不朽の名作！戦争によって引き裂かれた夫妻を描く映画『ひまわり』

映画『ひまわり』について

『ひまわり』は、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演、ヴィットリオ・デ・シーカ監督制作による映画です。

イタリア・フランス・ソ連の合作映画で、1970年に公開されました。ヘンリー・マンシーニが担当した主題曲は特に評価が高く、世界中でヒットしました。

映画『ひまわり』の舞台は第2次世界大戦下。ジョバンナとアントニオは新婚生活も束の間、夫のアントニオはソ連戦線へ送られてしまいまいます。

終戦後になっても戻らないアントニオを探してジョアンナはソ連へ向かい、夫を見つけます。しかし、アントニオはソ連の娘に助けられて彼女と結婚し、子どもまで生まれていました。戦争が引き裂いた二人の姿を描いている映画作品です。

映画『ひまわり』の監督ヴィットリオ・デ・シーカ（1901年7月7日 - 1974年11月13日)は、イタリア出身の映画監督・俳優です。

映画監督として、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭の最高賞、アカデミー外国語映画賞などを受賞するなど高い評価を得ています。

イタリア映画界の巨匠と呼ばれており、映画『処女の生血』、『悲しみの青春』、『栄光の座』、『紳士泥棒　大ゴールデン作戦』などの代表作を残しています。

映画『ひまわり』主演のマルチェロ・マストロヤンニ（1924年9月28日～1996年12月19日）は、20世紀のイタリア映画界を代表する俳優です。

映画『ひまわり』主演のマルチェロは、フェデリコ・フェリーニ監督映画の『甘い生活』でイタリア人的プレイボーイを演じて人気を博し、以降は数多くの映画に出演しています。

1970年『ジェラシー』1987年『黒い瞳』でカンヌ映画祭男優賞を受賞、ゴールデングローブ賞各賞を2回、ヴェネツィア国際映画祭男優賞を1回受賞するなど、高い演技力が評価されています。

映画『ひまわり』主演のマルチェロは、生涯で出演した作品は、約170作と言われています。まさに映画スターの名にふさわしい人物でした。

映画『ひまわり』主演のソフィア・ローレン（1934年9月20日～）は、イタリアを代表する女優です。後の夫となる映画プロデューサー、カルロ・ポンティに見初められ映画界に入りました。

映画『ひまわり』主演のソフィアは、1957年の映画『島の女』が公開され国際的スターとなりました。1960年代までに、ハリウッドとヨーロッパの両方で活躍し続けました。

アカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞（ヘンリエッタ賞）、ニューヨーク映画批評家協会賞など世界的な映画賞を多数受賞しています。

映画『ひまわり』主演のソフィアは、現在でもイタリアを代表する女優として人気を誇っています。2016年現在、81歳となっています。

映画『ひまわり』主演のソフィアは、日本でも人気の高い女優です。何度か来日しており、日本のCMに出演したこともあります。

映画『ひまわり』は歴史に翻弄された幸せだったはずの夫婦の悲哀を描いています。なぜ戦争が起こってしまうのか、どうして止められなかったのか、ということに胸が痛みます。

映画のタイトルにもなっている『ひまわり』は、映画内で一面に映しだされるシーンがあります。その美しさは圧巻です。

映画『ひまわり』で撮影されたひまわり畑は、ソビエト連邦時代のウクライナの首都キエフから南へ500kmほど先のヘルソン州というところで撮影されました。

映しだされるひまわり畑は一見、平和な風景ですが、かつては戦地でした。多くの死者が眠る土地に広がるひまわり畑は、戦争の物悲しさを表しているのです。