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ミステリー界の革命児!?東野圭吾作品をランキング形式でご紹介!

ミステリー作家としてその名を知らない人はいないほどの著名人、東野圭吾さん。短編、長編からシリーズものまで多くの名作を残しており、その作品はいずれも魅力的です。ランキングをつけるのも難しいですが、今回は東野圭吾さんの作品をランキング形式でご紹介していきます。

東野圭吾さんのプロフィール

東野圭吾

1958年、大阪生まれ。地元の小・中学校を卒業し、大阪府立阪南高等学校へ進学。2年生の時、小峰元『アルキメデスは手を汚さない』を読み、推理小説に初めて嵌る。その後は松本清張の作品を読み漁る。
卒業後は1年間の浪人を経て、大阪府立大学工学部電気工学科に進学。卒業後、1981年に現在のデンソーに技術者として入社。1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタートさせる。1986年には退職し、3月に上京。以後は専業作家としての道を歩むこととなる。
上京後はしばらく厳しい時代が続いたが、1996年に『名探偵の掟』で「このミステリーがすごい!1997」の3位に選ばれる。1998年に刊行した『秘密』で一気に大ブレイクし、同書は映画・ドラマ化された。
2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞。
2014年から直木賞の選考委員となる。

東野圭吾作品 人気ランキング順にご紹介!

『東野圭吾公式ガイド』という本の中で、読者1万人が選んだ東野圭吾作品人気ランキングが掲載されています。ここではそのランキングに沿って東野圭吾さんの作品を紹介していきますが、全ての作品を紹介することは難しいので、ランキングの中から上位5作をピックアップしてご紹介していきます。
(※ランキングは2012年のものです)

東野圭吾作品ランキング1位 容疑者Xの献身

直木賞受賞作。探偵ガリレオシリーズの長編作品。
天才数学者・石上の企てる完全犯罪に、親友である、ガリレオこと物理学者・湯川学が立ち向かう。
究極の愛を描いた作品でもあり、後半部分は大どんでん返しへの驚きと、石上のまっすぐな愛に涙なくしては読めません。

容疑者Xの献身(映画版)

ガリレオシリーズは、湯川学を福山雅治さん、パートナー刑事の内海薫を柴崎コウさん(ドラマのシリーズ2ではパートナー刑事は吉高由里子さん)が演じています。
『容疑者Xの献身』では、完全犯罪を企む石上を堤真一さん、石上が思いを寄せている隣家のご婦人を松雪泰子さんが演じます。

東野圭吾作品ランキング2位 百夜行

容疑者の娘と被害者の息子。表向きは-。
いつか2人で陽のあたる道を手をつないで歩くため、2人はお互いを守るために罪を重ねていく。そして行きつく先は-。
傑作ミステリー長編。

ドラマ化

山田孝之と綾瀬はるかのコンビでドラマ化。
原作ではあまり描かれることのなかった亮司と雪穂の関係を映像化し、2人の葛藤や成長などの心理的部分を中心に描いている。

映画化

高良健吾と堀北真希のコンビで映画化。
初日2日間での興行収入は7800万円を超える。動員は6万人を超え、映画観客動員ランキングで初登場6位となった。
韓国でも映画化されている。

東野圭吾作品ランキング3位 流星の絆

幼い頃惨殺された両親の敵討ちを流星に誓った2人の兄と1人の妹。成人になった彼らは、犯人を見つけ復讐計画を実行する。しかし、そこに最大の誤算が生じてします-。
彼らは復讐を果たすのか?犯人は本当にその人か?息もつかせぬ展開、ラストは涙が止まらない。

3兄妹役を、二宮和也さん、錦戸亮さん、戸田恵梨香さんが演じます。宮藤官九郎さんが脚本を手がけ、かなりコメディタッチになっていますが(笑)、真相を明かすラストシーンは笑い一切なし、息を飲む展開に釘付けです。

東野圭吾作品ランキング4位 新参者

加賀恭一郎シリーズ。
日本橋で、1人の女性の絞殺死体が発見された。彼女に何があったのだろうか。
刑事・加賀恭一郎はその真相を暴くために見知らぬ土地を歩き回る。

阿部寛さんを主演にドラマ化も。
『新参者』は加賀恭一郎シリーズの中の一作で、他の作品も映画化されるなどの人気シリーズ。

東野圭吾作品ランキング5位 マスカレード・ホテル

都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場は超一流ホテル。刑事はホテルスタッフに扮し、潜入捜査を開始する。犯人の狙いとは?
お互いにプロ意識の高い刑事と女性コンシェルジュが、反発しあいながらもお互いを認め合い、協力していく様子も見もの。

