記事ID35301のサムネイル画像

【引退宣言】長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品

2013年9月に「長編アニメはもう作らない」と、引退を発表した宮崎駿さん。完全にアニメを引退した訳ではないようですが、それでも惜しむファンの声は多くあります。そこで、多くの人を魅了した宮崎駿監督のアニメ作品を、ごく簡単に振り返ってみたいと思います。

稀代のアニメーター 宮崎駿

宮崎駿さんのプロフィール

略歴
1941年 1月5日 東京府東京市に生まれる。同年生まれのアニメ監督に、りんたろう、芝山努、富野由悠季、鳥海永行がいる。
1945年 7月12日 宇都宮空襲に遭遇。
1950年 杉並区永福町に転居。
1963年 学習院大学政経学部卒業。東映動画入社。
1964年 東映動画労働組合の第2代書記長に就任。なお、初代書記長は大塚康生。
1965年 同僚の太田朱美と結婚。
1967年 長男(宮崎吾朗)誕生。
1970年 所沢市に自宅を移す。次男(宮崎敬介)誕生。
1971年 高畑勲、小田部羊一と共にAプロダクション(現シンエイ動画)に移籍。
1973年 高畑勲、小田部羊一と共にズイヨー映像(後に日本アニメーションに改組)に移籍。
1978年 『未来少年コナン』で演出家に転向。
1979年 東京ムービーの子会社テレコム・アニメーションフィルムに移籍。
1982年 『アニメージュ』誌上で『風の谷のナウシカ』連載開始。テレコム・アニメーションフィルムを退社。
1984年 4月、個人事務所二馬力を設立。
1985年 スタジオジブリを設立。
1990年 東京都民文化栄誉章を受章。
1996年 淵の森保全連絡協議会を結成し、会長に就任。
1998年 スタジオジブリを退社し、「豚屋」を設立。
1999年 スタジオジブリに所長として復帰。
2001年 三鷹の森ジブリ美術館を創立し、初代館主に就任。
2002年 朝日賞、フランス国家功労賞、パリ市勲章を受章。
2005年 徳間書店より独立した、株式会社スタジオジブリの取締役に就任。第62回ヴェネツィア国際映画祭・栄誉金獅子賞、国際交流基金賞を受賞。
2008年 スタジオジブリ社内保育園『3匹の熊の家』を竣工し、初代園長に就任。東京都小金井市名誉市民に選出。長男に息子が生まれ、初孫を授かる。
2010年 東京都三鷹市の名誉市民に選出。
2012年 文化功労者。
2013年 9月、長編映画製作から引退すると発表
2014年 第87回アカデミー名誉賞を受賞。
2015年 辺野古基金共同代表就任。
(ウィキペディアより抜粋)

出典:https://ja.wikipedia.org

略歴だけ見ても、アニメの仕事に留まらない活動をしていることがわかります。多分、宮崎駿さんの新作を観たかったら、ジブリ美術館に行く、ということになるのでしょう。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品①

未来少年コナン

放送期間:1978年4月4日~10月31日 
日本放送協会(NHK)全26話。
製作会社:日本アニメーション。
事実上の宮崎駿さんの初監督作品

西暦2008年、核兵器をはるかに上回る威力の「超磁力兵器」が用いられた最終戦争が勃発。人類は大半が死滅し、それまで築かれてきた高度な文明の多くが失われてしまった。五大陸は変形し地軸も曲がり、超磁力兵器による激烈な地殻変動で多くの都市が海中に没した。

戦争から20年、コナンは「のこされ島」と呼ばれる小さな島で、「おじい」と二人で平穏に暮らしていた。ある日、海岸に少女ラナが漂着する。ラナはハイハーバーという島で暮らしていたが、科学都市インダストリアの者たちにさらわれそうになり、隙を見て船から逃げ出していた。

インダストリアは、前時代の巨大な塔(三角塔)を中心とした都市だが、塔を維持するためのエネルギーが乏しかった。そこで、太陽エネルギーのシステムを復活させるため、その技術を持つラオ博士を探していた。しかしラオが見つからないため、ラオとテレパシーで会話できるという孫娘のラナを狙ったのだ。

コナンの奮闘空しく、ラナは再び連れ去られ、おじいは死んでしまう。コナンはおじいを埋葬し、ラナを救うため、そしてまだ見ぬ人々に出会うために島から旅立つ。やがて、多くの仲間を得て、世界征服を目論むレプカに立ち向かうことになる。

出典:https://ja.wikipedia.org

後の宮崎駿監督作品の原型が随所にちりばめられたTVアニメシリーズ

元気よく動き回る少年コナン、秘密をもつヒロインのラナ、戦争後の荒廃した世界、優男風の青年の悪役など、後の作品で登場するキャラクターや世界観の原型となっている要素が多いです。

原作 - アレグサンダー=ケイ「残された人びと」
企画・製作 - 日本アニメーション株式会社
オープニングテーマ「いま地球が目覚める」
歌 - 鎌田直純、山路ゆう子
エンディングテーマ「幸せの予感」
歌 - 鎌田直純、山路ゆう子
音楽 - 池辺晋一郎 
プロデューサー - 中島順三、遠藤重夫
演出 - 宮崎駿(第1話 - 第26話)、高畑勲(第9話、第10話)、早川啓二(第11話 - 第26話)
監督 - 宮崎駿
製作 - 日本アニメーション、NHK
 
  

出典:http://ja.wikipedia.org

宮崎駿さんが事実上初監督を務めた(監督としてクレジットされていなかった)この作品の与えた影響は非常に大きく、宮崎駿さんのアニメに憧れ、追随するアニメーターを多く生み出します。この作品での宮崎駿さんの仕事量も伝説になっています。

