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【元祖】可愛すぎる!斉藤由貴が「卒業」でデビューしてからの30年

斉藤由貴さんが「卒業」でデビューしてから今年で30周年を迎えました。あの、緊張しているのがこちらまでひしひしと伝わるぎこちない笑顔で歌う「卒業」は可愛すぎると評判でした。歌はもちろん、スケバン刑事をはじめとするドラマでも活躍した斉藤由貴さんをまとめてみました。

斉藤由貴プロフィール

本名:小井 由貴(いさらいゆき)
生年月日:1966年(昭和41年)9月10日
出身地:神奈川県
サイズ:161cm 靴24cm
学歴:神奈川県立清水ヶ丘高校 1985年卒業
趣味:絵画、詩や小説を書くこと

1984年 少年マガジン(講談社)第3回「ミスマガジン」でグランプリに選ばれる。
テレビドラマでは
「スケバン刑事」(CX)、
「はね駒」(NHK)、
「はいすくーる落書」(TBS)他、
映画では
「雪の断章〜情熱〜」、
「恋する女たち」、
「優駿-ORACION-」、
「あ、春」など、
舞台は
1987年「レ・ミゼラブル」、
1995・1997年「君となら」、
2001・2002・2003年「フレンズ」、
2006年「クラウディアからの手紙」、
2009年「ゼブラ」、「斎藤幸子」、
2010年「奇跡のメロディ〜渡辺はま子物語〜」などが代表作。

女優活動のみならず、詩、小説、エッセイなど著作も多い。
歌手活動も行っており「卒業」、「夢の中へ」などのヒット曲も持つ。
2006年「吾輩は主婦である」(TBS)の主演が評判を呼び以降、
2007年「歌姫」(TBS)、
2008年「バッテリー」(NHK)、
2009年「小公女セイラ」(TBS)、
2010年「同窓会」(EX)、
2011年「おひさま」(NHK朝ドラ)、「陽はまた昇る」(EX)
2012年「浪花少年探偵団」(TBS)、「遺留捜査2」(EX)にレギュラー出演。

ナレーションでは2001年からの「小田和正 クリスマスの約束」(TBS)を担当するほか、ドキュメンタリー番組など、数多くの番組を務めている。

出典:http://www.toho-ent.co.jp

今年で30周年を迎える斉藤由貴。あの「卒業」からもうそんなにたつとは思えないほど今もなお美しく、ドラマなどでも活躍中です。今は3児の母となり、育児と家事、仕事と忙しい毎日を送っておられるようです。

斉藤由貴の「卒業」でのデビューのきっかけは「ミスマガジン」

ミスマガジン応募の時の写真

私は母とは反対に内気な性格の子でした。芸能界など考えてもいなかった。写真はかわいこぶっていますが、男の子にモテたこともない。教室の隅っこで、綿埃と戯れているような女の子だったんです。気がつくと、本を読むか、絵を描いているか。三島由紀夫や萩原朔太郎、ヘルマン・ヘッセ、レイモン・ラディゲとかをよく読んでいました。

出典:http://www.nikkan-gendai.com

こんなに可愛い子が隅っこで綿埃と戯れていたなんてちょっと驚きですね。男の子にもモテなかったとも。芸能界へはお母さんの勧めだったらしいですが、この写真はお父さんが撮影してくれたようです。家族で協力して斉藤由貴がデビュー出来たんですね。「卒業」を聴くと、そんなエピソードも思い出してしまいそうです。

デビュー前の学校でささやかれていた斉藤由貴への陰口とは?