第二作として、マスカレード・イブも発売されている。

他にもドラマ化されている作品はたくさんあります。ランキング上位作品ではなくとも、映画化されたりスペシャルドラマとして放送されたものも。

それにしてもランキング上位作品は出演者も豪華ですね!マスカレードシリーズが実写化したらキャストがどうなるのかも楽しみです。

ドラマ・映画化された東野圭吾作品

上記に紹介した作品は、数ある東野圭吾作品のほんの一部でしかありません。ランキングTOP10、TOP20の中にはまだまだ名作と呼べるものが存在します。
次は、上記に紹介した以外で実写化された東野圭吾作品をいくつかピックアップしてご紹介します。

手紙(ランキング6位)

強盗殺人の罪で服役しながら、月に1度獄中から弟へ手紙を書く兄。兄のせいで理不尽な扱いをされてきた弟の心の葛藤。その姿を近くで見守る恋人が取った行動。
東野圭吾が、犯罪加害者の家族を真正面から描いた名作。考えさせられることも多く、最後は涙なくして観られません。

出演;玉山鉄二(兄)、山田孝之(弟)、沢尻エリカ(弟の恋人) 

秘密(ランキング7位)

妻と娘を乗せたバスが崖から転落。娘は重体、妻は亡くなった。しかし妻の葬儀の夜、娘の身体に宿っていたのは妻の魂だった-。
娘として生活をしていく母であったが、やがて娘の身体に娘の意識も戻り始める。それは、母の意識
が消える日が近いことを意味している。
娘の身体から完全に母がいなくなったのち、娘は結婚する。花嫁の父として感慨深くいる主人公に知らされた真実は-。
東野圭吾、不朽の名作。

出演;広末涼子、小林薫

こちらはドラマ化もされました。東野圭吾さんの大ヒット作ですからね。
私の個人の東野圭吾作品ランキングとしては、聖女の救済に並ぶトップ作品です。

出演;志田未来、佐々木蔵之介

麒麟の翼(ランキング13位)

日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が目にしたものは、胸に刺さったナイフだった・・・。男は間もなく死亡した。なぜ、助けを呼ばなかったのか?なぜ、そこまで歩いてきたのか?
事件の真相を、刑事・加賀恭一郎が追う。
東野圭吾の、シリーズ最高傑作とも名高いこの作品。衝撃のラストは感涙必至です。

出演;阿部寛、中井貴一、新垣結衣、溝端淳平

プラチナデータ(ランキング25位)

近未来、DNA鑑定は飛躍的に発展し冤罪0%、検挙率100%の数字を誇るまでになっていた。
同一犯とみられる連続殺人事件。犯人特定は可能だと思われたが、DNA鑑定システムに表示された内容は「NF(=Not Foud)13」、つまり、類似する遺伝子構造を持った人物がいないというありえない結果。遺体に付着していた毛髪から、容疑者にされてしまう解析主任・神楽龍平。
犯人は神楽なのか。「NF13」とは何なのか。現代科学を題材にした傑作ミステリー。

出演;二宮和也、豊川悦司、鈴木保奈美、水原希子

使命と魂のリミット(ランキング28位)

「全ての医療ミスを認めて謝罪せよ。」
夕紀が研修医として働く病人に届いた脅迫状。病院側はその存在を否定しているが、医療ミスは本当に存在しないのか。犯人の狙いとは?
そして、夕紀がずっと胸に抱いている「父の手術ミスは意図的に引き起こされたものではないか」という疑念は、どのような結末を見せるのか。

東野圭吾が描く、医療サスペンスの傑作。

出演(ドラマスペシャル);石原さとみ、速水もこみち、舘ひろし

天空の蜂(ランキング14位)

自衛隊への納品を控えた軍用のヘリコプターがテロリストに盗まれた。ヘリコプターは爆薬物を積んでおり、機内に子供が取り残されていた。
テロリストの要求は、全原発の停止。自衛隊、政府はどのような対応をとるのか-。

東野圭吾描き下ろし、長編クライシスサスペンス。

出演;江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、向井理

シリーズ化している東野圭吾作品

東野圭吾さんの作品は、短編、長編の他シリーズ化しているものがあります。ランキング紹介の中でも出てきていますが、シリーズ化されている作品についてもう少し詳しくご紹介します。

