2016/08/27
すまいる
井川遥さんのプロフィール
生年月日:1976年6月29日(39歳)
出生地:東京都墨田区
身長:167 cm
血液型:B型
職業:女優
活動期間:1999年 -
配偶者:あり
子ども:2人
事務所:エフ・エム・ジー
1976年、東京都墨田区に生まれる。東横学園女子短期大学を卒業。短大卒業後はOLとして会社に勤務したが半年で退社し、モデルを始めた。
1999年、『東洋紡水着サマーキャンペーンガール』として本格的に芸能界デビュー。翌年には 『アサヒビールイメージガール』に選出され、グラビアアイドルとして雑誌などにも多く登場するようになり、「癒し系アイドル」ブームの後継者としても人気を得た。
その後は雑誌モデルのほか女優として多くのテレビドラマ、映画、舞台などに出演している。2010年頃から主婦向け雑誌「VERY」(光文社)で毎月カバーキャラクターを務めている。
2006年、14歳年上のファッションデザイナーでブランド「ato」のプロデューサーである松本与(まつもと あとう)と結婚。
2009年6月28日、第一子となる女児を出産した。2012年7月、公式サイトで第2子となる男児の出産を発表。
井川は、実兄の影響から、プロ野球・横浜DeNAベイスターズのファンでもある(大洋時代から)。
ガラスの家
放送期間:2013年9月3日 - 10月29日
制作局:NHK
脚本:大石静
22年前、フランスでの航空機事故で両親を失った玉木黎は、花を供えに訪れたブルターニュ地方のペニール岬で、同じ事故で妻を失い、男手一つで2人の息子を育て上げた澁澤一成と偶然出会う。事故以来、人生のどん底で笑うことも泣くことも抑え込み、寂しく生きてきた黎は、優しい言葉をかけてくれた一成に恋に落ち、やがて2人は結婚する。澁澤家の長男・仁志は、黎が家族の一員となってから、尊敬する父が嫉妬に駆られ独占欲を露わにする姿を目の当たりにし、また仕事に邁進してきた自分もまた生身の男であることを思い出し、これまで保たれてきた均衡が崩れ、まるでガラスのように脆くなったことを実感する。
ドラマには毎年のように出演していた井川遥さんですが、意外にも主演は「ガラスの家」が初めてだったそうです。
黎(井川遥さん)と、夫の澁澤一成(藤本隆宏さん)、そして背中ですが澁澤仁志(斎藤工さん)、一見平和な家庭ですが、この後繊細なガラス細工のように、徐々にひび割れて、壊れていきます。
浮かない顔の黎を演じる井川遥さん。その原因は、妻以外の役割は必要ないという、夫の澁澤一成の方針でした。黎は徐々にストレスを溜めていきます。
働きたいと思い、あれこれパンフレットを見る黎。不自由ない生活をしているものの、満たされないものを感じて、自分を変えようと考えます。
仕事をしたいと一成に話す黎。画像のように、笑顔で希望をもって自分の考えを訴えますが、一成は黎の考えを否定し、妻としての役割に専念するように言います。一成の黎の間には、いつしか大きな溝ができていました。
暗い顔の黎に話しかける一成。これまでの経緯を見れば当然なのですが、一成はその原因が自分にあるとは思っていません。妻なら妻らしくやって当然という認識しかないのです。悲しいかな、最後までそれは変わりませんでした。いえ、変えようとしませんでした。
会食に同席させても、パートナーである黎を添え物扱いする一成。これでストレスを溜めるなというほうが無理です。物扱いされた黎の気持ちが冷めるのも当然というものです。
父の一成とは対照的に、息子の仁志はやさしく気配りができるタイプで、黎とも普段から仲良くしていました。親子という関係でしたが、2人の距離は徐々に近付いていきました。
疲れた顔をしている黎。黎と一成の関係を見ていた仁志は、黎に「一緒に家を出よう」と声をかけますが、黎はそれを断ります。普通に考えれば当然の判断ですが、ドラマを見ていると不自然な感じがするという、不思議な状態でした。仁志は自分1人で家を出ることにします。
仁志に好意を寄せる後藤菜々美(梅舟惟永さん)が仁志と黎に詰問するシーン。菜々美は仁志の高校時代からの友人で、仁志との結婚を望んでいました。菜々美は後に小説家となり、自らの体験談を元にした小説『ガラスの家』を発表します。
一成に肩を掴まれていやそうにしている黎。2人の表情が対称的です。手に見える指輪が虚しさを一層強調しています。
一成にパーティーに参加するように言われて、バーティーに来たものの、またも添え物扱いの黎。いたたまれなくなって逃げ出したいと思ったその時・・・
再開した仁志が黎をパーティー会場から連れ出します。絶妙なタイミングでの登場でした。
エレベーターに乗り込んで、見つめ合う2人は・・・
情熱的なキスを繰り返しました。もう言葉は要りません。
そして2人は抱き合います。これでめでたしめでたし・・・とはなりません。
黎は家を出て、仁志とは暮らさずに1人暮らしを始めます。
部屋で1人の黎。一成と一緒にいられず、仁志への想いも断ち切ろうとしていました。しかし執念深い一成は黎のもとに押しかけます。
黎に戻ってきてくれと懇願する一成。しかし黎はきっぱりと拒絶します。黎と仁志の関係を察した一成は、怒り狂い、復讐へと走ることになります。
引っ越し業者で働いていた黎。それを仁志が偶然見つけます。しかし黎の心は閉じたままでした。
黎を忘れられない仁志は、再び黎の前に現れます。必死に気持ちを告げる仁志に、黎は繰り返しダメだと言い張ります。結局立ち去った黎が置き忘れた花を、仁志は黎の部屋の前まで持っていきました。
一成の策略で職を失い、信頼していた人間にも裏切られ、失意のどん底に落ちた仁志を、今度は黎が励まします。ある日、仁志が部屋に何日も戻っていないことに気付いた黎は、お互いの気持ちが通じているなら、きっとあの場所にいると思いました。それは、お互い大事な人を亡くしたフランスの航空機事故の現場でした。
田舎の小さな漁村で、仲良く並んで歩く黎と仁志。
対照的に一成は念願の事務次官になったものの、たった1人家に取り残された形になりました。それを負けだと認めるような一成でもないでしょうけどね。
おまけで、「ガラスの家」の宣伝でスタジオパークに出演したときの井川遥さん。楽しそうに現場の様子を話しています。
「ガラスの家」は基本的にはラブストーリーなのですが、一成の見ているものと行動が、黎とは最初から最後までずれているせいで、滑稽なほど黎の気持ちを蔑ろにして憚らないという、思考パターンは典型的なDV加害者です。現に黎を心理的にかなり傷つけていますから、多分法律的にもDVが成立する事例だと思います。エリート官僚だからこそ、それがわからなったという皮肉な部分が、単に馬鹿な男というだけでなく、家族にすら見捨てられるほど理解を得られなかった澁澤一成という夫であり父親の、プライド故の物悲しさに哀愁を覚えるのかもしれません。藤本隆弘さんがそういう役にぴったりでした。
現在もCMや雑誌の表紙に登場する人気者の井川遥さん。2015年は大河ドラマ「花燃ゆ」にも出演しています。これからもその姿を見る機会は多数あるだろうと思います。
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