2016/08/11
シェフ
リオネル・アンドレス・メッシ・クッチッティーニ
本名 : Lionel Andrés Messi Cuccittini
誕生日 : 1987年6月24日
星座 : かに座
出身国 : アルゼンチン
性別 : 男
身長 : 169 cm
利き足 : 左足
所属 : FCバルセロナ
アルゼンチンのロサリオにて、裕福ではない家庭に生まれた。
5歳の時に、本格的にサッカーを始める。
8歳の1995年、地元のクラブであるニューウェルス・オールドボーイズに入団。
10歳の頃、成長ホルモンの分泌異常の症状が発覚。
13歳の時に、スペイン・リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナの入団テストに合格。
17歳となった2004年、第7節エスパニョール戦にてデビューを果たす。
翌2005年には、バルセロナと2014年まで契約期間を延長。
2009年から2013年の4年間、FIFAバロンドール(サッカーの世界年間最優秀選手賞)を4年連続で受賞。
4年連続4度目の受賞は共に史上初。
また、リーガ・エスパニョーラの2011-12シーズンには年間91得点をあげ、年間ゴール記録(85得点)を40年ぶりに更新。
現代における最高のサッカー選手の一人である。
4年連続4度のFIFAバロンドールの受賞だけでも、メッシがかなりすごい選手だという事は分かりますね。
まずは、そんなメッシにまつわる数々の凄い話題をみてみたいと思います。
まず最初に断っておきたいのは、スペインのリーグはヨーロッパでも最高峰のリーグです。
そして、そこに集まる選手たちもまた、世界最高峰の選手たち。
その中で、メッシがみせた「5人抜き」というのがどれだけすごい事か、想像に難くないと思います。
しかもメッシはこの時、プロ3年目のわずか19歳!
この「5人抜きゴール」、メッシの前には、同じアルゼンチン出身の名選手・マラドーナもやっています。
マラドーナもまた、サッカー選手としては超一流選手で、アルゼンチンでは今もなお、絶大な人気を誇っていますね。
#色々とお騒がせな一面もありますが・・・^^;
メッシのトラップからドリブル、相手DFとGKをかわして、シュートを打つ姿がこのマラドーナのゴールシーンとほぼ同じだったこともあり、「マラドーナの生き写し」として、注目を浴びました。
比較動画を見ると、メッシとマラドーナの動きがかなり似ている事に気づくと思います。
「天才ゆえに、天才を知る」という事なのでしょうか。
しかし、メッシがすごいのは、この「5人抜き」を一度ならずも二度までもやってしまった事です!
リンクの動画がそのメッシの2度目となる「5人抜きゴール」になります。
この年(2014年)のメッシは、度重なる負傷に悩まされ、思うようにプレーが出来な日々が続いていました。
そして、怪我から復帰した僅か3戦目のスペイン国王杯。
くしくも相手は、メッシが以前に5人抜きをやってのけたヘタフェ。
メッシの規格外の凄さに脱帽せずにはいられません。。。
メッシは、病気の克服の為に治療費を出してくれたFCバルセロナに恩義を感じて、移籍はしないだろう、と言う人もいます。
しかし、彼の年棒と移籍した場合にかかると言われる移籍金がまたスゴイ!
2015年の『フランス・フットボール』による最新の年収ランキングによると、メッシの年収はなんと6500万ユーロ(約85億円)なのだそうです。
これはスポンサー収入などを合わせた額なのですが、この計算によるとメッシは、「週給ほぼ100万ポンド(約1億8000万円)」になります。
ちなみに、アメリカの経済誌『フォーブス』が公表した2012-2013シーズンのサッカー選手収入ランキングによると、メッシの年棒は年俸4200万ドル(約42億7000万円)、スポンサー収入などの2300万ドル(約23億4000万円)だったそうです。
これまた、桁違い!
ここ数年、メッシを獲得しようと、欧州各国のクラブチームがメッシに接触してきているようです。
そして、その移籍金の額がまた桁違い。
その額なんと、2億5000万ユーロ(約350億円)!
ちなみに、歴代最高の移籍金は2009年にメッシのライバル、クリスチャーノ・ロナウドが記録した9600万ユーロ(約125億円)だと言われています。
#金額は推定
もしメッシの移籍が成功したら、一気に記録が塗り替えられてしまいますね・・・
バルセロナのあるカタロニア地方のスポーツ専門局「エスポルト3」は19日、マンチェスター・シティーが今夏にメッシの獲得を狙っていると報道。移籍金2億5000万ユーロ(約353億円)を準備している
また、チェルシーはメッシを獲得するためなら、同選手の違約金(移籍金)である2億5000万ユーロ(約350億円)を支払う覚悟もある模様だ。
サッカーは、ゴールしないと勝てないスポーツです。
だからこそ、メッシの凄さはまさに、そのゴールシーンにあります!