ガリレオシリーズ

天才物理学者・湯川学を主人公としたミステリーシリーズ。
警視庁捜査一課の草薙刑事が、とある難事件を解決するために大学時代の友人である湯川に協力を仰ぎ、無事事件を解決に導けたことからその後何度も相談に訪れている。湯川自身は積極的に協力しているわけではなく、「これきりにしてくれ」と言いながら結局協力してしまうというスタンス。
原作では草薙と湯川の掛け合いが主だが、ドラマでは草薙の後輩・内海薫とパートナーになっている。

原作での描写はないが、ドラマでは湯川が事件を解決した際、写真のような決めポーズをとる。
スタイリッシュなポーズがカッコイイと福山さんのファンはメロメロだ。
また難しい謎に直面すると、「さっぱりわからない」「実におもしろい」と満面の笑みで発言する。

出演;福山雅治(湯川学)、北村一輝(草薙俊平)、内海薫(柴崎コウ)

さて、これらのポーズが生まれた経緯だが、まず左手を使った決めポーズの方は、ドラマのファースト・シーズンのチーフ・ディレクターを務めた映画版の監督でもある西谷弘さんが、ある日、某大学の研究室で「フレミングの左手の法則」(イギリスの物理学者ジョン・フレミングによって考案された、磁場内において電流が流れる導体に力が発生する現象の向きの関係を図示する法則)の指の形のオブジェが置かれていたのを見て思いついたアイデアだったと語っている。
だが、アシスタント・ディレクターからセカンド・シーズンではチーフ・ディレクターに昇格した西坂瑞城さんは、ニュアンスの違う経緯を明かしている。

出典:http://ameblo.jp

西坂さんによれば、「フレミングの左手の法則」がアイデアの素であることは同様だが、アシスタント・ディレクターたちで話し合ったアイデアを西谷さんにプレゼンして、最終的に福山君と一緒に作り上げたということだ。
誰の手柄というものではなく、ガリレオ・シリーズがドラマと映画を通じて、監督・演出家と脚本家と主演俳優が議論と工夫を重ねて作った共同作品であることを示すエピソードの1つに過ぎないと見るべきだろう。

出典:http://ameblo.jp

加賀恭一郎シリーズ

捜査一課の刑事・加賀恭一郎を主人公とするミステリーシリーズ。シリーズの最も初期の方では大学生として登場している。
有能な刑事であるが、事件を独自の角度から観察し、加害者・被害者共にその心情に寄り添おうとするため、一見捜査とは思えないような単独傾向が目立つ。鋭いながらも穏やかで優しく、犯人を糾弾することなく諭すタイプ。一方で、同じ刑事で、多忙のため家庭を顧みなかった父親とはうまく向き合えずぎくしゃくしているところがある。
同様に捜査一課に勤務している松宮脩平は従弟であり、コンビを組むことが多い。

ドラマ化した『新参者』シリーズでは、原作では一登場人物に過ぎなかった記者の青山が加賀の後輩記者としてレギュラー化している。

ドラマ出演;阿部寛(加賀恭一郎)、松宮脩平(溝端淳平)、青山亜美(黒木メイサ)

マスカレードシリーズ

東野圭吾最新のシリーズ作。
「ホテル・コルテシア東京」を舞台の中心に、捜査一課の刑事・新田浩介とホテルクラークの山岸尚美がコンビを組んで事件を解決していく。
『マスカレード・ホテル』では、2人が初めてコンビを組み、反発しながらも次第にお互いを認め合い助け合いながら事件を解決していく様子を描いている。
『マスカレード・イブ』では、2人がまだ出会う前の、新人時代も含めたエピソードを描いている。

比較的新しい作品なので、まだ実写化はされていない。 しかしながらランキングでは上位に食い込んできているので、今後のシリーズ最新作の発売と共に、ドラマ、映画化も期待したいところだ。

ランキングは常時変動!東野圭吾の勢いは止まらない

ミステリー作家として他の追随を許さない東野圭吾さん。新作が出ればその作品は必ず売れ筋ランキングの上位に入っており、読み始めると一気に最後まで読めてしまうほどおもしろいです。今回は公式本を参考に東野圭吾さんの人気作品ランキングを紹介しましたが、以降にも新作は続々と刊行されていますので、また変わっているかもしれません。
いずれにしても、東野圭吾さんの作品はおもしろいものばかりです。沢山読んで、自分の中のランキングをつけてみてください。

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