毎週放送という厳しいスケジュールの中で、演出を行いながら、オリジナル・スケッチ(ストーリーボード)・設定・キャラクターデザイン・メカデザインを全話担当し、大半の絵コンテ、レイアウトを描いた上、スタッフの作った脚本・絵コンテ・レイアウト・原画を、高畑勲応援分を除き全て1人でチェックするという、前代未聞の超人的な作業量をこなした。持ち前の高度な作家性を発揮して、原作「残された人びと(The Incredible Tide)」の悲壮なイメージを大幅に改変し、オリジナルといってもよい作品を作り上げた。後に宮崎アニメと呼ばれる作品群の原点とも言える。視聴率は低調だったが、この作品に衝撃を受け、後にアニメーターやアニメ演出家となった者はかなり多い。

出典:http://ja.wikipedia.org

いったい1人で何役やってたんでしょうか(笑)上手さだけでなく、作業の速さも宮崎駿さんの仕事を可能にした要素のひとつです。引退宣言でも、作業の速さがガクンと落ちたことを理由のひとつとして挙げています。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品②

ルパン三世 カリオストロの城

1979年12月15日公開
原作 - モンキー・パンチ
監督 - 宮崎駿
ルパン三世としては2作目の劇場版
   

宮崎駿さんの監督としての2作目が「ルパン三世 カリオストロの城」です。テレビでも何度も放送されているので、見たことがある人も多いと思います。

原作 - モンキー・パンチ(週刊漫画アクション、パワァ・コミックス(双葉社刊))
監督 - 宮崎駿
プロデューサー - 片山哲生
脚本 - 宮崎駿、山崎晴哉
音楽 - 大野雄二
配給 - 東宝株式会社
製作 - 東京ムービー新社
主題歌
「炎のたからもの」(コロムビア・レコード)
作詞 - 橋本淳 / 作曲・編曲 - 大野雄二 / 唄 - ボビー  

出典:https://ja.wikipedia.org

古典を踏襲した痛快娯楽作品

お姫様を助けるのは、王子様ならぬ怪盗ルパン三世という、古典的な要素と宮崎駿さんの軽快なアクションが融合した、エンターテイメント性の高い作品です。ちなみにお姫様・クラリスの声優さんは、ナウシカの声を担当した島本須美さんです。

世界的な怪盗ルパン三世の一味は国営カジノの大金庫から札束を盗み出すが、それが「ゴート札」と呼ばれる幻の偽札であることに気づく。ルパンには若気の至りでゴート札の謎に手を出し痛い目にあう過去があった。「次の仕事が決まった」と札束を投げ捨てたルパンは、ゴート札の出処と疑われているヨーロッパのカリオストロ公国に向かう。

入国したルパンは、そこでウェディングドレス姿の少女が何者かに追われているのに出くわす。少女はこの国の亡き大公の娘クラリスだった。父にかわって国を治めているカリオストロ伯爵が彼との結婚を強要するので、クラリスは伯爵の居城から逃げ出していたのだ。ルパンは追っ手を撃退したが、クラリスは別な追っ手に連れ去られてしまう。ルパンはクラリスが残した指輪を見て、彼女が昔自分を助けてくれた幼女であることに気付く。

出典:https://ja.wikipedia.org

ラストシーンの銭形警部の台詞は有名です。この映画での銭形警部は有能でかっこよく正義感溢れる警察官として描かれています。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品③

風の谷のナウシカ

1984年3月11日公開
監督 宮崎駿
脚本 宮崎駿
プロデューサー 高畑勲
配給 東映
製作 - 徳間書店、博報堂
 

  

映画化の企画会議で「原作のないものは、無理」と言われたので、徳間書店の「アニメージュ」で連載された後、映画化された作品。オリジナル作品を作るのは今でも大変ですが、その苦労が偲ばれます。もちろん原作者も宮崎駿さんですから、宮崎駿さんの個性が色濃く出ているアニメです。

原作・脚本・監督 - 宮崎駿
作画監督 - 小松原一男
美術監督 - 中村光毅
撮影 - 白神孝始/首藤行朝、清水泰宏、杉浦守
編集 - 木田伴子/金子尚樹、酒井正次
演出助手 - 棚沢隆、片山一良
音楽 - 久石譲
音響監督 - 斯波重治
録音演出 ‐ 斯波重治
制作担当 - 酒井澄
制作デスク - 鈴木重裕
製作総指揮 - 徳間康快、近藤道生
プロデューサー - 高畑勲
制作 - 原徹、トップクラフト
製作 - 徳間書店、博報堂
イメージソング「風の谷のナウシカ」
作詞 - 松本隆 / 作曲 - 細野晴臣 / 編曲 - 萩田光雄 / 歌 - 安田成美

出典:https://ja.wikipedia.org

戦争による破壊と自然の再生を描いた意欲作

宮崎駿さんの描くヒロインは強い。その代表格が、このナウシカでしょう。深淵なテーマを描いていて、国境を越えて世界各地で公開されました。

「火の七日間」と呼ばれる千年前の最終戦争により巨大産業文明は崩壊し、世界は猛毒の瘴気(しょうき)を放つ「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に覆われていた。生き残った人類は、森の毒とそこに住む巨大な虫たちに脅かされていたが、辺境の峡谷にある小国「風の谷」は「酸の海」から吹く風によって瘴気から守られ、平和な農耕生活を送っていた。族長ジルの娘ナウシカは剣術や飛行術を修めた一族きっての勇士であると同時に、自然を愛し人々が恐れる腐海の虫たちと心を通わせる少女でもあった。

ある夜、風の谷に大国トルメキアの輸送機が墜落する。積荷の中には火の七日間で世界を焼き尽くしたという巨大人型兵器「巨神兵(きょしんへい)」の胚があり、その翌日に輸送機を探しに来たトルメキア軍は谷を占領する。司令官である皇女クシャナは巨神兵を復活させ、腐海を焼き払おうと目論んでいた。捕虜となったナウシカはトルメキアに護送されることとなり、剣術の師ユパに住民の無事を託して、トルメキア軍の飛行機に乗せられて谷を発つ。  

