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酒々井バラバラ事件の真相がやばい?竹内愛美の知られざる本性って?

2016年9月12日、千葉県酒々井町で当時21歳だった竹内諒さんが姉の竹内愛美被告によってバラバラに殺害されるという凄惨な事件が起きました。姉弟で2人暮らしをしていたという背景には、母親からの虐待が?今回は事件の真相に迫ってみました。

2016年に起きた凄惨な事件

2016年に千葉で弟を殺害してその遺体をバラバラにするという、とても凄惨な事件が発生しました。常識ではとても理解しがたい、このとても異常な殺人事件について真相を追っていきます。

酒々井バラバラ事件とは

2016年9月12日、千葉県酒々井町の一軒家で、当時21歳であった竹内諒さんがバラバラにされた遺体で発見されました。その翌日、死体損壊と死体遺棄の疑いで逮捕されたのが、諒さんと2人でこの一軒家に住んでいた諒さんの姉の竹内愛美さんでした。

姉弟で2人暮らしだった

竹内愛美さんと諒さんは事件当時、酒々井の一軒家で二人で暮らしていました。二人暮らしとなった背景にはいろいろあったようで後ほど触れたいと思います。

諒さんは高校時代からゲームが好きで、ゲームの開始音や終了音を作って小遣い稼ぎをしていたそうです。特に音ゲーマニアであり、愛美さんの部屋の隣にあった妹の部屋を改造し、まるでゲームセンターのような音ゲーの部屋にしていたそうです。

諒さんはその音ゲー部屋に昼夜問わず音ゲー仲間を連れ込み音ゲーをしていたとのこと。その結果、愛美さんの隣の部屋は音ゲー仲間のたまり場と化し、その騒音は相当なものだったようで、愛美さんの感じるストレスは相当なものだったのではないかと推測されます。

ツイッターで不仲が発覚?

生前諒さんが更新していたツイッターには、時々愛美被告に対するツイートがありました。いくつか抜粋したいと思います。

「深夜に音ゲーをする名無しさん
深夜に電子ドラムを叩く姉」

「玄関に名無しさんの靴が2つ、姉の靴が11つ
食器棚に名無しさんのグラスが15つ、姉のグラスが4つ」

「2人暮らしだけど冷蔵庫も掃除機もオーブンもベットも2つあります」

「これだから姉は嫌なんだ」

2016年頃から諒さんは姉に対していろいろ不満を抱いていたようですが、特に殺意に至るほどの不仲という感じはしませんね・・・。しかし、近所の方より、諒さんが「この家は俺のものだ」と叫んで口論になっていたとの証言も出ているようで、不仲だったのは間違いないでしょう。

友人の通報で発覚

2016年9月、諒さんのツイッターが約2週間更新されていないことを心配した友人らが家を訪れました。その際に応対したのが姉の愛美被告でしたが、「諒はいない」との一点張りだったようです。その際、愛美被告とみられる女性1人が、男性2~3人と住宅前で話しているのを近所の住民に目撃されています。

しかし、友人たちはその対応を不審に思って110番通報しました。警察官が駆け付けたところ、室内からバラバラに切断された諒さんの遺体が発見されました。

2週間も遺体と生活

室内から見つかったバラバラの遺体は、腐敗防止のためなんでしょうか、冷蔵庫に保管されていたそうです。その一部は凍った状態で発見されたそうです。愛美被告はスーパーでアルバイトをしていたのですが、諒さんを殺害後、通常通りアルバイトに出勤していたとのこと。

さらに愛美被告はアルバイトが終わった後の午後9時過ぎに、焼肉店で食事をしたとされており、さらにスーパー等でポリ袋やハンマーを購入するところが目撃されています。また、逮捕される2週間の間、メルカリで買い物をするなど、普段通りの生活を送っていたようです。

お金のことで揉めていた?

愛美被告が今回の事件を起こした動機の一つとされているのが、父親からの遺産です。愛美被告は父親の死後、年金型で毎年150万円振り込まれているのを受け取っていたそうです。しかし、このこと諒さんには伝えていませんでした。

愛美被告が遺産を独り占めしていたことを知った諒さんは、「知らなかった。1人で受け取るなら家を出て1人で暮らしてほしい」と友人に話したそうです。父の遺産独り占めしながらも、愛美被告はお金に困っていたらしく、生活費を諒さんに支払わず、諒さんが肩代わりしていたそうです。

竹内愛美の生い立ちは?

