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池脇千鶴と綾野剛が融合した映画『そこのみにて光輝く』が深すぎる…

映画『そこのみにて光輝く』にて共演した池脇千鶴さんと綾野剛さん。数々の映画賞を受賞したこの作品での池脇千鶴さんと綾野剛さんの演技は、秀逸を極めていました。そんな池脇千鶴さんと綾野剛さんの演技力に注目しながら、映画『そこのみにて光輝く』に迫ります。

映画『そこのみにて光輝く』が凄い!

綾野剛、池脇千鶴が出演し、国内外の数々の賞を受賞した映画『そこのみにて光輝く』。高い評価を受けているこの『そこのみにて光輝く』について調べてみました。

進化しつづける池脇千鶴&綾野剛のプロフィール

池脇 千鶴(いけわき ちづる)


生年月日 1981年11月21日
星座   さそり座
出身地  大阪府
血液型  O型
職業   女優

池脇千鶴は1997年人気オーディション番組「ASAYAN」で、三井不動産の8代目リハウスガールに選ばれてデビューしました。1999年に映画『大阪物語』、2001年にはNHK連続テレビ小説『ほんまもん』で主演を務めました。

2004年の映画『ジョゼと虎と魚たち』では妻夫木聡の相手役を務め、体当たり演技が話題となりました。当初は天真爛漫で可愛いイメージがあった池脇千鶴ですが、着実に女優としてステップアップしていることが実感できる女優さんです。

実力派俳優・綾野剛

綾野 剛(あやの ごう)


生年月日 1982年1月26日
星座   みずがめ座
出身地  岐阜県
血液型  A型
職業   俳優

綾野剛は2003年に『仮面ライダー555』でデビューしました。2012年にNHK連続テレビ小説『カーネーション』でヒロインの相手役を演じて、ブレイクしました。2013年に映画『横道世之介』、『夏の終り』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。

映画やドラマに引っ張りだこの綾野剛。作品に出演される度に、「こんなにすごい俳優さんだったんだ~」とファン層を拡大していっている、実力派俳優ですね。

そんな池脇千鶴と綾野剛が、見事な演技を披露した映画『そこのみにて光輝く』を紹介していきます!

池脇千鶴と綾野剛が共演した映画『そこのみにて光輝く』

そこのみにて光輝く



2014年に公開された日本映画。
監督は呉美保さんで、主演は綾野剛さん。

“愛”をテーマにした映画『そこのみにて光輝く』とはどんな映画でしょうか?

あらすじ

採掘現場で起こった事故の責任を取って辞職した佐藤達夫(綾野剛)は、パチンコをしながらダラダラと過ごしていた。ある日、佐藤はパチンコ店で、仮釈放中で日雇い労働をしている大城拓児(菅田将暉)と知り合い、拓児の家に遊びに行き、拓児の姉・千夏(池脇千鶴)と出会う。

千夏は地域の有力者・中島(高橋和也)の愛人をし、スナックで体を売りながら一家を支えていたが、佐藤は貧しくとも逞しく生きる千夏に惹かれていく。

キャスト


画像は左から、
綾野剛さん
池脇千鶴さん
菅田将暉さん

佐藤達夫:綾野剛
大城千夏:池脇千鶴
大城拓児:菅田将暉
大城かずこ:伊佐山ひろ子
中島:高橋和也
松本:火野正平

予告編

池脇千鶴×綾野剛 映画『そこのみにて光輝く』予告編

物語の内容は重く暗いですが、鑑賞した後に素直に「観てよかったな」と思える作品に仕上がっています。

原作は佐藤泰志の同名小説

佐藤 泰志(さとう やすし)


1949年生まれの函館出身。
芥川賞候補に5回、1989年には「そこのみにて光輝く」で第2回三島由紀夫賞候補と名を連ねるが受賞がかなわず、1990年、41歳で自らの命を絶った不遇の作家。

映画『そこのみにて光輝く』は、佐藤泰志の同名小説を映画化したものです。佐藤は函館出身の小説家で、1966年高校在学中に『青春の記憶』で有島青少年文芸賞優秀賞を受賞しており、若くして注目を集めました。

芥川賞候補となった『きみの鳥はうたえる』

大学卒業後、一度、作家の道を諦めようとして、函館に戻りますが、『きみの鳥はうたえる』が芥川賞候補となったことで、再び上京して作家生活に入ります。その後、芥川賞候補の常連となりました。

死後、再評価され、映画の原作に

佐藤泰志は1990年に自宅近くで自殺してしまいました。享年41歳でした。2007年に『佐藤泰志作品集』が刊行されると、佐藤への注目が集まり、再評価されることなりました。

『海炭市叙景』、『そこのみにて光輝く』、『オーバー・フェンス』は、「函館三部作」と呼ばれています。同三作ほか『きみの鳥はうたえる』が映画化されており、映画ファンとしても注目の原作者となっています。

監督は呉美保

呉 美保(お みぽ)


