2015/08/24 更新
登山をするなら靴選びから! 初心者が覚えておくべき登山靴の基本
最近では登山が人気となり、ライトに登山を楽しむ方も増えてきました。これから登山を楽しもうとする初心者の方も多いと思います。その際に大切なのは靴選びです。登山は歩き続けるスポーツなのでいい加減な靴選びでは脚を痛める原因となります。まずは登山靴の基本から!
登山をしようと思った時、まず初めに思いつく登山用品が登山靴でしょう。しかしあのがっしりとした靴は本当に必要なのだろうか?普段履いている靴ではだめなのか?と疑問を持たれる方も多いと思います。
実際登山道はどんな感じかと言いいますと、すべりやすい砂利道、岩がごろごろとした道、ぬかるんでいる道など様々あります。そのような道ではいつも通り足の裏全体で地面を踏む事ができないので転びやすく、また転ばないよう踏ん張ることで疲れやすくなり、場合によっては関節や筋肉を傷めてしまいます。登山靴はこのような条件の悪い道で重い荷物を持って歩いても怪我なく快適に、また疲れを軽減するよう作られているのです。
ハイキング・トレッキングシューズ
ローカットシューズは一般的な登山靴、すなわちくるぶしや足首まで保護するものなどに比べて軽く、軽快に歩くことができます。ハイキング程度のよく整備された登山道を歩くならローカットが最適です。山を歩き慣れた人の中には、軽さを好んで毎度ローカットシューズで出かける人もいます。
ハイキングなどの軽いトレッキングの場合、ローカットタイプのシューズが多いです。長時間歩くわけではなく日帰りなどの場合、電車移動もありますのでがっちりとしたシューズではちょっと……という方もいると思います。ローカットが一番多く、ミッドカットまでが主流ですがオシャレなものが多いので初心者にはおススメです。
軽い登山に対応する登山靴
トレッキングシューズとは見た目が違うので分かりやすいと思いますが、ハイキングなどよりもがっつりと登山を楽しむ場合はこちらのタイプがおススメです。ハイカットタイプが多く、防水性も高いものです。長時間歩き続けるのを想定しているので足首のホールド性も高いです。
ハードな登山に対応する登山靴
これは冬山にも対応できるオールシーズンタイプも多いです。全体的にがっちりとした作りで防水、通気性などの機能がしっかりとしています。ここまでの装備を整える登山をする方はおそらくキャリアも長いと思います、初心者がすぐに買うのはあまりお勧めできませんね。軽いハイキングなどには逆に邪魔になるほどがっちりとしています。
靴のアウトソールに注目!
どのような登山をするかで選ぶソールのタイプは変わりますが、荷物も軽く比較的優しい登山がメインの方は柔らかめのアウトソールを、テント泊を予定している人は固めのソールがいいでしょう。
アウトソールの固さは歩きに影響を与えます。固いものはどちらかといえばがっつり登山、やわらかいものはライトユーザー向きと言えます。自分の登山スタイルに合った靴を選ぶためにアウトソールにも注目しましょう。
ハイカットタイプがおススメ!
登山に向いているのはハイカットの靴で、ハイカットの靴は足のくるぶしまでカバーするタイプのくつです。足首を固定されてしまっているので自由度は減りますが、その分下りで足首の負担を減らしてくれます。体重を靴にまかせることが出来るので、ローカットの靴と比べかなり楽に下ることもできます。また足首をがっちりと固定してくれるので、足首の怪我をしにくくなると言う特徴もあります。
素材と防水性が重要!
