まずはアメリカを代表する世界的革靴ブランド、オールデンを紹介します。
オールデンの特徴は「革」にあります。オールデンの靴は「コードバン」という馬の臀部の革をなめしたもので、非常に貴重な部位が使われています。
したがって履き心地が良いことでも有名です。価格帯は10万円ほどですが、それに見合った革の良さとはき心地があります。
1884年 アメリカ北東部、マサチューセッツでオールデン ALDENは創業されました。
アメリカを代表する老舗シューズブランドであるオールデン(Alden)。
最高品質を素材を、最高の技術で仕上げる紳士革靴は数多くの人々を魅了してやみません。
コードバンは絶妙な柔らかさを持つ素材であり、足にしっかりと馴染んで疲れやストレスを軽減してくれます。 粗悪な革靴によく起こりうる辛い靴擦れなどは起こらず、 長時間でも快適に履き続けることができるのです。
『Alden(オールデン)』の”Modified Last(モディファイド・ラスト)・Vチップ・コードバン(Cordovan)”は、完成するまでに150以上の工程、3週間の時間をかけ、全て天然素材(接着も天然ゴム)を用いているアメリカ靴の王様だ。
コードヴァンというのは馬のお尻の部分を加工した皮のことです。当然希少価値が出ます。しなやかさと傷に強いという特徴を併せ持ちます。オールデンというブランドの代名詞にもなっている素材です。もちろん他の素材の革靴も作ってますけどね。
オールデンには色んな種類の靴があり、どの靴も10年以上は履く事ができるとされています。
履けば履くだけできてくるのが履き皺です。
オールデンの魅力の一つとしてこの履き皺もあげられます。
独特の艶に皺がはいることで、さらに魅力的な1足に仕上がるのです。
自分だけの靴として履き皺がつくのを楽しみにしている人もいます。
そんなコードヴァンにも欠点があります。
それは水に弱いということです。
基本的に革素材は水に弱く、雨に濡れるとシミができてしまうことがあります。
オールデンで使われている革は牛革ではなく馬革ですが、やはり馬革の方が雨にはかなり弱いようです。
雨に濡れてしまうと、その部分が火ふくれしたようになってしまいます。
大事な靴だからこそ雨の日にはコードヴァンは履かないという人も多いです。
ギルド・オブ・クラフツは日本が誇る有数の超高級革靴ブランドです。
完全オーダー制となっているので価格はかなり高価ですが、自分だけの一足を作れるメリットは大きいですね。
ギルドはハンドソーンウェルテッド製法の靴メーカーとして、1996年に靴職人山口千尋によって設立。以来、東京浅草を中心に活動しています。
2003年には雑誌 Men's EXの「世界靴100選」では多くの輸入靴に対し、第1、2位を獲得しました。
ビスポークの語源は"be spoken"、ギルドのビスポークは片足約50箇所の採寸を元に、お客様専用の木型(ラスト)を作製し、デザイン、仕様などもお客様とのお話の上で製作する、純粋な意味でのオーダーメイド(=ビスポーク)の靴です。
ギルドのフルオーダーの革靴だと、フルハンドメイド仕立てで安くても40万以上するそうです。憧れの革靴ブランドですね。
セミオーダーだと13万円から作ってもらえるそうです。納得の日本最高級革靴ブランドですね。
イギリスを代表するブランド、クロケット&ジョーンズの最大の特徴は、世界中で最も多くの木型の種類を有している点です。
一足作るのに8週間ほどかかるそうですが、それだけ端正に作り込まれているということですね。
クロケット&ジョーンズは、世界中で最も多く木型の種類を持つ靴メーカーとして、靴作りのデザインバリエーションや素材選びについて、大変優れたノウハウを持ち併せています。
1879年、英国靴の聖地イギリス・ノーザンプトンに誕生したクロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】。 創業以来、熟練したクラフトマンたちの高い手技から生まれるその靴は、美しさはもとより、 足を守るという靴本来の機能を徹底的に追及した理想の逸品です。 120年間かわることのない、その伝統の靴作りの哲学は、現在でも受け継がれ、 イギリスでも最も優れたメーカーとしての地位を誇っています。
製造工程では、一足作るのに約8週間を要するグッドイヤーウエルト方式の採用や、防水性を持たせたベルトショーン製法など、熟練した職人のみが成せる伝統的な手作業の製法が受け継がれています。
木型をたくさん持っているということは、靴作りのデザインバリエーションや素材選びで抜きんでているということ。一足の靴を作り上げるのに、約200パーツも用いられているそうです。老舗革靴ブランドに恥じない品質を維持しているわけですね。
イギリスのブランド、ジョンロブはドレスシューズブランドの原点にあたるブランドです。200年もの歴史を持つためのエレガントさがあり、その洗練されたスタイルは、あまりの美しさに大勢人々が圧倒されてしまうほどです
今や不動の紳士靴ブランドとして名高いジョンロブ(John Lobb)は、老舗のメンズシューズブランド。本格靴なのにファッションコンシャスなのがジョンロブの特徴です。
150年の歴史あるジョン・ ロブは厳選された最高品質の革選びはもちろん、6週間にわたる厳しい職人らによる製造、仕上げ、そして検査段階を経て作られています。
そんな職人の手によって作られたジョン・ロブの靴には、 私たちに最高級の履き心地と満足感を与えてくれます。