メッシが持つ数々のゴール、アシストの記録を見て下さい。
まずは、↑のグラフを見て下さい。
2010FIFAワールドカップ以降に行われた公式戦2万2904試合のデータを分析し、1万6574人の選手のゴール数(縦軸)とアシスト数(横軸)を図示したものです。
これを見ると、メッシは公式戦で291得点、201アシストを決めています。
そしてそれは、メッシとライバルのC・ロナウドだけが右上にポツンと存在し、そのずば抜けた成績の結果を証明しています。
さらに、メッシがすごいのは、チーム内でのゴールに絡む確率です。
まずは↓を見て下さい。
これは、「実際に得点した数」と「選手が得点できたであろうシーン」との差を表す「goals above average(GAA)」を算出した表です。(右端列がGAA)
この表では、2010年以降の試合でシュート数の多い20選手を並べており、GAAの数値が大きいほど「シュートチャンスを無駄にしていない」ということを表しています。
これを見るとメッシのGAAはダントツに高く、シュートチャンスを無駄にしていないことがうかがえます。
また上記のグラフは、100試合以上に出場したサッカー選手が所属するクラブチームのシュート成功率とアシスト成功率にどのような影響を与えているのかを見るグラフです。
これで見ると、メッシが出場すると、シュート成功率が9.6%、アシスト成功率が5.6%上昇している事がわかります。
このいずれの数値も、メッシが断トツである事が分かるでしょう。
例えばメッシのライバルであるC・ロナウドの場合、シュート成功率が0.6%、アシスト成功率が2%程度しか上昇していません。
さらに驚くべきデータが。
メッシが所属するクラブチーム・FCバルセロナのPKとセットプレーを除いたシュートシーンの48%は、メッシによるシュート、もしくはメッシが味方にパスしたものから生まれています。
結果、メッシの得点数とメッシのアシストから得点した数を足すと、FCバルセロナのゴールの約60%を占めることになるのです!
そして、メッシのFCバルセロナでのシュート成功率は22.1%で、メッシのアシストからの味方選手のシュート成功率は18.1%(メッシのアシスト以外のシュート成功率は12.5%)。
FCバルセロナだけをみても、メッシがいるかいないかで大きな差がでていることが分かりますね!
こうして2012年にはついに、年間91ゴールというとてつもない数値をたたき出したメッシ。
皆さんにも改めてメッシの凄さが、分かってもらえたと思います。
幼少の頃のメッシです。
メッシはこの頃「成長ホルモン分泌不全性低身長症」という病気を患っていました。
簡単に言えば、"成長ホルモンの分泌が少ないために身長が低い"という病気です。
この病気について、もう少し詳しく見てみましょう。
この病気は基本的に、成長率が低下し、低身長になってしまうということ以外は、他に異常はない病気です。
その為、身長さえ気にしなければ、必ずしも対処が必要ではない病気ということも言えます。
出生時体重は正常ですが,幼児期から成長が著しく遅れてきます。身長は低いのですが,体格は均整がとれています。性的成熟がおくれ,骨年齢のおくれも目だってきます。声や顔が子どもっぼく(人形様)なりますが,知能は正常です。
通常は成長率の低下と低身長だけです。先天的に重症の成長ホルモン分泌不全がある場合には、新生児期に低血糖が認められることがあります。また、まれに下垂体から分泌されている他のホルモンの分泌不全を伴うことがあり、甲状腺機能低下症、性腺機能低下症、副腎機能低下症、尿崩症(にょうほうしょう)などを伴うことがあります。
この病気の原因は、原因不明(特発性)な事が大半で、次いで、別の病気から連鎖して発生する(続発性)事もあり、遺伝で発生することはかなり稀なのだそうです。
約95%は原因が明らかでなく、特発性と呼ばれます。約5%は、脳腫瘍(頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)が多い)などの器質的な原因で起こります。非常にまれに、成長ホルモンや成長ホルモン放出因子の遺伝子の異常や、下垂体の発生に関係する遺伝子(転写因子)の異常による遺伝性のものがあります。
特発性、すなわち原因不明の成長ホルモン分泌不全性低身長症の場合、出生時はほぼ平均身長で、1歳前後から身長が低めとなり、2歳以後に-2SDを下回り、年を経るごとに平均身長との差が大きくなるのが特徴です。
一方、続発性のうち脳下垂体やその周辺にできた脳腫瘍などが原因で起こるのが器質性成長ホルモン分泌不全性低身長症です。この疾患は、正常に成長していた子どもが、ある時点(発症時)を境にして身長が急に伸びなくなるのが特徴です。
この病気の治療方法は、成長ホルモンを注射する方法しかありません。
成長ホルモンを投与し続けても、徐々に成長していき、劇的に伸びるわけではありません。
そして、この病気を長期治療した場合の成人身長の平均は、現在の多数例のデータでは、男性で160cm、女性で148cm前後だそうです。
成長ホルモンを投与することで、成長率の改善を図ります。成長ホルモンは注射しかないため、遺伝子組替え成長ホルモンを体重1kgあたり0・175mgを1週間の量とし、週6〜7回に分けて投与します。成長ホルモン治療は自己注射が認められているので、小さい時は両親が、大きくなると本人が注射の打ち方を習い、基本的に毎日寝る前に皮下注射します。
FCバルセロナは、メッシの才能に惚れ込み、この病気に必要な治療費を全額負担してくれました!
