記事ID37424のサムネイル画像

【声でも存在感を出す】菅原文太さんの声優としての仕事まとめ

菅原文太さんといえば、数々の映画、ドラマに出演され、俳優として確固たる地位を築かれましたが、歌手、声優、ラジオ出演など、その存在感のある声を生かした仕事もされています。昨年惜しまれつつ亡くなった、菅原文太さんの声優としての仕事をまとめてみます。

数々の代表作を持つ映画スター 菅原文太さん

菅原文太さんのプロフィール


生年月日:1933年8月16日
没年月日:2014年11月28日(満81歳没)
出生地:宮城県仙台市
身長:178cm
血液型:O型
職業:俳優・声優・ラジオパーソナリティ・農家
活動期間:1956年 - 2014年
配偶者:菅原文子

代表作
・現代やくざシリーズ(東映)5作品
・関東テキヤ一家シリーズ(東映)5作品
・まむしの兄弟シリーズ(東映京都)8作品
・仁義なき戦いシリーズ(東映)5作品
・新仁義なき戦いシリーズ(東映)3作品
・トラック野郎シリーズ(東映)10作品 
 他出演作多数

数だけ見てもすごい多数の映画出演をされている菅原文太さんですが、当時はシリーズものが年2回公開されるというハイペースで映画が作られている時代でもありました。そういう時代の大スターの1人が菅原文太さんだったということになります。

菅原文太さんの声優としての仕事①

しろくまくん、どこへ?

制作年:1990年
配給:東宝
監督:貞光紳也
原作:ハンス・ド・ビア
脚本:高木良子

北極の小さな白熊と南の島のカバとの友情あふれる冒険を描くアニメ。ハンス・ド・ビア原作の同名絵本の映画化で脚本は高木良子が執筆。監督は貞光紳也、作画監督は村田俊治、撮影監督は杉山幸夫がそれぞれ担当。

出典:http://www.weblio.jp

声優の主な仕事のひとつにナレーションがありますが、この作品で菅原文太さんはナレーションを担当されています。実写ドラマやドキュメンタリーでナレーションを担当した番組もあります。これは1990年の作品なので、DVDは出てないみたいですね。

菅原文太さんの声優としての仕事②

千と千尋の神隠し

公開:2001年7月
配給:東宝
監督・脚本:宮崎駿
制作:スタジオジブリ

菅原文太さんは、神様たちの訪れる世界で風呂の調整を担当する「釜じい」の役で声優として出演しています。見た目は怪しいですが、千尋に親切にしてくれる、やさしいおじいさんです。

千と千尋の神隠し -アフレコ現場- Spirited Away postrecording

「千と千尋の神隠し」のアフレコ風景の動画です。菅原文太さんの声優としての演技も見られます。ちなみにNGもあります。

菅原文太さんの声優としての仕事③

サムライジャック

制作:カートゥーンネットワーク
アメリカ放映:2001年8月~2004年9月
日本放映:2002年4月~
原作・総監督:
ゲンディ・タルタコフスキー (Genndy Tartakovsky)

はるか昔、平和だった国が突如、謎の悪魔「アク」によって襲われた。難を逃れた王の息子は、諸国を放浪しつつ様々な武術を習得し、数年後、成長した青年はかつて封印に使われた「魔力の刀」を手に民を苦しめたアクに立ち向かう。だが止めを刺そうとした矢先、アクの魔力によってエイリアンや空飛ぶ車の溢れる未来へ飛ばされる。彼はたどり着いた未来で「サムライジャック」と名乗る。未来でもアクの支配は続いているため、ジャックはアクの支配から人々を救うためアクと戦いながら過去へと戻る方法を探し続ける。

出典:https://ja.wikipedia.org

菅原文太さんは、日本語吹き替え版で、主人公の敵役、全てを支配する悪の帝王、アクの声優として出演しています。残念ながらYouTubeにアクの声がある動画はありませんでしたが、ニコニコ動画にはあるようです。

菅原文太さんの声優としての仕事④

良寛さん

放映:2004年1月(テレビ東京系)

江戸期の僧侶・良寛(1758-1833)の生涯を描いた同アニメはテレビ愛知の國保徳丸・前会長が「自然と子供を愛した良寛さんの温かい心を現代っ子にも知ってもらいたい」と企画。
 全国良寛会副会長で新潟大名誉教授の加藤僖一さんも「今の時代だからこそ良寛の教えは大切。生きものを大切にという教えが素直に描かれている」と話している。 

