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    登山でのテント泊は眠れる?眠れない?でも楽しいテント泊登山!?

    近年、大人気となっている登山。登山だけでなく、テント泊をする登山者が急増してもいるそうです。なぜテント泊登山が人気となっているのでしょうか?また登山のテントとは、どんなテントなのでしょうか?そして山に親しんでいる登山者の理想のテント泊とは?まとめてみました。

    テント場で宿泊する子連れ登山者が急増!?

    今年に入ってから北アルプスの山小屋やテント場で宿泊する、子供連れの登山者が増えているとのことです。
    どういうことでしょうか?

    長野県松本市安曇の穂高岳にある涸沢の山小屋とテント場です。


    去年までは、山小屋やテント宿泊者の1割弱だった子供連れの家族登山者が今年に入って倍になっているとのことです。

    なぜテント場などに宿泊する登山者が増えているのでしょうか?


    家族で登山したり同じテントに宿泊することによって、「絆が強まる」ということだそうです。

    奈良県から来た登山者・田中さんは、インタビューに答えています。


    2人の小学生と妻の4人家族で、テント泊した田中さん。

    「今回も励まし合いながら登ってくることができて、いい経験になった。
    普段は手伝いをしない子どもたちも、山では率先して水をくんだりしてくれる」と笑顔で話していた。

    出典:http://www.shinmai.co.jp

    田中さん自身も子供のころ、両親に連れられて登山をしたことがあったとのことです。

    家族で登山やテント泊を体験をすることによって、楽しい思い出がつくれるようです!


    しかし登山には10歳以上から、また十分な休憩や体力に見合った登山をして注意してくださいとのことです。

    登山のテントって、どういうの?

    テントには、登山用・オートキャンプ用・レジャー用のテントがあるそうです。
    その中でも登山用テントは、テント以外にも荷物を背負って行動するため軽量であり、かつ雨風、降雪に強い生地やパーツでできているとのことです。

    登山用のテントとは、どのようなテントなのでしょうか?


    山のお天気は変わりやすいこともあり、特に雨風に強く設計されているそうです。

    テントの特徴は?

    シンプルな構造で強いフレームを持ち、形状は風を受け流す様にデザインされ、なおかつ持ち運びが苦にならないよう軽くコンパクトにもなります。

    出典:http://www.camp-outdoor.com

    また「山岳テント」とも呼ばれているそうです。

    軽くてコンパクト、風に強い、設営が簡単、荷物を置くスペースがある、ほとんどの地形で利用、完全防水ではない

    出典:http://www.camp-outdoor.com

    などの特徴が、登山用テントにはあるそうです。

    また、シーズンによってもテントの素材に違いがあるとのことです。

    なぜテントは、完全防水ではないの?

    人間は呼吸し一晩で大量の水分を出します。
    仮にテントが完全防水だとすると、その水分は逃げる場所がなくなりテント内に留まり、寝袋を濡らし床に水たまりを作ってしまいます。

    出典:http://www.camp-outdoor.com

    そのためテントの素材には、2重構造(外側は防水素材、内側は防水でない素材によって隙間から蒸気を逃がす)の「ダブルフォール」や防水透湿性素材の「シングルフォール」が使われているそうです。

    登山用のテントを購入する時のポイントは?

    テント泊したくなったら、どういうテントを購入すればいいのでしょうか?

    登山用テントを購入する時の注意点!


    用途をハッキリしておくことがポイントだそうです。

    「積極的にオールシーズン使うのか、夏期限定なのかをはっきりさせます。
    夏しか使わないのであれば本体生地がメッシュになっているモデルが軽くておすすめです。でも春や秋でも使うとなればメッシュから冷気が入って寒くなってしまいます。」

    出典:http://www.yamakei-online.com

    と、登山用品専門店の店員が教えてくれています。

    また、初めて登山用テントを購入するなら、2本のポールを交差させ立ち上げる自立式のドーム型がおすすめとのことです。

    どのようなテントのサイズを選んだ方がいいのでしょうか?


    一般的には、1~2人用、4~5人用、10人用と大きく分けられているとのことですが、種類は豊富にあるそうです。

    「いちばん人気なのは2人用です。要するに1人でも2人でも使えるという使い勝手の良い大きさのこと。最初は誰かに山に連れて行ってもらっていても、いつかは1人で挑戦したいときにも買い替えなくても済みます。」

    出典:http://www.yamakei-online.com

    あると重宝するとのアドバイス!

    「反射素材を使った張り綱と張り綱につける反射材です。
    テント場は日没後真っ暗になります。
    ヘッドライトの光が反射してテントに躓いたりするのを防ぐのと同時に自分のテントの目印にもなります。」

    出典:http://www.yamakei-online.com

    とのことです。

    また、テントの汚れ防止や穴あき防止、防水防止にもなるテントの下に敷く「グランドシート」もあると良いとのことです。

    登山でのテント泊は、眠れる!?眠れない!?

    登山でのテント泊はどうなのでしょうか?