それでは、竹内愛美被告の生い立ちや、竹内諒さんをはじめ竹内愛美の家族の状況はどんなものだったのでしょうか。調べてみたいと思います。

両親は離婚

竹内愛美被告は1991年に竹内家の長女として生まれました。その後次女、そして諒さん、三女が生まれ、愛美被告を含めて4人兄弟となりました。後に家族全員で酒々井町に移り住み生活をしておりました。しかし平穏な家族生活を送っていたわけではなかったようです。

2008年には父親が精神疾患を患い仕事を休職し、自宅で療養生活を送るようになりました。父親の精神が安定することはなく、自殺未遂を図って緊急搬送されたこともあったそうです。

そして2011年、竹内愛美の両親は夫婦関係を終わらせ離婚しました。母親は酒々井の家から出ていきましたが、愛美被告も諒さんも妹たちも母親についていって家を出ることを拒み、父親のいる家に残ったそうです。

父親は変死

両親が離婚したさらに2年後、三女が家を出て母親のもとへ引っ越していきました。その後4人で暮らしていたようですが、2014年に父親が死亡し、葬儀を終えた後に次女も酒々井町の家を出て行ったようです。

父親は精神疾患を患っていたため、愛美被告や兄弟たちとほとんどコミュニケーションをとれてなかったようです。他界した際には子供たちと同居しているにも関わらず孤独死同然だったと言われています。死因は心筋梗塞と言われていますが、正確なところはわかっておりません。

母親からの虐待が酷すぎる?

両親が離婚した際に、子供たちが母親について行かなかった理由として、母親から子供たちが受けていた虐待がありました。特に4人の子どもたちの中で、諒さんが一番暴力を受けていたようです。

兄弟の中で諒さんが一番言うことを聞かず反抗的だったとのことで、しつけと称して頬や頭を叩いていたそうです。また使った食器を洗わなかった罰として、食べた後の汚れたままの食器に料理を盛り付けて食べさせたり、食事を2日間ほど与えなかったりといった虐待をしていたとのこと。

諒さん以外の兄弟に対してもしつけと称してよく怒ったりたたいたりしていたようで、子供たちと母親との仲はそうとう険悪だったとのことです。

父親も育児に無関心?

先に死亡した父親も子供たちに無関心だったようです。母親の裁判の調書によると、「あまり話をせず、育児にまったく無関心で、子どもの名前を呼ばない、抱かない、話をしない。自分の部屋にこもっていた」とのこと。

精神疾患を患わっていたこともありますが、その疾患が顕著になる前から子供に対してはほとんど興味を抱いていなかったようですね。

竹内愛美は母親代わりだった

離婚当時、精神疾患を患わっていた父親は会社に行っておらず、ほとんど経済力はありませんでした。そこで、愛美被告は大学を中退して生活費を稼いでいたそうです。諒さんや妹たちにスマホや服など、生活に必要な物を買っていたそうです。

既に母親も姉妹も亡くなっている?

現在、母親や妹達が生存しているのか、生存しているとすればどこでどのように暮らしているのかについてはわかっていません。諒さんが生前に更新していたツイッターには意味深な書き込みがされています。

「最後の家族すら奪っていくのか
厄よ」

「1年で家族が3人もいなくなるとは思ってもみなかった」

「このアイス妹が好きだったなーと思いながら一口食べる
うん、名無しさんはやっぱりすきくないな」

これらのツイートが何を示しているのかは不明ですが、インターネット上では母親や妹2人も殺害されてしまったのではないかという憶測も出ているようです。

竹内愛美の本性がやばすぎる?

人間の性格は幼い頃の家庭環境に影響するといわれています。生まれ育った環境によっては性格が歪んでしまうこともよく聞きますよね。実際、このような生い立ちだった愛美被告の実際の性格はどのようなものなのかを調べてみたいと思います。

高校までは明るい性格だった

竹内愛美被告は自宅のある酒々井の小学校、中学校に通っていたそうです。中学校卒業後はそのまま自宅から公立高校に通っていました。高校では運動部である陸上部に所属していたようです。陸上部ではまじめに部活に取り組む活発な女の子だったのとのこと。

しかも部活をやりながらも勉強もしっかりと取り組む子で、勉強と部活をしっかり両立していたといわれています。

高校生活においても普段から明るく活動的な性格で、何事にも一生懸命だったと言われており、周りから好印象を受ける人柄だったとのことで、すでに書いたような虐待だったり育児無関心だったりするような家庭環境だったとはとても想像できなかったのではないでしょうか。

カネ遣いが荒すぎ?