最終選考に残り、この写真が「少年マガジン」に載ると、翌日から大変でした。学校で男子生徒とすれ違うと、「あいつだぜ」「自分のことかわいいって思っているのか」とか言っているのが聞こえてきて。「綿埃と戯れている」タイプだったので、皆びっくりしたのでしょう。私だって「落ちればいいな」と思っていました。

出典:http://www.nikkan-gendai.com

学校の中で可愛くて有名な子でも、自分のことを可愛いと思ってるから応募したと思われることがあるらしいですが、「綿埃とたわむれている」子がミスマガジンの最終選考に残って少年マガジンに掲載されるとなるとかなりいろんな声が聞こえてきたのだと想像できますね。このあと、斉藤由貴は見事にミスマガジンに選ばれ、「卒業」でデビューすることになったのでした。

斉藤由貴デビュー曲「卒業」

斉藤由貴デビュー曲「卒業」

リリース 1985年2月21日
レーベル キャニオン・レコード
作詞・作曲 松本隆(作詞)
筒美京平(作曲)

斉藤由貴「卒業」にまつわる秘話

「由貴さんがオーディションで歌った5曲を録音して、それを2人に聴いてもらったんです」

 松田聖子の「夏の扉」に「SWEET MEMORIES」、原田知世の「時をかける少女」、あみんの「待つわ」、そして中島みゆきの「悪女」だった。聴き終えて感想を求めると、松本と筒美の意見は一致した。

「あみんの『待つわ』が心に響いたというんです。彼女は歌声が澄んでいて、表情も豊かである。ジャンル分けではないが、それなら、歌詞をきちんと伝えるような歌を作ろうということになりました」

 本来は筒美の作曲が先ということが多いが、これに関しては松本の「詞先」とした。すでに「卒業」というタイトルは決まっていて、それなら彼女が通う高校はどんな風景か。桜並木があって、校庭はアスファルトではなく土のはずだ‥‥。こうした議論を重ね、松本隆一流の叙情的な世界が完成する。

「レコーディングでは筒美さんがサビの部分を追加したんです。当初は『卒業式で泣かないと‥‥』だったのを、その前に『ああ』と入れようと」

 せつなさが増幅され、今なお卒業ソングとして揺るぎない人気を誇るスタンダードになった。

出典:http://www.asagei.com

当時斉藤由貴自身も高校生で、実際の卒業と重なっていたそうです。このように実際に通う高校の風景なども考えて歌詞を創り上げていったというのは意外でした。アイドルの曲なので曲ありきで本人が歌うだけのものだと思っている方も多いのではないでしょうか?これだけのこだわりをもって作られた曲だからこそ今もなおゆるぎない人気を誇っているのかもしれません。

斉藤由貴だけじゃなかった、「卒業」ラッシュの年でした

斉藤由貴のほか、菊池桃子の卒業などもヒット

同時期には菊池桃子・尾崎豊・倉沢淳美も同名の「卒業」という曲をリリースした。斉藤の「卒業」と菊池の「卒業」が当時のあるテレビ歌謡番組で同日にランクインした。2人は別々の移動先から、2元中継(スタジオを含めると3元中継)の同時生放送で出演した。その際、司会者から「同名の曲ということでお互いに相手を意識していますか」と問われ、菊池が「意識していないです」と笑顔で答えたのに対し、斉藤は「意識しています」と真顔で答えた。

出典:http://ja.wikipedia.org

確かにこの時期いろんな歌手の方が「卒業」を歌っていました。どの曲も今もなお歌い継がれている名曲です。菊池桃子の「卒業」もとても可愛くて良かったですね。しかし、意識しているという質問に対して、とても対照的な回答が面白いですね。斉藤由貴の卒業も、菊池桃子の卒業も未だに歌い継がれています。

斉藤由貴の「卒業」の歌詞のすばらしさ

まずこの曲の注目すべき点は、その歌詞の素晴らしさではないだろうか?70&80年代の歌謡曲やアイドルポップスにおける比喩を多用したインダイレクトな歌詞の美しさについては、このブログの他歌手のレビューにおいてこれまでにも何度か記述してきたが、この「卒業」の歌詞はそのお手本中のお手本というか、美しさという観点から判断すると、おそらく完成度99.99%を誇るのでは?と思わせる究極美、いわば松本&筒美コンビによる金字塔的作品でもあり、さながら格調高い絵巻物語でも見ているかのような気にさせられるのである。絶賛しすぎだろうか?