    「眠れますか?」との質問に寄せられたコメントです。

    「風雨が強い時はあまり眠れませんね。すぐ目が覚めます。静かな夜は爆睡です。」

    出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

    お天気によっても、睡眠は左右されるようです。

    「とにかく明日の行動の体力回復のため寝なければ!、と思うと思うほど寝られません。というのは私の話で、どんな悲惨なテント内でもガ~ガ~いびきかいて寝られる人もいます。性格(性質?)です。」

    出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

    性格によっても、左右される!?

    「私は下界では旅館などでも深夜に非常ベルが鳴り響いてもまったく気づかず、地震でも震度3くらいでは気づかないほど熟睡するのですが、山ではあまり眠れない、というより常に眠りが浅いです。
    夏の北アのテント場のような危険要素がほとんどない時でも、夜中にパラパラと雨が降ってきたら即座に目をさますくらいです。」

    出典:http://oshiete.goo.ne.jp

    普段よく眠れる人でも、登山でのテント泊となると目が覚めてしまうようです。

    「三十年近く登山をやっていますが、自分の場合、山では熟睡した事はありません。
    テントでも山小屋でも、大体1~2時間毎に目が覚めてしまいます。
    登山という行為自体、非日常行為ですので常に脳は興奮状態にあるのでしょう。
    自宅では床に入れば翌朝まで目が覚めないのですが、登山の場合は、夜中に一度も目が覚めない事はありませんでした。 」

    出典:http://okwave.jp

    という、ベテラン登山者のコメントです。

    「目を閉じて横になっているだけでも、体は休まることを知ってるから、眠れなくても不安に思わないようにしてます。
    翌朝ちゃんと動けるし、何日かすればこてっと眠れるようになる! 
    体が山に慣れ、よく寝られるようになった頃に下山するんだけど(笑)。」

    出典:http://number.bunshun.jp

    1泊では体が山に慣れないこともあるようです!?

    「私は登山前に仕事をが~っと片付けて、寝不足状態で行くんです。だから初日は眠くて体調が悪かったりするんだけど、山で爆睡して下山日が一番元気!」

    出典:http://number.bunshun.jp

    登山して爆睡!そして元気になって帰るという人もいるようですね。

    テント泊登山は楽しい!?

    「眠れない」とのコメントが多々ありますが、気心知れたメンバーとのテント泊は楽しいようです!

    「テントで友達と一緒に泊まるのって、すごく特別な時間。
    ご飯を作って、夜ずっと喋っているうちに友達との絆が深まるのは、狭いスペースで一緒に過ごすからだと思うんです。
    山小屋では味わえない、濃密な時間を持てるのがテントの良さかな。」

    出典:http://number.bunshun.jp

    一緒にテント泊するメンバーによっては、緊張して眠れなくなることもあるようですが、気心知れた友達とのテント泊は皆さん、とても楽しいとのコメントです!

    理想のテント泊登山とは?

    長年、山に親しんでいる登山者の理想のテント泊とは、どんなのでしょうか?

    関西山岳ガイド協会所属の山岳ガイドをしている新名健太郎さんが理想のテント泊登山を語っています!

    新名健太郎さんはアルパインクライミングやトレイルランニングもこなしているとのことです。

    「特に日本アルプスの3000m級の山々の主稜線には特別な空気感がある。
    僕にとっては山登りは山頂に立つこと自体にあまり意味はなく、その非日常の世界観にどれだけどっぷり浸れるかが重要だ。それには言うまでもなくテントがいい。」

    出典:http://www.yamakei-online.com

    ゾクゾクする感じは、テント泊でなければ感じないといいます。

    「主稜線なら朝日も夕陽もバッチリ拝める上、満点の星空だって見える面積が圧倒的に広い!明日の行動や天気への適度は不安も、景色を美しく、そしてちょっと切なく見せてくれるスパイスとなる。そして何よりも標高が高いから、空が美しい。」

    出典:http://www.yamakei-online.com

    また新名さんは、テントの天井を見ながらウトウトするそんな夜を過ごす時が「最高の贅沢」と感じるそうです。

    「他の登山者に全然出逢わないようなマイナーな山域で、下手をしたら登山道もないようなさほど標高も高くない山を、本当に気心の知れた仲間と、テントを担いでのんびりと歩く、というのが私の理想のテント泊登山です。」

    出典:http://www.yamakei-online.com

    と、登山と旅行のフリーライターをしている西野淑子さんが語っています。

    仲間とお酒を飲み山の景色を眺め、山の話をしながら過ごす時間が幸せだと感じるとのことです。

    「私のはじめての本格的登山は親友との厳冬期の南八ヶ岳テント縦走でした。その時のつらさと感動の両方を仲間と共有できた悦びが今も忘れられません。ピークに立てた感動もさることながら、そのプロセスの1つ1つ最高だったのだと思います。」

    出典:http://www.yamakei-online.com

    と、登山用品専門店で働く井出光俊さんが語っています。

    仲間と共有した登山は、辛いことよりもかけがえのないものになったようです。

    テント泊登山と言っても、1人や仲間、家族によって、違った楽しさや感動、思い出があるようです。
    意外とテント泊は「眠れない」とのコメントも多かったようですが、それだけではない魅力があるようです。
    近年、登山の人気によって多くの人が登山を楽しんでいますが、その反面山岳遭難事故も過去最多を記録してもいるとのことです。
    無理のないように、テント泊登山を1度は体験してみるのもいいのかなと思います。

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