2017/05/17
fujigasako
「魔女の宅急便」のキャッチコピー
”おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。”
多くの人が多かれ少なかれ通ってきたであろう思春期の心の葛藤を丁寧に描かれ、
キキの成長を優しい歌が包み込み優しい気持ちになります。
角野栄子さんの同名の児童書「魔女の宅急便」。
シリーズ作品で、
2009年10月「魔女の宅急便その6 それぞれの旅立ち」をもって、
24年にわたる作品が終了しました。
アニメ映画では、本作の第一巻の前半を素に作られています。
原作「魔女の宅急便」でのファンタジー性は抑えられ、
本作では、魔法はあくまで「個人の特技の一種」として描かれています。
思春期を迎えた少女の心の機微を丁寧に描かれています。
「魔女の宅急便」は、
1989年にスタジオジブリで制作されたアニメ映画作品です。
宮崎駿
スタジオジブリの取締役であり、
映画監督、アニメーター、漫画家としてご活躍されています。
2013年9月に、長編映画製作からの引退を発表されました。
*「魔女の宅急便」エンディング間近のシーンで人ごみの中に宮崎監督が登場しています。
宮崎駿さんが、他の方原作の監督を務めたスタジオジブリの長編映画としては初の作品です。
その、15年後にダイアナ・ウィン・ジョーンズさん原作の『ハウルの動く城』で監督に着くまで、
唯一の作品でした。
あらすじ
魔女の血を受け継ぐ女の子”キキ”は、
「13歳の満月の夜に魔女のいない街を見つけて定住し魔女の修行すべし」
という古くからのしきたりに従って旅立ち、
海の向こうの町コリコで魔女の宅急便を始める…
魔女の宅急便 映画予告
宮崎駿監督作品「トトロ」の次に製作された「魔女の宅急便」。
次作への期待高まる中、ジブリアニメの魅力が詰まったこの映像と歌でさらに楽しみになった方が多いのではないでしょうか。
荒井由美(松任谷由実)
「魔女の宅急便」楽曲担当時は、
まだ結婚前で旧姓の荒井由美で活動されていました。
この作品では、既存の歌「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」が採用され、
映画公開時にリバイバルヒットしました。
「魔女の宅急便」オープニングテーマ
作詞・作曲 : 荒井由実
編曲 : 松任谷正隆
歌 : 荒井由実
「魔女の宅急便」エンディングテーマ
作詞・作曲 : 荒井由実
編曲 : 松任谷正隆
歌 : 荒井由実
「魔女の宅急便」で使用された「やさしさに包まれたなら」は、
シングルとはアレンジが異なり、
セカンドアルバム「MISSLIM」に収録されたバージョンです。
久石譲
作曲家、編曲家、指揮者、ピアニストとしてご活躍されています。
映画音楽や作中歌を中心に手掛けられていて、
中でも宮崎駿監督作品では、『風の谷のナウシカ』以来、『風立ちぬ』に至る29年間全ての長編アニメーション映画の音楽を担当されています。
「魔女の宅急便」のイメージソングのひとつ「魔法のぬくもり」では、
コーラスとして歌でも参加されています。
魔女の宅急便 オーケストラ in武道館 Joe Hisaishi in Budokan
アニメ映像とともに楽しめる贅沢な、
「魔女の宅急便」の楽曲を久石譲さん指揮のオーケストラで、
武道館で行われたコンサート映像です。
キキの気持ちに寄り添い、時に励ましてくれる歌たちです。
魔女の宅急便/めぐる季節
作詞 : 吉元由美
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : 井上あずみ
過ぎ行く季節を思いながら、明日へ向かう希望を感じさせる歌です。
「わたしのこころ」
作詞 : 角野栄子
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : 井上あずみ・MAI &YUMIKO-Chan
恋をしている気持ちを可愛らしく表現した歌です。
想い出がかけぬけてゆく
作詞 : 風堂美紀
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : 井上あずみ
久しぶりに会った友達がキラキラして見えて、
変わっていない自分にちょっと落ち込んでしまう歌です。
あこがれのまち
作詞 : 角野栄子
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : MAI &YUMIKO-Chan
このままでいたい気持ちがあっても、新しいことへの憧れを止められない気持ちの歌です。
鳥になった私
作詞 : 麻生圭子
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : 宝野ありか
夢と希望にあふれて、全てがキラキラして見える歌です。
Suki Na No Ni
作詞 : 麻生圭子
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : 宝野ありか
初恋のドキドキや、もどかしさを可愛らしく歌った歌です。
黄昏の迷い子たち
作詞 : 吉元由美
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : 宝野ありか
両思いの嬉しさと危うさを切ないメロディーに乗せた歌です。
何かをさがして
作詞 : 風堂美紀
作曲・編曲 : 久石譲
歌 : 井上あずみ
いいことばかりじゃなくても、大丈夫と自分を励ましながら大人になっていく歌です。
魔法のぬくもり
作詞 : 麻生圭子
作曲・編曲・コーラス : 久石譲
歌 : 井上あずみ
落ち込んだ日も寂しい日も、明日はいい日が来ると信じられる歌です。
13歳で独り立ちしたキキに、
憧れたり、悩みに共感したりしました。
「魔女の宅急便」は、たとえ落ち込む日があっても、
明日は、また新しい1日がやって来て、きっと楽しい1日になる。
そう信じたくなる、信じられる作品です。
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