歌の冒頭部分でこの歌の主人公の少女は‘あなた’が人気のない午後の教室で机にイニシャルを彫っているのを見ている。そして...

♪やめて~ 想い出を刻むのは~
 心だけにしてと つぶやいた~

この部分はイニシャルを机に彫る行為を想い出を刻む行為へと置き換えることによって、その情景を1枚の絵のように美しく仕立てることに成功しているようだ。

♪小指差し出して 言うけど~
 守れそうにない 約束は~
 
分かりやすく言えば「約束だよ!ゆびきりゲンマン」の情景なのだが、(笑)そういった直接的な言葉は一切避けて通るのがこの時代の歌詞の特徴。「小指」と「約束」という2つのキーワードを使って聴き手をその情景へと自然にいざなっていくのである。

♪セーラーの 薄いスカーフで~
 止まった時間を 結びたい~

出典:http://blogs.yahoo.co.jp

本当に情景が浮かんでくるような素敵な歌詞ですね。日常でありがちなちょっとした出来事を見事に再現したような、そしてこのせつなさが斉藤由貴の澄んだ歌声でより心に響くのでした。そして、なんといっても「卒業式で泣かないと冷たい人と言われそう。でももっと悲しい瞬間に涙はとっておきたいの」という歌詞は一度聴くと忘れられないいじらしさのようなものを感じますね。

斉藤由貴の本当の卒業と重なった「卒業」のエピソード

卒業式のあとの最後のホームルームで、全員で輪になって一人一人にエールを送る、みたいなことをやったんですけど、私の順番になったら、まだ(「卒業」が)発売されたばかりでそんなに覚えてなかったはずなのに、先生も含めてクラスのみんながこの歌を歌ってくれて、それはすごくいい思い出です。結構泣けました。

出典:http://mantan-web.jp

とてもいい思い出ですね。斉藤由貴は芸能界へのあこがれがあって入ったわけではなかったので、仕事と学業の両立で辛かったことも多かったようです。キャラ的にも派手なタイプではなかったので斉藤由貴のデビューにはびっくりした人もいたようです。でも卒業の時に、まだ覚えていないはずの曲をみんなで歌ってくれるなんて、本当に嬉しかったでしょうね。

斉藤由貴と言えば「卒業」と「スケバン刑事」?!

斉藤由貴の初代スケバン刑事 麻宮サキ

漫画連載終了後の1985年に斉藤由貴を主演に東映の制作で第1作がテレビドラマ化された。後に南野陽子や浅香唯主演の二作の続編が制作され、映画化もされるなど人気を呼び斉藤、南野、浅香の3人のそれぞれの出世作となっている。亜流作品として『セーラー服反逆同盟』、後継作品として『少女コマンドーIZUMI』、『花のあすか組!』がある。美術として成田亨(ウルトラマン等をデザインした事で知られる)が参加している。

出典:https://ja.wikipedia.org

斉藤由貴はヨーヨーが苦手だった?

「撮影の間にどうしても上手にならなかったのがヨーヨーだったんです」と当時を振り返った。

斉藤が演じた同シリーズの主人公・麻宮サキは、武器であるヨーヨーを構えて決め台詞を披露する。その重要アイテムであるヨーヨーについて、斉藤は「最高26回NGを出したことがあるんです」と告白。高さや方向などの指示にうまく対応できなかったことが原因だったそうで、「本当に現場の雰囲気が悪くなりました」と笑顔で語った。

出典:http://news.mynavi.jp

斉藤由貴は「卒業」でデビューすると間もなく、ドラマも始まりました。それが、この「スケバン刑事」です。「卒業」を歌っていたときのほわっとした感じから、一転「スケバン刑事」でアクションも披露するという変貌を遂げました。しかし、またこのスケバン刑事での斉藤由貴の評判も良く、未だに初代の麻宮サキが良かったという人も少なくありません。

