【TVで見かけない日はない】カッコよすぎの綾野剛CMを見たい!
2016/08/17
dmegumi
俳優
1982(昭和57)01/26生まれ(水瓶座/A型)
・出身地
岐阜県
・略歴
11年(29歳)NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」に出演。
12年(30歳)映画「ヘルタースケルター」に出演。
13年(31歳)NHK大河ドラマ「八重の桜」に出演。
※他の主な出演:
舞台 「恋の骨折り損?」「タクラマカン2005」
映画 「孤独な惑星」「るろうに剣心」
ドラマ「イヌゴエ」「Mother」
『ヘルタースケルター』は、岡崎京子による日本の漫画。
1996年まで、祥伝社の『FEEL YOUNG』に連載されていた。
ストーリーは未完とのこと。
2012年に実写映画化され、7月14日より上映された。
素性不明の人気ファッションモデル・りりこは、実は全身を作り変えるほど危険な美容整形手術を施しているという重大な秘密を抱えていた。
りりこは、その美貌でトップスターになっていくが、美容整形の激甚な副作用と仕事のストレスで、心身共に蝕まれていく。
結婚を狙っていた御曹司の裏切り、
自身を整形した美容クリニックの隠された犯罪を追う者、
生まれながらに美しいがゆえ美に執着しない「期待の新人」である後輩・こずえが登場し、
りりこは窮地に追い込まれていき、現実と悪夢をさまよう。
そして付き人の内部リークもあり美容クリニックの違法行為が発覚し、
りりこの全身整形の事実も公開され、
マスコミの格好の対象にされたりりこは記者会見を行うことになる。
そのとき既に、彼女の身体も心も崩壊状態だった。記者会見直前、えぐり抜いた自らの左目を楽屋に残し失踪する。
数年後、海外のロケに出ていたこずえはスタッフに連れられてフリーク・ショーを見学する。そこで出会ったのは、自らを見世物として出演している傷だらけのりりこの姿だった。
綾野剛出演・映画「ヘルタースケルター」あらすじ
綾野剛出演『へルタースケルター』予告編
寺島しのぶ扮する羽田美知子の恋人・奥村伸一役を演じた綾野剛
漫画では、「奥村信輝(おくむら のぶてる)」
だが、映画「ヘルタースケルター」では、「奥村伸一(しんいち)」に改名されている。
みちこの恋人。
駆け出しのカメラマン。
りりこのみちこへの嫌がらせに巻き込まれる。
外見的には今風の若者であり、性格的に、もりりこを愛人としている資産家の御曹司・南部貴男(窪塚洋介が演じた)のように凶暴でも狡猾でもない。
原作ではカメラマンという設定のようだが、美知子に小遣いを貰うものの、ドラッグをやる紐といったワルではない。
映画の奥村は、ゲーム好きのフツーの青年と言っていいだろう。
その意味で美知子のパートナーとして相応しい男性であり、イケ面でもあることから、りりこの格好の餌食となる。
だが、奥村自身は、憧れの存在であったりりこと肉体関係を持つことができたことは光栄であったし、みちこと共にりりこに命令されたことを実行するのに自虐的な喜びを感じさえした。
そんな自分と性格的によく似た恋人が、りりこに肉体的にも精神的にも犯される(侵される)ことをみちこは目の当たりにして、彼女自身も怒りよりも諦めと喜びがない交ぜになった感情を抱いたのではないか。
2人がオドオドしながら、りりこを愛人としている資産家の御曹司・南部貴男の婚約者を一緒に襲う姿は、滑稽であると同時に悲しみに満ちた共犯関係を示していた。
芸能界のただ中に身を置く者だけでなく、そのオーラと毒を浴びる距離にある者もまた、フツーの人間ではなくなっていくという2人の姿は、本作の裏テーマとして重要な意味を持っていると思う。
この意味で、みちこと同様、奥村も並みの俳優では演じ切ることができない役であることを、特に綾野剛君のファンの女性読者の方々は認識して欲しい。
──奥村という役は、どんなことを意識して演じましたか?
