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映画『秘密』の魅力!それぞれのキャストの演技の見所を細かく紹介!

1999年公開の映画『秘密』は東野圭吾さん原作だから内容はもちろんのこと、出演者の演技が素晴らしい!原作の小説『秘密』を読んだ人も読んでいない人も楽しめること間違いなし!小説とは違った映画ならではの見どころを、キャストの演技の見せ所と合わせて徹底紹介!

原作『秘密』は東野圭吾さんの出世作

映画『秘密』の原作は東野圭吾さんの1998年に発表した小説です。
今の東野圭吾さんからは想像もできませんが、長らく彼には低迷期がありました。
デビュー時に乱歩賞を受賞しましたが、その後14年間売れなかったと本人も語っています。
この『秘密』で、第52回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞し、まさにこれが出世作となったわけです。

ネタバレにならない程度に簡単なあらすじだけ。
自動車部品メーカーの生産工場に勤務する主人公杉田平介と、その妻の直子、娘の藻奈美が主な登場人物です。
直子と藻奈美がスキーバスの転落事故に遭い、直子は死亡。
藻奈美は奇跡的に助かりますが、体は藻奈美でありながら魂は母直子が宿った状態で意識を取り戻します。
周囲にはばれないように、平介と藻奈美は生活を続けるわけですが、次第に直子の魂が薄れ体も心も藻奈美へと移行していく展開や衝撃のラストまで、ダブルミーニングでの『秘密』がある彼らの物語、圧巻の内容です。

映画『秘密』は、原作を読んだ人も読んだことがない人も楽しめる内容となっています。
以下、細かい部分をキャストも含め紹介します。

映画『秘密』のW主演・演技の評価が高かった広末涼子さん

映画『秘密』の主演はあくまでも広末涼子さんです。
この作品で日本アカデミー賞 優秀主演女優賞を受賞しています。
広末涼子さんの代表作と言っていいでしょう。
この映画での広末さんの演技は素晴らしいです。
女子高生藻奈美としての顔と、母直子の魂が宿った藻奈美としての顔と、うまく演じ分けています。
家では直子として夫の平介と暮らしているので、油断しておばさんくさい所が出るわけですが、高校の制服を着てスカートをチラッとめくって平介に見せるシーンなど、動きや表情や台詞まで、全ての所作がまさにおばさんです。
アイドルではなく女優さんなのだなと痛感させられた作品で、是非皆さんに見ていただきたい圧倒的な演技力です。

映画『秘密』のW主演・小林薫さん

原作の小説『秘密』では平介が主人公として話が進みますが、映画版『秘密』は広末涼子さんと小林薫さんのW主演となっています。
広末さんと同じく、小林薫さんもこの作品で日本アカデミー賞 優秀主演男優賞を受賞しています。(おしくも両者とも最優秀賞は逃しています。)

この映画では、女優陣の演技に男優陣は押されているように見えます。
しかし、小林さんのラストの演技は深いです。
妻直子を2度失うことになるわけですから、そのあたりの心情がよく表れていると思います。
衝撃のラストは見逃せません!
「あんた、それでいいのか!?」と叫びたくなります。

映画『秘密』には他にもこんな役者さんが出演していた!

この他にも、映画『秘密』には伊藤英明さん・大杉漣さん・國村隼さん・徳井優さん・柴田理恵さん・内山信二さん・篠原ともえさん・浅見れいなさん等が出演されています。
浅見れいなさんは、これが映画初出演です。
また、『秘密』の原作者である東野圭吾さんも出演されています。
東野圭吾さんは同じくご自身の小説が映画化された『g@me』にも出演されていましたが、意外と目立ちたがり屋の出たがり屋さんなのかもしれませんね。

映画『秘密』の主題歌は竹内まりやさんの『天使のため息』

映画『秘密』の主題歌は竹内まりやさんの『天使のため息』です。
タイトルが美しい!歌詞が美しい!歌声が美しい!
この曲だけでも泣けます。
♪人はなぜみな失って初めて気づくの♪
歌詞も映画の内容に則していて非常に良かったと思います。
必ずエンドロールまで見て下さい。必ずこの歌の最後まで聞いてみてください。
この曲のおかげで、映画が更に一回り良いものに仕上がっています。

『秘密 THE SECRET』など海外でのリメイク作品もあるほどの人気作品

実は、『秘密』は2007年に『秘密 THE SECRET』(原題はSi j'étais toi)としてフランスでも映画化されている人気作品なんです。
日本では公開されませんでしたが、主演はツインピークスやXファイルでお馴染みのデイヴィッド・ドゥカヴニー、共演にはオリヴィア・サールビー、ブレンダン・セクストン3世など、そしてリュック・ベッソン製作。
なかなか豪華ですよね。
2010年には志田未来さん主演でドラマ化され、今年2017年には中国でウェブドラマ版と合わせて映画版も同時製作されたとのことで、『秘密』はそれだけ非常にパワーのある人気小説なんです。
一度原作も是非読んでみてください。
藻奈美が中学生である等、映画とは違う設定も見つけられて非常に楽しいと思いますし、東野圭吾さんの小説はやはり展開も言葉の選び方も素晴らしいです。

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