出典:http://ja.wikipedia.org

宮崎駿さんのすごいところは、今でも映像として全然古さを感じさせないことです。単に腕だけではない、匠の技がそこにあります。引退を惜しむ声が多いのも当然でしょう。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品④

天空の城ラピュタ

1986年8月2日公開
原作・脚本・監督 - 宮崎駿
プロデューサー - 高畑勲
配給 - 東映 
制作 - 原徹、スタジオジブリ 

冒険活劇の代名詞といっても過言ではない作品。個人的には宮崎駿監督作品では最も好きなアニメです。空に浮かぶ城、古代の超兵器、飛行するメカの浮遊感など、冒険とロマンに溢れた物語です。

原作・脚本・監督 - 宮崎駿
プロデューサー - 高畑勲
製作 - 徳間康快
企画 - 山下辰巳、尾形英夫
音楽 - 久石譲
作画監督 - 丹内司
美術監督 - 野崎俊郎、山本二三
音響監督 - 斯波重治
原画頭 - 金田伊功
配給 - 東映株式会社
制作 - 原徹、スタジオジブリ
主題歌
『君をのせて』作詞 - 宮崎駿 / 作曲 - 久石譲 / 編曲 - 富澤裕 / 歌 - 井上杏美 

出典:https://ja.wikipedia.org

天空を目指す少年と空から落ちてきた少女の物語

いわゆるボーイ・ミーツ・ガールというパターンですが、多彩な登場人物と飛行石という仕掛けで、2人の冒険を快活に描いています。

ある夜、飛行中の飛行客船を、海賊ドーラ一家が襲撃する。政府特務機関に捕らわれ客船に乗っていた少女シータは、混乱に紛れて特務機関の指揮官であるムスカ大佐を気絶させると、彼の懐から青い石のペンダントを取り返す。窓を伝って逃げようとするが、賊に見つかり、驚いた拍子にシータは客船から転落してしまう。雲間を落ちていく中、気を失った彼女の胸にかかっていたペンダントの青い石が突然光を放ち、シータは光に包まれゆっくりと降下していった。
鉱山町で働く少年パズーは、青い光とともに空からゆっくりと降りてきたシータを助け、自宅にかくまう。一夜明け、パズーはシータの行方を追うドーラ一家や特務機関からシータを守り逃走を図る。パズーの亡父は冒険家だったが、かつて、空に浮かぶ城「ラピュタ」を見たという。そこにはラピュタ人(びと)が住むといわれている。やがてシータがそのラピュタ人の子孫であること、シータ が持っているペンダントの石は「飛行石」(ラピュタ人が使っていたといわれる伝説の石)であることを知るに至って、パズーはラピュタの実在を確信する。だが、その直後に軍隊に見つかり、2人は捕らわれてしまう。
シータを再び捕らえたムスカは、シータを軍の要塞に幽閉し、彼女にかつて空から落ちてきたという壊れたロボットを見せ、シータがラピュタ王家の末裔である事を伝えると、パズーの命と引き換えにラピュタ到達への協力を迫る。失意のうちに解放されたパズーだが、自宅で待ち受けていたドーラ一家と鉢合わせし、シータ奪還のために彼等に協力する事を決める。

出典:https://ja.wikipedia.org

この作品も何度もテレビで放送されているので、知っている人も多いと思います。特筆すべきは、何度も繰り返し観ても面白いということです。宮崎駿さんが作品に込めた普遍性が、色褪せない面白さを今でも感じさせてくれます。末永く語り継がれる作品になると思います。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑤

となりのトトロ

1988年4月16日に公開
併映は高畑勲監督作品『火垂るの墓』
原作・脚本・監督  宮崎駿
制作 スタジオジブリ   

自然豊かな風景と、トトロのかわいさ、奇抜な動きが印象的な作品。ネコバスに乗りたいと思った人は多いのでは。宮崎駿さんの遊び心が詰まっているアニメです。

製作 徳間康快
企画 山下辰巳
音楽 久石譲
作画監督 佐藤好春
美術 男鹿和雄
特殊効果 谷藤薫児
撮影 白井久男
音響監督 斯波重治
音楽プロデューサー 三浦光紀、渡辺隆史
編集 瀬山武司
演出助手 遠藤徹哉
制作担当 田中栄子
制作デスク 木原浩勝、川端俊之
制作 スタジオジブリ
プロデューサー 亀山修
エグゼクティブプロデューサー 尾形英夫、原徹
原作・脚本・監督 宮崎駿
 オープニングテーマ
「さんぽ」作詞 - 中川李枝子 / 歌 - 井上あずみ
エンディングテーマ
「となりのトトロ」作詞 - 宮崎駿 / 歌 - 井上あずみ

出典:http://ja.wikipedia.org

森にいるかもしれないと思わせるトトロ

全然リアルではないのですが、森にいたらいいな、いるといいな、いるかもしれない・・・そんな風に思わせるキャラクターがトトロたちです。

小学生のサツキと幼いメイは、父と一緒に田植え頃の農村へ引っ越してくる。引越し先の空き家には小さな黒いオバケが沢山住んでいた。それは子供にしか見えず、害もなく、人が住み始めるといつのまにか居なくなるという。

二人は入院している母に、オバケのことを報告する。母がオバケ嫌いであることを心配したが、少しも怖がらずに「自分もオバケに会いたい」と言ってくれる母を見て、二人は母が早く退院して一緒に暮らせることを願う。

