吉高由里子がかわいいと話題に!そんな吉高由里子を見てみよう!
2016/08/02
dmegumi
福田綾乃さんのモノマネでもお馴染み、今やテレビで見ない日はないほど大人気の吉高由里子さん。明るいキャラクターで一見苦労とは無縁そうですが、実は「蛇にピアス」で映画初主演が決定した直後に大事故に遭った過去があります。この時大怪我からの奇跡の復活で「蛇にピアス」に出演、その後大ブレイクする吉高由里子さんですが、実は、今の彼女があるのはこの大事故があったからだといいます。では、そんな吉高由里子さんの大事故とはどんなものだったのでしょうか?
まずは吉高由里子さんのプロフィールからご紹介します。
吉高由里子さんの代表作といえば、やはり彼女の名を一躍有名にした映画「蛇にピアス」(2008年)ですが、ともに大人気漫画が原作で話題になった、映画「僕らがいた」(2012年)やドラマ「東京タラレバ娘」(2017年)の他、2014年にNHKの連続テレビ小説でヒロインに大抜擢された「花子とアン」も記憶に新しいですね。
吉高由里子さんの名を世に広めた映画「蛇にピアス」。
この映画では吉高由里子さんがヌードを披露したことでも話題になりました。
実は吉高由里子さん、この映画の主演女優の座を射止めた矢先に大事故に遭っていました。
全身に大怪我を負って病院に担ぎ込まれた吉高由里子さんは、生命と女優としてのビッグチャンス、その両方を失いかねない大ピンチに陥っていたのです。
しかも、この悲劇はなんと、主演決定の翌日という最悪のタイミングで起きた出来事でした。
吉高由里子さんの身に起きた、まさに青天の霹靂とも言うべき悲劇ですが、ただの事故ではなく「大事故」と表現されるこの出来事、いったいどんなものだったのでしょうか?
吉高由里子さんの大事故とは、分類でいうと交通事故です。残念ながら、この事故がどのようにして起こったかという詳細な情報は公表されていないため、知ることができません。
しかし、事故の瞬間に吉高由里子さんがどうなったかについては、後に彼女本人が語っています。
大事故が起こった瞬間、吉高由里子さんは、自分の身体が勢いよく宙に投げ出され、全身にものすごいダメージを負っていくのを感じました。そして脳裏にこれまでの人生の記憶が流れだした時、吉高由里子さんは「走馬燈が見えた」と思って死を覚悟したそうです。
事故の直後、病院に緊急搬送された吉高由里子さんは、一時は意識不明の重体で、腰と顔に特に大きなダメージを負っており、あごに関しては骨折にまで至っていました。
数日生死の境をさまよって峠を越えた後も、すぐには自分の名前すら言葉にできない状態でした。さらに怪我の完治には半年以上が見込まれ、その後も後遺症に悩まされる可能性があると医師から説明されました。
ICU(集中治療室)を出られる状態まで回復するだけで、実に5日間もかかったそうです。
当時のことを吉高由里子さんが語っています。
まず、怪我の痛みで満足に眠れず、疲れ果ててやっと浅い眠りが訪れても、苦痛に呻く自分の声で目が覚めてしまったそうです。
さらに、顔から響くジャリジャリという音、それに続いて起こる出血・・・自分の顔がどうなっているのか確認したくても、「鏡は無い」「自分でトイレに行く必要はない」と、吉高由里子さんが鏡を見る機会は看護師さんによって頑なに奪われ続けたそうです。
しかし、どうしても顔を確認したかった吉高由里子さんは、人目につかない夜中、寝返りも打てないほど痛む身体を引きずり、匍匐前進してやっとの思いで鏡のあるトイレにたどり着きました。
そこで吉高由里子さんが見たものは、何重にも巻かれた包帯の下から現れた、全ての皮膚が無くなってカサブタに覆いつくされた自分の顔だったということです。
このことからも相当な大事故だったのでしょう。
女優にとって顔は命ですが、そんな状態になった時は相当なショックだったと思います。
大事故により変わり果てた自分の顔を見た日から、ショックで茫然自失に陥ってしまった吉高由里子さんですが、ほどなくしてお見舞いにやってきたお母さんの仰天行動により、傷ついた心が救われることになります。
大事故で顔をミイラのように巻かれた娘を見たら、世の一般的なお母さんであれば、終始気遣わしげな態度でいるのが普通ではないでしょうか。
しかし吉高由里子さんのお母さんはというと、なんと、娘の鼻付近の包帯が呼吸の度に震える様子が可笑しいと、彼女の包帯だらけの顔を笑いながら携帯のカメラで何度も撮影したのです。
生死の境をさまよった直後の娘にするにしては、少し信じがたい気もするお母さんの行動ですが、当の吉高由里子さん本人は、意外にもそんなお母さんに対して怒りも悲しみも感じませんでした。
大事故で身も心もボロボロなところを、お母さんに笑われて写真を撮られるなんて、普通に考えるとかなりショッキングな出来事ですが、吉高由里子さんの場合は違いました。
ショックを受けるどころか、本来非常に重いはずの空気の中、普段と変わらない明るさを爆発させるお母さんを見て、かえって自分のおかれた現状を楽観視できるようになったといいます。
このおおらかなところ、吉高由里子さんはお母さんから受け継いだのではないかと思えますね。
さて、シャープで整った顔立ちが魅力の吉高由里子さんですが、彼女の意思の強そうな目とすっきりと高い鼻を中心に、顔を美容整形をしているのではないか、という意見があるのをご存じでしょうか?
