お葬式映画は暗くて悲しい…?
お葬式は大切な人が亡くなったら行うもの。お葬式映画なんて見たら悲しくて暗い気分になりそう…なんて思いがちです。でも違うんです。いつか必ず訪れる自分や身近な人の死について考えさせられたり、なんてことない日常が急に愛しく思えたり…
涙を流してデトックス
お葬式映画で悲しくて泣く、笑って泣く、感動して泣く。
涙を流すことでデットクスしてみませんか?スッキリしますよ。
〇1984年製作
お葬式
俳優・伊丹十三の監督デビュー作にして大ヒットを記録した傑作コメディです。突然、妻の父がなくなったことで初めてお葬式を出すことになった一家の途方に暮れるさまと、お葬式に集まった多彩な人々の人間模様を描いています。
監督は俳優・伊丹十三
日本国内で高く評価された「お葬式」の映画監督・伊丹十三は俳優、エッセイスト、商業デザイナー、イラストレーターなどマルチに活躍していました。「お葬式」はわずか一週間でシナリオを書き上げたそうです。
監督 伊丹十三
映画には向かないと思われたお葬式を面白く描いた画期的な作品。江戸屋猫八が演じる葬儀屋は古いタイプであるが、葬儀の手順をビデオで見て勉強するというのは、時代の先端を行っていたようである。監督本人は死後、葬儀をしないように言い残しており、家族だけで見送っている。
伊丹監督の想いのこめられた作品ですね。
〇1989年製作
社葬
バブル期の日本を舞台にした大新聞社の後継者争い、内幕を喜劇的に描いたブラックコメディです。
お葬式がメインのテーマではありませんが、最後の社葬シーンまでの人間模様がハラハラドキドキさせてくれます。
〇1991年製作
マイ・ガール
11歳の少女が主役。葬儀屋の経営者の父親と祖母の3人の元に、ある日家に若い美容師の女性がやってきて、死体のメークアップ係として雇われることになるというあらすじ。多感な少女と幼なじみの少年との、友情と淡くて幼い恋が描かれています。
お葬式のシーンは涙涙です。アメリカの一般的な葬儀の様子もよくわかります。
かつての『世界一有名な子役』も出演しています!
映画ホーム・アローンで一躍有名になったマコーレー・カルキンが「マイ・ガール」の幼馴染の少年役として出演しています。弱々しい役も、すごく合っていました。
〇1992年製作
お葬式だよ全員集合!
アメリカ版「お葬式」父の死を機に離ればなれだった癖のある家族が実家に戻ってくることで次々と問題が起こりハプニング続出というコメディ。アイルランド流のお葬式模様のようです。
〇1994年製作
フォー・ウェディング FOUR WEDDINGS AND A FUNERAL
原題は「4つの結婚式と1つのお葬式」で、結婚に臆病なイギリス人男性チャールズとアメリカ人女性キャリーの恋が描れています。婚活中の人にもおススメの内容です。葬儀はイギリス式のようです。
〇2007年製作
ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
父親が亡くなり、お葬式の朝ダニエルは妻と揉め、弟との格差に嫉妬し、各人が様々な問題を抱えている中、葬儀会社から父親の亡骸が到着。だが、業者のミスにより棺桶には父とは別の男が入っていたというあらすじのコメディ作品。テンポもよくラストは心温まる作品です。
〇2008年製作
おくりびと
映画「おくりびと」はプロのチェロ奏者として東京でやっていたが、ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった。死を扱う仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作です。
アカデミー賞外国語映画賞、受賞!
映画「おくりびと」は日本だけではなく、海外でも高い評価を受けて多くの賞を受賞しました。出演の俳優陣もベテラン勢で豪華です!
〇2010年製作
お葬式に乾杯!
先ほどご紹介した2007年の英国を舞台とした「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」のハリウッド・リメイク版です。
お墓に泊まろう!
吉本興業とテレビ東京のバラエティ・チームとのコラボ。テレビ東京が倒産して葬儀屋に買収される。島田元社長の遺書には“世界一くだらない葬儀にしてくれ。”とだけあった。バラエティを目指していた彼らは、社長の願うくだらない葬儀番組を作ることになるというコメディドラマ。シュールな映画です。
〇2013年製作
ネコのお葬式
それぞれの夢をもつ青年と女性が恋におち、子猫を拾って2人で育てる。些細なことで別れることになり、1年後猫がこの世を去り2人はお葬式をするために再会するというラブストーリー。有名女優と人気K-POPグループのカンインが7年ぶりの映画出演で話題となった韓国の映画です。
桃まつり presents なみだ 「葬式の朝」
若手女性監督による映画製作・上映集団「桃まつり」が、「涙」をテーマに女性監督たちが手がけた短編作品を上映する「桃まつり presents なみだ」の1本。祖父の葬儀に参列するため実家に戻ってきた初美は、お腹が空いて何かを口にしようとするが、食べようと思っていたものをことごとく従姉の未来に食べられてしまう。その日の夜中、線香を変えるため棺のもとにやってきた初美は、祖父の死が実感できず、棺の蓋に手を伸ばすが……。というあらすじです。
〇観たいと思う映画はありましたでしょうか?
ポップコーンとコーラ!
映画館ではポップコーンとコーラが定番かもしれません。でも自宅でゆっくりお葬式映画を観るならお酒とおつまみのご準備を!
ティッシュの準備を忘れずに
思いっきり感情移入していいんです。笑いあり、涙ありのお葬式映画を観てたくさん涙を流しましょう。ティッシュの準備を忘れずに!
死と向き合うのが辛くても
誰でも必ず一度は味わう大切な人の死…なんとなく深く考えないように敬遠したりする気持ちもわかります。でもお葬式は大事な人を送る大切な儀式です。たくさんの人の感情が入り混じるお葬式の場。お葬式映画を観て、色々な人の気持ちを理解することも大切です。
暗いだけじゃないお葬式映画
何本かお葬式映画をご紹介させていただきました。意外とお葬式にまつわる映画でもコメディものが多いことに驚きました。死=悲しいというイメージが少しは変わるかもしれません。
是非、気になったお葬式映画チェックしてみてください。