サツキが小学校に通う日がやってくると、1人で遊んでいたメイは庭で不思議な生き物を見つける。その生き物を追いかけて森に入ると、そこにはずっと大きな生き物が寝転んでいる。その生き物にメイが名を尋ねると、"トトロ"と答えたようにメイには聞こえた。メイはサツキや父にもトトロを見せようとするが、トトロが寝ていた場所が見つからない。本当にトトロを見たと言い張るメイに、父は「トトロはきっと森の主で、いつでも会えるわけではないのだ」と優しく諭す。

出典:https://ja.wikipedia.org

ネコバスに乗りたいと思った方、多いと思います。そんな子どもの夢を叶える場所がありました。三鷹の森ジブリ美術館です。

ネコバスルーム

ただし、文字通り子どもしか乗れないようです。でも見るだけでも行ってみたいですね。ちなみに引退後の宮崎駿さんの仕事は、主にジブリ美術館のための仕事だそうです。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑥

魔女の宅急便

1989年7月29日から公開
配給:東映
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:角野栄子
制作:スタジオジブリ
 

実は宮崎駿さんが本人以外の原作で、スタジオジブリ制作のアニメで監督をしたのは、この「魔女の宅急便」と「ハウルの動く城」の2つだけです。諸事情あったようですが、そういう意味では宮崎駿作品の中では珍しいタイプになります。

原作 - 角野栄子
作画 - 大塚伸治、近藤勝也、近藤喜文
美術 - 大野広司
キャラクターデザイン - 近藤勝也
音楽 - 久石譲
色彩設計 - 保田道世
撮影 - 杉村重郎
編集 - 瀬山武司
録音演出 - 浅梨なおこ
制作 - 原徹
プロデューサー補佐 - 鈴木敏夫
絵コンテ - 宮崎駿、近藤喜文
音楽演出 - 高畑勲
原画 - 金田伊功、二木真希子、篠原征子、遠藤正明、河口俊夫、他
動画チェック - 立木康子、舘野仁美
動画協力 - 動画工房、オープロダクション、スタジオ雲雀、アニメトロトロ、スタジオムーク、中村プロダクション
背景 - 男鹿和雄、黒田聡、木下和宏、太田清美、他 
演出補 - 片渕須直
制作担当 - 田中栄子
制作デスク - 川端俊之、木原浩勝
制作協力 - アニメージュ編集部、グループ風土舎
宣伝プロデューサー - 徳山雅也
音響効果 - 佐藤一俊
エグゼクティブプロデューサー - 尾形英夫、漆戸靖治、原徹
監督・脚本・プロデューサー - 宮崎駿
オープニングテーマ「ルージュの伝言」
作詞・作曲 - 荒井由実 / 編曲 - 松任谷正隆 / 歌 - 荒井由実(東芝EMI)
エンディングテーマ「やさしさに包まれたなら」
作詞・作曲 - 荒井由実 / 編曲 - 松任谷正隆 / 歌 - 荒井由実(東芝EMI) 

出典:http://ja.wikipedia.org

元気な魔女見習いの成長と恋の物語

魔女であること以外は普通の女の子のキキ、同じく普通の男の子のトンボ、そんなどこにでもありそうな物語を、空を飛ぶシーンを効果的に使って描いています。

とあるのどかな田舎町に住むキキは、魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子。『魔女として生きることを決意した少女は、13歳の満月の夜に魔女のいない町を見つけて定住し、魔女の修行を積むべし』という古くからのしきたりに従って旅立ち、海の向こうの町コリコにたどり着く。
しかし、魔女の風習の残る田舎町と異なって、大都会であるコリコの町の人々はどこかよそよそしく、キキはそんな人々の態度に戸惑いを隠せない。その後、グーチョキパン店のおかみ、おソノさんに出会い気に入られたキキは、おソノさんの好意でパン屋の2階に居候し、空飛ぶ魔法を活かして『魔女の宅急便』を開業する。そんな中、人力飛行機作りを目指す少年トンボと出会う。馴れ馴れしい態度で接してくる彼を不愉快に思いながらも、徐々にキキはトンボと打ち解けてゆくが、思春期における様々な感情の機微ゆえに、なかなか素直になれない。
そんなある日。キキは突如、魔法の力を失い、飼い猫のジジとも会話を交わすことができなくなってしまう。魔女の証である魔法の力、唯一のとりえである空を飛ぶ能力を失い途方に暮れる中、かつて森の中で出会った絵描きの女性ウルスラと再会したキキは、少しずつ元気を取り戻していく。

出典:https://ja.wikipedia.org

ナウシカやラピュタのような大仕掛けはないものの、魔女がホウキに跨って飛ぶという、ある意味ポピュラーなイメージを、宮崎駿さんの独特のタッチと空を飛ぶ浮遊感を見せる表現で、きちんとアニメ映画として仕上げています。日常の風景や細かい仕草も丁寧に描かれていて、奥行きのある作品になっています。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑦

紅の豚

1992年7月18日公開
配給:東宝
原作・脚本・監督:宮崎駿
制作:スタジオジブリ
  

主人公の顔が豚という思い切った手を使って、人間臭いドラマを展開した作品。宮崎駿さんの趣味全開です。そういえば引退発表直前の「風立ちぬ」にも飛行機出てきてますね。

企画:小金井道宏、近藤晃、漆戸靖治
音楽監督:久石譲
作画監督:賀川愛、河口俊夫
原画:金田伊功、近藤喜文、近藤勝也、佐藤好春、大塚伸治、他
動画チェック:舘野仁美、中込利恵、藤村理枝
美術監督:久村佳津
背景:男鹿和雄、山川晃、太田清美、田中直哉、武重洋二、崎元直美、他
色彩チーフ:保田道世
色彩設計:立山照代、木村郁代
撮影監督:奥井敦
音響監督:浅梨なおこ
音響効果:佐藤一俊
編集:瀬山武司
制作担当:高橋望
制作デスク:川端俊之、西桐共昭
宣伝プロデューサー:徳山雅也
プロデューサー:横尾道男
エグゼクティブプロデューサー:尾形英夫、兼子勲、間部耕苹、鈴木敏夫
原作、脚本、監督:宮崎駿
主題歌「さくらんぼの実る頃」
作詞 - J. B. Clément / 作曲 - A. Renard / 唄 - 加藤登紀子
エンディング・テーマ - 「時には昔の話を」
作詞・作曲・唄 - 加藤登紀子 / 編曲 - 菅野よう子 / ピアノ・アレンジ - 大口純一郎

