日焼けの種類① サンバーン
やけどと聞くと、熱湯や火や油、蒸気によるやけどを思い浮かべがちですが、実は日焼けも紫外線によって皮膚が破壊されることなので、同じやけどと言えます。
日焼けはやけどだと認識しましょう。
日焼けには2種類あり、肌が赤くなるものを「サンバーン」と呼びます。
これは紫外線のひとつ「UV-B」によって引き起こされ、紫外線が皮膚に化学物質を生成して、血管が拡張することにより起こる現象です。
かゆみを伴う日焼けには2種類あったのですね。
日焼けの種類② サンタン
確かに、同じ日焼けでも、赤くなって水疱を伴いかゆくなって、また元の肌色にも戻る日焼けと、赤くならずに黒くなる日焼けがあるように思っていたのですが、なぜ、人によって日焼けの仕方が違うのでしょうね。
もうひとつは「サンタン」と呼ばれ、これは「UV-A」によって引き起こされます。
色素細胞がメラニン色素を合成することにより、皮膚の色をだんだんと黒く変えていきます。
同じ日焼けでも、「サンタン」という皮膚の色をだんだんと黒く変えていく日焼けだと、かゆみを伴わないのでしょうか。
「サンタン」という日焼けになる前に、「サンバーン」という日焼けになるのですね。
この「サンバーン」の時に、皮膚はヒリヒリと痛みを伴って赤くなり、水疱ができてくると同時に、かゆみも出てくるわけですか。
基本的に日光にあたって8~24時間で「サンバーン」がピークを迎え、2~3日後に「サンバーン」が消失すると「サンタン」が起こると言われています。
ただこれは個人差があり、「サンバーン」のみが起こる方や、どちらも起こらない方もいます。
「サンバーン」も「サンタン」も、どちらも起きない人もいるのですね。
羨ましいですね。
かゆみを伴う日焼けは、「サンバーン」ということになり、そこで日焼けが終わる人もいれば、更に「サンタン」へ進む人もいるというわけですね。
それでは、かゆみを伴う「サンバーン」のかゆみについて、見て行きましょう。
日焼けのかゆみが、肌の乾燥によるものだとは知りませんでした。
日焼けをしてかゆみが出てくると、水疱ができるので、肌が感想しているなんて、思いもよりませんでした。
日焼けで肌がかゆくなるのは、熱で水分を奪われて肌が乾燥していることが原因です。
乾燥すると肌のバリア機能が衰えてしまうので、外部からの刺激を受けやすくなり、ちょっとした刺激でもかゆみが起こります。
具体的に言えば、髪や衣類のタグなど普段触れても気にならないものや、いつも使っている化粧品類などにも刺激を受け、かゆみを感じることがあります。
また乾燥すると通常は弱酸性に保たれている皮膚が、アルカリ性に傾くことで細菌が繁殖しやすくなり、かゆみが生じるとも言われています。
肌にとって乾燥は大敵なのですね。
肌が乾燥すると、バリア機能は衰え、刺激も受けやすくなり、細菌も繁殖しやすくなるなんて、肌にとってよくないことだらけなんですね。
それで、かゆみもひどくなるんですか。
なるほど、よくわかりました。
かゆみを抑えたくてかいてしまうという悪循環は、悪循環だとわかっていても、繰り返しやってしまいますよね。
どうしても、かけない時は、そっと叩いてしまいますが、あれってどうなんでしょうね。(笑)
わかっていても、かゆい時は誰でもかきたくなるものです。
一時的でも心地よさを感じますし、寝ている時に無意識にかいてしまうこともありますよね。ただその行為は肌に傷を与え、炎症が起こると更にかゆみを増すことになってしまいますので、悪循環です。
かゆみを抑えたい時って、冷やすとかゆみが和らぐような気がしますが、どうなのでしょうか。
やはり、こうなってしまったら、なまじっかいじって炎症を起こしたり、細菌感染しないためにも、放っておくしかないのでしょう。
日焼けした肌をかくと皮膚がボロボロ剥がれたりすることがありますが、これも刺激になりかゆみを生みます。
ボロボロと剥がれる皮膚は、自然に剥けるので無理に剥がしたりゴシゴシこすったりしてはいけません。
摩擦によって再度炎症を起こしたり、更に感染症の原因になることがあります。
日焼けはやけどなので、まず最初にすることは冷やすことなのですね。
日焼けはやけどと同じですから、対策も似ていてまずは冷やすことが重要です。
海などで全身が日焼けした場合はシャワーで冷やす、または水風呂に入るなどが効果的です。
肌のヒリヒリする感じがある程度治まるまで、しっかり冷やしましょう。
水で冷やすことで、ヒリヒリする感じも、ある程度治まるようです。
