなど全部で16役の声を担当しました。
声優山寺宏一さんが演じたキャラクター② 加持リョウジ (新世紀エヴァンゲリオンシリーズ)
一見は飄々としたプレイボーイで、その実は三重スパイ。さらにその特殊な立場を利用して、独自にセカンドインパクトや人類補完計画をめぐる陰謀を追う強かな一面を持っています。最期の散り際まで見事な伊達男でした。
声優山寺さんの声もそうですが、他の主要キャラとは違い、アニメ版では過去について詳しく描かれていなかったのもあって、その謎めいた部分が一層大人の男の魅力を際立たせていました。
声優山寺宏一さんが演じたキャラクター③ コラソン (ONE PIECE)
本名ドンキホーテ・ロシナンテ。トラファルガー・ローが今も慕う恩人です。
彼が遂げられなかった本懐を代わって果たそうとしたローの強い想いが、ドレスローザの戦いへと繋がりました。
兄ドフラミンゴの凶行を止めようとした正義感が強く心優しい海兵と、感情豊かなドジっ子の両面を併せ持つキャラクターを、声優山寺さんが魅力たっぷりに演じています。
ちなみに山寺さんはコラソン役の前に『ONE PIECE』の別役のオーディションを受けた事があったのですが、落ちてしまったのだとか。山寺さんほどの声優さんでも、落ちる時はあるのですね。
・・・山寺さんが落ちたという役が何なのかも少し気になりますけど。
いかがでしたでしょうか?
ドナルドとその声優さん達のまとめ、いかがでしたでしょうか?
誕生以来、ずっと多くの人達に愛されてきたドナルド。その活躍の陰には、彼にさらなる魅力を吹き込んできた声優さん達の努力があったのです。
ドナルドとその声優さん達のこれからの活躍を、大いに期待しましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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