出典:http://ja.wikipedia.org

かっこいい、というよりかっこつけた飛行艇乗りの物語

ポルコ・ロッソの台詞は、言わなくてもいいことをあえて言う、という見栄っぱりが随所に見られます。そこに笑いと哀愁の影があります。

賞金稼ぎを生業とする飛行艇乗りポルコは、以前から対立している空賊・マンマユート団に襲われたバカンスツアーの女学校の生徒達を助ける。その夜、幼なじみのジーナが経営するホテルアドリアーノへ出かけたポルコは、そこでカーチスというアメリカ人と出会い、彼の飛行技術の優秀さを察知する。同時刻のアドリアーノでは、ポルコに業を煮やした空賊連合が、ポルコに対抗するため若きアメリカの飛行艇乗りカーチスを雇う相談をしていた。
数日後、飛行艇の整備のためにミラノに向かって飛んだポルコは、飛行途中でカーチスに遭遇。離脱を試みるがドッグファイト中エンジンが停止し、撃墜されてしまう。辛くも一命を取りとめたポルコは、大破した愛機とともにミラノへ向かい、馴染みのピッコロ社に修理を依頼する。人手不足のピッコロ社で修理・再設計を担当したのは、ピッコロの孫で17歳の少女フィオだった。

出典:https://ja.wikipedia.org

ポルコ・ロッソは顔こそ豚ですが、言動、技量、そして度胸は文句なくかっこいいです。そこに彼の意地と哀愁が見えるあたりが、女性にもてる理由かもしれません。宮崎駿さん本人もこれの続編を作りたいと思っていたようです。引退後でも短編は作ると言ってましたから、もしかしたらあるかも・・・

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑧

もののけ姫

1997年7月12日公開
配給:東宝
原作・脚本・監督 - 宮崎駿 
制作 - スタジオジブリ 

ジブリといえば子ども向け、という認識を真っ向から否定している作品。でも子どもが観ちゃいけない、なんてことはないです。多分宮崎駿さんも子どもが観ることは考慮して作っています。内容を理解するにはある程度の知識と読解力が必要な、おとなにも難しいテーマを詰め込んだ作品です。

原作・脚本・監督 - 宮崎駿
作画監督 - 安藤雅司、高坂希太郎、近藤喜文
原画 - 大塚伸治、篠原征子、森友典子、賀川愛、小西賢一、遠藤正明、他
動画チェック - 舘野仁美、中村勝利、斎藤昌哉、中込利恵、小野田和由
作画協力 - アニメトロトロ、OH!プロダクション、スタジオコクピット、スタジオたくらんけ、グループどんぐり
美術 - 山本二三、田中直哉、武重洋二、黒田聡、男鹿和雄
背景 - 吉田昇、春日井直美、長縄恭子、斉藤久恵、伊奈淳子、平原さやか、他
特殊美術 - 福留嘉一
特殊効果 - 谷藤薫児、橋爪朋二、村上正博、榊原豊彦、谷口久美子
CG - 菅野嘉則、百瀬義行、片塰満則、井上雅史
色彩設計 - 保田道世
デジタルペイント:石井裕章、佐藤麻希子、杉野亮、服部圭一郎 高橋プロダクション
編集 - 瀬山武司
撮影監督 - 奥井敦
音楽・ピアノ - 久石譲
指揮 - 熊谷弘
演奏 - 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
音響制作 - オムニバスプロモーション
音響効果 - 伊藤道廣
演出助手 - 有冨興二、石曽良正徳
制作担当 - 川端俊之
制作デスク - 田中千義、西炯共昭
プロデューサー - 鈴木敏夫
制作 - スタジオジブリ
配給 - 東宝
主題歌『もののけ姫』
作詞 - 宮崎駿 / 作曲 - 久石譲 / 編曲 - 久石譲 / 歌 - 米良美一

出典:http://ja.wikipedia.org

解決の難しい問題を提示する異色作

自然と人間、合理主義と伝統的価値観、工業生産と環境破壊、現実にも起きている問題を、寓話の形で見せてくれる、理解できなくても何かが心に残る作品です。

エミシの村に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治して、右腕に死の呪いを受けてしまう。タタリ神の正体は、何者かに鉄のつぶてを撃ち込まれたイノシシだった。人を憎んでタタリ神になったのだ。アシタカは呪いを絶つため、髪を落とし村を去ってはるか西に向けて旅立つ。

旅の果てにアシタカは山奥で倒れている人を助ける。彼らの村はタタラ場と呼ばれる、鉄を生産する村だった。そこを治めているのはエボシという女だ。エボシは石火矢と呼ばれる火砲を村人に作らせ、"もののけ"や村の鉄を狙う侍たちから村を守っていた。イノシシに鉄のつぶてを撃ち込んだのも彼女だという。製鉄のために自然を破壊する彼らは、山に住む"もののけ"達を追いつめていたのだ。アシタカはこれ以上憎しみを広めるなとエボシに忠告するが、村人達にとってのエボシは、生きる希望を与えてくれる女性でもあった。

そのエボシの命を、"もののけ姫"が狙いにくる。その正体は山犬に育てられた人間の娘、サンだった。窮地に陥ったサンをアシタカは救うが、同時に彼は瀕死の重傷を負ってしまう。倒れながらもアシタカは、生きろ、とサンに語りかけるが、人を憎むサンは聞く耳を持たずに、助けてくれたアシタカを殺そうとする。しかしアシタカから美しいと言われたサンは、動揺して思いとどまる。