やけどを冷やすと言っても、やり過ぎないようにしないとダメみたいですね。
ただ水風呂の場合は、冷やしすぎると低体温になるので適度に冷たい水にすることが大切です。
腕などの場合は、流水か、保冷剤などをタオルで包んだものなどを皮膚に当てて冷やします。
これが冷えピタです。
同じような商品は他にもたくさん市販されていますよね。
とにかく、貼って冷やすタイプのものを直接患部に貼るのはやめましょう。
やけどを冷やす場合、どんなにひどいやけどでも、直接患部に冷たいものを当てたり、貼ったりしてはいけないようです。
やけどに保湿が必要だとは知りませんでした。
水疱が破れてくると、どんな薬を塗ったりいいのか迷うんですよね。
角質の損傷を再生させるために、薬用ローションを使うというのは、初めて知りました。
かゆみは皮膚の乾燥が原因なので、冷やした後は必ず保湿しましょう。
皮膚の保湿を行うことで、角質層の損傷が再生されやすくなります。
化粧水を使用するのが一般的かと思いますが、アルコールや清涼剤など刺激になるものは避け、薬用ローションなどを使うのがおススメです。
かなりひどいかゆみを伴う日焼けでも、この薬で我が家の次男は治ったので、おススメですが、人によっては肌に合う合わないがあるかもしれないので、日焼けがヒドイ場合は、やはり皮膚科を受診することをおススメします。
もしまだ肌がヒリヒリしている時は、化粧水だと染みるので、軟膏を塗るといいでしょう。
肌に潤いを与えた後は、乳液や保湿クリームを使い水分を閉じ込めることも大切です。
皮膚科へ行くと、こういう薬が処方されるのですね。
皮膚科で処方される白色ワセリンは全身に使えて値段も安く、皮膚をしっかりとコーティングして水分が蒸発しないように守ってくれます。
ただ白色ワセリンに肌を潤わせる効果はないので、皮膚がガサガサの状態で塗っても意味がありません。
また油分によって水分を保持するものなので、ベタつきやすいのが難点です。
やはり、不安がある場合は、すぐに皮膚科を受診した方がいいと思います。
うちの父などは、日焼けがひどくなりすぎて、吐き気をもよおしたことがあったので、たかが日焼けと侮らずに、日焼けはやけどだと思って、病院へ行った方がいいと思います。
ワセリンにはいくつか種類があり、白色ワセリンの不純物を精製したプロペトや、更に高純度に精製したサンホワイトなどがあるので、刺激に弱い方やデリケートな部位に使う場合は、こういったものを選ぶ方が無難かと思います。
ただ日焼けの程度や、肌質などにもよるので、不安がある場合は皮膚科などを受診する方がいいでしょう。
日焼けによる肌の乾燥は、肌の表面だけの問題ではなく、肌内部の問題でもあるので、水分を補うことも必要なのですね。
だから、日焼けをすると喉が渇くんですね。
乾燥している肌に水分を与えるなら、化粧水を使うのが一般的だと思います。
確かに化粧水は浸透しますが、それは表皮の一番外側の角質層までで、肌の内側まで吸収される訳ではありません。
つまり肌内部の水分を、化粧水で補うことはできないんです。
水を飲むと肌が潤うなんて、考えたこともありませんでした。
水を飲むことって、肌にとってとても大事なんですね。
その為、水を飲むことで失われた水分を補給する必要があります。
水を飲むと腎臓が働き水分代謝がよくなるので、肌の水分量があがります。
つまり、肌が潤う訳です。
コーヒーは利尿作用があるため、尿として出てしまうようですよ。
アルコールにも利尿作用があるんですね。
アルコールを飲んで寝ると、夜中によくトイレへ行きますが、利尿作用があるからなんですね。
ちなみにアルコールやコーヒー、お茶などは利尿作用がある為、必ず水を飲むようにしましょう。
飲む時の注意点は、常温で1日数回にわけて、少しずつゆっくり飲むこと。
冷たい水は体を冷やしますし、1度にたくさん飲んでも尿として排出されてしまうだけで、腎臓に負担をかけることにもなります。
肌を潤すためには、ただ飲み物を飲めばいいというわけではなく、きちんとした飲み方も心得ておかなければならないようです。
冷たい水を飲めば、身体を冷やしてしまいますし、1度にたくさん飲み過ぎて、尿として排出してしまったりしては、肌の水分量を上げるどころか、腎臓に負担をかけることになってしまいます。
きちんと肌の水分量を上げて、肌を潤わせるためには、常温の水を1日数回にわけて、少しずつゆっくり飲みましょう。
いかがでしたか?
かゆみを伴う日焼け対処法、参考にして頂けたでしょうか?
この対処法で、今年の日焼けを上手に乗り切って下さいね。