出典:http://www.zakzak.co.jp

菅原文太さんは、良寛さんの老年期の声優として出演しています。もともとテレビで放送されたものが好評だったようで、DVD化もされています。
ちなみに歌手の小林幸子さんもナレーションで参加しています。

感動長編アニメ【良寛さん】|東建コーポレーション

「良寛さん」動画がありましたので紹介します。

物語というより、伝記マンガに近い感じですね。子どもと遊んでいる姿が微笑ましいです。

菅原文太さんの声優としての仕事⑤

雪の女王

放送期間:2005年5月~2006年2月
制作局:NHK
監督:出崎統
原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン

同じアンデルセン原作で、2013年に映画「アナと雪の女王」が公開されましたが、こちらはそれとは別物の、NHKアニメ「雪の女王」です。出崎統監督の強い個性が発揮されて、原作にないオリジナルのエピソードも多く作られています。菅原文太さんは、トナカイのベー役で声優として出演しています。出番は少ないですが、主人公ゲルダを助ける重要な役です。

雪の女王 夢であえるね

菅原文太さんの声はありませんが、0:53ころからのトナカイが、菅原文太さんが声優として演じたベーです。表情が声優である菅原文太さんを意識しているように見えるのは気のせいでしょうか。ベーは昔ゲルダに救われた恩を返そうと行動します。

菅原文太さんの声優としての仕事⑥

ゲド戦記

公開:2006年7月
配給:東宝
監督:宮崎吾郎
原作:アーシュラ・K・ル=グウィン  
脚本:宮崎吾郎・丹羽圭子
制作:スタジオジブリ

菅原文太さんは、ゲド戦記では大賢人ハイタカの声優として出演しています。頬に傷のある男性がハイタカです。

【ゲド戦記】テルーの唄

ちょっとネタバレになりますが、ハイタカの本名が、タイトルにもなっているゲドです。この世界では本当の名前を知られることはとても危険なので、仮の名を名乗っています。
菅原文太さんの声はありませんが、1:55あたりからハイタカの出る場面があります。

菅原文太さんの声優としての仕事⑦

ディシディア ファイナルファンタジー

発売:2008年12月
対応機種:PSP
開発元:スクウェア・エニックス

ファイナルファンタジーといえば、ロールプレイングゲーム(RPG)として有名ですが、このゲームは1対1の3Dアクションゲームです。
菅原文太さんは、日本語版ナレーションの声優として参加しています。あらすじはテキストで流すゲームが多いですが、ビッグタイトルだからか、ナレーションを得意とする声優も多いですが、菅原文太さんを起用しています。

「ディシディア ファイナルファンタジー」 TGS2008トレーラー

ゲームショウのPV用の動画です。冒頭に菅原文太さんのナレーションが入っています。
キャラクターの声優も豪華メンバーですね。鹿賀丈史さんも声優として出演しています。

菅原文太さんの声優としての仕事⑧

ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー

発売:2011年3月
対象機種:PSP
開発元:スクウェア・エニックス

ディシディア ファイナルファンタジーの第2弾。引き続き3Dアクションゲームとして発売されています。新作のキャラも参戦しているようです。

DISSIDIA 012[duodecim] FINAL FANTASY TGS2010 long Trailer

2010年のゲームショウ用のPV動画です。

菅原文太さんは、前作に引き続きナレーションの声優を担当しています。坂本真綾さんがナレーションをしたバージョンもあります。

菅原文太さんの声優としての仕事⑨

おおかみこどもの雨と雪

公開:2012年7月21日
配給:東宝
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子、 細田守
制作:スタジオ地図

菅原文太さんは、この作品に出演した後、2012年11月に引退を発表しています。なのでこの作品が菅原文太さんの最後の映画出演作になります。

菅原文太さんは、花に農業を教えてくれる近所の農家、韮崎役で声優として出演しています。画像で分かる通り、菅原文太さんが声優を担当するという前提でデザインされたキャラクターです。

菅原文太さんと細田守監督のアフレコ時の写真。眼光の鋭さは変わりませんね。

人間としてどう生きるかを考えた菅原文太さん

菅原文太さんは、俳優、声優などの芸能活動だけでなく、農業や平和運動にも関心を持ち、自ら代表して参加するなど、人間としてどう生きるかを考え続けていたのではないかと思います。その魂は、菅原文太さんに映像と声で触れた人たちが語り継いでいくことでしょう。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