サンはアシタカをシシ神の前に連れて行く。シシ神は生と死をつかさどる神だ。シシ神はアシタカの傷を癒し、それを見たサンはアシタカを生かすと決める。サンはアシタカを介抱するうちに、しだいに彼に心を開いていく。アシタカも、森と人が争わずに済む道は無いのかと、思い悩む。

出典:https://ja.wikipedia.org

もともとメッセージ性の強い宮崎駿さんの作品ですが、その中でもこの「もののけ姫」は非常に重いテーマを敢えて選んで主題に据えています。美しい森が一変するシーンは、生理的な嫌悪感も合わさって迫力満点です。
ちなみにこの作品の打ち上げで、宮崎駿さんは一度引退を宣言しましたが、このときの引退宣言は撤回しています。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑨

千と千尋の神隠し

2001年7月20日に日本公開
監督・脚本:宮崎駿
製作:鈴木敏夫
制作会社:スタジオジブリ
 

宮崎駿さんらしさを随所に織り込みつつ、これまでとは違うアプローチが試みられているのが「千と千尋の神隠し」です。冒険活劇でありながら、どこかほのぼのとした雰囲気のある、不思議な作品です。

原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽・指揮・ピアノ演奏:久石譲
主題歌:「いつも何度でも」(作詞:覚和歌子、作曲・歌:木村弓)
作画監督:安藤雅司、高坂希太郎、賀川愛
原画:稲村武志、山田憲一、松瀬勝、芳尾英明、山森英司、中村勝利、小野田和由、 テレコム・アニメーションフィルム(田中敦子)、他
動画チェック:舘野仁美、鈴木まり子、斎藤昌哉、大橋実
動画協力:アニメトロトロ、オープロダクション、スタジオコクピット、スタジオたくらんけ、グループどんぐり、中村プロダクション、GAINAX、動画工房、スタジオ九魔、プロダクションI.G、スタジオムサシ、スタジオ・ブーメラン、スタジオディーン、スタジオ雲雀、ラジカル・パーティー、キリュウ、夢弦館、AIC、シャフト、LIBERTY SHIP、マッドハウス
美術監督:武重洋二
背景:男鹿和雄、平原さやか、福留嘉一、田中直哉、春日井直美、他
色彩設計:保田道世
デジタルペイント:森奈緒美、井関真代、杉野亮、大山章博、他
デジタル作画監督:片塰満則
デジタル作画:泉津井陽一、軽部優、佐藤美樹、山田裕城、刀根有史
CGエンジニア:井上雅史
映像演出:奥井敦
デジタル撮影:藪田順二、高橋わたる、田村淳
録音演出:林和弘
音楽プロデューサー:大川正義
オーケストラレコーディング:田中信一
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
音響・音楽制作:スタジオジブリ(稲城和実、古城環)
編集:瀬山武司
制作担当:高橋望
制作デスク:神村篤、望月雄一郎、田中千義
プロデューサー補:石井朋彦
広報:西岡純一、長澤美奈子
宣伝プロデューサー:市川南 東宝(大垣敦生、菊地裕介)
子、岩崎達也、小槌裕子)
製作担当:奥田誠治、福山亮一
制作:スタジオジブリ
プロデューサー:鈴木敏夫
配給:東宝

出典:http://ja.wikipedia.org

千尋の一生懸命さが物語を動かす、神様たちの不思議な世界

千尋は完全に巻き込まれた形ですが、そこで立ち止まらずに行動します。その行動力が物語全体を動かしています。

小学生の千尋は、両親と共に引越し先へと向う途中、森の中の奇妙なトンネルの先に広がる無人の街に迷い込む。しかし、そこは怪物のような姿の八百万の神々が住む、人間が来てはいけない世界だった。食べ物屋で無断で食事をした千尋の両親は豚にされてしまい、彼女自身も消えそうになるが、千尋はこの世界に住む少年ハクに助けられる。

ハクは八百万の神々が客として集う「油屋」という名の温泉宿で働いていた。油屋の主人は、相手の名を奪って支配する、恐ろしい魔女の湯婆婆(ゆばーば)だ。この世界で仕事を持たない者は、湯婆婆によって動物にされてしまうと教えられた千尋は、湯婆婆に仕事をもらえるように頼み込む。千尋は、名を奪われて「千(せん)」と新たに名付けられ、油屋で働くことになる。ハクは千尋に、本当の名を忘れると元の世界に帰れなくなると忠告する。ハクもまた名を奪われ、自分が何者であったのかを思い出せずにいるのだが、彼はなぜか千尋を知っており、そのことは覚えているのだという。しかし千尋には、ハクの正体に心当たりがない。

豚にされた両親を助けるため、油屋で働き始めた千尋だったが、彼女は人間であるために油屋の者たちから疎ましがられ、強烈な異臭を放つ客の相手まで押し付けられてしまう。しかし彼女の実直な働きがきっかけで、その客から大量の砂金が店にもたらされると、千尋は皆から一目置かれる存在になる。千尋はその客から不思議な団子を受け取る。

翌日、ハクは湯婆婆の言いつけにより、彼女が対立している双子の姉の銭婆(ぜにーば)から、大切な魔女の契約印を盗みだす。しかしハクを追ってきた銭婆は魔法でハクに重傷を負わせ、湯婆婆の息子である坊(ぼう)もネズミに変えてしまう。千尋はハクに不思議な団子を飲ませて助けるが、ハクは死んでいるかのように弱っている。千尋はハクを助けたい一心で、危険も顧みずに銭婆のところへ行き、契約印を返却してハクを助けてくれるようにお願いすることを決意する。