くヒールカップ(かかと部分)がステッチの入っていないシームレスヒールになっているため、靴を後ろから見た場合に縫い目がなく大変美しい靴である。技法の高度差もさることながら、最高峰と言われているミュージアムカーフを一枚丸ごと使った贅沢にため息が出る。
世界中のジョン ロブで、同じ方法で顧客の足を計測する。メジャーと専用の台紙を使い、そこにミリ単位で数値を書き込んでいく。小数点以下は、4分の1単位で。ジョン ロブ丸の内店でも、計測をするスタッフはパリで研修を受けている。
キングの名に恥じない仕事を続けているブランドです。もちろんフルオーダーの革靴も扱っています。
イギリスのブランド、エドワードグリーンはカーフスキンを使ったシンプルかつ洗練されたデザインが特徴です。
カーフスキンとは生後6ヶ月以内の子牛の革で、牛革の中でももっとも上質な素材とされています。
洗練され、履き心地が良く、頑丈。かつ軽快でスタイリッシュ。そんな靴一つ一つは、最高級品質のカーフスキンを使い、職人による伝統的な手作業で作られます。グッドイヤーウェルト製法の靴の最高峰としてエドワード・グリーンは着実に歴史を刻んでいます。それは万国に共通する魅力を持った、一目見ただけで見分けがつく英国の靴です。
シンプルかつ洗練された誰もが認めるマスターピース中のマスターピース(傑作)です。
この靴を見ると、「出来得る限りの上質を求める」という創業者のエドワード・グリーンの哲学が息づいていると感じます。
しかも、この靴は1930年代からスタイルが変わっていません。
それだけ、完成度が高く、多くの人から支持されている名靴と言えます。
伝統的なスタイルを貫いて革靴づくりを続けているブランドですね。革靴界の「鉄板」を打ち出しているブランドといっても過言ではないかもしれません。
ふたたび日本の誇るブランド、山陽山長をご紹介します。
こちらのブランドは日本の匠の技術を貴重とした、「和」を感じさせるデザインが特徴になっています。日本人のために作られた靴なので、日本人の足の形に合っているそうです。
紳士靴を中心とした高級靴・鞄・革小物・雑貨のトータルブランド。 世界最良の素材を駆使し、日本の伝統職人の匠の技による物作りで、「和」をベースとしたオリジナルテイストを提案。
現在日本では本格靴ブランドがたくさん誕生していますが、山長はそのさきがけといえる存在だと思います。誕生当時の某有名靴掲示板では、山長の靴の出来の良さがかなり話題になっていたのを思い出します
カラス(靴底を黒く塗った)仕上げで伏せ縫い(ヒドゥン・チャネル・ソール)の革底(レザーソール)仕様で、どこに履いて行っても恥ずかしくない仕上がりです。
「品質本位」を念頭に世界最良素材を駆使し、日本の伝統職人の匠の技による物づくりで
日本のオリジナリティーの世界観を発信する革のトータルブランド。
物の価値を見極められる本物志向の人達に向け、「技」「匠」「粋」という和の精神に基づいた
日本人の日本人によるメイド・イン・ジャパンの靴をつくり続けるブランド「三陽山長」
このブランドの革靴を所望したいとあこがれる方も少なくないのでは。日本人の足を知り尽くしたブランドだからこそできる逸品を提供しているということですね。パターンオーダーも扱っているようで、自分にぴったりの革靴を作ってくれるそうです。
最後に、超有名ブランドのリーガルを紹介します。言わずと知れたリーガルですが、その履きごこちもお墨付きです。良質な革靴をお手軽な値段で販売しているのでコストパフォーマンスの面で優れています。
1870年(明治3年)に日本発の製靴会社「伊勢勝造靴場」を設立した実業家・西村勝三が中心となり、1902年(明治35年)1月21日、東京府東京市京橋区鎗屋町(現在の東京都中央区銀座)に「日本製靴株式会社」を設立、これを創業とする
元々はアメリカのブランドだったものを、日本製靴(当時)が名前ごと買った。日本上陸から50年以上が経つ。今はリーガルコーポレーション。
リーガル独自の製法「グッドイヤーウェルト製法」で作られたクラシックデザインをベースに、耐久性があり、フィット感のある靴を提供しています。
グッドイヤーウェルト製法とは、中敷きにコルクを敷き詰める製法で、吸湿性・断熱性に優れています。
また、このコルクによって履き込むほどに自分の足裏になじんだ形に変形していくため、履き心地が良くなっていくわけです。
多くのファンをいまだ引き付けてやまないブランドです。それだけ良い品質の革靴を提供し続けているということでしょうね。革靴ブランドとしてはこの中で一番お手頃価格の革靴を提供してくれているのではないでしょうか?このブランドの革靴を所有しておられる方も多いはずです。
いかがでしたか?今回は7つの革靴ブランドをご紹介しましたが、あなたのお気に入りのブランドは見つかったでしょうか?革靴は履いて育てるものです。自分と一緒に成長していく革靴だからこそ、最高の一足を見つけたいですよね。
経年変化して柔らかくなった革靴。
いい味が出ていますね。
今回紹介したブランド以外にも、ルシウスなどオススメできるブランドは沢山あります。
お気に入りの一足を履いて、革靴と一緒に生活していきましょう。
恐らく皆さんの中には「あの革靴ブランドが入ってないじゃないか!」とおっしゃる方もおられるかもしれません。ごもっともです。世界にはもっとたくさんのとても素晴らしい革靴を作り出しているブランドがまだまだ沢山あります。今回上げさせていただいた7つもきっと多くの方が欲しい!と一度は思われた革靴ではないでしょうか?
ぜひ機会とお金があれば、どれか一つは履いてみたいものですね。