斉藤由貴「卒業」に次ぐ2枚目シングル「白い炎」

スケバン刑事の主題歌にもなった「白い炎」

「卒業」が大ヒットでスケバン刑事へ

「当時の私にとってすごく反発心の強い作品でした。正直、撮影中は辛かったですね」。その理由を「劇画が原作ですし、スケバンの役ですから(笑)。共感できるとっかかりが一切なかったんです」と語ると「だからと言って嘘くさくなるのは、私の中ですごく抵抗があった。お話をいただいたときは、自分には無理なんじゃないかって思っていたんです」

出典:http://www.crank-in.net

どちらかというと、斉藤由貴のイメージは「卒業」の方がより近いのかもしれませんね。しかし、「スケバン刑事」も立派に演じられていたようにも思います。歌も演技もすっごく上手というわけではありませんでしたが、どうしようもない下手というわけでもありませんでした。「卒業を聴いていても歌は声が澄んでいて聞き心地がよかったし、スケバン刑事も様になっていました。

「卒業」から今年デビュー30周年を迎える斉藤由貴

斉藤由貴もデビュー30周年

1985年2月21日にシングル「卒業」で歌手デビューを飾った斉藤。先月30周年を迎え、今月11日にはジャススタンダードを選曲した自身初の試みとなる記念アルバム『ETERNITY』をリリースした。

出典:http://news.mynavi.jp

「卒業」から30周年を迎えるにあたっての斉藤由貴コンサート

2015年2月21日(土)に歌手デビュー30周年を迎え、3月11日(水)には1985年のデビュー以来初の試みとなるジャズスタンダードを選曲した注目度の高い記念アルバム『ETERNITY』(YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS)を発売したばかりの斉藤由貴。デビュー当初より携わってきたスタッフを再集結して開かれる本コンサートの初日を迎え、「正直感慨深いと言うよりも、緊張感でいっぱいです。リハーサルの時間が少なかったので、綱渡り的な気持ちです。」と不敵に微笑みながらの会場入りした。

出典:http://getnews.jp

斉藤由貴は「卒業」でデビューしてから一度も事務所を変わっていないそうです。レコーディングやコンサートに携わるスタッフも大きくは変わらないようです。それでも30年たってもチケットが完売するなど、斉藤由貴の人気は衰えていません。

斉藤由貴のデビュー曲「卒業」の魅力とは?

コンサートの時期はちょうど卒業シーズン。様々なところでデビュー曲の“卒業”が流れていることに関して、斉藤は「私の力というよりも、楽曲が素晴らしいからです。松本隆さんの詩と筒美京平さんの曲の素晴らしさ、武部聡志さんの独特なピアノアレンジが出会い、彼らの才能が響き合って作られた素晴らしいこの曲を歌えたことに感謝しています。“卒業”は私のデビュー曲なので、私にとってとても特別です。自分の中に出会いと別れというものが物凄く大きな位置を占めていて、別れていくことが暗に再会するということを含んでいるニュアンスが好きなので、コンサートではこの曲を必ず入れています。そう言えば私の子供も卒業式だったのですが、参加した卒業式では「いきものがかり」さんの“ありがとう”が流れてましたよ。」

出典:http://getnews.jp

コンサートでは必ず歌うという「卒業」。やはり斉藤由貴にとってもこの曲は特別何ですね。別れていくことが再会することを含んでいるニュアンスが好きだという斉藤由貴。確かにこの卒業という曲は単に別れを歌っただけのものではありませんでした。きちんと詩を理解して思いを込めて歌っていたからこそいまだに人の心にずっと焼き付いているのかもしれません。

斉藤由貴も「卒業」から30年、これからの活躍に期待

当時は学生で大声で声援を送っていた同世代のファンの方も、今は父となり母となり、もしかしたら祖母や祖父になっているかもしれません。でも、ふとした時に斉藤由貴の「卒業」を聴くと当時の懐かしい学生時代に戻って、せつなく甘い気持ちを思い出してしまうのではないでしょうか?これからもますます活躍してもらうことで、時々昔を振り返りながら、子供や孫の幸せを願うよい機会になるのではないでしょうか?

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