出典:https://ja.wikipedia.org

日本各地に住まう八百万(やおよろず)の神が、穢れを落とすために風呂に入りに来る、という舞台設定が面白いです。そんなとんでもない世界で悪戦苦闘する千尋の姿が、日本だけでなく世界各地で共感を呼んでいるようです。
ちなみにこの作品が日本の映画興行成績の歴代第1位(興行収入304億円、観客動員数2300万人越え)となっています。宮崎駿さんが引退宣言をした後、この記録を抜く映画は現れるでしょうか。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑩

ハウルの動く城

2004年11月20日公開
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
『魔法使いハウルと火の悪魔』
監督・脚本:宮崎駿
制作会社:スタジオジブリ
 

木村拓也さんが声優を務めたことでも話題になった「ハウルの動く城」、完成までに紆余曲折を経て宮崎駿さんが手掛けることになったのは、「魔女の宅急便」と少し似ています。(状況はだいぶ違うようですが)それでも職人気質、見事に宮崎駿さんのアニメとして仕上げられています。

原作 - ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』
脚本・監督 - 宮崎駿
作画監督 - 山下明彦、稲村武志、高坂希太郎
原画 - 田中敦子、賀川愛、山田憲一、芳尾英明、小森英司、他
作画協力 - アニメトロトロ、中村プロダクション、スタジオたくらんけ、スタジオコクピット、オープロダクション、動画工房、作楽クリエイト、LIBERTY SHIP、マッドハウス、Production I.G
動画チェック - 館野仁美、中込利恵
動画チェック補 - 藤井香織、鈴木まり子、斎藤昌哉
色彩設計 - 保田道世
色指定補佐 - 高柳加奈子、沼畑富美子、山田和子
美術監督 - 武重洋二、吉田昇
デジタル作画監督 - 片塰満則
音楽・指揮・ピアノ - 久石譲
演奏 - 新日本フィルハーモニー交響楽団
トランペット - ミロスラフ・ケイマル(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)
録音演出 - 林和弘
音響制作 - フォニシア / 好永伸恵
編集 - 瀬山武司
編集助手 - 内田恵、松原理恵、木村佳史子
制作担当 - 渡邊宏行
制作デスク - 神村篤、望月雄一郎
演出助手 - 清川良介、鳥羽洋典
プロデューサー - 鈴木敏夫
プロデューサー補 - 石井朋彦
制作 - スタジオジブリ
配給 - 東宝
主題歌「世界の約束」
歌 - 倍賞千恵子 / 作詞 - 谷川俊太郎 / 作曲 - 木村弓 / 編曲 - 久石譲

出典:http://ja.wikipedia.org

魔法使いの一途な恋

相手がどんな姿になっても恋している、ハウルの姿はひとつの理想です。それを魔法というツールを使って壮大に描いています。

帽子屋の少女ソフィーは、兵隊にからまれていた所を魔法使いのハウルに助けられる。しかしハウルも、彼をつけ狙う"荒地の魔女"に追われているところだった。その夜、ソフィーは魔女の呪いで老婆にされてしまう。帽子屋に居られなくなったソフィーは、荒地で不思議なカカシのカブを助け、彼が連れてきたハウルの動く城に出会う。
城の暖炉には火の悪魔カルシファーがいた。彼はハウルとの契約に縛られて、こき使われている。城を動かしているのもカルシファーの魔力だ。彼はソフィーに、ハウルとの契約の謎を解いて自由にしてほしいと頼んでくる。ソフィーは城の掃除婦になるとハウルに言って、そのまま城に住むことになる。

出典:https://ja.wikipedia.org

火の悪魔という設定ですが、カルシファーがとても愛嬌のあるキャラクターです。そして題名にもなっている城が生き物のように動きます。しかもパーツごとに動きを変えて細かい動きを丁寧に描いています。もともとメカ好きの宮崎駿さんのこだわりが窺えます。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑪

崖の上のポニョ

2008年7月19日公開
配給:東宝
原作・脚本・監督:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
制作:スタジオジブリ 

ポニョというキャラクターの独特の動きが印象的な作品です。宮崎駿監督の意向で、この作品は原画を全て鉛筆で、つまり手描きで描いています。もともと手描きの味はジブリの得意技でしたが、CGが普及しつつあった時代には、逆に冒険的な試みでもありました。

原作・脚本・監督:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
制作:星野康二
音楽:久石譲
作画監督:近藤勝也
作画監督補:高坂希太郎、賀川愛、稲村武志、山下明彦
原画:田中敦子、山田憲一、芳尾英明、山森英司、二木真希子、大塚伸治、他
美術監督:吉田昇
美術監督補:田中直哉、春日井直美、大森崇
背景:伊奈涼子、平原さやか、福留嘉一、武重洋二/男鹿和雄他
色彩設計:保田道世
編集:瀬山武司
録音演出:木村絵理子
指揮・ピアノ演奏:久石譲
演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
製作担当:奥田誠治、福山亮一、藤巻直哉
制作:スタジオジブリ
「海のおかあさん」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
作詞 - 覚和歌子 / 宮崎駿(覚和歌子「さかな」より翻案) / 作曲・編曲 - 久石譲 / 歌 - 林正子
「崖の上のポニョ」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
作詞 - 近藤勝也 / 補作詞 - 宮崎駿 / 作曲・編曲 - 久石譲 / 歌 - 藤岡藤巻と大橋のぞみ 