【綾野】
この役は、作品にとって明確な“記号”だと思っていました。登場人物のなかで、最もわかりやすく“堕ちていく様子”を表現している記号。トコトン堕ちていこう、ということだけを意識していました。
──確かに、危うい道へまっすぐ突き進んで行きますね。
自分を客観的に見ることがない役なんです。「そこにいたら危ないよ」と自らに言い聞かせることをしないで、主観だけで生きている。だから危険なことでも、魅力的に見えたら足を踏み入れてしまうんだと思います。それは、役と向き合って発見したことでした。
だから、常に主観でいることを心がけていましたね。
──ストーリーには、いろいろな世代の女性が登場します。
【綾野】
女性って、時代を背負えるんだなと思いました。
沢尻さんの役はバブルを知らない世代。
僕もそうですが、変容していくことが割と得意な世代なんです。
一方で、別の世代の桃井かおりさんや寺島しのぶさん、水原希子さんたちが演じる役の存在がある。
それぞれ、生きてきた時代を象徴する空気を持っていますよね。
僕、この作品で時代を感じると思っていなかったんですよ。でも女性は成長していく、時代を背負っていく生き物なんだと、映画を観て改めて実感しました。
とくに水原さんの吉川こずえ役は強烈。まさにこれが“今”なんだと思いました。
──主演の沢尻さんはどんな女優さんだと感じましたか?
「女優がいるなと思いました」と明言。
「現場での沢尻さんを、りりことしか見てなかったです。そこは一貫してました。
特にああいう作品は、そういう状態に自分を持って行かないと、大変なところへ転がっていく気がしたんです。りりことして彼女を見ていて、そうさせてもらえたことが彼女のすごさだと思いました。彼女はりりこだった、それだけです」。
真摯に役と向き合う、すごくまっとうな方だと思いました。
普段の生活にも影響しているんじゃないかと思うくらい、自分に厳しくされている様子もうかがえて。
女優らしい女優、という印象です。短い言葉では語りきれない、素敵な方だと感じました。
──今作をはじめとして、各方面から引っ張りだこの綾野さんですが、現状をどう感じていますか?
僕自身は基本的に変わっていません。周りが変わっているだけだと感じています。
もちろん、いろいろと声をかけていただけるのは、純粋にありがたいこと。
それに対して僕は作品で応えていく、それに尽きる。そういう感覚ですね。
現場については
「欝よりは躁、アンダーよりアッパーでした。
この現場独特のことを言うなら、緊張感があるのに硬くないってところです。
緊張感があるのに冷徹ではなく、太陽が高いから、寒くならない。
ピリピリした雰囲気は一切なかったです」。
奥村役については、
「“記号”になろうと思いました。それでこの作品が1mmでも良くなればと思って」と語る。
「本作では、奥村が実は良いヤツだという人間性を与えたりする必要は一切ないと思ったので、そこは潔く、余計なドラマは生まれないようにしました。この映画は、りりこの映画だから」。
「絶対悪がいて、正義の主人公がいる。悪が悪であるほど、正義が立つわけです。
絶対悪ではなく正義に理解のある悪だったとしたら、正義に肩入れしちゃうかもしれない。
今回の奥村役ではそれでは駄目で、感情移入の余地がない絶対悪をやらなければいけなかった。
実際に、りりこと寝た後も、ミチコとやり直そうとしたり、泣いたりして、こいつも苦しんでると思われるような隙間は、これっぽっちも必要ないと思ったんです。
僕はどう思われても構わないし、 僕は映画のためなら何も惜しまないので」。
本作を経て、彼はどんなものを得たのか?
「たくさんあります。だけど、もう同じことはできないとも思っています。
芝居的、技術的なものを得たって感覚はなくて。
得たけど、それはもうあの役でしか使えないものだと思うので。自分の技として、過去の経歴には残っていくとは思いますが。
ただ、ああいう世界で踊れた、ああいう世界観の中で生きられたことで、十分何かを得られたとは思います」
おまけ
9:20~綾野剛インタビュー
ヘルタースケルター 映画 出演者たちの語ったこととは?
今後の役者としての未来像について尋ねると、
「一切わからないですし、考えてないです。未来について考えることは嫌なので。
いつ死ぬかわからないですし。
ただ、今、決まっている仕事は絶対やりたいので、今、死んだら後悔するから、頑張ってそれまでは生きようと思っています。
どういうふうに将来なりたいかってことは全く考えない。
常に今、一瞬、一瞬。今、このインタビューも全力でやっています」。
また、最後に綾野剛は、仕事についての達成感についても
「手応えとかを感じたことがないし、満足したことなど一回もないです。満足したらやめますよ」
と断言している。
その綾野剛の目付きは、真剣そのもの。
ライトで軟派な役柄から、不器用で硬派な役まで、様々な仮面をつけられる綾野剛の素顔は、思慮深くて、謙虚。
刹那に勝負を賭ける姿勢には大いに敬服する。
綾野剛の今後、どういった表情を見せてくれるのか、
大いに期待していきたい。
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