大阪芸術大学映像学科卒業後、大林宣彦事務所に入社し映画界入り。スクリプターとして映画制作に携わり、2006年に映画「酒井家のしあわせ」にて監督デビュー。代表作には、「オカンの嫁入り」などがある。

呉美保は1977年3月14日生まれ、三重県出身の映画監督です。大学4年生のとき、短編映画が大林宣彦主宰の映画祭「星の降る里芦別映画学校」で審査員賞を受賞しました。大学卒業後、大林宣彦の事務所「PSC」に助監督見習いとして入社しました。

2006年に長編監督デビュー

呉美保は2005年に自身で手掛けた脚本が映像作家の登竜門的な「サンダンス・NHK国際映像作家賞」を受賞し、2006年同脚本をもとに映画『酒井家のしあわせ』で長編監督デビューしました。同脚本は小説化もされています。2010年には2作目の長編映画『オカンの嫁入り』で監督・脚本を務めました。

『そこのみにて光輝く』は長編3作品目

『そこのみにて光輝く』は呉美保監督の長編3作品目に当たります。同作品は国内外の各賞を受賞するなど高く評価され、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートもされました。

映画『そこのみにて光輝く』での池脇千鶴と綾野剛の演技が凄い!!


映画『そこのみにて光輝く』でもっとも輝いていたのが、池脇千鶴さんと綾野剛さんを含む役者陣の好演!

この作品で数々の賞を受賞した、綾野剛と池脇千鶴。2人とも見事なまでに役を熱演しました。その凄さは役作りから始まっていました。

役に近づくために酒を!

綾野剛は、酒を飲みまくっている佐藤達夫を演じるために、実際に北海道のウイスキーを飲んでいました。

撮影が終わると、明け方まで飲み、目を真っ赤にしたままで撮影に臨みました。毎日お酒を飲んで、あそこまでの演技が出来るとは…綾野剛さんの俳優としての底力を見せつけられたような気がします。

女優魂を見せた池脇千鶴


この女優魂を感じる池脇千鶴さんの行動に監督は?

精神的にも体力的にも消耗しそうな役柄を演じた池脇千鶴も、監督を感動させる役作りをしていました。監督と相談しつつ、最近の女性は家でどんな格好をしているのかを考えたり、ドラックストアでヘアカラーをして髪を明るくしました。

衣装合わせの日も、黒いTシャツにデニムのホットパンツ、ハイヒールというファッションで現場に臨みました。監督はその姿を見て、すぐに千夏だと思って感動したといい、撮影への不安も消えたと言います。

一見の価値がある作品!

監督が絶賛する池脇千鶴と綾野剛の役に対する姿勢!この作品に関わった人たちの、“中途半端にしたくない”という気持ちが伝わってきます。数々の賞を受賞した高い評価も納得の作品で、一見の価値があります。

菅田将暉の演技にも注目

綾野剛、池脇千鶴以外でも、主要キャラクターを演じた菅田将暉の芝居も凄く、見るべきものがあり、いつまでも印象に残ります。

仮面ライダー出身の俳優

菅田将暉は1993年2月21日生まれ、大阪府箕面市出身の俳優です。2008年ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに入り、芸能界入りしました。2009年『仮面ライダーW』で俳優デビューしており、奇しくも綾野剛とともに仮面ライダー出身者が揃いました。

『そこのみにて光輝く』で俳優としての地位を確立

菅田将暉は2013年『共喰い』で日本アカデミー賞新人俳優賞、2014年『そこのみにて光輝く』でおおさかシネマフェスティバル助演男優賞などを受賞し、幅広い役柄を魅力的に演じることを証明し、すっかり俳優としての地位を確立しました。

池脇千鶴と綾野剛共演!映画『そこのみにて光輝く』の世間の反応は?


池脇千鶴さんと綾野剛さんの演技力にも注目が集まっている、映画『そこのみにて光輝く』を観た世間の反応は?

池脇千鶴と綾野剛を含む役者陣を称賛する声がたくさん挙げられています。池脇千鶴の演技には、悲しげで力強い千夏であった、リアリティがあると女性から高い評価が集まっています。

綾野剛についても素晴らしかった、役にはまっていた、心を奪われたという声が挙がっています。菅田将暉についても彼がいなければ成立しなかったと高く評価されています。内容はすごく暗いですが、鑑賞して良かったという声がほとんどで、名作と呼ぶにふさわしい作品だと思います。

今後も期待できる演技派俳優・池脇千鶴と綾野剛


池脇千鶴さんと綾野剛さんが好演した映画『そこのみにて光輝く』

暗い映画だからと、今まで敬遠されていた方も多いのではないでしょうか?確かに好き嫌いがわかれる映画だと思います。しかし、こういうご時世だからこそ観てほしい一本かなとも思います。

池脇千鶴と綾野剛が体当たりで演じた人間味溢れる役を目の当たりにするのは、正直ちょっと辛いなと感じる部分もありますが、それだけで終わらないのがこの映画。おすすめです!!

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