両親が離婚してから母親代わりに兄弟を育ててきた愛美被告ですが、父親が死去し、妹たちが家を出ていなくなり、諒さんと二人で暮らすようになります。成人した愛美被告はそれまで兄弟の親代わりに、と節制してきた反動か、自分に対してお金をつぎ込んでいくようになります。

買い物をたくさんするようになったり、それまで全く無縁だったバレエやドラムなど、興味があるような習いものを次々と始めるようになりました。そういったこともあり、愛美被告はお金に困っていたのではとみられています。

愛美被告はスーパーででレジ打ちのアルバイトをしてお金を稼いでいました。しかし生活費に加えて浪費もあり、それだけでは収入が足りなかったようで、愛美被告は、趣味で描いていたイラストでキャラクターデザインなどをして副収入も得ていたそうです。

バナナ奇行って?

殺害された諒さんがツイッターで、愛美被告の奇行を書き込んでいました。部屋にバナナがばらまかれた写真をアップして「家に誰もいないんだけど姉はピタゴラスイッチでもしてたのかな」という内容を書いています。

写真を見ると2つの梨の間にバナナが置かれています。その形から、男性器を想定して形を作っていたのではないかとインターネット上では話題になりました。それを愛美被告の奇行として、「バナナ奇行」といわれるようになったようです。

竹内愛美の表の顔と裏の顔がやばい?

愛美被告は、外で会った際に受ける印象と、家で見た時に受ける印象は大分違ったようです。愛美被告は近所の住人や、職場では几帳面で愛想が良く、とても好印象なイメージを持たれていたとのこと。しかし、家に行った知人によると、部屋は片付いておらず、物は散乱しており、かなり雑な印象だったそうです。

生活ルールを破っていた?

妹たちが家を出て行ったあと、愛美被告と諒さんが二人で住むようになってから二人の間で3つのルールを設けたようです。しかし、お互いがルールを破っていたそうです。この3つのルールというものについて詳しく調べていきましょう。

ルール1:食費などの生活費折半
1つ目のルールとして、食費などの生活費を二人で折半するというものがあったようです。姉のアルバイトに加え、副収入を得ていたようですが、お金に困っており、生活費を支払っていなかったとされています。生活費は諒さんが稼いでいたのでしょうか。

ルール2:2〜3階の居住スペースの住み分け
2つ目のルールとして、2~3階にある居住スペースの住み分けというものがあったそうです。しかし、実際はもともと妹の部屋だったところを音ゲー部屋に改造したりと、居住スペースを諒さんが勝手に利用したりしてルールを守っていなかったとみられています。

ルール3:客を招き入れる時は事前許可が必須
3つ目のルールとして、家にお客さんを招き入れる際に、お互いに事前に許可を得る必要があったようです。二人で住んでいる家なので、当然といえば当然でしょうね。しかし、上に記載した通り、音ゲー部屋に昼夜問わず無許可で友人を連れ込んでいたようです。

機能不全家族のサバイバー

精神鑑定を担当した鑑定人は愛美被告を「機能不全家族で育ったサバイバー」だと評しました。家庭内に育児放棄や虐待がある家族を「機能不全家族」と言いますが、愛美被告はこういう環境で育ったため、成長の過程で愛情が得られず、人を思いやったり愛したりする感情にかけていたのではとみられています。

もちろん愛美被告だけではなく、諒さんも同じ環境で育っており、二人とも同じ「サバイバー」であったとされています。そのため、お互いを思いやったりする感情にかけ、喧嘩が絶えなかった一因なのではないかといわれています。

酒々井バラバラ事件の判決は?