しかも、事故のついでに顔をいじったのでは?という声が多数あがっているというのです。
しかし、事故前と事故後を比べてもあまり変わっている様子はありません。
前述したとおり、吉高由里子さんの事故は意識不明の重体が何日も続いた凄惨なものでした。
そんな時に、例えば「どうせあごの骨折を治すなら、ついでに目と鼻もいじって美しくなりたい!」というような欲求が出る人間がいるでしょうか?そんなことは到底考えられません。
もしかしたら、事故前と事故後で化粧の仕方が変わったのかもしれません。
ただ、整形の可能性は限りなくゼロに近いと思います。
大事故で全治半年とみられていた吉高由里子さんの怪我ですが、驚くべきことに、医師が予想した4分の1ほどの期間で完治に至り、心配されていた後遺症も皆無という幸運な結果となりました。
この奇跡的な復活が出来たのは彼女の強い思いからでした。
実は、事故に遭う以前の吉高由里子さんは、今生きているということに、これといって感慨を持っていなかったそうです。毎日朝がやって来るからとりあえず起きて一日を過ごす、その繰り返しが吉高由里子さんにとって生きているということでした。
さらに、吉高由里子さんは事故前は人への感謝など、あまりそういうことも考えずに生きていて、入院当初もこんな目に遭った自分をただ憐れむだけでした。それが自分の事故のせいで出る損失のために他人が何度も頭を下げる姿を見るうち、申し訳なさや感謝の念がこみ上げてきたそうです。
そして、以前は生きることに積極的でなかった吉高由里子さんが、ICUで過ごした5日間で、初めて本気で「生きたい」と思った瞬間がありました。
それは、同じ空間にいる人間が生死の境をさまよった末に亡くなっていくのが日常のICUで、次に死ぬのは知らない他人ではなく自分自身かもしれないと、吉高由里子さんが恐怖に震えた時でした。
魂が燃えるほどに「生きたい!」と渇望すると、まるでそれに呼応したかのように身体が熱を持ち始め、体温が40度くらいになったのをきっかけに、吉高由里子さんの傷はみるみる癒えていったそうです。
そして、わずか1か月半という医師も目を見張るほどの速さで全て治ってしまったといいます。
強い気持ちで大事故を乗り越え、見事な復活を果たした吉高由里子さんですが、事故の壮絶な体験が影響してか、自身が主役を降りずに済んだ映画「蛇にピアス」の蜷川幸雄監督に、なんと撮影前に自ら裸を見せていたといいます。
大事故から生還し、無事怪我も完治した吉高由里子さんは、ある時病院で自分の裸を見たことをきっかけに、ヌードになることへの意識が変わりました。
裸なんて人間全てに共通してあるもので、恥ずかしくもみっともなくもない、それどころか実は裸がいちばんハイセンスかもしれないし、それを披露するのも特に大騒ぎすることではなく、ただ「脱ぐ」というだけなんだと吉高由里子さんは感じたのです。
この時の吉高由里子さんは、常人の何倍ものスピードで怪我を治した生命力に満ち溢れ、まさに向うところ敵なしといった状態だったそうです。
大事故の経験を通して既成概念から解放され、何も怖いものがなくなったという吉高由里子さんは、「蛇にピアス」の衣装合わせの場で、蜷川幸雄監督の度肝を抜くある発言をします。
それは、ある意味作品のメインといえる自分の裸を事前に確認しもせずに映画が撮れるのか、という趣旨のもので、これにより蜷川幸雄監督は更衣室で吉高由里子さんの裸を見ることになりました。
実際に更衣室で裸を見せられた際、蜷川幸雄監督は、一糸まとわぬ吉高由里子さんよりも恥ずかしそうな様子で、早々に彼女の裸にお墨付きを与え、その場を切り上げたという話です。
この時蜷川幸雄監督が、主演決定直後の大事故という悲劇から驚きの復活を果たしたかと思えば、今度は自身の裸を自ら披露する度胸の良さを見せつけてきた吉高由里子さんに、底知れないパワーを感じたことは想像に難くありません。
その後の「蛇にピアス」の撮影現場で、蜷川幸雄監督が、吉高由里子さんが思いきり首を絞められるシーンの間中ずっと自分で自分の首を絞め、苦痛をともにしたというエピソードがありますが、もしこれが事故以前の吉高由里子さんだったなら、果たして蜷川幸雄監督にそこまでさせる存在であり得たのでしょうか?
2008年公開「蛇にピアス」
吉高由里子さんが奇跡的な復活をしたことでクランクインも無事間に合い、壮絶な経験で一皮むけた吉高由里子さんに驚きながらもその力を認めた蜷川幸雄監督がメガホンをとった「蛇にピアス」は完成しました。
そして、吉高由里子さんの演技が評価され、いくつもの新人賞を受賞し世に名前が広まりました。
実は、この映画のキャッチコピーが「19歳、痛みだけがリアルなら、痛みすら、私の一部になればいい」なんです。
「痛み」という普通であれば恐れの対象であるものを自ら求める主人公ルイ、どこか吉高由里子さん本人と通ずるものを感じます。
おそらく、彼女にとってこの大事故が転機だったのかもしれません。
今後ますます成長していく吉高由里子さんの活躍に注目しましょう。
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