そのおかげで、メッシはこの病気の治療にあたる事ができ、身長を169cmまで伸ばす事が出来ました。
しかし、そんなメッシは2011年に行われたスペイン・スーパーカップでのレアル・マドリード戦で初めて、試合中に嘔吐してしまいます。
メッシが試合中に初めて嘔吐したのは、2011年に行われたスペイン・スーパーカップでのレアル・マドリード戦でした。このときは、夏に行われた南米選手権によるコンディション不良が原因だと思いましたね。
そして、2013年のワールドカップ南米予選のボリビア戦でも嘔吐してしまいます。
次に話題になったのが、2013年に行われたワールドカップ南米予選のボリビア戦です。ボリビアのホームスタジアムは、世界で最も高地にある場所で難所として知られています。メッシは、ハーフタイム中に嘔吐したそうで、原因は酸欠だと考えられていました。
2013−14シーズンに突入すると、嘔吐シーンが徐々に増えていきます。
ワールドカップの前の2013−14シーズンに突入すると、状況が徐々に変わっていきました。開幕戦のレバンテ戦、第23節のセビージャ戦、第34節のアスレティック・ビルバオ戦と原因不明の嘔吐に悩まされる試合が増えました。
2014年の3月に行われたルーマニアとの親善試合、ワールドカップ直前のスロベニア戦、そして、ワールドカップ決勝のドイツ戦と代表戦では、立て続けに試合中に嘔吐しています。
そして、2014年のワールドカップでも本調子とは到底言えないよう状況で、苦しそうにプレーを続けるメッシが印象的でしたね。
大会期間中も「メッシは走らない」「メッシのプレーは怠慢だ」と批難されていましたが、ドリブル突破やダッシュをした後に、膝に手を置いて肩で息を吸っていたり、決勝戦の負けている状況でも走らないとなると、「走らないのではなく、本当に走れないのだなあ」と感じずにはいられませんでした。
メッシはこの嘔吐について「いつもあることだ。何も心配することはないよ」と言っていたそうですが、医者にも通っていました。
しかし、その診断を受けてもその診断結果は「異常なし」。
どの医者もとくに明確な病気ではなく、原因不明という診断をしたそうですが、実は、この嘔吐は幼少期の病気が原因ではないか、一部で言われているのです。
当時、メッシはこの病気を治療する為に、成長ホルモンを投与し続けました。
そうした外的要因でホルモンを増加させた結果、ホルモンバランスが崩れてしまった為に発生してしまったのではないか、と言われているのです。
ホルモンバランスが乱れると、特に何かをしたわけではないのに突然吐き気を感じたり、嘔吐をしてしまうという症状が現れます。女性ホルモンの減少による更年期障害もこのような症状が出ますね。
男性の場合でも、ホルモンバランスが崩れると、体調を崩したり、老化が早まります。また、現代のストレス社会は、なおさらホルモンバランスを崩しやすい環境といえます。
メッシの奥さんであるアントネラさんもこのように言っています。
厳しい練習や試合で彼は体力との勝負だけではない。
病気との戦いもあり、よく嘔吐したりするの。
だから正直言って、とっても彼の体が心配になる時がある。
こうした嘔吐癖もあり、メッシは度々「プレーが怠慢で、走らない」と批判されてしまう事があるのです。
しかし2015-2016シーズンの今期、メッシは見事な復活を果たし、大活躍をしています!
リーガ・エスパニョーラでの15試合で19ゴールを奪い、3月にはスペインの同一クラブでの公式戦最多ハットトリック数を更新!
絶対的なエース・メッシは、バルサの総得点のほぼ半分に関与する活躍を見せています。
一部の報道では、メッシの嘔吐癖の病気を治療した医師がいたのだとか。
スポーツ医学の専門医、ジュリアーノ・ポゼル氏だ。嘔吐癖に苦しんでいたバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの治療にあたり、克服させたというので脚光を浴びた。
メッシ自身は復調の理由について、病気等には触れておらず、このように語っています。
「昨シーズンはタフな1年だった。ピッチ外のイベントへ出席することや負傷に、コンディション不良といったことがあったね。でも今シーズンは別の入り方をすることが出来た。今は好調だと感じているよ」
神のいたずらか、幼少期に病気を患ってしまったメッシ。
結局、嘔吐の原因はこの病気のせいだったかのかは定かでありません。
ですが、メッシは見事に復活しました!
天才プレーヤー・メッシ。
そのプレッシャーに押しつぶされそうになる事もあるでしょう。
そして、病気だけではなく、様々な困難が彼の前に訪れるかもしれません。
しかし彼は、この先もいっそう輝きを増したプレーで私達を魅了してくれるに違いありません!!
なぜなら、彼は、「サッカーをやる為に生まれてきた申し子」なのだから。
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