出典:https://ja.wikipedia.org

わかりやすさを追求したシンプルな物語

「見ればわかる」と言うのは簡単ですが、諺にもある通り、百聞は一見にしかず、観て楽しむ、それだけでいいアニメです。

海に住む、さかなの子・ポニョ。
ある日、クラゲに乗って家出をしたポニョは人間の住む港に近づくが、漁船の底引き網と海底のゴミにぶつかってしまい、瓶に頭をつかえておぼれてしまう。崖の上の一軒家に住む少年・宗介は海岸に打ち寄せられたポニョを見つけ、瓶から救出する。その後一緒に暮らそうとするも、ポニョは父・フジモトによって、海に連れ戻されてしまう。
しかし人間になって宗介と一緒に暮らそうとするポニョは、妹たちの力を借りて父の魔法を盗み出すと、嵐の中宗介の元へと戻る。ポニョの母・グランマンマーレは、ポニョの想いを知り、古い魔法で人間にしてやることを考える。それは、もし宗介の心が揺らぎ失敗すれば、ポニョが泡となってしまうものであった。宗介の母が朝になっても帰らないため、ポニョの魔法でおもちゃの船に乗って母を探しにいくが、ポニョの魔法が切れ、ただの半魚人になってしまう…

出典:https://ja.wikipedia.org

物語のモチーフは人魚姫、それをポニョと宗介に置き換えていると考えるとわかりやすいです。この作品は形になるまで非常に難産だったようで、構想段階だけで丸1年以上をかけています。この頃から宮崎駿さんは、自身の仕事のスピードが落ちてきたことを感じていたようです。ただ創作意欲が高かったためか、この頃に引退という言葉は出ていませんでした。

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品⑫

風立ちぬ

2013年7月20日公開
配給:東宝
原作・脚本・監督 - 宮崎駿
制作 - 星野康二・スタジオジブリ
プロデューサー - 鈴木敏夫
   

さて、遂に来てしまいました。宮崎駿さんの最後の長編アニメ「風立ちぬ」。しかしここへ来ても挑戦を続ける宮崎駿監督、その開拓者魂というか、パイオニア精神というか、いったいどこからモチベーションを得ているのでしょうか。そういう意味でも稀有な人物です。引退という言葉を疑いたくなりますが、もう楽隠居でもいいですよね。十二分楽しませてもらいましたから。

原作・脚本・監督 - 宮崎駿
作画監督 - 高坂希太郎
動画検査 - 舘野仁美
美術監督 - 武重洋二
色彩設計 - 保田道世
撮影監督 - 奥井敦
音響演出・整音 - 笠松広司
アフレコ演出 - 木村絵理子
編集 - 瀬山武司
原作掲載 - 月刊モデルグラフィックス
宣伝プロデューサー - 高橋亜希人・細川朋子
製作担当 - 奥田誠治・福山亮一・藤巻直哉
音楽 - 久石譲
演奏 - 読売日本交響楽団
制作 - 星野康二・スタジオジブリ
プロデューサー - 鈴木敏夫
配給 - 東宝
主題歌「ひこうき雲」作詞・作曲・歌 - 荒井由実(EMI Records Japan) 

出典:https://ja.wikipedia.org

飛行機に夢を賭けた青年の生きた時代

冒頭の少年時代の夢をそのまま持っておとなになった、そんな青年が時代の波に揺られながら生きていく物語です。

飛行機に憧れている少年・二郎は、夢に現れた飛行機の設計家・カプローニ伯爵に励まされ、自分も飛行機の設計家になることを志す。青年になった二郎は大学で飛行機の設計を学び、関東大震災で偶然出会った少女・菜穂子と彼女の女中を助ける。二郎は二人を気にかけるが、それきり彼女達とは会うことはなかった。
大学を卒業した二郎は飛行機の開発会社に就職する。仕事に打ち込んだ彼は入社5年目にして海軍の戦闘機開発のチーフに大抜擢されるが、完成した飛行機は空中分解してしまう。挫折した二郎は避暑地のホテルで休養を取り、そこで思いかけずに菜穂子と再会する。元気を取り戻した二郎は菜穂子との仲を急速に深めて結婚を申し込む。菜穂子は自分が結核であることを告白したが、二郎は病気が治るまで待つことを約束して二人は婚約する。

出典:https://ja.wikipedia.org

ふと思ったのですが、主人公が結婚したのって、もしかして宮崎駿アニメで初ではないでしょうか?(あれ、ハウルはどうだったっけ)これで引退という作品で自身初の試みをするあたり、やっぱり並の監督ではありません。手前味噌ですが、結婚式のシーンは必見です。

時代を超えて愛される宮崎駿さんの作品たち

長編アニメ引退を発表した宮崎駿さんのアニメ監督作品を振り返ってみましたが、いかがでしたか。文字通りナンバーワンでもありますが、それ以上にオンリーワンの存在、それが宮崎駿という監督だと思います。なんかひとつの時代が終焉を迎えたような気分になりそうですが、下向いてないで胸を張れと宮崎駿さんにどやされそうなので、また宮崎駿さんのアニメを観て気合を入れ直したいと思います。

ちなみに、この記事で見えている各作品のスタッフ欄は、だいぶ省略したものなので(それでもかなりの長さになってますが)、スタッフの全容が知りたい方は、出典をご確認ください。

宮崎駿監督【公式引退の辞】

最後に、宮崎駿さんの「公式引退の辞」を一部紹介します。
詳しくは全文をご覧ください。

長編アニメーションではなくとも、やってみたいことや試したいことがいろいろあります。やらなければと思っていること――例えばジブリ美術館の展示――も課題は山ほどあります。

 これ等は、ほとんどがやってもやらなくてもスタジオに迷惑のかかることではないのです。ただ家族には今までと同じような迷惑をかけることにはなりますが。

 それで、スタジオジブリのプログラムから、ぼくをはずしてもらうことにしました。

 ぼくは自由です。といって、日常の生活は少しも変わらず、毎日同じ道をかようでしょう。土曜日を休めるようになるのが夢ですが、そうなるかどうかは、まぁ、やってみないと判りません。

 ありがとうございました。

出典:http://www.oricon.co.jp

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

アクセスランキング

最近アクセス数の多い人気の記事

TOPへ