酒々井バラバラ事件については、すでに一審、二審まで行われています。事件に対する判決はどのようになったのでしょうか。

2018年2月から公判が始まる

2018円2月から愛美被告に対する公判が始まっています。愛美被告は殺人、遺体遺棄、遺体損壊に加え、電子計算機使用詐欺罪にも問われています。電子計算機使用詐欺罪の理由としては、諒さんを殺害した後、メルカリなどで諒さんのカードを勝手に使用して買い物していたとされています。

竹内愛美は正当防衛を主張

事件の起きたとされる8月31日、愛美被告と諒さんは金銭の問題、主に父からの遺産や生活にかかるお金のことで揉めていたそうです。最初は口論でしたが、激しくなり、愛美被告に諒さんが暴力を振るってきたとのこと。諒さんは愛美被告を蹴りつけてきたと供述しています。

そこで愛美被告は自分の身を守るために刃物を手に取り、諒さんに対して体を向けたところ、蹴りつけてくる太ももに刃物が刺さった供述しています。その後いったん部屋を出たあと、しばらくして戻ると諒さんが死んでいたため、正当防衛であり殺意はないと主張しています。

しかし、愛美被告はその当時のことについて明確に答えているわけではなく、死亡時の状況にはまだまだ不明点が多い状況だったようです。

2018年3月に懲役10年の判決が下される

検察側は愛美被告に対して明確な殺意を持った犯罪であり、殺人罪として懲役18年を求刑しました。判決が2018年3月に下されましたが、裁判官は「殺意があったと断ずることはできない」と述べて殺人罪の成立を否定、傷害致死罪を適応し、懲役10年が言い渡されました。

判決理由として、包丁などを使って死亡させ、遺体を切断したことは「極めて危険で身勝手な犯行だ」と指摘、ただし、遺体の切断の目的は「証拠隠滅目的の可能性がある」という理由で殺意が否定されたようです。

2019年に最高裁で減刑

地裁の判決に対しては検察は控訴しませんでしたが、被告側が判決不服として控訴しました。2019年2月8日、東京地裁の判決は、「身体の枢要部を狙って包丁を突き出したとは認められない」とし、一審同様、殺人罪を否定する一方で、愛美被告の負傷状況や供述などから過剰防衛が成立するとしました。

その結果、一審の10年から減刑され、懲役7年の判決が言い渡されました。

酒々井バラバラ事件の真相は?

酒々井バラバラ事件の真相はどういうものなのでしょうか。愛美被告が父親からの財産を独り占めしたことを諒さんからとがめられたのが一番の動機とされています。ただ、その前にも音ゲー部屋による騒音やルールを守らないことに対する不満が積み重なっており、それらも一因なのではないでしょうか。

とはいえ、裁判でも直接の動機や当日の心理や行動などについて明確には語られておりませんので、実際のところ判決が出た今でも不明瞭な点がかなり多いような状況です。

世間の反応は?

酒々井バラバラ事件に対する世間の反応はどんなものでしょうか?愛美被告を擁護する意見や、諒さんを擁護する意見などさまざまなようです。

竹内愛美を擁護する意見

愛美被告を擁護する意見としては、やはり諒さんがもっとも家のルールを守らず、音ゲー部屋を作り勝手に友達を呼んでいたことに対する反応です。昼夜問わず騒音に悩まされていた愛美被告は殺意まではいきすぎとしても諒さんに対して反発があっても仕方ない、というものです。

竹内諒さんを擁護する意見

一方、もちろん諒さんを擁護する意見も多いです。県下となった原因でもある、父親の遺産を愛美被告が独り占めしたことに対して、愛美被告をとがめるのは当然だ、という意見が多いようです。

他にも、生活費を納めてなかったことや、金遣いが荒くなっていたことに対する不満も諒さんの中ではあっただろう、という意見もあるようです。

酒々井バラバラ事件は家庭環境が引き起こした悲しい事件

酒々井バラバラ事件は竹内愛美被告と竹内諒さんの兄弟喧嘩が原因で起こった事件です。が、ただの兄弟喧嘩が殺人事件にまで発展した理由としては、やはり兄弟がこれまで育ってきた家庭環境に問題があり、その環境から引き起こされた悲しい事件だったということが言えます。

もし彼らがまっとうな両親に育てられてきたら、こんなことにはなっていなかったのではないでしょうか。家庭環境の必要さをとても感じされられる事件だったのではないかと思われます。

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