湊かなえの人気作品「贖罪」が遂に待望のドラマ化！その内容とは？

2009年に刊行された、人気小説家湊かなえの「贖罪」が遂にドラマ化。
デビュー作で話題になった「告白」同様、物語が展開していく中でそれぞれ主人公が変わる方式で章を分けています。

ついに2012年、wowowでドラマ化されて放送されました。
その方式はドラマ内でもそのまま使われ、全5話という形の構成が話題になります。

ドラマ・「贖罪」で娘を殺害された母親役・麻子には小泉今日子。

友人を連れていく男を目撃しながらも、犯人を思い出せず罪の意識に苛まれている少女4人。
彼女たちを蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴が演じています。

ドラマは見ごたえがあり、原作のファンだけではなくwowowファンやミステリーファンも釘付けにしました。

この予告編からもわかるようにドラマ「贖罪」は、演技派女優達がそれぞれの役をキッチリ演じているドラマです。

特に主人公の麻子を演じる小泉今日子の演技は、「怖い」と話題になりました。
最愛の娘を殺された母親はそのショックから、一緒に遊んでいた少女4人を呼び出し「犯人を見つけるか、私が納得出来る贖罪をしなさい」と詰め寄ります。

彼女たちはどうするのか。。。
ドラマ「贖罪」では成長した彼女たちに麻子がどのように贖罪をさせるかという所が見どころの1つとなります。

小学校の時、転校してきた美少女エミリが死体となって発見されました。
直前まで校庭で5人で遊んでいた少女たちでしたが、見たこともない男性が声を掛けてきてエミリがついていってしまいます。

このドラマ「贖罪」はエミリの死体を発見した、少女4人の15年後の話です。

蒼井優演じる紗枝は、過去の経験から男性に心を開けない性格に。
そんなある日、紗枝は止む無くお見合いをすることになりました。

最初から断るつもりでしたが、何と相手の男性が小学校の先輩だったこともあり、距離が近づいていくと結婚へ話が進んでいきました。

しかし相手は人形愛好家で趣向がややいびつ。
夫は金を持ってはいますが生活には向いていないタイプであり、紗枝はついに夫を手にかけてしまいました。

小池栄子演じる篠原真紀は、真面目な小学校教師。
過去の傷から必要以上に真面目で熱血、そのことから周囲から疎ましがられています。

しかしある事件をきっかけにイメージが変り、褒められるようになりました。
それを良く思わない校内の人気教師により頭を殴られ、ドラマが終わります。

自分をクマだと思っている晶子。
ある日結婚した兄が、嫁の連れ子を連れて実家に戻ります。

暫く一緒にいた晶子はその子と仲良くなりますが、迎えに来た兄に渡すと少女は酷く嫌がっていました。

晶子は何かあると疑い、普段は外になど出ないですが一心不乱で走り少女の元へ。
すると少女に悪戯しようとしている兄の姿がありました。

晶子は思わず兄を手にかけてしまいます。

池脇千鶴演じる由佳は、花屋に勤務しています。
幼少期は病弱の姉がいて構ってもらった記憶が無い彼女。

事件後警察に通報した由佳は、それ以来体が大きく包容力のある男性が好みでした。
実の姉が最近警察官と結婚し、姉が不在の時に姉の夫を誘惑し妊娠してしまいます。

その後ラジオでたまたま聞いた声が、エミリ殺しの犯人に声だと気が付いたことで麻子と再会。

いよいよクライマックスへ向かう最終話。

麻子は由佳から聞いたラジオの声の情報を元に、山奥にあるフリースクールの主催者に辿り着きます。

その主催者とは大学生の時に麻子と付き合っていた、南条（香川照之）という男でした。
当時麻子の友人が付き合っていた南条を麻子が奪う形で交際。
友人を自殺にまで追い込んでしまいました。

しかも自殺現場に居合わせた麻子は、彼女が書いた「南条を愛している」という手紙を隠してしまいます。

そのことで精神的に弱くなった南条を捨て、麻子は現在の夫と何食わぬ顔で幸せな家庭を築いたのでした。

15年前。
あの5人の少女はある廃屋で自宅から宝物を持ち寄り、そこの金庫に隠すという遊びが流行っていました。

その中でエミリが持ってきたのは、母親の大事にしていた指輪と手紙。
それをたまたまフリースクールの物件探しに来ていた南条が発見、自分が挙げた指輪と自分あてに書かれた手紙であるということに気が付きます。

南条は復讐を誓い、エミリを狙い学校に侵入。
彼女を汚して殺害したのでした。

しかし実はエミリは、南条との間に出来た子供だったのです。
その事を聞いた南条は、麻子の目の前で電車に飛び込み自殺しました。

これが「贖罪」の全てです。

いかがでしたでしょうか？
ドラマ「贖罪」は内容もわかりやすく、俳優の演技力も高いのが見所。
是非鑑賞してみて下さい。