登山靴の素材としては大きく分けると革素材とナイロンなどの科学繊維に分かれます。値段が高く、本格的な登山靴は皮製のものが多く、履くほどになじんでくれ、防水性も高いものです。一方ナイロン素材は軽くて歩きやすく、通気性も良いので初心者には扱いやすいです。ただし、防水性は低いのでゴアテックスなどしっかりとした防水機能が付いているものを選びましょう。
専門ショップで信頼できる店員さんを見つけましょう
軽いハイキングやウォーキングの延長程度の靴を選ぶならば量販店でも良いのですが、せっかくならば専門店に行くことをおススメします。種類も豊富で色々な用途に対応する靴が揃っています。そして、一番のポイントは専門知識を持った店員さんに話を聞けるということです。売込みばかりでなく親切に対応してくれる店員さんに出会えれば儲けものです。
必ず履いてみる・歩いてみる
靴を履いたときに中で足の指先と靴の内側の先端との隙間が、約1cm空いているか確認する。
足の甲や横の締め付けの圧迫感や変な違和感が無いことを確認する。
しっかり紐を締めて、かかとや足先が、横にズレないか、かかとがプカプカと上下にズレないか確認する
デザインが気に入った靴でもサイズがちょっとでも合わないと感じたら見送るべきです。試着の時間くらいの短い時間なら大丈夫でも、登山と言う長い時間の場合ちょっとした違和感も問題になってしまいます。靴擦れしてもすぐに履き替えられない登山の場合、平地よりも大きなダメージになります。
できるだけ多くの種類の靴を履いてみる
面倒くさがったり恥ずかしがらずに、同じ用途の登山靴をいくつか履き比べるのも大事です。初めて登山靴を履いた時は履き心地の良い悪いはわかりにくいものです。色々な靴を履き比べるうちに歩きやすい、フィットしている、など何となくわかってきますので、店員さんに相談して違うメーカーのものをいくつも用意してもらうと良いでしょう。
気に入った靴が見つかったとしても焦らずキープにとどめましょう。そしてできるだけ多くの種類の靴を履いてみましょう。
購入したばかりの新品の登山靴をいきなり本番の登山で、というのは避けたほうが良いでしょう。特にグループでの登山で「全体のペースを乱すわけにはいかいない」、という場合などは靴のチェックをするような時間はあまり取れないでしょうから、事前に町で履いてみたり何度もヒモを結んでみたりと、ある程度の慣れと練習をしておくとよいでしょう。
靴がなじむ前に登山するのは危険ですからやめましょう。いったん登ったら降りるのも大変です。
町中での靴の慣らし作業は平地を歩くだけではなく、坂道の登り降りや階段の登り折りを繰り返すのが良い方法です。体のコンディションよって履いた感じも異なりますので、何日間に渡って慣らし作業をできると良いでしょう。特に皮の重登山靴などは硬いので数回履いただけで慣れるまでには行きませんが、とくに靴下の調整や中敷きの調整をすることができるでしょう。
グラミチ・トレッキングシューズ
麻素材で通気性は高いですが防水性は期待できません。街履き~ハイキングというようなライトユーザー向け。ブランド自体はアウトドア系で人気です。デザインも良くてオシャレなのもポイントですね。
メレル・Chameleon 5 Storm GORE-TEX
こちらもトレッキングシューズです。ゴアテックスで防水機能は備えられています。通気性もよく履きやすい人気モデルです。一時期野外フェスの会場はこの靴ばかりと言うこともありましたね。
コロンビア Karasawa II Plus Omni-Tech
これは中級登山にオススメの登山靴です。コロンビアは価格帯が中くらいで購入しやすいので、初心者でもまずはお試し、という気持ちで買いやすいものです。デザインもポップで可愛いモノが多く、男性も女性にもおすすめできます。
モンベル・ゴアテックス トレッキングシューズ ツオロミー ブーツワイド
モンベルも中級登山に向いた靴を多く出しています。ゴアテックス採用の全天候型です。しっかりとしたホールド感である程度長い時間の登山の際にも安心感があります。
スポルティバ 登山靴 SPRT11N トランゴ アルプ エボ GORE-TEX
いわゆるハードトレッキング、がっつり登山に向けてはこれくらいの靴がオススメです。防水レザーが使われているなど機能性が高く、長時間ハードな路面を歩く場合にも安心できるものだと思います。
ガルモント タワープラス GTX 2
イタリアのブランド、ガルモントはハードな登山にも対応する靴が多く揃えられています。アイゼンを装着することも可能。こちらは3シーズン対応モデルのようです。
いかがでしたでしょうか。登山靴についてまとめてみました。一口に登山靴といっても種類が多くスタイルもいろいろです。初心者の場合まずは慣れることが大事なのでライトなトレッキングシューズから試してみるのがオススメです。最初に高いものを買ったと言ってもいずれは買い換えることになりますし、スタイルに合わない靴は却ってストレスにもなります。自分のレベルと合わせた靴選びをすることが大事なのです。